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鹿島槍ヶ岳を望める山小屋、冷池山荘。

  • 2021年2月10日
  • 2021年2月9日
  • 山小屋
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皆さんこんにちは、ゆずです。

前回、扇沢から柏原新道を通って冷池山荘に歩きました。翌日は日本百名山である鹿島槍ヶ岳に登頂しますが、その前に宿泊した山小屋『冷池山荘』の様子をお届けします。

建っている環境としては食事、トイレ、館内の清潔さなど高水準の山小屋でした。稜線上の小屋らしく、展望も含めて満足できた山小屋です。

2019年8月に行っている記録なので、現状の予約状況や小屋の対応などは必ず確認してから行くようにお願いします。

  • 公共交通機関のみで登山口までアクセス可
  • 近い登山口からでも6時間以上かかる
  • グッズや登山バッチ、軽食、飲み物など販売されているものは豊富
  • トイレは簡易水洗で清潔さあり
  • 食事は十分なものではあるが、おかずがもう少し多いと嬉しかった
  • 館内は綺麗であり、更衣室も設置されている

冷池山荘の歴史

冷池山荘(つめたいけさんそう)は、1929年(昭和4年)に「平村営冷池小屋」として開業した[13]。1943年(昭和18年)に柏原長寿が村から小屋を買い取った[13]。小屋での水は当初天水を利用していたが、1960年頃から設置された発電機により富山県側の棒小屋沢の水源から水をポンプアップする給水設備が導入された[13][14]

1963年(昭和38年)に、北アルプスの山小屋で初めてヘリコプターによる資材の運搬が行われ[3]、2階建ての本館が建造された[13]。1967年(昭和42年)に、鉄筋コンクリート構造の厨房の建物が併設され、冷池小屋から冷池山荘に改名された[13]。1976年(昭和51年)に、鉄骨構造の2階建ての新館が建造された[13]。1979年(昭和54年)に夏山診療所が開設された[13]。7月中旬から8月中旬にかけて、千葉大学医学部により運営が行われている[17]

wikipediaより

意外にもヘリコプターの資材運搬が初めて行われたりして、新しい事をやっっている山小屋なんですね。汲み上げ用のポンプを整備したり、鉄筋コンクリートの建物を荷揚げするのにも、かなりのお金と手間がかかっていると思います。

このように建て替えなどを経て、綺麗な建物を維持してくれている小屋番の方には感謝です。

登山口よりアクセス

扇沢⇒柏原新道⇒冷池山荘 約6時間
種池山荘⇒冷池山荘 約2時間
キレット小屋⇒冷池山荘 約4時間15分
大谷原登山口⇒冷池山荘 約6時間20分

冷池山荘自体は登山口から6時間程度の距離にあり、比較的山の中に建っている山小屋です。

爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳のみの山行はもちろんのこと、五竜岳まで八峰キレットを縦走するにも立地的に適しています。ピストン登山でも、縦走でも重要な拠点であることが分かります。

公共交通でのアクセス【都内起点】

扇沢までの詳しい交通アクセスは下記の爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳登山記録のブログを参照してください。一般的には『新幹線で長野まで。そこから特急バス』『特急で信濃大町まで。そこから路線バス』『都内から高速・夜行バスで扇沢まで』というルートになります。

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小屋の概要

立地 標高2410m
営業日 2020年【7月15日~10月 6日】

主に夏~秋に営業。冬季は避難小屋として小屋の一部を開放している。

収容人数 250名【コロナの2020年は約50人に縮小】

予約に関しては電話のみ

小屋の金額

※2020年の情報。コロナ前の情報が見つかりませんでした…。

素泊まり 6600円
夕食付 9100円
2食付き 10000円
弁当 900円
テント場料金 1人 1000円

石井スポーツ会員カード(ヨドバシカメラカードも)の提示で小屋の宿泊の場合500円引きです。

ゆずが宿泊した2019年では2食付きで9700円でしたが、いつの間にか値上げしたのでしょうか。ちなみに10000円という料金は高めではあるなと思いますが、槍ヶ岳・穂高岳・燕岳などの他の有名な山域にある山小屋と同程度、もしくは500~1000円ほど安いぐらいです。

どうしてもヘリコプターなど運搬費もかかるので、しょうがないことなんだなと思います。

今回の撮影機材

カメラ OLYMPUS OM-D E-M1 紹介記事ははこちら
レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO 紹介記事はこちら
設定
  • jpeg撮って出し
  • ピクチャーモード:ViVid

2019年なので初代E-M1です。

冷池山荘の紹介

外観・外のベンチなど

到着しました冷池小屋。明日の鹿島槍ヶ岳登頂に備えて一休みします。

こちらが味のある入口。

小屋の横には冷池山荘の由来の冷池…。うん、綺麗…かな?

登山道沿いにもベンチがありますが、小屋の前にも多くの立派なベンチがあります。

小屋に着いて一息。ティータイムと洒落こみます。本日のお茶は『DEAN & DELUCAのオリジナルブレンド』。ティーパックでの紅茶では香り高く美味しいです。

マニアックな話ですが、ダーリング多めのアッサム、アールグレイが混ざっている感じでストレートでも大変美味しいです。

小屋に着いてしまえば、カフェイン取ってもトイレにすぐに行けるので心配いりませんよね!

小屋前のベンチからは鹿島槍ヶ岳の山容を眺められます。

あまりの景色の良さに、結構長い時間ここに居てしまいました。

館内

山小屋内に戻ります。受付周りにはグッズなどの商品がたくさん。

壁にはTシャツや手ぬぐい、タオルなどが数多く飾ってあります。色々と作っているんですねー。

欲しい気持ちはありましたが、あり過ぎても困るので我慢…。

飲み物、お菓子はもちろん、登山バッチも売ってますよ。ゆずは百名山のみバッジを集めているので、鹿島槍ヶ岳のバッジのみ購入しました。他の種類も集めていたら、埒があかないので。

靴箱に靴を入れて、小屋内に入ります。

やっぱり200~300円ほど料金が高くなっていますね…?

もしかするとコロナの影響で変わっているだけかもしれません。

宿泊者には水1L無料券が配られますが、他にも水やお湯が購入できます。お金はかかりますが、沢から汲み上げているのでむしろ安い方だと思います。

水、貴重ですからね。ちなみにペッドボトルの水も購入できますよ。2020年は汲み上げ式の水の代わりに、宿泊者にはペットボトル1本渡していたようです。

軽食、コーヒー・紅茶なども販売しています。

1階の廊下です。このまま先に行くと更衣室やトイレです。

更衣室は男性、女性で分かれています。こちらは男性更衣室。狭いですが、ここまで綺麗な更衣室が用意されているとは…!

特に汗をかいて山小屋内では服を着替えたいという人も多いと思います。ゆずもあまりに汗かいた場合は着替えたい派です。

パンフレット類や山荘記念スタンプ。同行者は登山バッチの代わりに、御朱印帳みたいなノートを用意してスタンプ帳を作っていました。

バッチを購入することも無いし、色々な小屋でオリジナルスタンプを用意している事が多いようでたくさん押せますからね。良いアイデアだなーと思いました。

宿泊する部屋は2階。階段で2階に登ります。

2階の廊下も明るく、綺麗。

廊下の先には談話室がありますが、常に人が居たので写真は撮れませんでした。登山に関する本もたくさんあり、同行者と登山話をして盛り上がりました。

トイレ

トイレの写真 ※クリックで開きます

冷池山荘のトイレは簡易水洗式で洋式の個室もあります。造り自体も綺麗であり、途中に寄った種池山荘よりも一手上を行きます。臭いもありますが、かなり少ない方だと思います。

十分綺麗なトイレです。

部屋

2階の部屋に入ります。日曜日の宿泊でしたが、3人組×2でした。相部屋ですが、比較的横の空間もあるので寝やすい方でしたね。

個人的には連続した休みの1日目は混むので、平日の2連休か翌日が平日になる日にずらすだけでも、山小屋生活はだいぶ変わると思います。お休み出来ない人もいるでしょうが…。

部屋の2階はロフトの様になっており、上でも寝れるのでもう少し収容人数を増やせます。

飲食する場所は決まっているのでご注意を。

テント場

こちらがテント場です。北アルプス周囲が見渡せる絶景のテント場でとても良さそう!!

石は多めではありますが、適度に広さもあり平坦な方です。ただ注意点としてはトイレに行く場合、冷池山荘までは7、8分かかるので少し離れています。

その点はご注意ください。

ちなみにテント場は左下の山小屋の上にある、少し開けた場所です。鹿島槍ヶ岳に登る場合は、このテント場の中を通って行きます。

夕食

山の話を談話室でしていると窓から見える夕日…絶景です。夕日を見れるこの瞬間が山で宿泊する醍醐味の1つであると思います。

…名残惜しいですが夕食に行きましょう。

食堂は1階受付の後ろにあり、日中は軽食を食べる喫茶店として開いています。

夕食も近づくと調味料やお茶などが置かれていきます。

こちらが夕食。メインは『ハムカツ』『焼き魚』『シュウマイ』などで、そばやロールキャベツ、味噌汁、白米が付いています。

正直、おかずの量は少ないですが、お腹も空いているので美味しく食べられます。山小屋あるあるですが【少しのおかずで、白米たくさん食べがち】ですね。

朝食【弁当】

朝食は天候が予定よりもはやめに崩れそうだったので、弁当にしてもらい早立ちします。

ちらし弁当?です。

正直な気持ちとしては、朝から暖かい味噌汁などで体を温めたかったですが、これでも美味しく食べられます。

今回は朝食の写真を撮影出来ず、申し訳ありません!

さいごに

今回は北アルプスの後立山連峰に建つ『冷池山荘』を紹介しました。

過酷な状況で建つ冷池山荘は、思っていたよりも綺麗で設備も整っていました。稜線上に建っていることもあり、小屋を出れば鹿島槍ヶ岳や爺ヶ岳に続く稜線の絶景を見られて、何とも贅沢な時間を過ごせます。

個人的にはトイレや更衣室などの設備が綺麗で、しっかりと備わっていることがポイント高いですね。強いて言うならば、食事のおかずがもう少しボリューム欲しかったですが、贅沢は言えませんね。

別の小屋にはなってしまいますが、北アルプスの朝日小屋の料理はなぜあそこまでの量を出せるのだろうか不思議です…。

後立山連峰の山小屋に行くときの参考にしてください。

それではみなさん、良い山旅を!

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