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北アルプスで最も小さな山小屋の一つ水晶小屋。展望とカレーが素晴らしい!!

みなさん、こんにちはゆずです。

2023年7月に行った裏銀座縦走。ゆず史上で一番に長い3泊4日の山旅でした。特に軽量のために小屋泊にしたので、烏帽子小屋、水晶小屋、双六小屋にお世話になりました。

今回は水晶岳の肩にたたずむ山奥地にある『水晶小屋』の紹介をしようと思います。

標高2900m付近に建つ、この山域でもかなりの奥地にある山小屋。この過酷な環境にあるありがたい水晶小屋の様子をご紹介します。泊まりに行く方の参考になればと思います!

  • 水晶小屋は日本百名山の水晶岳肩に建つ、山奥にある山小屋
  • 二食付き:12000-14000円
  • 個室はなく、大部屋のみ
  • 水分は天水使用。宿泊者のみ量を限定して支給。
  • 小屋でのスマートフォン充電は有料、かつコンセントの数が限られているので注意
  • 夕食はカレーが美味い!ルーもおかわり自由
  • 山奥と考えると部屋やトイレも含めて全体的に環境はきれい。トイレはやや臭う場面あるが、立地を考えるときれい。
  • 2階大部屋の非常灯が明るすぎる。眩しすぎて、布団によっては顔面を照らされるので注意。

水晶小屋

水晶小屋は日本百名山の水晶岳の肩に位置し、標高2890mに建つ山小屋です。

北アルプスで最も有名な山として知られる槍ヶ岳から北西側へ延びる『裏銀座縦走路』の真ん中辺りに位置します。東西南北にそれぞれ縦走路が存在しますが、辿り着くまで長い道のり、多くの方は二泊三日の行程でお世話になることでしょう。

定員は約30人と公式ホームページでも明記しているように、北アルプスで最も小さい山小屋のひとつです。水が手に入りにくく天水を利用しているのも特徴的でしょう。

小屋の立地・ルート

立地に関して詳しく書いていくと、以下の通り。

烏帽子岳・野口五郎岳・高瀬ダム
西 雲ノ平・折立
鷲羽岳・三俣蓮華岳
水晶岳・赤牛岳
北アルプス黒部源流-北アルプス最奥の秘境-三俣山荘・水晶小屋・湯俣山荘 -

水晶小屋は縦走する上で、交通の要になりやすい小屋ですね。水晶小屋の名前の様に、水晶岳に一番近く、小屋から往復1時間10分程度の距離。小屋の裏も含めて日の出、日の入りを狙える好展望。もちろん水晶岳から狙うのもありです。

宿泊費

2023年度の金額を公式ホームページより引用。以前は1万円切っていましたが、ここにも物価高の影響がありますね。

  平日 週末と指定日 ハイシーズン
素泊まり 8,000円 9,000円 10,000円
1泊2食 12,000円 13,000円 14,000円
夕 食 2,600円
朝 食 1,400円
弁 当 1,400円

ゆずは7月下旬の平日。平日ですがシーズンということもあり1泊2日で13000円でした。

今回の撮影機材

カメラ FUJIFILM X-H2 紹介ブログ
レンズ TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD 紹介ブログ
サイズ 1200 × 800に圧縮
  jpeg 撮って出し(基本Provia)

2023年から使い始めた愛機、FUJIFILMのX-H2。今回は小屋の中の撮影のため、広いレンズが欲しかったところ。

写真で紹介

外観

水晶小屋外観。前日に行った烏帽子小屋よりも小さく、周辺の三俣山荘、双六小屋などに比べるとかなり小さいです。

小屋の前には烏帽子、野口五郎方面に開ける稜線を一望できるテラスが2つあります。

水晶岳から戻ってくる時に撮影した小屋の全貌。なかなかの山の斜面に建っているのが分かります。ホント、よう建てましたよ。

内観

入り口入るとすぐにフロント。カップラーメン、お菓子、バッチ、手ぬぐいなどが売っています。日本百名山だけ登山バッチを集めていますので、バッチのみ購入しました。

ジュース類も各種。軽食メニューとして有名な力汁がありましたが、残念ながらこの時は売り切れ。諦めておでんを食べました。

それでもテラスで食べたおでん最高でした!!疲れた体に塩分が染み渡ります。

受付玄関を通り過ぎると談話室兼食堂。ここ以外はあとは部屋とトイレしかないので本当に最小限です。

受付横にある宿泊者様限定の水。前述した通り、ここは天水を使用しています。水の確保が非常に難しい場所であるため、もらえる水の量も有料かつ最小限。

ゆずは高瀬ダムから烏帽子小屋を経由して歩いてきたので、この水晶小屋を過ぎたあたりまでは水場がありません。水分の管理には注意しましょう。

1階に寝るところの奥には更衣室があります。カーテンで仕切られる程度ですが、あるのは非常に嬉しいですね。ただ人がたくさん入ってくると更衣室に入るのが大変なので、到着した場合、早めに更衣室を使って着替えると良いでしょう。

談話室の横にあるのは山雑誌たち。

雑誌置き場の横には充電スペース。有料になる点とコンセントの数が限られているので、その点注意。持って行って良かったものでも述べましたが、1つのコンセントから数個の充電ができる AC アダプターを持っていくと非常に便利でした。

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更衣室前にある1階の寝室はこんな感じ

寝室スペースは主に2階。少し急な階段を上ります。

2階の大部屋の布団配置はこのようになっています。ゆずが寝たのは『れ』

屋根の関係で立つと頭にぶつかってしまうのが注意点。気をつけていましたが、2回ぐらい頭をぶつけました。

最後の注意点として、ゆずが寝た位置から階段方面を見ると非常灯の明かりがあります。

消灯後、この非常灯が写真のように周囲を照らし非常に眩しい。何度も山小屋に宿泊したことはありますが、ここまで眩しかったのは初めて。水晶小屋は非常にいい小屋でしたが、唯一欠点があるとすればこの点だけでしょうか。

念のため、アイマスクなど光を遮るものを持っていくことを強くおすすめします。

洗面台・トイレ

食堂横から入れる洗面台。小さいですが、しっかりと用意されています。

洗面台奥にはトイレ。外からもアクセス出来るようになっています。上記、注意書き。

トイレはバイオマストイレ。匂いは多少ありますが、綺麗な方。クリックで開きます

トイレは男女別。2017年建築で内装は綺麗でした。

天水を利用した水洗式。

便器も踏んで水で流します。珍しくトイレットペーパーは便座の中に捨てられる仕様

夕食

夕食の時間になると談話室に食器が並べられます。

この日は満室で、食事は2回に分かれて食べました。

ゆずは2回目だったのですが、1回目の方々が食べている美味しそうなカレーの匂いが2回の寝室に充満し悶絶…。待っている20-30分間、お腹が鳴りっぱなしで大変でした。

我慢したあとのご飯は、ゆずの空腹を満たすだけでなく、心も満たしてくれるような素晴らしいものでした!

ちなみにご飯、味噌汁がおかわり自由、さらにカレールーもおかわり自由なのは大変助かりました!!ルーを少しで白米で満たす食べ方が多い中、ルーもたっぷり食べられたので、シンプルながら非常に満足度は高い!!

ただ烏帽子小屋もカレーなので、二日間カレーになるのは注意。ゆずは飽きることなく食べられました!!

朝食

朝は日の出を水晶岳で見てから小屋に戻ってきて食べました。少し遅めに対応してくれたので、大変助かりました!

朝はイワナ定食。ご飯、味噌汁のお替り自由で、朝から元気いっぱい。やはりお弁当などよりも、暖かいご飯と汁物があると食べがいがあります。

良い光の入り方で、湯気が立っており非常美味しそう。

周辺景色・日の出・日の入り

小屋から見る野口五郎岳までの稜線。野口五郎岳から水晶小屋までが結構辛かった。

小屋の裏手から見える平らな地形

ズームで見てみると、憧れの雲ノ平。行ってみたい場所が眼前に見えるワクワクさ。またいつか行こう。

こちらは鷲羽岳への稜線。ゆずは明日こちらに進みます。

小屋からは水晶岳の山容がドカンと!

よくよく見ると山頂に人が居るのが見えますね!

早朝日の出を狙って水晶岳へ。

小屋に一緒に泊まった方々と、水晶岳山頂から日の出を見ることが出来ました。心が癒やされるー!

早朝の朝日に色づく周囲の山脈たち。やはり日中よりも斜めから光が入る朝日の方が、明暗がハッキリして美しい…。

夕方は雲に覆われましたが、赤く染まっていく雲が見れたのも素晴らしいひとときでした!

おわりに

今回は北アルプスの遠い山奥の山小屋『水晶小屋』を紹介しました!

険しい場所に建つ水晶小屋は水問題こそあるものの、小屋やトイレも比較的奥地とは思えないほど綺麗で、快適でした。

大型な小屋の魅力もありますが、水晶小屋ほどの規模だとパッと外にも出れるし、人も少ないので混雑していないのが良い。翌日泊まった双六小屋のほうがご飯は豪華、トイレも綺麗なはずなのに、あまりの混雑具合に圧倒されてしまいました…。圧迫感がすごかった。

間違いなく、裏銀座縦走中のお腹を満たし、疲れを改善してくれる素晴らしい山小屋でした!ただ夜の非常灯は眩しいのでご注意を!!

それでは皆さん、良い山旅を!

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