みなさんこんにちは、ゆずです。
暖かくなってきたこの時期。だんだんと山登り中に汗をかくことが多くなってきます。日帰りもですが、山に宿泊して下山してきた時は特に温泉で汗を流してさっぱりしたいところ。
そしてさっぱりした後は、汗臭いズボンは履きたくないものです。
新品のズボンを履きたいけど、ズボンは上着や下着に比べるとかさばる印象で、ゆずも持って行きませんでした。ただ2018年の夏に登山用品店に行って店員さんにオススメされた『アクシーズクイン アヲネロ』。
ゆずの登山ズボンという概念を崩した、画期的なペラペラでコンパクトなズボンでした。購入した時から多くの山行に持ち出している、携帯性抜群のズボンをご紹介します。
真夏で極力涼しいズボンが欲しいけど半ズボンが苦手な方、着替えなどの適した軽量で携帯性に優れたズボンをお探しの方には、とてもオススメ出来る登山用品です！
- 薄手のウインドブレーカーのようなズボン
- 薄い分、枝の引っ掛かりなどのストレスには弱そう
- 重さは100g(Ｓサイズは89ｇ！)と超軽量ながら、ポケットが2個も付いている
- ＸＳ～ＸＬのサイズ展開でユニセックス
- 真夏の登山で極力涼しく履けるズボンに適している
- ゆずの使用用途は、温泉上がったあとの着替えや予備のズボンとして携帯
アクシーズクインのコンセプト
アヲネロを紹介する前に、この商品を購入するときに知ったアクシーズクインのコンセプトを紹介したいと思います。
雨風を遮断するのではなく、凌ぐ、ということ。この凌ぐという言葉は、雨風だけでなく、ひいてはものの考え方にも通用するものです。凌ぐことを知ることは、それで足りることを知ることでもあります。その山登りに本当に必要な装備をよく考え、経験を積んで安全で快適な山登りのために知恵を振り絞る。それで足りることを知れば、より装備を軽量で簡素にでき、その山の奥深さに向き合う時間が増えるのです。
公式ホームページより
ひとことでいうと『凌』
完全防水などの機能面だけに囚われずに、雨を凌ぎ、汗を凌ぎ、寒さを凌ぐ。そんなアクシーズクインらしい色を感じられます。
言い方を悪く良いと中途半端ではあるものの、そのマニアックなコンセプトが一致して行動しやすかったりするので面白いです。今後も注目していきたいメーカーです。
アヲネロは『汗を凌ぐ』
そんなアヲネロは『汗を凌ぐ』ジャンルに分類されます。
草いきれの踏み跡もさらりと涼しく歩ける薄手のパンツ。通気度がずば抜けて高くて肌触りの良いアヲネロは、湿度の高い真夏のシノギングにおいても蒸れやべたつきを感じることがありません。ナイロンベルトを排除してスッキリしたウェスト周り、手を下ろした位置にある使いやすいサイドポケット、古く日本で山仕事などに使われていた山着のデザインを取り入れた深い股のマチによる動きやすさなど、細部にまでこだわったこのパンツは夏のシノギングに欠かせないアイテムです。
公式ホームページより
用途は通気性が高いことを活かした真夏の運動。肌触りもよく、汗のべたつきも少なめであり、とても軽快に履くことが出来ます。
また『アヲネロ』とは『青嶺』を意味して、夏の青葉が繁った山を指します。何ともまあ良いネーミングです。
そんなアヲネロのご紹介
価格：本体価格 税別 ¥9,800
素材：40dn×40dnリップストップナイロン
組成：ナイロン100%
重量：101g
サイズ：XS-XL
ユニセックスですが、サイズ展開は豊富。丈も短いので、XSサイズを選べば小柄な女性の方でも履けると思います。重量は平均100gとかなりの軽さです。
ウエストはシンプルにゴムのみ。引っ張って止めて使うタイプです。
100ｇと軽量ながらも、結構大きなポケットが2個付いています。ただポケットにはマチなどは無いですし、膝の曲げる角度に合わせて裁断している訳でもないので、量を入れてしまうと膨らんで凄い履き心地は悪くなります。
それでいて股下の裁断は凄くしっかりとしています。この重量でこの裁断まで実施しているので、動きやすさにも繋がっていきます。
生地はスケスケまではいきませんがかなりの薄さで、肌の色は見える程度。選んだ色にもよるかと思いますが、そこまで透けないかなという印象です。濃い色を選んだ方が透けません。
購入したのはSサイズ
身長166ｃｍやせ型のゆずで8分丈はこの辺り。
公式ホームページには101ｇと書いてありましたが、Ｓサイズは何と89ｇ！！！
ベルトのゴムを上手く使えば、このような形状の保持が出来ます。登山者おなじみ500ｍlのナルゲンボトルで比較します。ナルゲンボトルの中に入ってしまいそうなほど、コンパクト。
上から見ても、少し膨らんでいるのでぎゅぎゅっと押し込めばもっと小さくなります。
使う用途は？
感覚的にはウインドブレーカーのパンツ版。パタゴニアの名品『フーディーニジャケット』と同じような肌触りですが、少しこちらの方が柔らかい肌触り。
真夏の登山には通気性もあり、快適な活動を約束してくれそうではありますが、ゆずの使用用途は『着替え兼予備パンツ』。温泉で汗を流した後に履いたり、山小屋でズボンが汗で濡れているときに一時的に履いたり、万が一登山ズボンにトラブルがあった時の予備パンツとして持っています。
活動中に積極的に使わないのは、生地の損傷を恐れてのこと。ズボンは上着に比べてより枝、岩などの摩擦であったり、引っかかることが多い点が考えられるので、ゆずは着替え兼予備ですね。
89ｇで着替えとしても、予備のズボンとして考えれば携帯性にも優れているので、かなり良いと思って重宝しています。
当然、真夏の蒸し暑さに対して、登山中のズボンとしてもかなり涼しく履けると思います。ゆずの使い方はあくまで一例なので、うまく取り入れてみてください！
さいごに
この手の軽量ズボンは1枚持っておくととても便利でした。もっと早く見つけておけばと思ったほど。薄いだけのズボンならもしかすると他の安いお店でもあるかもしれませんが、股下の裁断はとても丁寧で動きやすさには適わないのでは？
Tシャツとアヲネロ、下着を入れれば着替え一式の出来上がり。非常にコンパクトで軽量な組み合わせで持ち運びも苦ではないです。
履いても良し、携帯性も良しなアクシーズクインのアヲネロ。みなさんの用途に合うものであったら、一度試してみてはいかがでしょうか？
それではみなさん、良い山旅を！
