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至高の一日。那須の三斗小屋温泉 大黒屋旅館で素晴らしい山小屋泊を!

皆さんこんにちは、ゆずです。

先日、那須にある三斗小屋温泉にある2つの旅館のうちの1つ『大黒屋旅館』に宿泊してきました。煙草屋旅館にはテント泊で温泉にも入りにいったことがあったのですが、以前から大黒屋の方に宿泊がしてみたかったのです。

ゴールデンウイークは混みあいそう、そして夏は暑くなりそうで5月中旬平日を狙って宿泊してきました。結果的には、何と我々1組の宿泊で最高の温泉がいつでも入り放題であったこともあり、最高な2日間となりました。

雰囲気は最高、食事もまいたけ味噌汁、とんかつが最高、水洗トイレで綺麗、源泉かけ流しの最高の温泉がある至高の温泉山小屋だと思います!!ここは本当に良かったです!

  • 大黒屋旅館は築150年の三斗小屋温泉の2軒ある内の1軒
  • 最短で登山口から片道2時間ほど
  • 基本は個室対応で、食事も山小屋なのに部屋食(食事内容は混雑状況によって変わる可能性あり)で凄く美味しい
  • お風呂は1時間交代制の大風呂、岩風呂の2つ。岩風呂の方が加水されて、時期により浴槽温度がぬるくなる
  • トイレは水洗でかなり綺麗だが、和式トイレのみ
  • 紅葉や6月過ぎたあたりの花見(ヨネザクラ?)時期は特に混雑する。他のシーズンや平日は人も少ない

アクセス

日本百名山の那須岳の一角である茶臼岳の近くにたたずむ温泉旅館ではありますが、最寄りの駐車場から徒歩2時間ほど。登山道としては整備もされており、ある程度山を登りに慣れている方であれば問題はないと思いますが、しっかりと歩きますので到達したときの満足感があります。

公共交通機関
東京から那須塩原駅 約75分
那須塩原駅から那須ロープウェイ駅 バス 約75分
合計150分
自家用車
東京駅~那須IC 約120分
那須ICから那須ロープウェイ 約30分
合計150分

公共交通機関と自動車では所要する時間にはそこまで変わりはありませんでしたね。そのため、東京からは徒歩も含めて4時間30分ほどの時間がかかる場所ということになりますね。

三斗小屋温泉 大黒屋旅館の詳細

創業は明治ごろの様で、宿泊した本館は150年以上とのことです。古い建物ではあるのですが、それを感じさせたない木の暖かさや色合いが心地よく、古いからといって汚らしいという感想は全くなかったです。

営業期間は大体4月の中旬ごろから、11月下旬ごろまでのことが多いようで、雪解けや雪の降る状態などで多少前後はあるようです。この辺りはホームページで書いている部分もあるので、そちらを参考にしていただければと思います。

登山をしている人はある程度慣れていると思いますが、ここは圏外です。少なくとも、ゆずのdocomo、auはずっと圏外でした。

三斗小屋温泉 大黒屋旅館の金額

一泊二食
1人 11000円(税込み+入湯税込み)
一泊夕食
1人 9500円(税込み+入湯税込み)
一泊朝食
1人 8500円(税込み+入湯税込み)
素泊まり 7000円(税込み+入湯税込み)

今回は一泊二食です。山小屋としてはやや高めに入るかもしれませんが、最近の値上がりの現状を考えると標準からわずかに安いぐらいでしょうか。入湯税も込みなのも地味に嬉しいポイントです!

ちなみに予約は電話、支払いは現金のみです。

今回の撮影機材

カメラ OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ 紹介記事はこちら
レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3 紹介記事はこちら
M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II 紹介記事はこちら
jpeg撮って出し
ピクチャーモード:主にViVid

大黒屋旅館の施設紹介

外観

到着しました三斗小屋温泉。温泉がモクモクと上がるのは煙草屋旅館で、すでに素晴らしい雰囲気。今回宿泊する大黒屋旅館とは隣同士で、この左側に建っています。

大黒屋旅館到着。山小屋らしい木造のおもむきのある素晴らしい建物!

普段は何かを冷やしているのか、冷たい水がドバドバ。到着した日は5月なのに10℃もいかないくらい寒い日でしたが、暑い日には冷えた水は最高ですよね。ありがたい。

内観

さてチェックインと行きましょう。入るとすぐにフロント。山小屋の分類に入ると思いますが、山小屋に到着したって感じは薄かったですね。

宿帳に住所や名前を記入します。すると今日は他の宿泊者がいない…?宿の方に聞いてみると、なんと今回は貸し切りでした!!!

もうこの瞬間からテンションを MAX です。お風呂も好きなタイミングで入って良いと言われたら、否応無くテンションが上がるでしょう、最高!!

一応聞いてみると、ミネザクラの咲く時期?の6月ごろや紅葉の土日は混むようです。今回のようにわずかに残雪があって、花とか紅葉が重なっていない時期の平日は狙い目かもしれません。前日も2組だけでしたから。

玄関、談話室、本棚がここに集まっています。夜にはここで本を読んだりしよう思いましたが、コタツで小屋番さんが気持ち良さそうに寝ていたので、起こさないように部屋でまったりしていました(笑)

あわよくば軽食でも食べようかと思いましたが、残念ながら飲み物関係のみ。でもサイダー200円は非常に魅力的ですね!

汗をかいた日は最高な瞬間となると思います!

ほかには大黒屋旅館のオリジナル商品が多数。タオルやてぬぐい、ナルゲンボトルなどなど。150年記念の手ぬぐいとは…、明治の頃から建っている建物とは思えません!

ちなみにmont-bell会員、JRO会員の提携施設になっており、それぞれ割引や商品がもらえます。『mont-bellはタオル』『JRO会員は宿泊費から200円引き』同時に2つ利用出来たので、タオル代500円とすれば700円引きは魅力的ですね!

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まずはお部屋に行きたいところですが、台所の雰囲気が素晴らしく思わず写真を撮ってしまいました!

泊まる部屋は2階へ。廊下もすべて木造で色合いも良く、使用されているうちに磨かれて、木に光沢感があるもの味があって良いですね。

一応階段ですが、まずまず急な階段でしたので足元にはご注意ください。

利用される方への案内図。注意点は以下の通り

  • 消灯21時頃
  • 夕食が17時半、朝食が6時半頃
  • 2つあるお風呂が男女それぞれ1時間交代

山小屋であるので自家発電など、電気の関係で21時には消灯。この辺りは山小屋なので準備はしていると思いますが、ライトなど準備はしてきてくださいね。

食事の時間やお風呂の交代時間など、また別項目で触れていきます。

5月中旬の15時ぐらいで9℃ですよ!恐らく特に寒い日だったと思いますが、そのくらいになることもあるので、服装には特にご注意ください!

ちなみに2日目の昼は20℃ぐらいでした…。温度差が凄い。

トイレ

おい!いつなったら部屋に行くだよ!

そんな声が聞こえてきそうですが、まあまあトイレが綺麗かだって快適な宿泊のためには必要なことです。

建物自体は古いですが、トイレの建物の造りは新しく、かなり綺麗なものとなっています。なんと水洗トイレ(和式)ですよ!

コロナということもあり、アルコールやハンドソープも使えるようになっており、山小屋でハンドソープが使えるのはかなり珍しいですね。

本館のトイレ
こちらの空間が男性のエリア。

殿方用には、殿方用の看板。

和式ですが、水洗の非常に綺麗なトイレがあります。山の中と考えたら、素晴らしいクオリティ。匂いもほとんど無かったですね!

新館のトイレ
本館も新館もトイレは別にあるので、わざわざ片方に行くことも無いので安心。

こちらも水洗トイレ!

洋式で無いのが、ちょっとだけ不便ですがキレイなので良しとします。

部屋

さて、やっとこさ部屋に進みます。

日の入りやすい6畳の個室。

実際に日が入る時間になると、何とも雰囲気が素晴らしい。テーブルと座布団が良い組み合わせ。

お湯は保温ポッドに入っており、緑茶が急須に入っています。

緑茶ですが、結構美味しい茶葉使ってるんじゃないですかね?普通に美味しくて1杯分しか無いのが悔やまれます。この美味しさは結構意外でした!

もっと山奥ゆえの奥まった感じかと思いましたが、部屋から見える景色は絶景でした。

夜は自分たちで布団を敷きますが、なんと羽毛布団!気温が1桁台の夜でしたが、十分にあったかく寝ることができました。

朝の6時には新しいお湯と入れ替えた新しい緑茶を持ってきてくれます。素晴らしいサービスですね。ただお客さんがたくさんいると、おそらく各部屋に届けるのは大変ではないかなと思います。

源泉かけ流しの温泉

さて、ここまででもだいぶ熱弁してしまいましたが、今回大黒屋旅館に泊まった最大の理由は源泉かけ流しの温泉です。

2つあるうちの1つ『大風呂』です。廊下から1つ扉を開けるとすぐに見えるのは脱衣所。

一番上にある温泉の効能を示した看板には、明治22年5月の記載が書いてあります。歴史を感じますね。

  • 源泉:1号源泉
  • 泉質:単純温泉
  • 湧出量:17.2 L /min 自然湧出
  • 泉温:51.6度
  • pH:6.8

51度の源泉が自然湧出し、その源泉を大黒屋旅館の大風呂で使っています。単純泉と特徴自体が少ない泉質ではありますが、ほんのりと温泉の香りがして、非常に素晴らしい温泉でした。

こちらが大風呂。奥から熱い源泉が注がれる関係で手前の浴槽の方がわずかにぬるい。奥が43℃ぐらい、手前が41−42℃ぐらいでしょうか。

ゆずはずっと手前に入ってました。また入った瞬間は熱いなとは思いましたが、ずっと入っていると徐々に適温に感じてきて、思っていたほどに湯あたりが無かったのが特徴です。

反対から見た写真。内風呂ですが、窓も開放的で非常に居心地が良い。開ければ涼しいですし、谷を見る形で景色も開けているので文句はないなと思いました。

注ぎ口が2つありますが、基本的には右から常時注がれている形で、左から注がれる量はムラがありました。

さて次はもう1つの浴槽、岩風呂に向かいます。

大風呂ほど脱衣所の数はありません。

こちらが岩風呂です。大風呂とは違う源泉が使われています。

  • 源泉:3号源泉
  • 泉質:単純温泉
  • 湧出量:35.9 L /min 自然湧出
  • 泉温:41.8度
  • pH:6.5

大風呂とは違い、泉温が低いことや雪解けや気温が低いこともあってか、こちらの温泉の方がぬるい。5月中旬のこの時期は、岩風呂は39℃ほどでした。

大黒屋旅館に到着してから岩風呂にまず入ったので、じんわりの身体が温められて、それでいて熱すぎることも無かったので非常に気持ち良かったです。

普通に寝てしまうほど気持ち良かったですね!

ただ朝とか寝る前とかにサッと入るときは、一気に体が温まる大風呂の方が湯加減は好みでした。それでも2つもあるのは最高ですけどね、かなり気に入りました!

ちなみに隠居倉に行く途中にある三斗小屋温泉の源泉地です。この写真は2018年のものですが、ここから旅館まで供給されて、1~4号までの4つの源泉があるようです。

大黒屋旅館 大風呂:1号源泉
岩風呂:3号源泉
煙草屋旅館(調べた限りで) 混浴内風呂:1~3号の混合泉
女性内風呂、露天風呂:4号源泉

つまりは2つの旅館で使っている源泉の種類が被る浴槽が無いのも、また面白い!!

夕食

さて今度は夕食になりますが、何と自室に運んできてくれます!!これはコロナだからではなく、以前から実施されているようで、まさかの山で部屋食とは贅沢ですね。

そして運ばれてきた料理の品数も見て、これまた驚き。なんととんかつもあり、メロンもあり、山小屋料理の中でもかなりのクオリティだと思います。

特にトンカツはちょっとだけ塩加減濃いめでしたが、それがまた登山後なので、めちゃくちゃ旨い!!

とんかつの旨さに悶絶したと思って、次に味噌汁を飲むとこれまた唸るほどの旨さ!!

具は舞茸で、キノコのダシがこれでもかと効いていて、最高に美味しかったです。

ちなみに帰りがけに小屋番の人に聞きましたが、宿泊人数が多いときはトンカツが出ないこともあるようで、多少の食事内容の違いはあるとのことです。その点、皆さんご注意ください。

朝食

朝食は6時半。夕食同様、部屋に運んできてくれます。夕食ほど豪華では無いですが、バランスの良いとても美味しい食事でした。

そして朝食の時に驚いたのは、なんと食後のコーヒー!!

今まで山小屋に宿泊してきて、食後のコーヒーが出たことなので初めてです。そして、これまたおしゃれなカップに入れられて、窓際で飲むコーヒーは最高でした。

ただ正直な気持ちとしては、カフェインの関係で覚醒はしますが、トイレも近くなるので一長一短。とくにここ那須岳周辺は三斗小屋とロープウェイ駅周辺ぐらいしかトイレが無いので、直接降りる人は大丈夫だと思いますが、縦走する人は気にしてください。

決して、このサービスが悪いなどとは思いませんが、その点は留意していただいたほうがいいかと。

新館

今回宿泊することはなかったですが、本館の隣には新館があります。本館から新館までは渡り廊下で繋がっています。

立派な看板。

新館が建築されて何年かを忘れてしまいましたが、本館よりも木材は新しく、ほのかに木の香りがします。

こちらも個室に対応しており、本館に比べて綺麗です。それでも本館も十分に綺麗だとは思いますが。

新館も2階建てで、本館ほど急ではないですが、階段があります。

テント場兼ヘリポート

ちなみに大黒屋旅館にもヘリポート兼テント場があります。

こちらがテント場。整地されており、非常に建てやすい立地ですね。本当はテントで来ようとしていたのですが、予報では雨が強くなる予定でして、数日前に小屋泊に変更したのです。

結果的には貸し切りだったので、小屋泊にして正解でした!

周辺や動物・景色など

こちらがお隣の煙草屋旅館。

大黒屋旅館の周囲は木々に覆われているので、部屋や廊下の窓から野鳥観察ができる点も非常に嬉しかったポイント。

部屋から見れたのはキビタキ、シジュウカラと上の写真のキセキレイですね。

草がガサガサ、キーキー鳴き声が聞こえると思ったら、猿も居ました!お母さん猿の背中に乗った小猿が可愛かったですが、写真を撮る前に居なくなってしまいました。

大黒屋旅館は朝日は見えませんが、夕日は綺麗です。数日前の予報が雨だったと思えないほど、しっかりと夕焼けが見れました。

正面に見える山は、流石山方面。会津鉄道の養鱒公園駅方面に縦走出来るので、今度はそっちに行ってみたい。ニッコウキスゲが綺麗なようですが、暑いかなー。

まとめ

  • 大黒屋旅館は築150年の三斗小屋温泉の2軒ある内の1軒
  • 最短で登山口から片道2時間ほど
  • 基本は個室対応で、食事も山小屋なのに部屋食(食事内容は混雑状況によって変わる可能性あり)で凄く美味しい
  • お風呂は1時間交代制の大風呂、岩風呂の2つ。岩風呂の方が加水されて、時期により浴槽温度がぬるくなる
  • トイレは水洗でかなり綺麗だが、和式トイレのみ
  • 紅葉や6月過ぎたあたりの花見(ヨネザクラ?)時期は特に混雑する。他のシーズンや平日は人も少ない

さいごに

今回は那須にある山小屋『三斗小屋温泉の大黒屋旅館』を紹介しました。正直この山域の主要なエリアは宿泊をしないでも行ける場所がほとんどですが、そこをあえて泊まりで行くとまた違った発見が出来て素晴らしいですよ。

大黒屋旅館自体の雰囲気や、想像していたよりも美味しかった食事、貸し切りであったことも相まって最高だった至高の源泉かけ流しの温泉とすべてが予想を超えた温泉山小屋でした。

是非とも日帰りでも行けるこの那須の山域で、大黒屋旅館で1泊してゆっくりとした時間や夕焼けや早朝の自然などを感じてみると、別の発見も出来て良いと思います。個人的には非常にオススメ出来る宿だと思います。

この記事を書いている2022年6月の時点で、2022年で宿泊した温泉旅館で一番かと思うほど、気に入った小屋でした。また時期を変えたり、流石山方面の縦走を検討していきたいと思います。

それではみなさん、良い山&温泉旅を!

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