みなさんこんにちは、ゆずです。
ゆずの2020年の温泉どこが良かったでしょうグランプリで、ナンバー1になった群馬のまるほん旅館。正直、どこも甲乙つけがたい宿でしたが、今回はこの沢渡温泉のまるほん旅館をご紹介していきます。
温泉地自体は小規模ですが、この小さな温泉地にある温泉は最高でした。草津温泉の仕上げ湯と称される、この沢渡温泉のまるほん旅館の魅力を語っていこうと思います。
- 沢渡温泉の泉質は素晴らしい。透明ながらわずかに香る硫黄臭の弱アルカリ泉
- 浴場へのこだわりが伝わってくる
- 大浴場は混浴。女性専用時間は宿泊者のみ入れる時間帯なので注意
- 建物内にはエレベーターがないので、階段移動する必要がある。
- 食事はボリュームはあるが、一部冷えてしまっているものがあった。
- 宿泊費は1万円前半
- 公共交通機関でのアクセス可。選択肢も多い。
沢渡温泉の歴史
群馬県北西の吾妻郡中之条町に位置する沢渡温泉。西に草津温泉、東に伊香保温泉、北に四万温泉と有名な温泉地に囲まれるように位置している温泉地です。
数軒の温泉旅館と一軒の共同浴場があり、その温泉の美肌効果は『一浴玉の肌』と称され、草津温泉の酸性湯に浸かった肌を休ませるように、湯治場として江戸時代などでは栄えていたようです。正式な開湯時期は不明とのこと。
まるほん旅館
まるほん旅館は沢渡温泉の中でも有名であり、日本秘湯を守る会の会員宿でした。ゆずが宿泊する2020年秋には秘湯を守る会から脱退してしまったようです。
そして何といっても魅力的なのは共同浴場のすぐ隣にある、大浴場の素晴らしさ。木造で造られた味のある大浴場に惹かれ、ここに泊まりたいがゆえに近くの山を選んで出かけたほど。
ただ共同浴場と同じ源泉なので、自家源泉といったその旅館のみ所有している温泉に興味がある方には向かないかもしれません。
沢渡温泉へのアクセス
公共交通機関のアクセスも良好な部類。
①電車でJR中之条駅⇒バスで沢渡温泉
東京⇒高崎 在来線 東京⇒高崎 新幹線 上野⇒中之条 特急『草津号』 |
時間:2時間前後 金額:1980円 時間:1時間前後 金額:5020円(指定席3040円) 時間:2時間 金額:4530円 |
JR高崎 ⇒ JR中之条駅 | 時間:50分 金額:770円 |
バス 中之条駅 ⇒沢渡温泉 | 時間:30分 金額:630円 |
②高速バスで中之条駅⇒バスで沢渡温泉
バスタ新宿⇒中之条駅 『上州ゆめぐり号』 | 時間:3時間 金額:2720円~2950円 |
バス 中之条駅 ⇒沢渡温泉 | 時間:30分 金額:630円 |
乗り換えを少なく楽に行くなら、高速バスか特急草津号を使用するのがオススメですね。ただどちらも早くて中之条駅に到着するのが11時~12時ぐらい。登山を絡めて朝早く行く場合は、新幹線か在来線で高崎経由で行く方が賢明です。
時間に関しては早くても2時間30分ほどはかかってしまうので、アクセスは良い方ですが時間はかかりますね。
新幹線も早いですが、結局高崎からは在来線になるので値段ほどのメリットは少ないですね。少しでも安くするなら、青春18きっぷ1回分の2410円で済みます。
皆さん、こんにちはゆずです。 登山にハマってくると、遠くの山に行きたくなる事が多くなるはず。ただ遠くとなると、その地域に行くまでの交通費がかさみます。 在来線特急、新幹線だけではなく飛行機を使うこともあるでしょう。 今回はJR東日本が運営し[…]
みなさん、こんにちは、ゆずです。 楽しい登山に行くためにはどうしても、交通費がかかってしまいます。電車の往復で4000-5000円なんてことは結構あり、遠くに行けば行くほど増えていきます。今回は登山にいく交通費を抑える方法をご紹介する、そん[…]
まるほん旅館の金額
今回は『一浴玉の肌” 沢渡温泉 極上の湯を堪能、上州が育む銘柄豚に舌鼓 ~基本プラン~』というプランで1泊2食で宿泊しています。2人での宿泊で、1人で宿泊が出来るかは分かりません。
和室8畳+踏込【トイレ付】
平日宿泊 2人で宿泊 1泊2食 |
1人 税込み 13500円 |
今回の撮影機材
カメラ | OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ 紹介記事はこちら |
レンズ |
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO 紹介記事はこちら |
宿の撮影はミラーレスカメラを使用しています。
宿の紹介
宿まで
おはようございます、中之条。ちゃんとカッコで沢渡温泉口と書いてあるのはGOOD!!
ちなみにここは四万温泉の入り口でもあります。ただ四万温泉の場合は直行バスがあるので、ここに寄ったのは初めて。
皆さんこんにちは、ゆずです。 伊香保温泉、草津温泉など、群馬の北西方面は有名な温泉街が並びますが、今回ご紹介するのは『四万温泉(しまおんせん)』。 私が行きたかった温泉の1つです(毎回そんなことを言っている気がする)。 前回ご紹介した万座温[…]
駅前のバスロータリーの左に沢渡温泉行きのバスが停車します。旗でもアピールしていますが、交通系ICカード使えるのもGOOD!!
なかなかイカした置物があるところが目的のバス停。
バスはあるだけとても助かりますが、便は少なめ。経由地は違いますが、大体1時間に1本は沢渡温泉に行くので事前に調整お願いします。
さて乗車して、沢渡温泉に!
こちらがまるほん旅館!
最寄りのバス停は『沢渡温泉』です。終点の『沢渡』まで行くと旅館前を通り過ぎてしまい、長い坂を登ることになるのでご注意を。結局、翌日帰るときに沢渡温泉バス停まで登ることになりますが…。
ちなみにゆずは宿泊前に終点の沢渡バス停から歩いて登れる『有笠山』に登ってから向かいました。登山の様子はまたの機会に…。
内観
3階建てで部屋は2階・3階、お風呂が1階・2階です。
チェックイン時間は15~18時、チェックアウトは10時。
こちらが玄関。
その左手にある休憩所もろもろ。
まるほん文庫と称された本棚が並んでおり、雑誌・漫画を読むことが出来ます。
洒落たインテリアを洒落て撮ってみる。
ちなみに徒歩圏内にはコンビニはありませんでした。なので館内の自販機で水分を購入します。お酒、水、お茶、炭酸などの基本的なものは揃います。
おつまみなど必要な方は事前に購入することをオススメします。
受付奥にある階段から登って、こちらが2階。客室、お風呂にいく道、食堂があるので多く通ることになります。
部屋
今回宿泊した部屋は『たか』。2階の角部屋です。
入るとトイレ前の二畳ほどの空間
- トイレは水洗でウォシュレット付きで綺麗(クリックで画像出ます)
今年はコロナ関係なのか、事前に布団を敷いてありました。普段の対応は分かりません。右は共同浴場方面、奥は正面玄関前の道路が見えます。
広縁もあります。奥には冷蔵庫、グラス、電気ケトルが並ぶ。ただこの広縁は道路から丸見えなので、あまりいることは無かったですね。
冷蔵庫の反対側には洗面台。ドライヤーもここに置いてます。
クローゼットには羽織とアメニティ類があります。
浴衣、バスタオル、歯ブラシなどのセット、フェイスタオルの入れ物はぐんまちゃんロゴ付きで可愛いですね。
お風呂
まるほん旅館にあるお風呂は全部で3つ。混浴大浴場、婦人風呂、貸し切り露天風呂があります。一番有名な浴槽は混浴大風呂になります。
注意点は混浴があること。ただ混浴は女性専用時間が設けられていますが、時間は宿泊する時間帯に限ったことなので、もしこの混浴大浴場に入浴したい女性の方は宿泊をオススメします。
- 混浴大浴場(内湯) 混浴(女性専用時間19:30~21:00、6:00~7:00)
- 婦人風呂(内湯) 女性風呂(男性専用時間19:30~21:00、6:00~7:00)
- 貸し切り露天風呂 1つ(予約不要でいつでも利用可能)
・沢渡温泉【源泉名:県有泉】
- 温度:55.1 ℃
- pH 8.5
- 湧出量:毎分161.0リットル⇒まるほん旅館には毎分20リットル分湯されている
- カルシウム・ナトリウムー硫酸塩・塩化物泉
- 透明ながら、微かな硫黄臭を感じる泉質
源泉はすべて同じ。3つとも源泉かけ流しで加温、加水、循環ろ過はなし。
ちなみにドライヤーは婦人風呂しかありません!
混浴大浴場(内湯)
まずは3つの浴槽に行くときにここに行くことになります。2階の奥の方にある廊下です。
正面の扉から貸し切り露天方面。左手前に進むと混浴大浴場、婦人風呂に行けます。
左手前に進んでいくと、大浴場への入り口があります。婦人風呂はまだ先に別の入口があります。まずはこのまま大浴場に進みましょう!
もうこの段階で良い雰囲気!
ちなみに右の赤い屋根の建物が大浴場です。左の建物は共同浴場です。ほぼ隣なので源泉の鮮度が高いのが頷けます。
先ほどの階段を進むと右手に入口。
扉を開けると大浴場の2階にあたる通路に出るので、目の前にある階段を下ります。
全体的にはこのような構造。階段を下って左右に分かれて脱衣所があります。簡易的な目隠しはありますが、普通に見えます。
温泉自体も透明であり、この脱衣所の構造から女性で混浴時間に入るのは結構難易度が高いと思います…。
階段の裏側にシャワー付きの洗い場は1つ。男性はここか、露天の洗い場しかないので注意。
浴槽は2個に分かれており、L字になっているこちらはぬるめの湯。石臼のような部分からちょろちょろと湯が注がれて温度を調整しています。ちなみに湯の花もしっかりと舞っており、温泉成分がこびりついて、透明なのにただのお湯じゃないことを証明しています。
こちらは39-40℃ぐらいですね。ちなみにここがゆずの至高の浴槽でした!
そしてこちらが熱い浴槽。42℃ぐらいでしょうか、熱いのが好みの方はこちら。ゆずは出るときにさっと入りました。
このようにあつめ、ぬるめの好みが分かれても、どっちも満足出来る素晴らしい大浴場です。
ちなみに朝に行った時の雰囲気はこちら。朝日が入り込んで、良い雰囲気。
婦人風呂(内湯)
今度は婦人風呂です。場所は先ほどの大浴場の先ですが、この下の一階に浴槽があります。
大浴場の入り口を通り過ぎて1階まで降りてくると、婦人風呂の入り口があります。何となく、造りで分かるかと思いますが、ここの浴槽は一番新しく作られた浴槽です。
いったん外に出て、すぐに次の扉に入ると脱衣所です。この脱衣所だけで、完全にシャレオツです。
女性向けの浴槽ということもあって、ドライヤーの性能も部屋よりも良いものに!
流し台だけでも気合の入れ方が違います。ちなみに鏡もちゃんとあります。
そしてここが婦人風呂。大浴場の熱い浴槽と同じ感じで、42℃ほど。浴槽の奥側に右に上がるカーブになっている部分があると思いますが、ここに寝ることも出来ます。
個人的にはぬるめだと、寝てもっとゆっくり出来ると思いましたが、贅沢な悩みでした。
天井は片方に高く、あの独特のカーブがお風呂の分岐になる廊下部分になります。
上には縦模様の光が入っていますが、旅館の建物真ん中からライトが照らされているものであって、廊下の部分からは見えたりはしませんで、ご安心を。
洗い場は2つ。ただ洗い場はありますが、意外と浴槽は狭いので3人でいっぱいですかね。
貸し切り露天風呂
最後は唯一の露天かつ貸切風呂です。建物中央部分が吹き抜けのように空いているので、その中央部分に浴槽があります。
廊下にある入り口を開くと、すぐに浴槽です。
行ったのが11月ですが、洗い場で体を洗うととにかく寒い!体を洗うのは、中をオススメします。
浴槽はこじんまりしており、周囲は囲われているので展望はなし。
ただ外なので温度は40℃ほどで、内湯よりは低くなっています。ここ自体は貸し切りで、1人でゆっくりと出来るので良い浴槽ですが、あまりに大浴場が良すぎたのでゆずはもっぱら大浴場にいました。
ちなみに隣の共同浴場は、コロナで外来入浴を制限しているようで入浴できませんでした…。
夕食
夕食は2階の食事処でいただきます。時間は18:00~20:00の間。ただ平日に行ったからか、6組ぐらいしか宿泊していなかったので今回は18時のみでした。
夕食です。出来た状態で出てくるので、やや冷えているものがあるのが残念…。茶碗蒸しやお吸い物は暖かいですが、天ぷらがやや冷えていました。
この辺はコロナで出入りを少なく的なやつでしょうか?通常もこの仕様か不明です。ちょっとそこが残念でした。
朝食
朝食も同じく食事処でいただきます。時間は8:00~9:00の間ですが、今回は8時固定でした。
朝食も用意されていました。そこまで特徴はありませんでしたが、美味しくいただけました。
その他とまとめ
良い点
- お湯は透明なのに硫黄臭も微かに香り、酸性でもないので肌に刺激は少ない。
- 草津、伊香保などの有名地に囲まれているが、この源泉は負けていない
- 大浴場の木造の造りは味があり、入浴自体を楽しめる
- チェックインしたら、自分の時間でずっとゴロゴロ出来る
注意点
- 建物内にはエレベーターがない。階段を上り下り必須
- 大浴場は混浴。女性専用時間はあるが注意。
- 大浴場は脱衣所も隠れていないし、お湯も透明なので、混浴難易度は高め
- 洗い場が少なく、婦人風呂以外はドライヤーがない
- 食事が少し冷えてしまっているのは残念
- 共同浴場にも入浴できるが、コロナ関係で入れないこともある
さいごに
今回は群馬の名湯、沢渡温泉のまるほん旅館を紹介しました。
草津、伊香保などに埋もれていますが流石は群馬県の温泉、ここ沢渡温泉の屈指の名湯でした。何度も言いますが大浴場は泉質、浴槽の建物含めて最高!
食事が冷えてしまっているなどの不満点はありますが、その分を上回る温泉の満足度。
まるほん旅館も素晴らしかったですが、ここまで温泉が好みだと同じ源泉を使っている、他の旅館も気になってしまいますね。まるほん旅館で沢渡温泉自体の源泉の素晴らしさを知ったので、草津や伊香保などの有名な温泉地以外もまだまだ開拓する温泉地がたくさんあって楽しみが出てきますね!
では皆さん、いい温泉旅を!