みなさん、こんにちはゆずです。
2020年6月19日(金)、全国の県間移動が解除されてゆずも登山を再開しました。3月頭に登山にいった以来なので、3か月半ぶり。ここまで開けたのはいつ以来でしょうか…。
今回は6月末久しぶりの登山に『幕山』に登ってきました。天気は快晴では無かったですが、緑の自然と山からみる街並みを見れて、改めて登山が出来ることに感動しました。
個人的に注意したことも含めて、ご紹介していければと思います。
ちなみにE-M1Markを購入して、初めて登山で使用しました!とても良かったです!
県間移動の解除後、登山はどこに行くか
県間移動が解除されてまだ安心できないですが、登山を再開するときに『どこに登るか』という問題にとても迷いました。
- 人が少ないタイミング(平日)
- 有名すぎる山は行かない(百名山、ロープウェイなどがあり楽に登れるなど)
- 交通アクセスが良い
- 体力が落ちていることを想定して4時間前後の山
この点を注意して選んで登っています。まずは土日は人が集中するでしょうし、高尾山、丹沢の大山、筑波山など日帰り登山でも特に知名度の高い場所は人が集中するでしょう。
久しぶりの登山で自分も含めて、周りにも気にして山に登るのも嫌だなと思って、静かな環境の山を選びました。あとは体力低下も心配でしたし。
候補としては『丹沢』『奥多摩』『箱根・伊豆』『秩父・奥武蔵』が挙がりました。
幕山にした理由
結果的には『幕山』に行きました。幕山は神奈川県の湯河原にある山です。麓にはロッククライミングのゲレンデ、梅林が広がりガイドブックに登っている程度には有名な山です。
- 一番人が集まるのは梅の時期
- 観光客は高尾山とかもっと有名な場所から行き始めそう
- 温泉も行ける
- 交通アクセスの良さ
- 南郷山の縦走でも4時間程度の行程
今回選んだ要素はこのような感じ。幕山のハイシーズンではないし、東京・品川・横浜といった主要な駅から電車一本で行けるし、やはり魅力なのは温泉。
土日の高尾山口駅の温泉、鶴巻温泉駅の弘法の里湯の混雑具合は、えげつないレベルなのでパス。全ての条件に合う幕山に決まりです。
箱根の『金時山』『明神ヶ岳・明星ヶ岳』は最後まで悩みましたが…。
幕山へのアクセス
- 自家用車
- 電車+バス
自家用車は、登山口の幕山公園駐車場を利用すると良いでしょう。幕山から南郷山まで縦走した状態でも、遠回りではありますが戻ってくることが出来ます。
電車+バスに関しては湯河原駅からバスに乗車して、『幕山登山口の幕山公園バス停』『南郷山登山口の鍛冶屋バス停』まで移動します。
幕山公園バス停へのバスは1日5本ほど。鍛冶屋は1時間に1~2本ほど出ているので、アクセス自体は鍛冶屋バス停の方が良いです。幕山公園バス停行きの始発は9時なので登り始めが9時30分になってしまうのが問題ですかね。
アクセス(公共交通機関使用)・行程
日時:2020年6月24日
コースタイム:山と高原地図 箱根 参照
一日目
鍛冶屋バス停 → 南郷山 → 自鑑水 → 幕山(周回コースも歩く) → 幕山登山口 → 幕山公園バス停 |
4:00 休憩込み4:10 |
私のペースは大体、写真撮って休憩入れて、コースタイムのちょうど~少し遅いぐらい。
久しぶりの登山ではありましたが、休憩入れてほぼコースタイム通りに歩けました。それでも暑さからまずまず休憩しましたけどね。
メンバー構成:2人パーティー
湯河原駅から路線バスで各登山口と移動。今回は鍛冶屋バス停から南郷山に登っています。自観水を通って、幕山・幕山公園に縦走する、ガイドブックでもよく紹介されているコースです。
下山後は湯河原の温泉に入って、疲れと汗を流します。
今回の交通費
料金(関東起点)
東京駅 → 湯河原駅
行きのみグリーン車 |
1690円
グリーン車 1000円 |
路線バス
湯河原駅 → 鍛冶屋バス停 |
210円 |
路線バス
幕山公園バス停 → 湯河原駅 |
260円 |
湯河原駅 → 東京駅 | 1690円 |
合計 | 4850円 |
東京から一本で行けるのはとても理想的。グリーン車も一回乗ってしまえば、目的地まで優雅に行けることが出来ます。
今回は朝の通勤ラッシュの時間帯で密集するのが嫌で、行きのみグリーン車にしています。普通車はかなりの混雑ですが、グリーン車は2-3割の乗車率。人ごみを避けて移動するにはオススメです。
またJREポイントを使用すると、平日、土日祝日問わずに600ポイントでグリーン車に乗車可能なので、Suicaでの電子マネー支払いで溜まったポイントを効率よく使えます。1000円が600円になるので、グリーン車に興味がある方はオススメです。
あとは青春18きっぷも時期が合えばさらに安くなります。1日2410円と計算できるので、3280円の電車代を870円安く出来ます。
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今回の撮影機材
カメラ | OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ 紹介記事はこちら |
レンズ | M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO 紹介記事はこちら |
遂にきました、3月に購入したE-M1 MarkⅡを使う機会。3ヶ月待ちました…。使った感覚としては、初代に比べて大型化したものの、そこまでは気にならずに使えました。動画のAFの速さ、操作した時の反応の速さなど全体的に使いやすくなっています。
ただバリアングルモニターはまだ慣れません…。とにかく買ってよかった一機でした!
山行記録
使用地図
※記録は参考にする程度にとどめて、必ず登山地図を持参してください
トイレ情報
- 鍛冶屋バス停近くの神社の公衆便所
- 幕山公園
意外にもトイレは少ない。鍛冶屋バス停近くの神社に公衆トイレはありましたが、結構古めです。朝は湯河原駅でトイレに行くことをオススメします。
こちらが鍛冶屋バス停横の神社の公衆トイレです。
鍛冶屋バス停まで
朝の通勤ラッシュをグリーン車で避け、無事に目的地の湯河原駅に到着。
以前来たときはこんな風じゃなかったのですが、駅前の開発がすすんでいるところ多いですよね。良いことです。
さて今回乗車するバスは『三番バス停』から出ます。改札を出て左側。ちなみトイレに行くときは、改札前か改札出て右です。
鍛冶屋や真鶴駅方面のバスです。交通系IC使えます!
改札からまずまずの人が出たのに、バスに乗ったのは3名ほど。静かなバス旅開始です。
10分ほどの乗車で鍛冶屋バス停に到着。幕山公園のバスに間に合わなければ、帰りはここまで歩いてくるのも手です。幕山公園のバスは12時台を逃すと、次が15時なんですよね…。
立派な神社『五郎神社』。折り返しするバスにここから乗っていく地元の方々が、バス乗る前に鳥居にお辞儀していくのを見て、町の一部なんだなと親しみを感じました。
久しぶりの登山。最後に行ったのが、雪山だったので春を過ぎて、新緑になってしまいました。まずは緑の空気を吸いながら少し神社を散策。
怪我が無いよう、登山に対する思いを祈らせてもらいました。ちなみにこの神社だけで蚊に3ケ所刺されたました。幸先良いですね?
鍛冶屋バス停から南郷山
さて登山祈願もしたので、久しぶりの登山再開。まずは南郷山登山口までしばらくは車道歩きです。
右手には神社。神社を横目に山に向かって登っていきます。
標識をたどっていきます。ちなみにこの坂道が凄まじかったです…。ここに住んでいる人は大変だなと痛感しました。一度躓いたら転がっていきますね。
ふと後ろをみると、登っていないようで町は下に見えるほど登っているようです。一応、東京は曇り・雨予報でしたがまずまず景色が見れて良かったです。
ハイキング後半から崩れている、何とも力が抜けそうな標識。
みかん畑の横を過ぎていくと、徐々に車道というより林道のような薄暗い道路になってきます。個人的には薄暗い感じが撮れてて好きな一枚。
ふと道端に咲く花を見ると『もうアジサイが咲く6月ごろ』というのを認識させられました。季節が過ぎるのが早いなとしみじみ、特に今年は。
さてこの標識が出てくれば、地図上では林道は終了。山道を進んでいくことになります。
前に来た時あったかな??
鎌倉幕府開運街道というものが出来たようです。一応、公式ホームページに紹介しているほどに、町がPRしている登山道で力を入れているのが分かります。
地図上では登山道ですが、しばらく車は通れないほどの幅でコンクリートの道が続きます。
コースはゴルフ場の横を沿って進む感じです。一部フェンスはしていますが、フェンスがないような場所もあったので、オーバーしてゴルフボールが飛んでこないか心配でした。
新芽、キノコといった近くの自然を極力見つけ、久しぶりの登山を十分に味わっていきます。
箱根や湯河原周辺に生えている箱根竹。大体トンネルを形成していますが、だいぶ茂っています。この辺からコロナの関係で、登山道は整備されてない場所もありそうだなと思って進みます。
南郷山へは一度この林道に出る必要があります。右側に進む(この写真でいうと奥)と再度登山道があるので、そちらに進んでいきます。
この階段を進みます。山頂まではあと30分ほど。
ここの山頂までの道が一番生い茂っていました。足元はしっかりとしているのですが、草が伸びすぎていて、足元がギリギリ見える程度。朝露やクモの巣をまとった草木と格闘して進みます。
ここを登っているときに、改めて登山道を整備してくれている人に感謝しないと、と痛感しました。行く前に人が踏み固めている比較的有名な場所だから、荒れている心配はほとんど無いかなと思っていましたが、知らないタイミングで整備してくれている人達の存在をありがたく感じました。
少し曇り始めて、ここの展望はわずか。町がうっすらと見えますね。
草木と格闘して『南郷山』山頂に到着しました!久しぶりの登山と、暑さや軽い藪漕ぎに体力を消耗しました。
参考までに2016年5月に行った時の南郷山です。完全に同じアングルがありませんでしたが、標識後ろの草の茂り方を見れば、一目瞭然ですね。
あくまで2016年との比較なので、コロナ前後とは言えないですが、自宅で保存したあった写真を見直して、結構な違いがあると驚いております。
おかしいな…、好展望と書いてあるけど見えない…。
ちなみに晴れていると伊豆半島の方まで一望できます。(2016年の写真)
自鑑水を経て幕山へ
南郷山山頂で小休止を取って、次の目的地『自観水』に移動します。一つ目の分岐は通過。
二つ目の分岐を左に曲がって、一度下ります。
箱根竹のトンネルを抜けると、今度は杉のトンネルです。急に広くなって、林業用の道が多いのか、ピンクのテープも色々な方向に見られたので道迷い注意です。
分岐を右に進む
林道っぽいところを通って、分岐をこちら側を進む。
再度、林道っぽいところに出て今度も右に進む。
水の音がして、小川があると自監水はすぐそこです。
これが見事な自監水です!!…ため池のような感じ?
源頼朝がこの水を鏡にみたて、そのやつれた顔を見て自害しようとしたと言われているようです。なので『自害』なのですね。
でも標識の文章を読む感じだと、そのやつれた顔を見て、乱れた髪を正して、心機一転勇気を奮いたたせた頼朝再興の礎としているようです。
水面には白いカエルの卵のようなものがあって、自分の顔を見えるほどの鏡にはなっておらず残念。
それでも上を見上げると、新緑の綺麗な緑。ウグイスといった鳥たちの鳴き声が、左右から合唱のよう聞こえ、目と耳が癒されます。あー、山って素晴らしい。
自監水を後にして、今度は幕山へ。一度車道を出て右に進んでいくと、再度登山道が出てきます。標識がしっかりとしているので、この辺りは見落とさなければ迷うことは無いでしょう。
おかしいな…。南郷山の生い茂った草たちは何だったんだと思うぐらい、整備に整備された道でした。
それでも新緑は変わらず美しい。ちなみにちょくちょく晴れていて、透かして撮ってみたり。
アザミ。山の花も久しぶり。いつもの様にアザミを見ていましたが、新鮮です。
林道からは20分程度の緩やかな道を登っていきます。一本道なので迷うことが少ないですが、山頂直下にある周回コースへ間違えて入らないように注意してください。
標高626m、幕山到着です!
山頂は草原のように広がっています。この辺は刈られていそうな広い空間ですね。
これは2016年の写真。若干、草は茂っているかなっていう感じですね。大きな標識はこの時ちゃんとあったみたいです。
幕山山頂からも海が見えるはずなのですが、残念。
周回コースを回って、下山
せっかく来たので山頂直下の周回コースも歩きますが、ここも結構生い茂っていました。クモの巣とぬれた草と戦います。唯一、見つけて嬉しかった『ギンリョウソウ』別名:ユウレイタケ。
葉緑体をほとんど持たないようで、このような白い色をしています。少しおぞましい見た目ですが、あまり見たことがないゆずはこれでテンションがあがりました。
下りは湯河原梅林方面に進みます。五郎神社は登り始めのバス停横にあった神社ですね。
梅林までは単調な道で危険な場所はありませんが、急斜面をジグザグにひたすら降りていきます。途中、東屋があるので小休止に良いでしょう。
斜面の途中には、真鶴半島を望める好展望な部分があります。
こちらは2016年のもの。天気が良いと、初島も見えましたよ。
ガンガン下って、梅林最高地点をいうところまで来ればゴールは目前。この辺からは観光客も普段は多いので、ベンチもたくさん出てきます。
当然ながら、6月なので梅は咲いていません!
ちなみに幕山のもう一つの有名なポイントとして、ロッククライミングのゲレンデです。この時も、一組登っていました。
ロッククライミングは知人に誘われてやったことありますが、二人一組で登り合うアルパインクライミングはちょっとゆずには無理ですね…。岩稜帯の縦走に必要な技術としては大事だと思いますが、一人の命を預けている感じがちょっと難しいですね…。
そんなことを岩場を見て思っていると、別の二人組がゲレンデに登っていきました。場所的にはかなりアクセス良く、人気も出そうですよね。ただ混むとの噂。
クライミングに向かっているペアを見ていると、無事に下山完了です。梅林の入り口でもあり、幕山登山口でもある駐車場横の標識の場所に着きました。
バス停は少し歩かないといけないのが難点。公園内をさらに進んでいきます。
橋から後ろを見ると、登ってきた幕山がそびえています。意外と登ったなというのが、感想です。4時間の山でしたが、久しぶりで疲れました。
暑い所での運動を今年はほとんどしていなかったので、それもこたえました。
さて道路を進み、バス停が見えてくれば本日の登山は完了です!無事に怪我無く、戻ってこれて良かった。
かつ丼でエネルギー回復
13時ぐらいには湯河原駅に戻ってきたので、減ったお腹を満たします。『SOBA蕎麦 小松庵』というお店に入りました。閉まっているお店も多い中、ありがたい。
蕎麦は多数取り扱っています。揚げ茄子に惹かれましたが。
今回はしっかりとタンパク質を補充するために、肉。かつ丼を美味しくいただき、3ヶ月振りの登山は無事に終了です!
登った人や対策は?課題など
幕山・南郷山の縦走をしましたが、この時期にどの程度登っているのか、注意したことはなにか、気になる方もいるでしょう。あくまで参考にしてもらえればと思います。
- 行ったのは平日で、昼前後には下山できるように早めに調整しました。
- すれ違った登山客は2組、クライミング客は1組
- すれ違う時はマスクを使用
- アルコールジェルを常備
- 道の整備が行き届いていない場合がある
平日とはいえ幕山でこの人の少なさは意外でした。改めて平日に登山をするのは、密集度を減らすことになると思います!これからも平日休みが取れるので、意識していこうと思います。
あとはマスクですかね。はじめはマスクしていましたが、まあ息苦しいし汗で濡れます。ちょっときつ過ぎます。すれ違う時に一応飛沫予防ということでマスクを付け直していましたが、これもめんどくさかったです。
フェイスマスク着用とか、気分は悪いかと思いますがすれ違う時の挨拶を簡略化、すれ違う時だけ服で口を覆うなどの対応をすれば良いのかなと。
登山道の状態も今までよりわかりにくい場合もあるので、注意しつつ色々と考えていこうと思います。
さいごに
今回は県間移動解除後の初登山に幕山にいってきたことをご紹介しました。
今年はお互いが十分に楽しめる様に、静かな山が味わえる場所・方法を探していく必要があるかもしれません。それに久しぶりの登山は体力の低下はあり、無理は禁物で安全に進めていく必要もありますね。
小屋やテント場の完全予約化、密集を避けるような配慮など考えさせられることが多いですね。この記事を書いている7月9日では東京224人の感染者と、このとき最多の人数となっており、今後も不安です。
しかしながら登山はしたいというのは本心。今回の登山で感じたことを思いつつ、まずは感染を広めないような条件を模索していこうと思います。
ではみなさま、色々と考えさせられることはありますが、登山と向き合っていきましょう。