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背負い心地のみと思うなかれ、使い勝手も抜群のUL系登山ザック。if you haveのhugをレビュー。

皆さんこんにちは、ゆずです。

いきなりですが、登山ザック選びに悩んでいませんか?ゆずも探しておりまして、今まで使用していた『FREELIGHT スピンザック35F』という中型ザックが、穴が空きはじめていたり、一部気分も変えたいこともあって買い替えを検討していました。

今回は以前から気になっていた登山ブランド『If your have』 の『hug』という40L中型ザックが、ちょうど再販するという知らせを受けて、勢いのままを購入して約9か月ほど経ったので紹介していきます。

結論から言うと、デザイン性も好みで、背負い心地は非常に良く、メイン期室へのアクセスも容易で使いやすいザックでした。ただ抱きしめられている背負い心地ゆえのゴム紐のテンションが、ゆず場合は鎖骨と干渉して長時間背負っていると痛くなることが課題です。

  • 40Lの中型ザック
  • 背負い心地や生地の耐久性は確保して630gの重量
  • 生地が自立しやすく、メイン期室も芯が入っていてパッキングしやすい
  • ゴム紐のテンション次第で荷物が少なくても、形を整えやすい
  • 背面はメッシュ構造で蒸れにくい
  • メイン期室はゴム紐を横にずらすだけですぐにアクセスしやすく、めちゃくちゃ便利
  • 体形や骨格にもよるけど、ゆずの場合は胸を広げるような背負い心地のためか鎖骨辺りが痛くなりやすい(ゴム紐のテンションなどで模索中)
  • 8~10㎏持っての長時間の活動は肩ベルトの干渉が強く、不向きな印象。腰ベルトも装着されているが、腰荷重にするには若干物足りない。荷物を調整するかフレーム入りの別のザックの方が肩への負担は減る

FREELIGHT スピンザック35Fから買い替えるにあたって、気にした点

劣化やデザインの一新ということで、2017年1月ごろに購入し約5年間使用したFREELIGHT スピンザック35Fから乗り換えたわけですが、やはり使用していて気になる点はありました。

  1. 生地の耐久性の低さ
  2. 生地が柔らかすぎて自立しないため、パッキングしにくい
  3. 荷物が少ない時にザックの下に溜まりやすい
  4. 背面メッシュなども無いので蒸れやすい

これらの点は問題点というよりも、実際に使ってみて自分のスタイルだと上記4点は改善した方が使いやすいだろうなということです。

生地の耐久性や追加機能を増やすときは、その分重くなる要素が増えるので人によっては軽くてシンプルな方が良い場合があります。なのでゆずの場合は、多少の重量増は妥協して、使い勝手の良さを取った感じですね。

誤解の無いように、シンプルな造りのスピンザックシリーズはウルトラライト(以下UL)系のザックのなかで、2万円以内のシンプルなザックとしては非常に魅力的な選択肢だと思います。伊達に5年も使っちゃいないです!

if you haveとhug

if you haveとはUL系のブランドの1つ。”More with Less” をテーマにものづくりを進める山口貴史氏によるブランドです。そのブランド初の登山ザックが今回紹介する『hug』になります。

山を歩くようになって、最初はフレームのあるバックパックを使った。初めて典型的なフレームのないULパックを背負って歩いた時には、正直背負い心地が悪くて、パック自体が重くても背負い心地のよいバックパックを使ったほうが快適に歩けると思った。でもULパックのシンプルさや、ウルトラライトの哲学的な部分にはとても惹かれていたので、フレームパックに負けないくらい背負い心地がよく、軽くて、シンプルで、山を旅する時はもちろん、街を旅する時にも使える理想のバックパックをつくりたいと考えた。

一文抜粋

ちょうど作成を考えたのが2014年からで、完成は2017年。それから毎年のように使用する生地やパーツの見直し続けています。是非とも完成までの経緯をまとめた、公式ホームページをご覧になってください。

i fyouhave  hug Weight :  610g (size1), 630g (size2),  6…

山口氏の中で背負い心地を出来る限り向上しつつ、可能な限り重量を増さないバランスを考え、『hug』の最大の特徴である抱きしめられているような背負い心地を実現したとあります。ULデザインのザックですが背負い心地には妥協しない、そんなザックにゆずは惚れました。

購入したhug(サイズ2)は40Lで、機能は譲れない部分も入れて630gの抑えているので十分に軽量なザックだと思います。ちなみに選んだサイズに関しては、公式ホームページでも問い合わせで決めました。

サイズは○○様の体型ですと、2をおすすめします。

男性はよほど小柄な方でない限り(160cm前半以下がおおよその目安)はサイズ1は適しておりません。背面長が47cmあるのでしたら、サイズ2で間違いないと思います。

ご検討よろしくお願いいたします

以上のように、ゆずは背面長47㎝だったので『サイズ2』を購入しました。サイズ1もかなり小柄な方にも向いている様なので選択肢の1つとして良さそうですね!

Hugのポケット類

大型のフロントポケット。個人的にはメッシュは中が丸見えで好みでは無いので、メッシュではないこの大きさのポケットがあるのが魅力。

左右ポケットにはペットボトルや水筒が二本程度入る大きさのポケットがあります。シンプルですが、この規模の大きさのポケットがあると非常にありがたい。

使ってみたhugの魅力

生地耐久性の低さは心配なく、防水性も高い

本体 : X-PAC LS21(チャコールヘザー)
背面パネル : X-PAC VX21
フロント&サイドポケット : CORDURA500
底部 : CORDURA1000

使っている生地はULザックでもおなじみのCORDURA、X-PACで、生地厚はしっかりとしています。フリーライトの生地は結構薄いため、摩擦や枝などによる衝撃で穴があくことがありましたが、hugの生地では藪漕ぎなどの積極的な悪路使用を除けば、易々と穴があくことは無いかと思います。

積極的な藪漕ぎなどはしませんが、長年使う場合の耐久性が高いのは嬉しい点。破れれば補修テープなどで修復できますが、個人的には綺麗なままで使用したいと思っています。

またX-PAC、 CORDURAは耐水性も高い生地であり、多少の雨では濡れにくいです。特にX-PAC部分が雨には強いのですが、シームテープ処理などはしていませんので完全防水ではありません。ゆずはパッキング時に濡れにくい工夫はしていますが完全ではないので、念のためザックカバーを使っています(お古のミレーのザックカバー使用)。

パッキングのしやすさ

また生地の厚みがあることで、ザック自体の剛性も出てくるのでザックの形状が保ててパッキングがしやすいというメリットもあります。フリーライトの場合は背面パッドも無いので完全自立は出来ないですが、hugの場合は背面パッドも付属しているので非常にパッキングがしやすい方のUL系ザックだと思います。

特にザックの取り出し口は少し芯が入っており、ガバッと大きく開ける点も素晴らしい。形が崩れにくく、入れやすいザックです。

荷物が少ない時に形を調整しやすい

hugは複数のゴム紐が付いており、そのゴム紐のテンションをかけることで荷物を固定し、荷物がザックの中で動かないので安定する効果を持ちます。

それ以外にも40L程度のザックに25L程度の荷物を入れると、基本はザックの底に溜まって重心が下がり背負い心地が悪くなりますが、hugはのゴム紐のテンションでザックの底を狭くすることが出来るので、底に荷物がたまらずに重心が上がった状態で背負い心地が維持されます。

ザック表のゴム紐はフロントポケット側から圧縮する効果

サイドのゴム紐はテンションをかけるとザック自体を薄く出来るので、荷物を減らすときに有効。

ザック底▷◁の形のゴム紐もテンションをかけると、ザック底を小さく出来るので重心位置を下げずに荷物を入れる位置を調整できます。

少々分かりにくい比較写真ですが、厚みが違うことが分かります。薄くすることで25Lぐらいのザックとしても使えるので時期を選ばない点や、縦走で日に日に荷物が減るときにもゴム紐のテンションを増やすことで固定性は維持できます。

このぐらいは薄くなります。

背面の蒸れにくさ

フリーライトは背面パッドや背中と面する部分にメッシュも無いので非常に蒸れやすいです。対するhugは背中と接する部分にメッシュ構造を採用しているので、無いよりは蒸れにくいです。まったく蒸れないとは言わないので、悪しからず。

一般的なメッシュと違って、縦構造になっているのが特徴的。

荷物へのアクセスの良さ

買うまでは分からなかった使い勝手良さは、荷物へのアクセスの良さです。内部の荷物までアクセスするには『雨蓋を外す⇒コードを緩めてザックの口を広げる』『バックルを外す⇒コードを緩めたり・ロールアップを外す』などの手順を踏みます。特に両手でバックルを外したり、紐を緩めるという手間が意外にもめんどくさい。

hugはロールアップ式ですがバックルで止めたりしていないので、ザック上部のゴム紐を横にずらすだけでメイン期室アクセス出来ます。手順としては同じぐらいですが、圧倒的にアクセスが良いです。

身体に合わなかった部分・気になる部分

背負い心地は良いが、肩ベルトが鎖骨に干渉して痛い

このhugの代名詞である抱きしめられている背負い心地の良さに関してどうなのか。

これに関してはゆずの骨格などの問題もあるでしょうが、長時間使用していると鎖骨部分が引っ張られることで肩ベルトと干渉して痛くなってきます。このザック特有のものでもあるゴム紐のテンションのかかる方向も関係しているとは思います。

テンションがかかる方向が、真後ろからと斜め後ろからと二方向あるからでしょうか。上の写真のように、背負っていない状態でも胸を開くような形で肩ベルトが引っ張られているのが分かります。

誤解無いようにフィット感は抜群で背負い心地自体は非常に良いのですが、ゴム紐のテンションをかけすぎると、後ろから胸を開くように強く抱きしめられている感覚になり、少々苦しくなります。

まだ正解が見つけられていませんが、ゴム紐のテンションは適度にして、鎖骨に過度な圧迫ストレスをかけないようにすることですかね。

10㎏前後が背負える重量な印象

UL系の例に漏れず、hugは肩荷重で重心を取ることが多いです。一応ヒップベルトは付属品で売っていますが、動きやすさを重視しており可動範囲が広すぎて積極的に腰荷重するものではありません。

荷物が重く(個人的には8kg以上)長い時間を歩く時はヒップベルトを使って腰に荷重を分散すると快適です。

公式ホームページのコメント抜粋

ゆずも場合は撮影機材・水分・食事もすべて合わせて8kgぐらいは行くことが多いので、行程時間が長い時は装着しています(写真のようにちょっとダサい)。あとは連泊であったり、長時間の行動を考えている場合につけるぐらいですが、短い日帰りなどでは装着しないことも多いです。

10kgを超えるような装備で活動時間が長い時、ゆずはHYPERLITE MOUNTAIN GEAR 3400 Southwestを使用すると思います。

Hug 40L 630g
3400 Southwest 55L 950g

サイズが違いますが、300g程度なら多少重くても安心して背負える3400 Southwestを選びますね。

年3~4回程度しか買えない

この手のザックあるあるですが欲しい時には売り切れていて、すぐに入手することが出来ないことが大半です。なのでタイミング次第では3~4ヶ月も購入できないこともあるでしょう。

ある程度の購入期間には余裕をもっておくことをオススメします。一応公式ホームページでは、入荷したときにお知らせしてくれる機能がありますので、欲しい方はオススメです。

まとめ

  • 40Lの中型ザック
  • 背負い心地や生地の耐久性は確保して630gの重量
  • 生地が自立しやすく、メイン期室も芯が入っていてパッキングしやすい
  • ゴム紐のテンション次第で荷物が少なくても、形を整えやすい
  • 背面はメッシュ構造で蒸れにくい
  • メイン期室はゴム紐を横にずらすだけですぐにアクセスしやすく、めちゃくちゃ便利
  • 体形や骨格にもよるけど、ゆずの場合は胸を広げるような背負い心地のためか鎖骨辺りが痛くなりやすい(ゴム紐のテンションなどで模索中)
  • 8~10㎏持っての長時間の活動は肩ベルトの干渉が強く、不向きな印象。腰ベルトも装着されているが、腰荷重にするには若干物足りない。荷物を調整するかフレーム入りの別のザックの方が肩への負担は減る

30Lでは物足りないけど、40L前後でUL系のザックを探している人にはオススメ出来ます。背負い心地を重視する評判が書かれますが、ゆずとしてはメイン期室へのアクセスのしやすさや、シンプルなフロントポケットやサイドポケットも十分な大きさであること、ゴム紐のテンションで荷物の大きさに柔軟な調整が出来ることなど、使い勝手の部分にメリットを感じます。

背負い心地は人を選ぶ部分があるのか、調整のやり方を変えればまた評価は変わってきそうです。良い背負い心地なのですがね。

さいごに

デザイン性も良く使っていて楽しいザック、それでいて形の調整もしやすいので最近は『hug』で登山に行くことが大半。登山先ではお土産を購入して帰ることもあるので、拡張性のあるザックは非常に重宝します。

ゆずとしては、鎖骨の痛みさえなんとかカバー出来れば大大大満足なのですが、解決案を考えないとですね。めちゃくちゃ荷物の少ない時を除いて、基本はこの『hug』を使用して、冬や10kgを超えてくる山行の時はHYPERLITE MOUNTAIN GEAR 3400 Southwestを使う2ザック体制を主軸にしていこうと思います。

この記事がザック選びの参考になれば幸いです。また同じhugを使っていて、骨のでっぱりが痛くなる方いれば解決策などゆずが知りたいです!教えてください!

それではみなさん、良い山旅を!

i fyouhave  hug Weight :  610g (size1), 630g (size2),  6…

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