みなさん、こんにちはゆずです。
次第に登山を再開を考えていて、登山服や登山ギアなどを新調していきたい時期。今回新調したのは、トレッキングポール。
ブラックダイヤモンド社のディスタンス カーボン Zです。三つ折りになる折り畳みタイプであり、長さが変わるディスタンス カーボンFLZではありません。長さが固定のただのZです。
購入した理由としては『とにかく軽い』『長さ調整が手間なので固定式で』『収納時の長さを短く』この3点に絞って探しています。
長さが変わらない折り畳みのトレッキングポールポールだと一癖あると思いますが、とんでもない。出し入れの速度、軽量と複雑な構造が無いのでとても便利ですよ!
ディスタンス カーボン Zは
- とにかく軽く、小さい【110cm=285g(1ペア)、約36cm】
- 出し入れが楽
- 雪山では使わない
- 軽量でも比較的持ち手がしっかりしているタイプ
この辺りで探している方には特にオススメ出来ます!!
今まで使っていたモデルとの比較もしていきます。
皆さんこんにちは、ゆずです。 足への負担軽減、バランス取るため、シェルター設営など、無くても登山は出来るもののあると助かるトレッキングポール。 スクリュータイプ、折り畳み式、レバーロック式や長さ調整が出来るもの、出来ないものと[…]
ディスタンス カーボン Zとディスタンス カーボン FLZ
『ブラックダイヤモンド』『三つ折り』『カーボン製』のトレッキングポールは2種類あります。【長さ固定のカーボンZ】【長さ調整できるカーボンFLZ】です。
カーボンZ 110㎝ | カーボンFLZ 95-110cm | |
収納時の長さ | 36cm | 32cm |
使用時の長さ | 110cm | 95-110cmで調整 |
重さ | 285g | 330g |
金額 | 18,612円(税別) | 20,790円(税別) |
もともと110㎝~115㎝で使える長さのポールを探していたので、候補はこの2つ。
カーボンFLZは収納時がより小さく、カーボンZはより軽く、安い(それでもいい値段しますが…)。後ほど紹介しますが、長さが変わることにメリットをあまり感じなかったので、長さ固定式の『使い勝手の良さ』『軽さ』『値段』でカーボンZ 110㎝にしました。
ディスタンス カーボン Zは軽い
ゆずは極力荷物を軽くすることに賛成なので、軽くなるのは大歓迎です。出している時の軽さも大切ですが、使っていないときはただの荷物です。お守りでも持っていくことありますが、そのお守りも軽いに越したことはないと考えています。
購入した110㎝モデルは二本ペアで285gという素晴らしい軽さです。結構軽いと思っていた、ゆずが所有している『FIZAN TREKKING COMPACT FREELIGHT model』が公式で316g(おそらくチップラバー、バスケット無しの重さ)ですが、こちらは小型ながらバスケットもチップラバーもついて285gです。
ディスタンス カーボン Z 110㎝ | 285g
小型バスケットもチップラバー付き |
FIZAN TREKKING COMPACT
FREELIGHT model |
316g バスケットもチップラバーなし
416g 小型バスケット+LEKI製のチップラバー |
持ち比べてみると圧倒的にディスタンスカーボンZの方が軽量です。そして見事なまでにストラップも含めて、公式ホームページ通りの重さ!!
ディスタンス カーボン Zはコンパクト
軽量も大切ですがコンパクトになることも大切です。使っている時はどのトレッキングポールも変わりない長さですが、使っていないときはよりコンパクトの方が便利です。
ザックにしまえるので、ザックの外に付ける必要なし
まあこの一言ですが、意外に気になるときがあるんですよね。ザックの横に付けると飛び出る形になるので、往復移動時の電車の中だと邪魔だし、飛び出るポールに木や岩が引っかかりバランスを崩すなど予期せぬことが起きる危険性があります。外付けするとごつくて邪魔なのです。
小型の日帰りザックに付けるものなら、アンテナを伸ばすようになりますからね。
ディスタンス カーボン Z 110㎝ | 約36㎝ |
FIZAN TREKKING COMPACT
FREELIGHT model |
約58㎝ |
収納時の長さは圧倒的に、ディスタンス カーボン Zに軍配が上がります。
約1.5倍の長さの違いがあります!だいぶ違いますよね…。
ディスタンス カーボン Zはカーボン製
大きく分けて材質は『アルミ』『カーボン』の二つに分かれます。どちらもメリット・デメリットありますが、ディスタンス カーボン Zはカーボン製です。
カーボンは高価ですが、その分軽量に仕上げることが出来ます。アルミに比べて、しなりが無いのと繊維の関係で、強い外力や傷などがあると一気にそこから割れてしまう繊細な部分があります。
ポールとしての強度は通常のトレッキングポールの1/3~1/2程度という情報が、ハイカーズデポさんのホームページにありますが、体重を過度にかけない、岩と岩の間に先端が入り込んだ状態で曲げたりするなど中心部に急激なしなりを与えない、といったことをしなければ一般的な使用では問題はないと、購入した登山用品店ではお話していました。
長さが変わらないモデルを何故選んだか
トレッキングポールには100㎝~130㎝といった長さ調整できるモデルが多いです。今まで使用してきたモデルはどれも長さが調整できるものでした。
長さが変わる利点は①登り、下りで長さを変えられる、②ストックを支柱として使うテントに使える、といった利点があります。しかし登山で使っていて、長さは多少なら持ち手の場所を変えて調整しますし、支柱で使うテントはしばらく買う予定はありません。
つまりはゆずは使う長さが決まっていて、登山中に長さを変えることはほとんど無かったのです。
もう一点は組み立て時間の節約です。
固定モデル | 長さ調整モデル |
①折り畳んでいるものを固定する | ①折り畳んでいるものを固定する |
– | ②モデルに応じた方法で必要な長さに調整し直す |
表のように折り畳み式の長さを買えるモデルの場合は、組み立てた後に長さ調整する時間がかかります。上で述べたように、あえて使う長さが決まっているのに、長さ調整するために1工程作業が増えてはタイムロスだと思います。
というのが自分が長さ固定式を選んだ理由です。出す・しまう・使う・またしまうをいかに早く出来るかは、単純な理由ですが大切なことだと思っています。
ディスタンス カーボン Z 110cmのご紹介
細身でありながら、黒と青の冷たい色はクールです。収納袋は付属しません、安い袋を買いましょう。
では組み立てていきます。
持ち手の下のポールを下に引っ張っていくと、ボタンが出てきます。さらに引っ張るとパチンをボタンが飛び出て、三つ折りになった支柱部が固定されます。
はい、それで終わりです!簡単でしょ~!
ちなみに一つの特徴として、軽量モデルの中では持ち手が簡略化されていたり、極端にクッション部分が小さかったりします。
登りは短めで、下りで長めで持つような仕様でも、軽量でここまで持ち手が長いこのタイプは貴重です。
ストラップはペラペラです。割り切る所だと思います。
降りるときに使えるグリップもカップ状になっていて、素晴らしい。
肉抜きされているように軽量化されています。
地味に短く持っても指がかかりやすくなるように、下の方にも出っ張りがある素晴らしい仕様。
バスケット、石突き、チップラバーの仕様
このトレッキングポールは冬には向きません。写真のように、バスケットは小型のモデルで固定。細めなので、雪に刺そうものなら、そのまま雪に深く潜ってしまいます。
このモデルは3シーズン用と割り切るのが一番いいかと思っています。
一般的なモデルは、金属で出来ている石突きを隠すようにゴム(チップラバー)をかぶせます。金属の先端を隠すことで、土をえぐることは無くなり、植生保護のために基本的にはチップラバーを付けること推奨されています。
ただこのモデルはチップラバー、石突きをそれぞれ別として用意されています。ポール先端についているチップラバーは取り外し出来るので、必要に応じて石突きに付け替えます。
上がチップラバーを付けているもの、下は石突きをつけているもの
ひねるように付け替えるのですが、結構固く大変です。途中で切り替えることを前提に考えている人は、ペンチみたいな回せるものを持参することが良いと思います。
FIZAN TREKKING COMPACT FREELIGHT modelとの比較
ゆずが持参しているトレッキングポールとの比較です。ざっとまとめてみました。
FREELIGHT model | ディスタンス カーボン Z 110㎝ | |
収納時の長さ | 約58㎝ | 約36㎝ |
使用時の長さ | 100-132cm
目盛りは無いですが、まだ短くは出来そう |
110cm固定 |
重さ(実際に測った重さ) | 316g バスケットもチップカバーなし
416g 小型バスケット+LEKI製のチップラバー |
285g
小型バスケットもチップラバー付き |
材質 | アルミ | カーボン |
ロック方法 | スクリュー式 | 引っ張るとボタンで固定 |
バスケット交換 | スノーバスケット可、雪山でも使用可 | 不可 |
修理 | FREELIGHT のみ | ブラックダイヤモンド社を取り扱っているお店なら可能 |
値段 | 14,600円(税別) | 18,612円(税別) |
収納、軽さ、使用時・収納時の手軽さ、修理時の登山用品店での取り扱いの多さでディスタンスカーボンZに軍配が上がります。
FREELIGHT modelはアルミの中では軽量なモデルで、強度も含めてバランスの良いモデルだと思っています。長さが変わって、雪山の使用も可能での値段は良い部類かなと思います。
ゆずの場合は『3シーズンをカーボンZ』『積雪の伴う冬はFREELIGHT model』と使い分けていこうと思います。
ディスタンス カーボン Zのまとめ
- 三つ折り式のカーボンモデル
- 収納時がコンパクト 約36㎝
- 長さ固定。使う長さが決まっていれば、問題なし
- 固定の長さは収納から使用時の手順が少なくなる
- とても軽い(2本で285g)
- 持ち手がしっかりとしている
- スノーバスケットなどのバスケット交換不可
- チップラバー、石突の交換は手動。交換には力がいる
- 店で取り扱っていることが多い
- 値段は18,612円(税別)ほど
正直値段は高めですが、スノーバスケットに交換不可以外のデメリットを見つけられません。とはいえまだ山では未使用なので、今後使用して思うことがあれば、また感想を含めてご紹介できればと思います。
さいごに
今回はブラックダイヤモンド社のディスタンス カーボン Z 110㎝モデルをご紹介しました。
比較的バランスのいいFREELIGHT modelも良かったですが、やっぱりザックの横に付けると水筒を入れる空間も圧迫することもあり、購入してから縦走などの行程が長くなる時以外は持って行かない傾向でした。
それに比べて収納時のコンパクトさ、軽さはもちろんですが、取り出しのはやさは『う~ん、少し出そうかな。でも次に岩場をまた通るからしまったままで良いか』と状況でも使う機会を増やしてくれそうです。
お守りとして一本持って行くのでも142g!!
ザックに忍ばせておくことも出来るので、これからの3シーズンでは心強い味方になってくれそうです。
みなさんの参考になればと思います。では少しずつ再開している登山ですが、怪我無く、楽しく、無理せず登山を楽しみましょう!
長さ固定
長さ調整できるタイプ