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M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO。望遠を除けば最高で高コスパの登山用レンズ

  • 2021年3月21日
  • 2021年4月17日
  • カメラ
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みなさんこんにちは、ゆずです。

結構前にOLYMPUS OM-D E-M1に合うレンズを紹介して以来、久しぶりのミラーレスカメラの話題。

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皆さんこんにちは、ゆずです。 ミラーレスカメラ、もしくは一眼レフカメラを購入した人は新しくレンズが欲しくなってくることでしょう。 ただ登山に持っていくことを考えると『重さ』『写真が撮れる広さ』『画質』などのバランスに悩みません[…]

ミラーレスカメラを導入して、もう4年ほど。何本かレンズも購入しましたが、特に思い出に残るレンズがあります。

ゆずが使用しているメーカーはOLYMPUS。OLYMPUSから出している『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO』がとても素晴らしいレンズ。

発売は古いですが、大三元レンズの一角でありながらコスパに優れ、描写もよく、寄れて撮れる。ハーフマクロから広角・標準・中望遠、薄暗いシーンでもなんでもござれ。耐久性も良く、登山撮影には素晴らしい相性。

ゆずの写真撮影のたのしさを抜群に高めてくれた最高のレンズを紹介します。

  • 大三元レンズが中古5~6万で購入できて安い
  • 35mm換算で24-80mmのハーフマクロから広角・標準・中望遠をこなせる標準ズームレンズ
  • F2.8からのボケ感や薄暗いシーン、星空撮影もこなせる
  • 防塵防滴機構で頑丈。登山で雨や雪や氷点下でも使用して4年たつが故障なし
  • 鳥や動物撮影、山肌を切り取って撮る場合は、望遠域が物足りなく感じてしまう。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROのスペック

焦点距離 12~40 mm(35mm判 24~80mm)
最短撮影距離  0.2 m
最大撮影倍率  0.3 倍
開放F値 F2.8
最大径x長さ 69.9×84 mm
重量 382 g
フィルター径 62 mm
発売日 2013年11月29日
価格 2021.03.18現在 新品:90800円(中古:50000~60000円)

基本的なスペックを書きましたが、何と言っても『F2.8通しの大三元レンズが中古で5~6万で買える』ことの素晴らしさ。

重厚なたたずまい。プラスチックさのかけらもありません。

最大望遠撮影時のズームしている感じ。

F2.8の明るいレンズなので、レンズ口径も大きいです。

装着した感じです。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROのオススメポイント

①安い!

広角域・標準域・望遠域のズームレンズのスペシャリストが各メーカーにありますが、それが大三元レンズであり、そのメーカーの顔にもなるレンズなので、その時の技術力を最大限に注力しているレンズです。

確かに発売は2013年とお世辞にも新しくなく『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 PRO IS』という悪魔のレンズが発売され空気が薄くなっている感じですが、それでもOLYMPUSから発売されている標準ズームレンズでは1.2を争うレンズであることは確かです。

ゆずも5万もするレンズは高すぎると思っていましたが、他のメーカーであれば10万を余裕で超えて、20万台までかかるようなランクなのです。それが5~6万で買えるなら、チャレンジできる値段じゃないか…?と思わせてくれました。

品質的にも金属の重厚感を感じられ、ズームするときにレンズを回す抵抗感も引っかかりもなくなめらか。所有欲を駆り立てるレンズでもあります。

②寄れる!

値段、品質は良いとなりましたが、正直レンズは使ってなんぼなので、使い勝手や描写力は肝心です。

最短撮影距離  0.2 m
最大撮影倍率  0.3 倍

35mm判で24~80㎜が撮れるのは非常にバランスが取れていて良い点ですが、他のレンズでも十分あります。ゆず的な最大限のメリットは『被写体に寄って撮影出来る近接撮影能力の高さ』です。

レンズギリギリまで被写体に寄れて、高倍率で撮影出来るので撮影の幅が広がりました。

登山でハーフマクロのような撮影が活きるとしたら、『高山植物』『苔』『虫』『葉っぱ・落ち葉』といった点でしょうか。目で見る景色とは違った、迫力ある写真を撮影できます。

35mm判で24mmの近接撮影。氷瀑の下から広角で寄って撮れる迫力満点な写真です

35mm判で80mmで撮影すると、より近接撮影が行えます。アザミもチングルマおじいちゃんも目では感じにくいような構図で納めることが出来ます。

苔や水のみずみずしい感じも、素晴らしく描写しています。

落ち葉

果実についた水滴や果実表面のぶつぶつの解像度も素晴らしいもの。

③ぼかせるし、星空も撮れる!

開放F値 F2.8

この辺りもM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROだけのメリットではありませんが、解放F2.8という数字は、被写体をぼかしやすく、星空撮影にも利用できます。

元々、背景をぼかすような写真はマイクロフォーサーズの苦手な部分でもありますが、F2.8という明るさと近接撮影性能や望遠域を使って撮影すれば、しっかりとボケた撮影が出来ます。

真ん中らへんの苔にピントを合わせて、前ボケ・後ろボケがしっかりと出ます。個人的にはボケ感も綺麗だと思います。

ボケた写真はピントが合う部分がより強調されるので、とても撮っていて楽しいです。スマートフォンのボケも上手く加工されていますが、ゆずとしてはやはり一手違うかなと。

ゆずが初めて購入したM.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZよりも、このボケ感の素晴らしい写真が撮れたことで、どっぷりとこのレンズにハマりました。

アザミ1つにしても、手前にピントをもってくるだけで、後ろもボケます。

高山植物の群落を見つけた時は、このように前ボケもいれると群落の中にいる感じが出てきて、とても好きですね。

星系写真は得意ではないので、参考までに。この2枚のみ、RAWファイルからの現像をしています。現像もまだまだ勉強中なので、機会があればもっと撮ってみたいものです。

あとはなかなか満点の星空に遭遇できる機会が少ないんですよね。

④とても頑丈である

購入して約4年。このレンズは基本付けっぱなしにして、山行の9.9割は一緒に共にしています。カメラを携帯して登山をすることに慣れていないはじめの頃は、レンズをぶつけたこともありますし、地面に置いて撮影することも多々あります。

OLYMPUSの防塵防滴は凄いという情報を信じ、雨の中むき出しで携帯したり、撮影したりしました。

雪が吹き荒れる中の山行や

真冬のご来光待ちの氷点下での写真撮影や

滝の水しぶきにボディ、レンズともに濡れたまま撮影することもありました。

レンズフードは傷つき、金属塗装は一部剥がれていますが、今のところ故障なく経過しています。ここまで長く使った撮影機材は無いので比較は出来ませんが、よく壊れずにいるなと感心してしまうほどです。

若干の塵はレンズ内に入っている様ですが、撮影には問題ありません。一度ぐらいはオーバーホールに出しましょうかね。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROの苦手ポイント

望遠域が物足りない

個人的にはこの1点。

良い被写体があっても、登山では寄れないことが多々あります。『ライチョウを撮りたいけど、途中には崖がある』『隣の山の岩肌を撮りたい』『桜・紅葉を撮りたいけど花や葉っぱが高い場所にある』などなど。

ライチョウなど距離を取られしまう鳥はこれが限界…。個人的にはもう少しズームで撮りたかった…が出来ない!

35㎜判で24㎜

35㎜判で最大の80㎜。24mmの左側にある山を望遠域で撮っています。これでも十分に感じる場面もあります。

2020年年末から使用しているM.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3。

こちらで望遠域を撮影出来るとまた違って写りますので、参考までに。上の写真は35㎜判で24㎜

上の写真は35㎜判で50㎜。

上の写真は35㎜判で126㎜。一気に飛び増したが、富士山についている雪部分との違いが感じられます。M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROではこれよりも遠くは撮れない性能です。

上の写真は35㎜判で400㎜。富士山がちょこんと見える部分から、最大80mmから5倍もの距離が撮影できることで、富士山にジグザグについた登山道まで撮影できるようになります。

とまあこんな感じですね。ただ望遠が苦手というよりも、そこまで遠くまで撮る望遠域はコンセプトに無いのでレンズは悪くないと思います。

街中では足で稼げば良いですが、登山のように足で稼げない場合は機械の性能に頼るしかありませんなので35㎜判で最大80㎜までしか望遠域の撮影ができないこのレンズだけでは、登山では物足りない場面のあるのも確かです。

望遠も撮れるレンズもレビューしています!

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M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROのまとめ

このM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROは『大三元レンズにしては中古5万~6万と安く、描写力も素晴らしいもの』『ハーフマクロ・広角域・標準域・星空・ぼかせると隙はないものの、遠くのものを撮るのには力不足になることがあるレンズ』ということです。

このレンズですべてを撮影することは難しいですが、ハーフマクロ~標準域の多様性と樹林帯や早朝など薄暗いシーンでも光を取り込みやすい明るいF2.8のF値、それでいて頑丈であるこの大三元レンズの性能は登山に非常に向いています。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 PRO IS の影に隠れはしましたが、ほぼ半額で買える性能差とは思えません!

サイズや重さ、描写力、使い勝手を考えるとオススメ出来る素晴らしいレンズだと言えます!

作例

上の2枚は35mm判で『24㎜』と『18㎜』の違いの比較。24mmでも十分なことが多いですが、より広角も求める場合は別のレンズを携帯する必要があります。

一応2枚目の写真はM.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6を使っています。

あとは作例を参考にしてください!!

さいごに

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROの魅力を伝え切れたか分かりませんが、このレンズでさらに写真撮影と登山の楽しみが倍増したことは確かです。

困ったときは『このレンズを持って行けば何とかなる』と長時間の縦走の時や、屋久島などの遠征の際に荷物を軽くするため使用していました。

ゆずとしてはハーフマクロで撮れる性能が特に気に入っており、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3を使用していても、このレンズほどは寄れないのでやや使いにくいと感じてしまうぐらい。

OLYMPUS最高峰の標準ズームレンズの性能を是非とも試されてはいかがでしょうか?

それではみなさん、良い山旅を!

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