皆さんこんにちは、ゆずです。
伊香保温泉、草津温泉など、群馬の北西方面は有名な温泉街が並びますが、今回ご紹介するのは『四万温泉(しまおんせん)』。
私が行きたかった温泉の1つです(毎回そんなことを言っている気がする)。
前回ご紹介した万座温泉同様に、公共交通機関でのアクセスが悪く、なかなかタイミングが合わずにいました。
前回の万座温泉の時に『直行バスプラン』があったことを知り、調べてみると四万温泉にも同様のプランがありました。
今回『四万温泉 直行バスプラン』を利用して、リーズナブルな金額で楽しもうと思いました。
その四万温泉に行ってきた様子をご紹介していきます。
四万温泉は歴史も古い温泉街
四万温泉は、群馬県 吾妻郡 中之条町(ぐんまけん あがつまぐん なかのじょうまち)にある温泉地です。
硫酸塩泉の原泉をもち、1954年に酸ヶ湯温泉、日光湯元温泉とともに国民保養温泉地第一号に指定された温泉です。
四万の病に効く、という由来もあるようです。
私が四万温泉を知ったきっかけは、群馬県の指定重要文化財に選ばれている積善館を知ったとき。
積善館にある『元禄の湯』の写真を見て、いつかこの浴槽に浸かってみたいと思いました。
残念ながら四万温泉の近辺には、日本百名山に選ばれているものが近くにありません。愛用している山と高原地図にも、この四万温泉の地域は載っておりません。
四万温泉へのアクセス
公共交通機関でいく場合
公共交通機関の場合、鉄道とバスで乗り継いで行かなくてはなりません。
東京~中之条駅 3時間半~4時間 | 路線バスで約40分 | 2590円+980円
計3570円 |
主に在来線+バスになります。
電車のタイミングが合えば、そこまで乗り換えも多くなく行けます。ですが、時間はかかりますね。
青春18きっぷの恩恵も少ないです。最低でも片道3570円かかってしまいます。
直行バスプランの場合
では直行バスプランの詳細を説明していきます。
四万温泉まで乗りかえなく、バスで行くことが出来ます。出発する場所は東京八重洲口です。
このプランは四万温泉にある宿泊地と、高速バスがセットになったプランになります。
以前紹介した万座の直行バスプランよりも、宿泊地がある程度自由に選べるので、自由度は高いです。
直行バスプランの予約方法
直行バスプランはインターネットからの直接予約が出来ません。
http://shimaonsen.com/campaign/busplan_list/busplan7
予約方法
①四万温泉協会へ電話
②宿泊したい宿や人数を伝える
③折り返し、四万温泉協会から電話がきて空室あれば予約完了
という流れになります。
※積善館宿泊の場合は、積善館に直接電話して『直行バスプラン』で宿泊したい旨を伝えると予約が出来ます。あとは積善館のプランによって金額が変動します。
四万温泉号について
万座温泉と違う点として、宿泊しなくてもバスのみ利用出来るのが、四万温泉の強み。
片道3100円 | 往復5100円 |
片道だけでも、公共交通機関より安く行けます。ただ基本は1日往復1便で、春・冬にもう1便追加されます。
基本 | |
東京八重洲口 9:00 → 四万温泉 12:30 | 四万温泉13:45 → 東京八重洲口 17:30 |
冬増便(上記に追加して) | |
東京八重洲口 10:40 → 四万温泉 14:25 | 四万温泉10:45 → 東京八重洲口 14:45 |
宿泊しない場合も、直行バスプランの時もこの時間帯のバスを使用することになります。
今回は積善館の本館に宿泊
部屋タイプが分かれており、安い『本館』、中間の『山荘』、高い『佳松亭山荘』といった感じ。今回に本館に宿泊。
平日 15120円 | 四季御膳追加 +2700円 |
直行バスプランで書いている積善館の金額は、よくわかりません。
今回、そこに当てはまる金額ではなかったので、ホームページ通りの金額ではない可能性があります。
ただ、じゃらんや楽天トラベルで予約して、四万温泉号で行くよりは7000円安く出来たので、特別なことがなければ直行バスプランの方が安いです。
今回の旅の紹介(写真付き)
四万温泉到着まで
平日朝の東京駅はサラリーマンでいっぱい。皆さんが仕事をする平日の中、休みを満喫する優越感を得られます。
地下街のトイレ待ちの多さに驚きつつも、無事に乗り場に到着。
バスが到着しました。今回は9時00分発の四万温泉号に乗車します。
4列シート、コンセントなし、トイレなし。一般的な高速バスです。
1度、上里サービスエリアで休憩を挟みます。
渋川駅、中之条駅を寄り、四万温泉に到着です。今回、渋滞もせずに四万温泉には12時10分到着。
四万グランドホテル前に停車します。
少し離れたところから全体をパシャリ。四万川のブルーが美しい。関東圏の登山者の方はユーシンブルーを聞いたことあるでしょうか?
この四万の青さも『四万ブルー』と言われることがあるようです。
着いて早々に昼御飯です。今回は温泉蒸しうな重を食べられる『くれない』さんにお邪魔しました。
ふかふかでとても美味しく食べられました。
腹ごなしをして、時間潰した後に今回の宿『積善館』に到着。高速バス到着した場所から歩いて5分ほど。
千と千尋の神隠しのモデルになった1つ、群馬県指定重要文化財、と言われるだけあって、平日でもそこそこ人が代わりがわりに写真を撮りに来ます。
まったり、ゆったり過ごす方にはやや騒がしいかも知れませんね。ただ宿に入れば、騒がしさは無くなりますよ。
部屋と廊下はこんな雰囲気。こたつでまったりと良いですね、ただ暖房器具はありましたが、夏は暑いかも。冷房はありませんでした。
建物は3つに分かれており、3階で本館と山荘、5階で山荘と佳松亭を繋いでいます。
やや移動は面倒ですが、エレベーターがありますので、階段を使わなくても行き来できるのは良いですね。
食事風景(四季御膳)
積善館はお弁当スタイル。これに暖かい味噌汁と白米がつきます。
今回は四季御膳にグレードアップしたので、刺身、岩魚の塩焼きと茶碗蒸しが追加されます。
これは朝食。同じく白米と味噌汁が付きます。あとは焼きたての鮭の切り身が出てきます。
四万温泉の観光
四万温泉街は大きく5の地区に分かれています。日向見、ゆずり葉、新湯、山口、温泉口地区です。
積善館は新湯地区にあり、今回は主に新湯地区を散策。
温泉街にある塩の湯飲泉所。実は四万温泉、日本三大胃腸病の湯としても有名です。温泉街に何ヵ所か、温泉を飲む場所があります。
飲泉すると胃腸に効く温泉ということですね。
四万温泉の他に、宮城県の峩々温泉、大分県の湯平温泉です。
温泉街にある、オシャレな柏屋カフェ。チーズケーキセットを食します。
2日目の昼食は『小松屋』で天せいろを食す。ちょっと天ぷらが冷めてて残念。そばは美味しかったのですが。
夜のライトアップ
積善館のライトアップ。流石に夜は観光客は少なく、静かに過ごすことが出来ます。
四万川近辺はライトアップされている所が多々あります。このように力を入れているのは良いですね。
積善館内の温泉案内
公式ホームページ。ちなみに積善館の浴槽の写真は、公式ホームページのフォトギャラリーより引用させてもらっています。
群馬県 四万温泉の旅館 積善館の温泉。四万もの病に聞く効能豊かな湯。3館それぞれの趣向を凝らした温泉をお楽しみください。…
ここは一番有名どころでしょうか、元禄の湯です。
一番右奥に洗い場。真ん中の右辺りにある扉の中は、蒸し風呂みたいになっています。基本的には蛇口からお湯は出ていない様で、この建物の下に貯めた源泉を浴槽下から出る様にしている様です。
無料貸し切り風呂の、山荘の湯。同じような作りの浴室が、2つ用意されています。無料で貸し切り出来る場所があることが、一番嬉しいところですね。
一番奥にある佳松亭にある、杜の湯。内風呂と露天風呂がります。ここにしっかりとした洗い場があるので、まずはここで体を洗うのが良いでしょう。
温泉成分表ですが、見たところ同じ源泉を使っているようで差がありません。
源泉 明治の湯
- 67.4℃ 自然湧出
- pH 6.6(中性??数値的には弱酸性でも良さそうですが)
- ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉。
- 低張性(水分が体に浸透しやすい)
共同浴場の温泉案内(上之湯・河原の湯)
四万温泉には共同浴場が3か所あります。今回は2ヶ所しか行けなかったので、そこのみをご紹介。
またこの2つは9:00~15:00のみ開いています。15時には閉まるのでご注意を。
この上之湯は積善館のある『新湯地区』とは違い、『山口地区』にある共同浴場です。
源泉 塩の湯
- 60.9℃ 自然湧出
- pH 7.5(弱アルカリ)
- ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉。
- 低張性(水分が体に浸透しやすい)
積善館よりも源泉温度とpHが違いますね。朝から入ったので、貸しきりでした。
ここは『河原の湯』。高速バスが発着する場所のすぐ近くです。
源泉 河原の湯
- 63.6℃ 自然湧出
- pH 6.5(中性?数値的には弱酸性でも良さそうですが)
- ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉。
- 低張性(水分が体に浸透しやすい)
ここはやや茶色の浮遊物が浮いており、洗い場の床が僅かに変色しています。また今回入った中で、浴槽に注ぎこまれる湯量が一番多く、浴槽の温度が一番熱かったです。
タイムスケジュール
最後にタイムスケジュールをお伝えします。
東京八重洲口通り | 9:00出発 |
四万グランドホテル着 | 12:10 |
昼食と観光 | 15:30ぐらいまで |
夕食 | 18:00~19:00 |
朝食 | 7:30~9:00 |
チェックアウト | 10:00 |
帰りのバス | 13:45出発 |
到着 | 18:00(渋滞に巻き込まれて、予定より30分遅れ) |
帰りのバスが13時45分と比較的はやいところが、気になりますかね。
今回は近場の水晶山を登ろうと思いましたが、降雪していたため大事をとって断念。
まとめ
メリット
- 直行バスプランは宿泊込みで安くできる
- 時間はかかるが、乗り換えなしが楽
- 温泉は素晴らしい(共同浴場もとても手入れされています。)。やや熱い。
- 近くに適度に観光できる場所がある
- 四万温泉号のみの予約が出来る(2日目は登山して、別の地区に下山するなど)
- エレベーターがしっかりと用意されている
- 県指定重要文化財に宿泊できる
デメリット
- 出発が早いので、2日目に出来ることが少ない。
- 長いバス乗車に慣れていない、電車の旅を楽しみたい方には不向き
- お弁当を大広間で食べる形式なので、暖かいご飯を希望する人には不向き
- 館内の移動が大変。
さいごに
今回は四万温泉に行く、直行バスプランを紹介しました。宿泊できる直行バスプランも良いですが、バスだけで行けるのも非常に魅力的です。
次いくときは別の温泉旅館を楽しむのも良し、奥四万湖方面にも足を伸ばして観光しても良いでしょう。
山に繋げるとしたら水晶山か、2018年開通した群馬県境トレイルに繋げるのもいいですね!
四万温泉に行ってみたい方、このプランを参考に、ぜひ温泉を楽しみましょう!
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