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進化したOM SYSTEM OM-1。登山者目線で買い替えを検討するか。

  • 2022年2月20日
  • 2022年2月20日
  • カメラ
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※サムネイルの写真は公式ホームページ抜粋して利用しています。

みなさんこんにちは、ゆずです。

私が登山で使用している愛機は『OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ (以下E-M1 MarkⅡ)』を使用しています。現機種であるOLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅢ(以下E-M1 MarkⅢ)が発売されたことで、中古の値段が落ちて、2020年に導入しています。

2022年2月15日にOLYMPUSのカメラ事業を買収したOMデジタルソリューションズ(以下OMDS)から、実質的な後継機であるOM SYSTEM OM-1(以下OM-1)が発表されました。

E-M1 MarkⅢはE-M1 MarkⅡに比べて大幅な機能向上というよりも、小規模アップデートという感じでした。しかし今回のOM-1は大幅に性能向上があり、非常に興味を惹かれます。

そんな進化をしたOM-1を登山で主に使うとしたら、どんなメリットがあるか、もしくはE-M1 MarkⅡから買い替えるか考えたいと思います。

結論としては、ゆず個人的な意見では『非常に惹かれますが現状保留あわよくば中古の値段が下がったE-M1 MarkⅢを狙う』という結果となっています。

全てが新しくなったOM SYSTEM OM-1

公式ホームページ抜粋

細かいスペックに関しては、他の方が詳しく紹介していると思いますので、個人的に気になる部分をピックアップ。

  • 発売予定:2022年3月
  • 価格:245,520円(マップカメラ ボディのみ)
  • 新型センサー:2037万画素 裏面照射積層型 Live MOS センサー
  • 新画像処理エンジン:『TruePic X』
  • オートフォーカスエリア:1053点オールクロス像面位相差クアッドピクセルAF
  • AI被写体認識AF:車、オートバイ / 飛行機、ヘリコプター / 電車、汽車 / 鳥 / 動物 (犬、猫)
  • 常用感度 ISO25600、最高感度 ISO102400
  • 動画性能:4K60Pが可能に、フルHDで120fps⇒240fpsに進化
  • 電子ファインダー:576万ドット フルサイズ換算1.65 倍
  • モニター:3.0型2軸可動式液晶、約162万ドット
  • ライブ ND(ND64)
  • 手持ちハイレゾショット、深度合成の処理速度向上
  • 耐候性:IP53の防塵・防滴・耐低温(-10°C)設計
  • 電池:新型電池BLX-1で撮影可能コマ数約520枚(以前のバッテリーとは互換性無し)

この辺りかと思います。

E-M1 MarkⅢ検討時に気になっていた点

以前E-M1 MarkⅢの方を購入すると良いのでは?と、E-M1 MarkⅡ購入時に悩みました。以下は改めて、ゆずが気になる点を比較した点です。

E-M1 MarkⅡ E-M1 MarkⅢ
センサー センサーは同様
画像処理エンジン TruePic VIII TruePic IX 
手振れ 5.5段 7.0段
マルチセレクター なし あり
ハイレゾショット 最大50MB 最大80MB+手持ちハイレゾショット
ライブND なし あり
大きさ・重さ ほぼ変わりなし
撮影枚数 約 440 枚 約 420 枚
USB充電・給電 不可 可能(PD対応)

センサーが一新されることも無かったので、新機能である『ライブND』『手持ちハイレゾショット追加』『マルチセレクター』『手振れ性能向上』『USB充電・給電』といった撮影の補助をしてくれる機能面に惹かれるものでした。そのほか瞳AF、星空AF、フルHD 120fpsの対応など性能向上しています。

当然のことながらこれらの機能はすべて盛り込んだうえで、センサー性能などの実際に描写に関わってくる根本の進化があるので、より欲しくなってしまうのは明確。

特に手持ちハイレゾショット、手振れ性能向上、USB充電・給電は地味に登山でE-M1 MarkⅡを使っていて羨ましかったので、E-M1 MarkⅡからの買い替えを検討されている方は多そうですね。

登山も考えて実際に比較

公式ホームページより抜粋

センサーや画像処理エンジンの進化

画素数はほぼ据え置きですが、センサー・画像処理エンジンが進化したことでより高感度耐性が付いて、内部処理速度も向上、オートフォーカスエリアの急拡大やオートフォーカス速度の向上、連写性能の向上とマイクロフォーサーズのカメラ性能の限界を引きあげる素晴らしいものでした。

純粋な画質の向上はもちろんのこと、高感度耐性の向上により薄暗い樹林帯や日の出・日の入り、星空撮影などの撮影環境が変わりやすい登山では、この進化が基本にして一番嬉しいポイント。細かい話で、ゆずは高倍率ズームレンズの『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3』という暗いレンズを使っているので、ボディ自体でカバーできる部分が増えるのと助かります。

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登山中に動物・鳥も現れることもあるので、そのオートフォーカス性能が向上することも非常に助かります。特にE-M1 MarkⅡからの進化はかなりのものですね。公式ホームページに犬が障害物をよけながら走ってる時のオートフォーカス追従が素晴らしいものでした。

連写性能の向上は一応あるにこしたことはないですが、ゆずの使用する用途での連写の性能は正直E-M1 MarkⅡで十分事足りていますね。動物・スポーツで高速連写を多用される方には、嬉しいポイントだと思います。

ファインダー、モニター、バッテリー性能の向上に伴うハード面の向上

次に素晴らしい進化が、撮影するために必要なハード面の進化。特に電子ビューファインダーの高画素化・高倍率化(236万、1.48倍率⇒576万、1.65倍率)が嬉しくて、嬉しくてしょうがない

公式ホームページ抜粋

以前、フルサイズへの憧れからNikon Z5をレンタルしましたが、撮影された描写力よりもファインダーが見やすいことが一番気になってしまいました。ちなみに解像度という理由だけでなく、Z50を知人が使用しているのでファインダーを覗きましたが同じ236万ドットとは思えないほどの美しさでした。もうほんと、ファインダーだけは何とかしてほしいと思っていたところ。

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他にもモニター自体の解像度も『104万ドット⇒162万ドット』に向上。何だかんだでモニターを見つつ撮影することもあれば、撮影したものを確認するときに使ったり、同行者との共有に使うこともあるのでモニター解像度の向上も嬉しい。

やはり目で見る空間を撮影する機器なので、それを映し出すファインダー・モニターの解像度向上は登山関係なく大事なところなので、何よりの嬉しいポイントです。

そして機器である以上はそれを長い時間使い続けるバッテリー駆動時間も大切です。新型バッテリーの導入により、『撮影枚数420⇒520枚』に向上しました。特に登山では数日山に入りっぱなしのことも多いので、この進化も喜ばしいですね。

残念な点と言えば、前機種のバッテリーである『BLH-1』との互換性が無く、あると非常に助かりましたがこればかりは駄目でした。予備バッテリー買うにも高いんだよなー。

動画性能の強化

写真性能の向上もしていますが、今回の OM-1 は動画性能の強化もあります。以前までの機種は 4K 60pでの撮影が出来ませんでしたが、60pに対応しています。この辺りは人によって必要不必要があると思いますが、登山の映像作品を作る方やこだわる方には非常に大切なポイントでしょう!

スローモーション撮影は、フルHD ではありますが 240fps に対応しています。残念ながら4Kでのスローモーション撮影には対応していません。まあ正直まだまだ4K120pを導入しているカメラはほぼ無いので十分ですけどね。

4K 60pの撮影はクロップされるような記載は無いので、もしクロップなければ良いですね!電子手ブレ補正でクロップされるのはしょうがないですが、OM-1 自体は本体カメラ自体に内蔵している手ブレ補正も優秀なので、動きながらの撮影でなければ十分そうです。

あとは動画の長回しをする方が熱望していた、連続動画撮影時間も無制限となったのも大きいですね。30 分以上の連続撮影もバッチリです。

その他の撮影補助機能も強化

撮影を補助してくれる機能は新しく追加されたものは少ないですが、既存の機能が強化されているものが多いです。

手持ちハイレゾショットも画像処理エンジンの進化により処理時間が軽減し、 5 秒程度で処理が終わるとのことです。その他の深度合成などの処理時間も同様に短縮。ライブND32→ND64に範囲拡大、プロキャプチャーモードの枚数も拡大と進化しています。

登山は風景写真が多いですが、足場が悪いなど場所によっては三脚を出しにくい場所も多いので、さっと手持ちで使える手持ちハイレゾショットが使いやすくなっていることは非常に喜ばしいです。

正直あんまり不満に思ってはいなかったのですが、防塵防滴機能のさらなる強化、センターダスト機能としてSSWFの継続。より耐候性向上し、E-M1 MarkⅡ並みにセンサーにゴミが乗らない点はアウトドア面では引き続き頼もしいですね。

公式ホームページ抜粋。なかなかハードな試験をしてますね。

総評

まずは引き続き、アウトドアにおける堅牢性や耐候性、センサーにゴミが乗りにくいSSWFの採用は、今までオリンパスの E-M1シリーズを使っていた方々には嬉しいのではないでしょうか。登山しているゆずからは、当たり前になっていましたが非常にありがたいところです。

それでいて根本的なセンサー、画像処理エンジンの進化、ファインダー・モニターの高解像度化というだけでE-M1Mark II、E-M 1MarkIIIから買い換えるメリットは非常に高いと思います。

何度も言いますが、ファインダーの進化は本当にありがとう!!

ほぼ大きさ、重さは変わらずに処理時間の高速化、バッテリー長持ち、動画性能向上、OLYMPUS独自の機能であった撮影補助機能の性能向上ともりもり沢山。

E-M1 MarkIIIのときよりも、遥かに欲しい!!!と思えました。いや本当に。

ゆずは購入を検討するか

とりあえずめちゃくちゃ欲しいです。

ただし、新型のボディを買った場合は大体 25万円前後。値段を考慮すると、即決するのはなかなか難しいというのが心情、ほかの出費も嵩みますからね。

画質の向上は望むものの、今使用しているカメラの画質に著しい不満を抱いているわけでもないです。E-M1 MarkIIのバッテリーでも、減りが特別早いというわけではありませんし、動画性能も 4K 30P撮影が出来ればゆずの環境下であれば大きな不満もありません。

高感度耐性やオートフォーカス性能、ファインダー性能の進化は非常に非常に羨ましいですが、もうしばらくはE-M1 MarkIIを愛機として使用していきます

ただ、ここで考えを変えると OM-1 に移行する方は結構いるのではないかと思っています。E-M1 MarkII、E-M1 MarkIIIよりも大幅な進化ともなれば、二世代前から買い替えを検討していた方にもヒットするでしょう。

E-M1 MarkIIIの中古が潤うのではないかと考えます。新型のバッテリーとの互換性が無いのでメルカリなどで所持していた純正バッテリーを売る方も出るでしょう。そうすると純正バッテリーが安く入手する可能性もあります

同じような理由でE-M1 MarkIIIの新機能である『ライブND』『手持ちハイレゾショット追加』『マルチセレクター』『手振れ性能向上』『USB充電・給電』『瞳・星空AF』『フルHD120fps』に魅力を感じる方は、中古が安くなるであろうタイミングを狙っても良い選択肢だと思います。

結果としては以下の通り

  1. 中古のE-M1 MarkIIIを狙う(値段次第)
  2. 評判良すぎればOM-1 を狙う
  3. E-M1 MarkIIで頑張りつつ、2022年5月に発表予定のFUJIFILMのカメラを待つ

急に 3 番目に変なものが入りましたが、気になる発表でもあるのです。ひとまずは即決せず静観し、中古市場の値段とOM-1の使用感レビューを待つとします。どちらにしろお金を貯めておくことにしましょうか。

さいごに

結局のところ OM-1 はまだ購入しないという結論に至りました。ただ本音を言うと 1万円、 2万円の有償でファインダーだけ取り替えてくれれば、まだもうしばらく戦えると思っているぐらいです。それだけファインダーの進化がうらやましい。

発表された日には予約して買おう!と決意してましたが、やはり日を追っていくと冷静になり、まとめも兼ねてこの記事を書いてよかったです。高額な分、穏やかな心で見極めていこうと思います。

それでは皆さん、お財布と相談する良い写真旅を!

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