皆さんこんにちは、ゆずです。
時期は2017年と結構前の山行記録になりますが、東京最高峰である雲取山に登ったときの記録。日本百名山であり、東京最高峰である雲取山に行きたいと思っており機会を伺っていたところ、2017mに2017年に登るという行く理由がさらに増えた2017年。
これは今年に行くしかないでしょう!と企画した次第。
ちなみに2017年に2017mの雲取山に登ることが一番の目的であり、一番達成感のあったことなのですが、同時に雲取山から三条ノ湯の間の水無尾根や丹波天平が紅葉真っ盛りで最高でした!
2017年に登るとことはもうかないませんが、山頂から見える富士山の展望、水無尾根の紅葉など、奥多摩の雰囲気をガラッと変えさせてくれた素晴らしい百名山だと思います。
肩書きの多い山に魅力を感じる方や、10月末の紅葉を探しているかた、基本的には山小屋orテント泊の山中1泊出来るかたにオススメできる、素晴らしい山です。
今回は前編(1日目の三峰神社~雲取山荘)をご紹介いたします。
現状の登山道の状況は必ず確認してから行くようにお願いします。
- 埼玉の三峯神社より入山し、雲取山荘に宿泊する1日目
- 西武秩父駅からバスに乗ることになるが、毎月1日は白い有名な御守が販売され、混雑。バスも時間通りに着かない可能性あり。
- 三峯神社から雲取山荘までは2日目ほどではないが、紅葉が綺麗。紅葉の中を歩きたい人向け
- 雲取山荘までは5時間ほど。900mほどの登り多めの登山道。全体的に歩きやすい。
雲取山の登山道
- 奥多摩駅から鴨沢バス停~雲取山
- 奥多摩駅からお祭バス停~三条ノ湯経由
- 奥多摩駅から鷹ノ巣山
- 甲武信ヶ岳・笠取山方面の山梨県から縦走してくる
- 埼玉県の三峯神社から雲取山荘を越えてくる
この辺りでしょうか。
東京の奥多摩駅から来るか、埼玉の三峯神社側から来るか、山梨の山々を越えて来るかですね。ルートが多いのは奥多摩方面ですが、基本は上記の赤線を引いている『鴨沢バス停』『三峯神社バス停』からのルートが王道でしょう。
ただどれも片道5時間を超えるコースで日帰りでいくことも出来るでしょうが、基本は一泊の宿泊を挟むことが多いと思います。ゆずも合計2回この山域に行っていますが、ともに宿泊しています。
『七ツ石小屋(テントOK)』『三条ノ湯(テントOK)』『雲取山荘(テントOK)』が良い具合にバラけているので宿泊施設も充実していると思います。一応、山頂直下にも避難小屋があります。
山行の概要
日時:2017年10月30.31日
メンバー構成:2人パーティー
コースタイム:山と高原地図参照【1日目:約4時間55分】【2日目:約7時間00分】
実際は1日目、休憩込み5時間ほど
私のペースは大体、写真を撮って休憩入れて、コースタイムのちょうど~少し遅いぐらいです。
ルート紹介
今回歩くコースは、埼玉の三峯神社から入山して『雲取山荘に宿泊』、翌日に雲取山で朝日を見てから三条ノ湯を経由して、山梨側ののめこい湯に下山します。
見どころは何と言っても山頂の2017年限定の標識とそこからの展望。正直、雲取山は奥多摩なので紅葉のイメージが無かったのではあまり期待していませんでした。強いていえば、雑誌か何かで見た『丹波天平』の紅葉を楽しみにしていました。
結果的には10月末は雲取山から三条ノ湯の間の水無尾根、三条ノ湯の南の天平尾根近辺の紅葉が見事でした。三峯神社側の登山道も綺麗でしたけどね。
展望と紅葉のバランスが非常に良く、それでいて百名山に登った達成感や埼玉・山梨・東京と県境を歩ける非常に魅力的かつ変化に富んだコースだと思います!!
アクセス方法・金額【都内起点】
まず当時の金額の記録が無かったもので、9月10日に調べた金額を記載します。申し訳ございません。
池袋駅 ⇒ 西武秩父駅 | 運賃790円+特急710円 1500円 |
西武秩父バス停 ⇒ 三峯神社バス停 | 944円 |
雲取山荘 夕食のみ | 7400円 |
のめこい湯 日帰り入浴 | 900円 |
丹波山温泉バス停 ⇒ 奥多摩駅バス停 | 1027円 |
奥多摩駅 ⇒ 新宿駅 | 1100円 |
合計 12871円 |
山小屋の宿泊を夕食にしたのは、朝日をみるためです。それでいてさすがは都心に近い山なので、交通費も遠方の山に比べると抑えられていますね。
あとは西武鉄道の株式優待乗車証を使用すれば、片道300円ほど安くすることが可能です。それにしても西武特急の特急券は始発から終点で710円なので良い選択肢であると思います。
今回の撮影機材
カメラ | OLYMPUS OM-D E-M1 紹介記事ははこちら |
レンズ | M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO 紹介記事はこちら |
設定 | lightroomでの現像 |
階調自動補正のみ使用 |
旧相棒ですが、RAWファイルで撮影していたので、今回はlightroom使用して書きだしています。
山行記録
※注意
この山行記録は参考にする程度にとどめて、必ず登山地図を持参してください!
- 三峯神社登山口の公衆トイレ(一般的な水洗トイレ)
- 霧藻ヶ峰休憩所(ゆずは覚えていない…)
- 白岩小屋仮設トイレ(ゆずは覚えていない…)
- 雲取山荘トイレ(汲み取り式)
- 雲取山頂避難小屋(汲み取り式)
- 三条ノ湯(汚水を再利用した水洗トイレ)
- 下山先ののめこい湯
さすがは百名山の中でも屈指の人気エリアですね。小屋も充実しており、トイレも多い。
登山口のトイレはもちろん、小屋のトイレもあるので、大体は3時間程度歩いているとトイレに到着します。強いて言えば⑥三条ノ湯~⑦下山口までが4時間ほどあるので少し長くなるでしょうか。
トイレの内容ですが、この時はまだブログを書くことは決めていない時期だったのでトイレの写真は撮影しておりません…。そして②、③は残念ながら覚えていないです…。
登山口のトイレは特に問題ないとして、山の中で個人的に良いのは三条ノ湯ですね。綺麗さであれば三条ノ湯>雲取山荘>避難小屋といったところでしょうか。
1日目のはじまり、登山口の三峯神社まで
西武秩父駅からこんにちは。すっかり特急に乗ることが多くなったゆずです。
さて本日は雲取山に登ります。西武秩父駅からバスに乗って、三峯神社まで向かいます。
晴れの日の2017年。日本百名山というブランドと2017mという年の山、そして紅葉の時期ということもあり、平日ながらかなり混雑しておりました。
バスには何とか乗ることができましたが満員。
意外にも駅前のイチョウの木も紅葉しており、見事です。秩父駅から見える武甲山は、相変わらず特徴的な形をしています。
1時間以上バスに揺られて三峯神社バス停に到着。
バス停から降りた時点でもう紅葉している。これから登る秋の山に楽しみいっぱいです!
トイレを済ませて三峯神社方面に登っていきます。
ちなみにこの三峯神社、毎月1日に白いお守りを販売するのですが、そのお守りを買うのに渋滞2時間、着いてから買うのに1時間待ちなどかなりの時間を要します。
登山目的だとしてもここの通る道路はひとつしかないので、バスもその渋滞に巻き込まれれば到着が遅くなります。そのためこの登山口を利用する時、毎月1日には注意が必要です。
登山道は三峯神社奥宮に向かう道を通る必要があります。山に登るウォーミングアップとしてこの長い階段をゆっくりと登っていきましょう。
この長い階段を登りきって振り返ると、青空と紅葉と絶景の山の景色が見えます。
これからさらに多くの山の展望や紅葉を見ることになるのですが、十分ここでもいい景色を見られてテンションが上がりました。
やっぱり紅葉と青空の色合いは綺麗です。
我ながら撮影しといてなんですが、お気に入りの1枚。目で見るものもとても素晴らしいですがこうやって記録に残っていると、見直すことができて最高でした!
奥之宮へ行く鳥居をくぐります。
紅葉を味わいつつ、雲取山荘へ
奥之宮に行くことはできるのですが、今回は行かずにトラバース。緑と黄色が美しいトラバースの道を進みます。
地蔵峠に到着。
ここまでの紅葉が美しかったためか、スタートから500m登ったとは思えないぐらいの軽い疲労感。
それでも後ろを振り返ると標高が500m登ったこともあり、周囲の展望は開けていました。
左奥にあるノコギリの刃のようにギザギザした山は、同じく日本百名山である両神山。私が下山で膝を痛めた苦い思い出のある山です。
あそこには必ずもう1度登って、苦い思い出を塗りつぶしたいと思っております。
秩父宮のレリーフ。山の岩肌に顔のレリーフがあった時は普通に驚きました。
霧藻ヶ峰休憩所に到着しました。ただこの休憩所あいておりません!
平日にはあいていないのでしょうか?全く記憶にないので覚えていませんが、トイレマークが地図にありますがトイレも覚えておらず…。
先に進みますがこの辺の稜線は常に紅葉が美しい。ゆずの思い出としては2日目の紅葉の方がインパクトが強かったのですが、こうやって見直してみると埼玉県側の紅葉も実に見事なものですね。
苔と落ち葉…最高です!
緑黄色オレンジ、様々な紅葉が変わり代わり現れるので全然飽きがこない。
霧藻ヶ峰休憩所からここお清平まではコースタイムで20分なのですが、それ以上の満足感を与えてくれます。
ここは平という文字があるように平らな場所。ベンチもあるので休憩に適しています。
コースタイムでも2時間ぐらいなので、タイミングもばっちり!
縦走路は西側の展望が優れている。方角的には和名倉山方面でしょうか。
あー、良い!!
いつの間にか標高1776m『前白岩山』に到着です。
この辺りの展望はアルプスとはまた違いますが、奥まで見渡せる素晴らしいもの。アルプスだけがすべてではないぞ、と語りかけてくるよう。
次の白岩山までの間に白岩小屋があります。
中に入ろうとしたのですが、5人ぐらいのパーティーが休憩をしていたのでここでの休憩はカット。
そしてここにもトイレマークが地図にあったのですが全く覚えていません。
この辺りはツガ・シラビソなどの針葉樹が多いようで、白岩山山頂の雰囲気は少し違いますね。鮮やかな紅葉というよりも、緑の濃い原生林といった印象です。
紅葉の時期ですが植生が違うとこれだけ山頂の雰囲気が違うのかと、当時はあまり気にしていませんでしたが写真を見ていて思いました。
次の芋ノ木ドッケも同じ様に針葉樹に囲まれています。それにしても芋の木ドッケって何!
Google 先生に聞いてみると『ドッケとは尖った峰を意味する言葉』だそうで、山頂的な意味なのでしょうか。
たまにある山の中の面白い名前。家に帰って調べてみたくなります!
芋ノ木ドッケから登ることさらに1時間ほど。もうすぐ雲取山荘に到着しますが、その手前に広くなった尾根が現れます。
奥の方に白いテントが張ってありますが、ここが雲取山荘のテント場。貴重なテント場で約30張のテントを張ることができます。
この日はあまりいなかったですね。山小屋の宿泊者の方が賑わっていました。
雲取山小屋に到着
歩くこと約5時間。今回の宿泊地、雲取山荘に到着です。
東京と埼玉の県境に建つこの山小屋はとても人気であり、ずっと宿泊してみたかった山小屋でした。
ちなみに10月末のこの時期はとても寒く、到着した頃には手がかじかんでおり、宿泊費を支払うときのお金を出すのが大変でした。
そして部屋にこたつがあるじゃないですか!
電気のこたつではないですが、まめ炭が中に入っており、十分に暖かいこたつでした。この寒い時期のこたつが本当に身に染みました。
明日は今日よりも長丁場。しっかりご飯を食べて英気を養う、と言いたいですがあまりのおかずの少なさに驚きました!
お腹を満たすのに白米で埋めるという感じで、いろんな思い出に残った雲取山荘でした。
そして東京方面の見事な夜景が遠くに見えます。あまりゆずは山の中で夜景というものを見たことがないのですが、良いものですね。
星空なども見えましたが、この時のゆずの撮影技術では良い星空を撮影できていなかったので割愛。明日は朝日を見るために朝食を食べずに早出をするので、この辺で寝床につきました…。
明日も晴れるといいな!1日目はこれで終わりになります!
さいごに
雲取山登山、1日目終了しました。一番楽しみなのは山頂での朝日や2017m標識だったので、登山口から雲取山荘まではあまり期待していませんでした。結果として、雲取山荘までの縦走路も十分に紅葉は美しく、満足できるものでした。
ただ2日目の朝日や紅葉の方が素晴らしい思い出に残ったので、ゆずとしては是非とも折り返さずに縦走を進めてほしいと思います。1日目を越える魅力が詰まった2日目を迎えるために、是非とも宿泊をオススメしたいですね!
それではみなさん、良い山旅を!