みなさん、こんにちはゆずです。
今回は山小屋をご紹介します。山小屋としては大きい方ではありませんが、奥秩父の名峰『金峰山』に立っている金峰山小屋です。
金峰山小屋に初めて宿泊した時、ご飯が美味しかったのをとても鮮明に覚えています。
今まで2回宿泊しましたが、食事のクオリティも変わることなく、夏と秋の時期の山登りを楽しくサポートしてくれました。
そんな金峰山小屋をご紹介していきます。
2016年7月、2019年10月に宿泊した記録になります。
- 金峰山小屋は定員55人。2020年は20人体制。
- テント場はなし
- 金峰山山頂から15-20分の好立地
- 路線バスが随時アクセスしているのは、みずがき山荘バス停
- 大弛峠から最短2時間45分
- 1泊2食 8500円
- 食事がとても美味しい、何と白ワイン付き
- トイレが綺麗
- 日の入りは小屋から見られる。日の出は山頂から。
金峰山小屋
奥秩父、秩父多摩甲斐国立公園の西側。金峰山山頂から少し下った標高2440 mにある山小屋です。付近には水場がないため生活用水は雨水を使用しているようです。
アルプスの山小屋などに比べると小さいものの、2階建てで定員予約数55人で運営しているようです【2020年は20人】。
営業期間は4月下旬から11月下旬、年末年始や1月2月の週末に営業しているとのこと【2020年年末年始、2021年は未定。改めて通知があると思います】。
ちなみにテント場ありません。
小屋の立地
金峰山山頂まで20分の場所に建っており、時期にもよりますが山小屋からは夕日が、山頂からは朝日を望むことができます。
また日本百名山である瑞牆山も近くでもあり、雲取山まで伸びる奥秩父主脈縦走路の拠点としても活躍しています。
なので瑞牆山と金峰山登山で使う方もいれば、奥多摩川からの縦走路中継地点としても使われるので、登山をする人にとってはかなりありがたい山小屋です。
金峰山小屋へのルート
- 北側:廻り目平から約3時間10分
- 東側:大弛峠から約2時間45分
- 西側:みずがき山荘から約4時間10分
概ね3時間~4時間ほどで下界から山小屋に到着できます。
北側の廻り目平までは路線バスが出ておりません。駐車場も100台ほど停められる表記が地図にはしてあるので、自家用車の方は行きやすいと思います。
東側の大弛峠までは、JR塩山駅から出ている乗合タクシーに合計1時間15分ほど乗車すると行けます。こちらの乗合タクシーは予約が必要な点と季節運行なので注意が必要です。自家用車なら問題ないと思いますが、縦走には向いていません。
西側のみずがき山荘ルートは、一番歩く時間が長いですが路線バスも通年運行しており、一番計画は立てやすいです。
宿泊費
素泊り | 5500円(小学生以下 3500円) |
夕食付 | +2000円 |
朝食付 | +1000円 |
冬季料金(年末年始〜GW) | +500円 |
1泊2食で8500円。アルプスの山小屋よりも値段が抑えられているのは素晴らしい。
今回の撮影機材
カメラ | OLYMPUS OM-D E-M1 紹介記事ははこちら |
レンズ | M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO 紹介記事はこちら
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6(主に夕日・朝日) |
写真
金峰山山頂から北側下って行くと見える金峰山小屋。真ん中にある一番大きな建物が宿泊棟、右側にある小さな建物がトイレです。
こちらが外観、金峰山小屋です。
1階
扉を入ると下駄箱と売店があります。軽食やペットボトル、登山バッチなどが販売されていました。
1階に入ると正面には受付、右側には談話室や本棚ザック置き場などがあります。
お湯など紙コップも用意されていました。2020年度は紙コップが常に置かれているかは不明です。書いてありますが極力マイカップを持って行った方が良いかと思います。
たくさんの種類の飲み物があります。宿泊者限定ですが、何とコーヒーと紅茶は無料!!
談話室兼食事処。この時は6グループほどの宿泊でしたが、各グループが『次はどこに行こう』『最近はこんな感じで次はこうしたい』など前向きな話が多いのが好きですね。
1階には山小屋らしく登山関係の本を多く置いてます。山小屋に置いてある登山本で、次に行く山を考えたりするのが好きだったりします。
この時期は一番奥だけがこたつとなってました。寒い時期にはこたつは最高です!
やかんも味がある。ちなみに自炊をする時はやかんを置いてる、この薪ストーブの周囲のみで行うことになります。
膝掛け毛布も置いてあります
フロントの横には更衣室も用意してます。なかなか更衣室が無い山小屋も多いので、女性には嬉しい仕様だと思います。
おしゃれなシェードも可愛い。
2階
2階は大部屋の寝室のみ。個室はなく上段と下段で雑魚寝をする形となります。
このような布団の時もあれば、夏に行った時はシュラフで代用しておりました。でも布団の時の方が新しい時期に行っているので、今は布団でしょう。予約制でとっており、極力店員オーバーにならないように調整してくれているようです。
トイレ
トイレは建物の横にあるので、一度外に出ることになります。寒い時期はそれがデメリットになりますかね。結構綺麗な方だと思います。
ただ注意点としてトイレは個室になっていますが、男女共有空間です。男性便器1個の奥に個室トイレが3個ありました。
トイレまで徒歩10歩!!
トイレ自体は二階にあるので登ります。ちょっと一苦労。ちなみに夜にセンサー式なのか、自動で電気が付いたのには驚きました。
中には洗面台もあります。女性だと鏡があるのは重宝しそうですよね。
- トイレの写真。汲み取り式では綺麗な方です。
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トイレットペーパーがしっかりと付いているのは素晴らしい。使用したトイレットペーパーは別の入れ物に入れて、直接便座の中には入れません。
夕食
夕食の時間は夏が18時から冬が17時30分からです。夏の土日に行った時は2チームに分かれましたが、秋の平日に行ったときは宿泊した人たちだけで、ゆっくりと夕ご飯を食べられました。
2016年の夏、2019年の秋どちらも宿泊した時には同じような料理が出てきました。チキンのソテーはとても美味しく野菜もしっかりと食べられ、なんとメロンまでつく!
そればかりか白ワインがつくなんて!
2016年の夏に初めて行ったときは、人生で2回目の山小屋だったのでこの食事の豪華さには驚かされました!
別アングルからの写真。鶏肉もしっかりと焼いているためかなり美味しく食べられました。
ちなみにこの時は小学生の息子と一緒に百名山を登っておられる親子と同席して、その行動力に驚かされました!こうゆう一期一会の出会いも好きです。
白ワイン良いですね!普段はあまりお酒は飲みませんが、この時の白ワインはかなりテンションが上がった思い出です。
そしてワンプレートでお腹が満たない時は、おかわりでカレーライスを食べることができるので、満腹まで食べられます。
このカレーもまた美味しかったです!
朝食
朝食は夏は5時30分、冬は6時になります。
ちなみにご来光を見るときは食事の時間をずらしてくれて、御来光を見た後に食事をとることができます。
2019年の秋の時は炊き込みご飯と味噌汁、その他惣菜、漬物、オレンジでした。炊き込みご飯は美味しかったです。ご飯はおかわり可能です!
ちなみに2015年の夏の時はおかゆでした。
おかゆだけでお腹が満たないと思いましたが、漬物類がたくさんあって、色々な漬物でお粥をたくさん食べられました。
2019年の秋にも同じくお粥を食べたかったのですが、炊き込みご飯も美味しかったので結果オーライです!ただ調べたところでは2017年に上記のような別の形に変わったようですね。炊き込みご飯もあれば、中華粥もあるとのことです。
小屋からの景色+山頂から
小屋泊まりの醍醐味の1つは何と言っても日の出と日の入り!
11月に登ったときは2日とも晴れ間に恵まれて、見事な日の入り、日の出を堪能出来ました。なかなか2日とも見れることは少ないんですよねー。小屋から日の入りが見れて、山頂までも20分程度で日の出なので、とても撮影の環境は良いと思います!
先ほど書いたように、朝食の時間も遅らせてくれるので融通が利くのが素晴らしい!!
11月に登った時、時刻は17時03分。山小屋横から夕日も見ることが出来ます。この写真は暮れた前後のマジックアワーを狙って撮影。17:30の食事前に狙えます。
同じく11月、こちらはご来光待ちの5時49分。同じくマジックアワーを狙って、赤く染まり始める写真を撮ります。
同じく11月、時刻は6時03分。マジックアワーが終わり、遂にご来光です!富士山の左側から上がる太陽が、朝早く起きた眠い眼を覚ましてくれます。ちなみにこの写真はこの記事、唯一の超広角レンズで撮影しています。35mm判換算で18mmですね!
ちなみに撮影では小型の三脚を持っていると、星空やタイムラプスなど構図が決まりやすく便利です。
さいごに
今回は奥秩父にある金峰山小屋をご紹介しました。近くには瑞牆山、甲武信ケ岳などの百名山もあり、ピストンでの登山や縦走登山など様々な用途で利用できる山小屋です。
この山小屋をお勧めするポイントとしては、まずは食事のおいしさ、そして日の入り日の出が見れる好立地なところにあると思います。
近くには奥多摩、八ヶ岳、南アルプスなど有名な山域が数々ありますが、是非この奥秩父の金峰山小屋をご利用してみてはいかがでしょうか!
春夏秋冬を問わず、四季で楽しめる素晴らしい山小屋。次回はアズマシャクナゲの時期や積雪期にも行ける様に計画を立てねば…!では皆さん、良い山ライフを!