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【日本百名山】岳温泉の源泉から最も近い『くろがね小屋』。冬の安達太良山と温泉を楽しむ。

皆さんこんにちは、ゆずです。

今回は冬の安達太良山に登ってきた時の事を紹介します。行った時期は2月の真冬で、しっかりと積雪もしっかりとあり、天気にも恵まれました。

冬山の中でも、交通のアクセスが良好であるにも関わらず、山小屋には温泉に入れるとあって贅沢三昧。また天候的にも日本海側に比べると崩れにくいです。

そんな『安達太良山』の真冬の景色と、岳温泉源泉に最も近い『くろがね小屋』に泊まる行計画をたてました。。

今回のコースのまとめ

  • 冬山の中でも、公共交通機関でのアクセス良好
  • 冬も山小屋は空いているので、小屋泊可能。そして安い!
  • 山小屋には温泉がある。しかも源泉鮮度抜群
  • 比較的登りやすい方であるが、森林限界も越えて、一部トラバースもあるので、冬山技術は多少必要
  • 今のくろがね小屋を楽しめるのは、2021年3月31日まで

安達太良山はとても愛されている山

安達太良山は福島県の中部に位置しており、福島の方々に愛された山です。地元に愛されているだけでなく、とても素晴らしい山であるからか

  • 日本百名山
  • 新・日本百名山
  • 花の百名山
  • うつくしま百名山
  • 新版・東北百名山

このような様々な名山に選ばれています。一番有名である日本百名山はもちろんのこと、東北全体の名山、福島県内の名山に選ばれているのは素晴らしいですね。

個人的には『うつくしま』という単語が面白くていいな、と思いました。美しい福島良いですね、地名だけの百名山より愛されている感じがして良いです。

また6月ごろはレンゲツツジ、秋は紅葉、冬は雪山(スキーも)を楽しむことが出来て、四季折々の魅力があります。

安達太良山と岳温泉

個人的な安達太良山の魅力の1つは、活火山である安達太良山周囲の温泉の多さ。そんな中で安達太良山の東側に位置する『岳(だけ)温泉』は、今回入山するスキー場のふもとにあります。

路面バスも通っており前泊、後泊にもオススメ。また岳温泉の源泉は、今回山中に宿泊する『くろがね小屋』の近くにあります。昔は源泉付近に温泉街があったようですが、土砂崩れで流されてしまったようで、麓まで温泉街は移動した様です。

以前に紹介した那須塩原 元湯もそのような流れでした。土砂崩れなどの天災は山近くの温泉街にとって、恐怖なものですね。

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寒い冬に温泉に入れる、くろがね小屋の魅力

くろがね小屋は岳温泉の源泉付近に位置しており、一番鮮度の良いお湯を堪能することが出来ます。もちろん源泉かけ流し、最高です

源泉自体は熱いですが、冷え切った体を温泉で暖められるのは雪山ではかなりの魅力。冬も営業している小屋で、温泉のある山小屋は少ないです。

  • 八ヶ岳 本沢温泉
  • 立山 室堂(みくりが池温泉など)※厳冬期は営業していないです。
  • 大分 九重連山 法華院温泉小屋
  • 今回の安達太良山 くろがね小屋

記憶ある限りですが、このぐらいしかないのです

アクセス(公共交通機関使用)・行程

日時:2019‎年2月21日

コースタイム:

1日目 2:00(実際にかかった時間は3:00ほど)。

2日目 3:15(実際にかかった時間は5:00ほど)。

私のペースは大体、写真撮って休憩入れて、コースタイムのちょうど~少し遅いぐらい。

冬山は登山地図に書いてあるコースタイムより、時間がかかる傾向があります。もちろん写真を楽しみつつ進んだり、2日目は山頂で天候が回復するのを待ったりしているので、その分時間がかかっているはあると思います。

日帰りで行けなくもないですが、天気が良ければ泊りをオススメします。

メンバー構成:3人パーティー

東北新幹線で『郡山駅』で下車。そこからスキー場まで直接行くバスを使用して、登山口である『あだたら高原スキー場』まで向かえます。

スキー場から外れて雪道を進み、くろがね小屋へ。くろがね小屋宿泊して、2日目は安達太良山山頂へアタック。絶景を堪能したあとは、薬師岳を経由して再度スキー場までくだります。

下山は岳温泉街にある『旅館 扇や』で冷えた体を再度あたためて、郡山から新幹線に乗って帰京します。

今回の山行の金額

料金(東京起点)

東京駅 → 郡山駅 8140円

(お先にトクだ値35%off:閑散期のため5280円)

郡山駅 → あだたら高原スキー場 1400円
くろがね小屋 宿泊

2食付き 暖房費込み 増税前

6630円
あだたら高原スキー場 → 岳温泉街 400円
扇や 入浴 日帰り 800円
岳温泉街 → 郡山駅 1400円
郡山駅 → 東京駅 8140円

(お先にトクだ値35%off:閑散期のため5280円)

合計 1人 26910円

(えきねっと金額:21190円)

まずくろがね小屋の料金の安さ!!

2食付きの暖房費込みで6630円とは…。いまブログ書いてて、改めて料金見直しして驚きました。これは素晴らしい。

今回は新幹線ですが交通費を抑えるために、えきねっとの『お先にトクだ値』の利用をオススメします。2週間程度前から予約する必要がありますが、35%と破格的な割引が出来るので、これは使わないともったいないですよ。

今回は交通費だけで5720円の節約です。

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今回の撮影機材

カメラ OLYMPUS OM-D E-M1
レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
設定

ピクチャーモード:vivid

特記のないものはjpeg撮って出し

本当は『M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6』を追加で持っていきたかった。だがこのレンズは防塵防滴機能が無くて、故障リスクあり。雪の中でレンズ交換するリスクも高いし、いつものレンズ一択です。

超広角の防塵防滴レンズが欲しくなりました…。

山行記録

注意

この山行記録は参考にする程度にとどめて、必ず登山地図を持参してください!

トイレ情報

  • あだたら高原スキー場のトイレ
  • くろがね小屋
トイレは入山下山口に1つ。そして山中の山小屋に1つです。少ないですが、山中にトイレがあるだけ良いと思います。
くろがね小屋のトイレは、とても綺麗とは言えないですが、普通のトイレといった感じです。その普通レベルにしてもらっているのが、とても助かるんですけどね。
一応ですが、あだたらロープウェイ山頂のトイレはあります。ただ冬季は使えません

行程紹介(1日目:移動~入山~くろがね小屋)

本日は早朝の東京駅よりお届けします。東京駅から郡山までの約1時間30分の旅、平日出張のサラリーマンたちに紛れて向かいます。
ちなみにゆずは、押し寿司の駅弁が一押し。高いけど、何か食べたくなっちゃいますよね。
新幹線だとあっという間『郡山駅』に到着です。乗り場自体は正面の時計台、左のロータリーです。
しかしまずは『バス案内所』でシャトルバスの乗車券を購入する必要があります
注意点としてシャトルバスは下記2点に注意を。
  • 要予約
  • スキー場に行く期間限定のバス(12月後半~3月)
  • 3月は金土日のみの運行
ここで乗車券を購入。登山口までバス一本で行くのはとても便利。
先ほどのロータリーで直通バスに乗車。高速バスのような作りですが、USB充電・コンセントはありません
さて早速ですがトイレも済まして、入山です。まずはスキー場横を通って入山。右にある建物の奥まで進みます。
ちなみにこの辺は凍結もしていないので、ノーアイゼン。
建物の裏に入山口があります。
この標識の横からスタート。
入山口付近の標識はしっかりとありますね。
冬の登山は動物の足跡が見られる楽しみ付き!…これは鳥??
このような緩やかな道を進んでいきます。途中スキー場のリフト下をくぐる場所との分岐がありますが、くろがね小屋に行く場合はリフトはくぐりません。
2日目にリフト下を潜って戻ってきます。
勢至平に行くときに『林道の馬車道』『山道の旧道』があります。平坦な馬車道、直登の旧道って感じですかね。
馬車道は路肩の雪が緩くて、何度も雪を踏み抜いてしまうこととが多かったので、旧道を進みました。
この辺りから少し展望が良くなってきます。冬は空気が澄んでいて綺麗です。それにしても街は雪が全然ないですね。
これは雪の風紋。同じような形にならず、芸術的ですよね。
いったん平坦で広い場所に出るとそこは『勢至平』に到着です。ここは風が抜けるようで、少し風が吹いています。
奥には稜線が見えてきました。ここまでくると雪山に来たことを痛感します。楽しみであると同時に、緊張する瞬間でもあります。
枝の影だけなのに、カッコいいね。白と黒の世界は静けさが広がっています。
明日登る山頂も見えます。左が安達太良山の山頂である『乳首』…地図にちゃんと書いてあるんですよ(笑)
その右には鉄山までの稜線が続きます。
個人的には1日目、1番の難所。勢至平からくろがね小屋までのトラバース道。
まあまあの斜度をトラバースするので、私はここで12本アイゼンを装着。人によってはアイゼン無しでも行けると思いますが、大事をとって行きましょう。
写真正面にくろがね小屋が見えてくればゴールはすぐです。
この近くまでくれば、トラバースは抜けています。地図では天狗の庭周辺。
雪が無い紅葉の時期に、塩沢登山口から渓谷沿いに来るコースも次回来てみたいですね。紅葉だけでも良さそうです。
近づくと大きいくろがね小屋。雪の高さの部分が2階で、入口までは雪が掘られて斜面になっているので、そこを下ります。
ソーラーパネルとくろがね小屋の文字。雪の中を来たので、小屋に着いたことで安心する瞬間。

くろがね小屋到着

寒空の中、暖かいくろがね小屋の中に入ります。アイゼン、ストックなど、雪の付いた道具を1つにまとめます。
中は3階建ての様で、私は1階、2階しか使いませんでした。基本的には写真の1階部分が食堂&談話室。この写真の右側にトイレと浴室があります。
ここは2階で5~6人入れる部屋が上段・下段に分かれていて、写真正面のカーテン部分に大部屋があります。
冬でも週末は予約でいっぱいの宿ですが、ゆずが利用したのは平日。右側の下段の部屋を、3人で貸し切りでした。カーテンもあるので、着替えなども入れ替わりでやれば行えます。
そして1階にある浴室。こんな小さな山小屋なのに、しっかりと内湯が男女別で分かれています。朝の入浴は出来ないですが、混んでなければ、何度も入ることが出来ます
ゆずは到着時に1回、夕食後にもう1回入りました。何度も言いますが、6000円台の2食付きで源泉にもっと近い源泉かけ流しの温泉が楽しめるのは、ここだけの特権ですね!
さてこちらが浴槽。流石に冬なので、窓はわずかにしか開いてないので湯気は多めです。
源泉自体が熱く、近い場所からのかけ流しなので、浴槽内は熱め。ただ冷えた体を暖めてくれる素晴らしいお湯でした。鮮度も言わずもがな、見事。
しっかりと温泉成分表もありました!高温強酸性の温泉ですね。
  • 単純酸性温泉
  • 低膨張 酸性 高温泉
  • 温度:56.7 °C
  • pH:2.5
  • 湧出量:1290 ℓ/min(混合泉の利用量なので、ここだけだともう少し少ないかも)
温泉で暖まり、ゆっくりした後は夕食。くろがね小屋では有名なカレーです。おかわりも出来て、とても美味しいですよ。
1階の真ん中にはこのように暖房機器があります。食後は一緒に小屋に泊まったメンバーで談笑するのも、楽しみの1つですね。
朝風呂して、エネルギー入れてからといきたいですが、残念ながら朝風呂は出来ないのです。
そのかわりの朝食でチャージして、2日目をスタートします。それと小屋の中でも寒いので、防寒着はしっかりと用意しておいてくださいね。

行程紹介(2日目:くろがね小屋~山頂~下山)

今回はハードシェルとゴーグルのデビュー戦。一応ハードシェルは使ったことあるのですが、本格的に使うのは今回が初。どんどん道具が増えていく…。
ティートンブロスさん、スミスさん、よろしくお願いしゃーす!!
昨日は天気下り坂でしたが、朝から良い青空!テンションが上りますね。
風が吹き、表層の雪を巻き上げます。朝日に照らされて、何とも見事!!
ハイマツに付く、小さなエビのしっぽ。この辺でテンション上がって写真をバンバン撮っています。
この辺は『峰の辻』前のトラバース。ここは目印のない広い場所になるので、視界不良時は注意。方角が狂います。
先行したパーティーがルート付けてくれているので、大きく道を外すことはないですが、鵜呑みは禁物、GPS確認して進みます。ちなみに今日はスタートから12本アイゼンを履いております
雪面の写真。斜度自体はそこまででもありませんし、凍ったりしていません。小屋の方か、道標にポールを立ててくれています。
トラバースを越えて『峰の辻』に到着。ここは夏だと四辻になっていますが、安達太良山に向かう方向と、くろがね小屋から来た方向しかトレースは無いですね。
ここで小休止。
冬の行動食は凍る可能性があるので、水分が多いものはご法度です。おにぎりよりもパンの方が良いです。ペッドボトルの水も凍ることあり。
そんな私は凍らなくて、塩分も取れ、小分けされているカルパスを今回チョイスしました。
どうですか、とてもカルパスを食べようとしている格好には見えないでしょう!(笑)
もう1度トラバースを越えると、安達太良山直下への分岐に出ます。
…おかしいな、今まで晴れていたはずなのに。
そんな訳で曇天の中、安達太良山に到着。正確には山頂は標識の奥にある岩の上です。
岩の右から登っている方がいましたが、そちらは結構斜度が強くなっており、やや落ちそうで怖い。正面のやや左側からなら斜度が緩いところから行けました。
標識からの来た方角を振り返ります。ちょっとずつ天気が戻ってきました。
山頂である乳首に到着。標識と祠があるのですが、シルエットしか分かりません!温泉成分がこびりついた温泉の注ぎ口の様です。
立派なエビのしっぽ。
少し山頂に停滞して、天気の回復を待つと徐々に天候が良くなってくる。風は強かったですけど。この写真は南~南西方面。
こちらは北~北西方面。沼ノ平を中心に火口が広がっています。鉄山方面へは稜線が爆風だったので、行かず。こっちへの縦走もしてみたいものです。
天気も優れてきたので再度標識でパシャリ。
安達太良山山頂を振り返る。晴れてくるだけで、こんなにも青と白がとても綺麗に見えるのですね!
一筋の飛行機雲の跡。
さてここからはスキー場へ下りますが、この緩かな斜面が1番綺麗だったかも。岩や木に付いた雪がとてもきれい。
歩き自体は急でもなく、抜群の展望の中を下れます。
木の枝に積もる雪も東京では見られない景色。この辺でもモフモフの雪に入り込んだり、写真をたくさん撮ってました。
そんな絶景を眺めながら下ると、薬師岳山頂です。ロープウェイが動いている時は、この辺まで来られるようですね。
奥には下ってきた斜面の白色が綺麗です。
二本松市『この上の空がほんとの空です』
何でしょうねオーバーな気がしますが、この真っ白な中から見ているからか、この上がほんとの空ですには納得してしまいました。
ここからは早足。薬師岳から斜度のある下りを行くと、スキー場横に出ます。途中スキー場を横切ったりしつつ、この建物の裏からリフト下を通ると、朝歩いた林道にぶつかります。
林道を進んで、スキー場まで戻ればゴール。
バスに乗って郡山駅に直帰しても良いですし、ゆずと同じく岳温泉街に寄ってから帰るのも良いでしょう。
岳温泉街では成駒というお店で『ソースカツ丼』を食べます。ゆずはヒレカツ丼にしましたが、これがまた美味った。疲れた身体に、うまい飯・暖かい温泉。是非とも時間あれば寄ってみてください!
比較したら申し訳ないかもしれないですが、やっぱりくろがね小屋の温泉の方が気持ちよかったです!!
この辺はぬるま湯に調整してる方が好きとかありますが、やはり源泉近くは素晴らしかった。

さいごに

今回はくろがね小屋に宿泊して、冬の安達太良山に行った時の記録を紹介しました。
まずは冬の時期に山中の温泉に入れる、このことが何より素晴らしいの一言。人によっては日帰りで行けてしまう行程ですが、是非とも宿泊をオススメしたい。
またくろがね小屋自体の雰囲気もとても素晴らしく、落ち着いて時間を過ごせます。
くろがね小屋も当初とは予定がだいぶ変わっていますが、令和3年(2021年)3月31日で建て替えのため、1年ほど営業を終了します。
建て替えした小屋も綺麗になり非常に魅力的ですが、この味のある建物、木の浴槽の内湯を楽しめるのはあと少し。是非とも建て替えする前の『くろがね小屋』も味わってみてはいかがでしょうか!

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