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FREELIGHT スピンザック(spinnZack)35F。ヴァーティカルポケットが特徴的なNERO別注モデル。

みなさんこんにちは、ゆずです。

今回はゆずがメインで使用している35Lの中型ザックを紹介しようと思います。個人的には軽量にすることは身体の負担を減らすことなので、とても良いことだと思っており

今までも日帰りメインの『GRANITE GEAR VIRGA 26』、テント泊メインの『HYPERLITE MOUNTAIN GEAR 3400 Southwest』紹介してきました。

今回紹介するザックは『フリーライト(FREELIGHT)』社の『スピンザック(spinnZack)35シリーズの1つ』になります。35L前後の中型のザックであり、荷物が多くなる秋~冬の日帰りから、1.2泊の時にメインで使用しているザックです。

メイン使いしているザックのなかで、このザックの紹介が最後になったのはマニアックすぎるモデルだから。紹介するモデルはスピンザック(spinnZack)35F

the outdoor store neroがプロデュースする別注モデルだからです。公式ホームページを見ても、もう売っていませんし、もとになった製品も少し変更していっています。それでもこのスピンザックにはお世話になったので、フリーライトの作るザックの使い心地の参考になればと思って記事にします。

特徴は少なくシンプルな点が多いですが、その分軽量であり、背負い心地も悪くない、それでいてウルトラライト(以下UL)系ザックの中でも安いほう!!

35L前後の、UL系のザックを探していて、安いモデルを探している方には、これを参考に現行のスタンダードモデルを購入されることをオススメします!

  • 35~45LのUL系ザック
  • 2万円しない価格帯
  • 385gの軽量モデル
  • 荷物の多くなる秋~冬の日帰りから山小屋1~2泊程度まで対応できる
  • ポケットはサイドポケットと大型のヴァーティカルポケット、大型のフロントポケット。フロントポケットはメッシュではない。
  • フレーム無しのシンプルな1気室モデル
  • ハイドレーションには未対応
  • 11㎏以上を背負うと肩は痛くなることあり。腰ベルは簡易で腰荷重は不向き

手がけるフリーライト社

ガレージメーカーであるフリーライトはいつからあるのでしょうか。私がこのスピンザックを購入した時が、2017年の1月ごろ。何だかんだで4年半ほどたつので、UL系のガレージメーカーの中では、古めのブランドだと思います。

ザックだけではなく、アルコールストーブやクッカー、シェルターなどの数多くの商品を販売しているUL系の総合メーカーのような立ち位置のブランドです。

私もほかのフリーライト商品を使用しているのは、今回のスピンザック以外にはトレッキングポールである『FIZAN TREKKING COMPACT FREELIGHT model』ですね。

次にこのスピンザックにした理由をお話していきます。

スピンザック35にした理由

『GRANITE GEAR VIRGA 26』で市販されている1kg超えのザックで無くとも全然行けるなと思ったゆずは、今まで使用していた35Lザックに代わるUL系のザックを探していました。その結果選んだのが、35Lサイズのスピンザック35シリーズです。

まずは『別注のF』というモデルにした理由は除いて、フリーライトのスピンザックシリーズを選んだ理由を述べていきます。簡単に

  • 『軽い』
  • 『安い』
  • 『在庫が安定していた』
  • 『フロントポケットがメッシュではない』
  • 『肩ベルトもそれなりにしっかりしている』

からです。非常にシンプルです。

今でこそ増えましたが、購入を考えていた2016年の年末ごろには、UL系のザックはそこまで多くありませんでした。その中でも有名な地位にいたのは個人的に『山と道』『アトリエブルーボトル』などです。

それらブランドはとてもおしゃれなザックを提供していますが、『すぐに手に入らない』『3万ぐらいして高い』という2点から、この時は選択肢から外しました。

すぐにほしいゆず
半年後とか待ってられんわ!

一般的な登山メーカーの中型ザックでも2万前後。なのでその程度までしか出せないという価値観でした。

18000円ぐらいで中型ザックのUL系ザックは

  • トレイルバム バマー
  • フリーライト スピンザック

ぐらいでしたので、両者で最終的に悩んだ末、スピンザックを選びました。

なぜに別注モデルにしたか

今回公式ホームページで売っている普通のスピンザックではなく、別注モデルを選んだかと言うと実際に背負ってみて使い勝手がFモデルの方が良いと思ったからです。

ザックは実際に身につけてみないと違いが分からないもの。ゆずが住んでいる東京都の中では実際にスピンザックを試着できる場所が、the outdoor store neroしか無かったからです。

初めはFモデルの存在自体知らなかったので、お店に行って普通のスピンザックのみを背負ってみるつもりでした。色々とお店の方と相談して別注モデルである『Fモデル』のことも紹介してもらい購入に行きつきました。

後ほど詳しく紹介はしますが市販されているモデルとの違いは

『フロント、サイドポケットの材質の違い』

『サイドポケットの形状の違い』

この2点です。特にサイドポケットであるヴァーティカルポケットはオリジナリティ溢れており、このポケットの有用性に魅力を感じて選びました。

スピンザックシリーズの特徴

UL系のザックの中でも非常にシンプルであるスピンザック。スピンザック30-35シリーズで共通な事といえば

  • 吹き出しがあるので5~10L程度は増量すること
  • 1気室であること
  • サイドポケットと大型のフロントポケットがあること
  • 腰荷重用の大型のベルトは装着しないこと
  • 350~400g程度の軽量であること
  • フレームレスであること

この辺りが特徴です。近年のUL系ザックにあるような、斜めにジッパーが付いてたり、左右非対称だったり、使用する生地を選んでザックをセミオーダーで作ったりすることは無く、非常にシンプルです。

シンプル上に安くて、軽いものが出来ると思うので用途にあわせていきましょう。

スピンザック(spinnZack)35Fのスペック

容量:35~45L(吹き出し部分で増量)

重量:約350g

素材:本体は1.5ozスピンネーカークロス、ボトムはダイアモンドリップストップナイロン、ポケットはdnylon

ポケット類:サイド1つ、もうサイドには特徴的なヴァーティカルポケット、大型のフロントポケット1つ

全体像

フロントポケット、サイドポケット、1気室、バンジーコードでの圧縮、背面は本体生地そのまま。Ray-Way系のバックパックというのでしょうか、違いとしてはフロントポケットはメッシュではないことです。

また本体のスピンネーカークロスという素材は、使い始めは『パリパリ』で、ハリのあるビニール袋の様。使ってくるとだんだん柔らかくなり、しなやかな肌触りに変化していきます。

ポケットに使用しているdnylon生地は初めからしなやかで、内部が滑りやすいので物も入れやすいです。格子状になっている生地ですね。

ちなみにバンジーコードの色も何種類か選べて、ゆずがオレンジ色が好きなので選びましたが、見事にジャイアンツカラーとなってしまいました。

全ての荷物を出した状態では、このようにフレームが入っていないので自立しないです。イメージとしては袋ですね。この袋に積み木のように組み合わせて入れていきます。

この辺りはパッキングが心配という方も多いと思いますが、慣れれば出来ます。ただし背面のゴツゴツした感じはもっと無くしたいと考えたので、パッドは別途入れています。

日帰りメインの『GRANITE GEAR VIRGA 26』でも使用していますが、山と道のBreathable Padを入れています(正確には旧商品を入れている)。

ヘチマのたわしみたいなこのパッドですが、クッション性もあり背負い心地が向上します。スリーピングマットを入れた時期もありましたが、かなり熱がこもって背中の汗が大量になったので、これの方がオススメです。重くなりますけどね。

パッドを入れれば、少し自立するのでパッキングしやすくなるという利点もありますね!

重さに関しては355g。腰ベルトを外しているので、これを入れると385g。

有名な山と道miniが395gだそうで…。あれ?そんなに変わらない。……軽いことには変わりないですね!

本体とフロントポケット

本体上部は口を絞る系です。絞った入口をクルクル巻いて上にあるバックルで止めます。荷物が多くないときは、入口を絞らずにクルクル巻いてバックルで止めることもしています。

吹き出しはここまで延びるので、公式ホームページだと35~45Lまで拡張出来ます。ただ上部に延びるだけなので重心は崩れやすいですし、肩ベルトより上の拡張部分は特に芯が無い形でパッキングになるので、崩れやすいのでご注意を。

本体内部ですが、先述した通り1気室です。パッドやハイドレーション関係を入れる袋も無く、ハイドレーションを出す出口も無いです。ただの筒です。

縫い目も非常に丁寧ですが、シームテープで貼っている訳でもなく、生地にも防水性はほとんど無いので、ザック内への浸水リスクに対応する必要があります

内部に袋を入れて防水する方も多いと思いますが、ゆずはザックカバーを併用しています。ザック自体も濡れて欲しくは無いので。

ゆず
ザックカバーは前に使っていたミレー!
以前は無かったですが、今は専用のザックカバーも販売されているようですね。ちょっと高いですけど。
FREELIGHT ONLINE STORE

ULザックカバー  シルナイロンザックカバー…

フロントポケットは結構大型でテントなども入る大きさ。ゆずは小型の三脚やゴミ袋、エマージェンシーキット、着脱の多いウインドシェルなど用途に合わせて突っこんでいます。使い方は自由。

サイドポケット+ヴァーティカルポケット

一般的なサイドポケットは1つ。ペットボトルが2本入るような大きさですが結構ギュウギュウです。

背中側の方が高くなっているので、背負ったまま取ったりするのは少々苦手な仕様。

個人的にはこのヴァーティカルポケットが気に入ってこの別注モデルにしたわけです。

一般的なサイドポケットとは違い、縦長の収納ができるようなポケットの形をしています。元々スピンザック35 Fの『F』はフライフィッシングの F を意味してるようで、店主の方がフライフィッシングの竿を入れると便利なポケットを追加したようです。

ゆずはフライフィッシングは行いませんが、この縦ポケットの有用性は『テントポール』『ストック』『カメラの三脚』『大根』など登山で使用するものでも発揮されそうでした。

ちなみに大根というのは店主さんが本当に例えて言っており、私も一度だけ道の駅で買った大根を入れて帰りました。

一般的な水筒も入りますし、傘も入れやすい、最近では360度カメラ用の3m自撮り棒を入れたりと邪魔になることはほとんどありません。

強いて言えばこちらのポケットに物を入れすぎて、左右のバランスが崩れるところがデメリットでしょうか。

本来はフライフィッシング用の竿を入れる程度のものなので、マチはそこまでないです。

色々入れてパンパンになった状態でチャックを閉めたりしていたら、若干チャックが変形したり、生地のテンションが掛かった状態が藪や岩などでストレスがかかり、一部引き裂きが出ていたりと故障してる部分もあります。

このポケットのもう一つのデメリットはチャックという壊れやすい部品が付いていることでしょうか。

肩ベルトと腰ベルト

ザックが軽量だからといって、肩のベルトがあまりにペラペラだと肩に食い込んで痛くなってしまいます。とても分厚い肩パッドではありませんが、必要十分。

バックルにはホイッスルも付いている仕様。

かなり簡易的ではありますが腰ベルトも付いております。ただ腰の荷重をするようなベルトの役割はほぼ無く、左右へのブレ防止などの役割がメインとなります。

そこまで重い荷物でなければ腰のベルトは不要。ゆずはほとんどの山行では腰のベルトは使用していないので外しております。

腰のベルトを外すとそのベルトの分、30g軽量化につながります。

使用用途と持っているザックとの使い分け

日帰り

春〜秋の日帰りは『GRANITE GEAR VIRGA 26』を使用。荷物が多い時には、このザックが登場します。

ただスピンザック35Fの出番の多くは冬の日帰りですが、少々生地も薄いこともありピッケルやワカンを装着していくことは無い低山で使うことが多いです。ピッケルなどを携帯する山行の時は『HYPERLITE MOUNTAIN GEAR 3400 Southwest』を装着していきます。

山小屋泊

荷物が極端に少ない時以外は、山小屋泊の場合このスピンザック35 F で行くことが多いです。アルプスなどの縦走する場合は、たいていこのザックですね。1番使用率が高い時です。

意外と下山後の温泉入った後に、元着ていた服やカメラなどをしまうと量が多くなってしまうので、こうゆう時に余分に拡張できる機能は助かりますね。

テント泊

先述した通り45 L までの拡張性はあるので、テント泊も可能です。ただ拡張はバランスは悪くなるので、テント泊はこのザックでは一度しか行っていないですね。

確か水などすべてを入れて11~12㎏ぐらいだったのですが、結構肩は疲れた記憶があります。ゆずはカメラなどの趣向品もあるので、重量を削り切れない部分も含めるとテント泊は素直に『HYPERLITE MOUNTAIN GEAR 3400 Southwest』任せることにしました。

もう少し荷物を少なくできる行動時間が短いテント泊、夏の防寒着などが少なくなる時期で使えるタイミングはあるかなと思います。

現行品の S35BK、e2cとの比較

S35BK

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S35 / 超軽量バックパック…

このS35BKというモデルが現行の35Lザックとしては一番新しいです。変更点は以下の通りで、そこまで使い勝手は変わりません。税込みで約2万なので、やはり導入しやすい価格帯は非常に魅力的。

『ボトム以外すべてスピンネーカー生地』

『サイドのヴァーティカルポケットが無い』

『ロールトップ式』

『ハイドレーション対応』

e2c

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FREELIGHT e2c   / FREELIGHT イーツーシー 超軽量リュックサック, ノンフレーム、バックパック…

ゆずが購入する時期にはなかった商品で、S35BKをそのまま小さくしたようなモデル。生地の材質は違うものの使い勝手はそこまで変化ないので十分に良い商品だと思います。

28~32Lの容量なので、軽量化出来ていて35~45Lほどの大きさが必要ない方、もしくは20L前後のザックは持っているけど30L前後の少し大きなザックが必要な方、それぞれに良いと思います。

2021年はフロントポケットの色がカラフルな特別限定モデルが出ているので、アクセントを与えるザックとしてはある意味購入できる良い機会だと思います。

まとめ

メリット・デメリットを提示していきますが、ULザックの宿命でもあり、人によってメリット・デメリットが違ってきます。生地の厚さやクッション性やポケットが増えれば重くなっていくので、どこまで自分で取捨選択ができるかでしょうか。

以下を挙げてみるので、メリットに当てはまることが多ければオススメ出来ると思います!

メリット

  • 荷物の多くなりやすい時期の日帰り、1~2泊の山小屋泊、テント泊も時期や道具次第で行ける万能性の高さ
  • UL系のザックでは2万しない魅力的な価格帯(ものによっては3万する)
  • 35~45Lの拡張性
  • 385gと軽量
  • 大型のフロントポケットがあるので、収納容量は十分な方
  • メッシュポケットでは無いので中が見えない
  • Fモデルのヴァーティカルポケットは使う用途が多く魅力的
  • 軽量なモデルだが肩ベルトの厚みは十分にある
  • 10㎏以下ならそれなりに肩だけで背負える

デメリット

  • Fモデルはレアなモデルで、同じものは手に入りにくい
  • 45Lの最大容量で使用するとバランスが若干悪くなるので、積極的な使用は推奨しない
  • 11~12㎏ぐらいを背負うと肩が痛い
  • ハイドレーション未対応
  • 市販モデルよりもポケットが少ない
  • 下から、横から本体にアクセス出来ないので一番下にあるものを取るには全部出さないといけない
  • フレームが無いので自立せず、パッキングしにくい
  • 腰荷重に使うほどの腰ベルトは付属しない(腰荷重には向かない)
  • 背中は密着しメッシュでもないので暑い
  • 生地には耐水性もなく、縫い目もあるので浸水には注意が必要

さいごに

今回は別注モデルであることや、リニューアルしているスタンダードモデルもある中、この35Fモデルに関して情報を探している方は少ないと思います。

ただ現行モデルはさらに使いやすくなっているはずですし、大きな使用感は変わっていないと思うので、2万以下のUL系のザックを探している人には現行モデルでもオススメできます。

おしゃれであったり、各種メーカーのこだわりがある商品も非常に良いものではあると思いますが、2万円以内に収められている数少ない商品。これからもブラッシュアップしていってもらえれば嬉しいです。

ちなみに4年半も使っているのに、山で使っている人をほとんど見たことが無い…。とても良い商品なので、UL系ザック導入の方や興味ある色々な方に使ってもらえたらと思います!

それではみなさん、良い山旅を!

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