みなさん、こんにちはゆずです。
以前、最高の薄手3シーズン登山ズボンとして紹介したアークテリクス パリセードパンツ。今でも名品であることを思う気持ちは全く変わりはありません。
ただ普段から長ズボンを愛用して夏の暑い時期は、やはり暑いと感じる場面があります。そこで今回は色々と吟味した結果、『山と道』『ライト5ポケットパンツ』を購入しました。
このズボンはとにかく長ズボンとしては、かなり軽い、重量のわりには生地がしっかりしている、機能性も保たれている、その点が非常に良い。気になった点としては積極的に やぶ漕ぎなど生地に直接的なストレスがかかりやすい場面では向いていない、実店舗の試着やオンラインショップでの入手のしにくさが難点でしょうか。
オールマイティよりも少し尖った商品ではありますが、長ズボンでここまで軽量なズボンは他にないと思います。暑がりな方、生地が薄い長ズボンを探している方には非常におすすめです。
- 山と道5ポケットパンツシリーズの最薄手モデル
- Sサイズ124gと超軽量。2枚でもパリセードパンツより軽い
- 5つポケット、ポケット内のメッシュ構造と機能性も良好
- 5月から8月にかけて、日中はほぼ単体使用。ご来光や星空撮影などがあると防寒ズボンと組み合わせないとゆずはきつかった(9月以降は今後使用)
- ライト5ポケットパンツ+レインパンツで行動中は5℃ぐらいまで可(ゆずの場合)
- 長ズボン派で夏用の涼しいズボンを探している人、耐久性よりも涼しさや軽さを重視する人(暑がりや軽量化思考の方)に向いている
- 山と道の商品は実店舗でも入手しにくく、試着する機会も少ない。オンラインショップでの購入は販売競争もあり手に入れにくい。
何故更なる薄手の長ズボンを探すのか
改めてゆずが現在使用している3シーズン長ズボンは パリセードパンツです 。現在は商品欄にはなく、おそらく後継機であるガンマ クイックドライ パンツが販売されています。
薄手に分類されているパリセードパンツ 約280g
代名詞mont-bellの最軽量はクールパンツ 約222g
薄手とはいえ生地の耐久性も保たなくてはならないので、この辺が各社メーカーの落とし所なのかもしれません。 ただ7月8月9月などの夏の時期は、涼しい高山でも稜線に出るまでの登りでは非常に暑く、特に真夏の低山に至ってはもうサウナスーツのように汗だくになること必須です。
さらなる軽量薄手の長ズボンを使ってみたら、夏の暑い時期もっと快適な登山を楽しむことができるのではないかと色んな商品を探すに至りました。
山と道 ライト5ポケットパンツを選んだわけ
まず使用しているパリセードパンツが約280gなので、250gだったり230 g だったりあまり変わらないものに関して選択肢から外しました。100gを切る、100g前半のモデルから探し始めます。
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ちなみに100gを切る商品はアクシーズクイン アヲネロを所有していますが、これに関しては七分丈というところと、薄すぎてちょっと心配というところから、あまり積極的に登山では使用していません。なのでアヲネロよりも生地感がしっかりしており、ポケットが充実している商品があるといいなと思いました。
巡り巡った結果、探した中で薄手かつ機能性が損なわれていない山と道のライト5ポケットパンツにしました!
山と道 ライト5ポケットパンツの紹介
5ポケットパンツシリーズ
ウルトラライト系のメーカーの中で山と道は非常に有名なメーカーです。なので5ポケットパンツというシリーズの商品が何点か販売されています。 有名な商品なのであまり詳しく紹介しなくてもいいかと思いますが、簡単におさらいを。
Sサイズ(重量) | ||
5ポケットパンツ | 239g | 標準的な薄手3シーズン用 |
ライト5ポケットパンツ | 133g | すっごく軽量 |
DW5ポケットパンツ | 191g | 上2つの中間 |
メリノ5ポケットパンツ | 423g | 数少ないメリノ長ズボン |
ハイキングを通じて感じた、本当に必要な道具を形にしていく。…
上の季節別の比較の様にとっっっっても分かりやすい比較が、公式ホームページにまとまっているのでそちらを是非とも見てください!
前述したようにパリセードパンツを所有しているゆずは、差別化を明確にするため5ポケットパンツ、DW5ポケットパンツを選択しないで、ライト5ポケットパンツにしたのです。
機能性
購入したのは、ライト5ポケットパンツ『2022モデルのSサイズ』。ゆずは166㎝のやせ型。
2022年モデルを明記したのは、公式ホームページいわく2022年からシルエットがDW5ポケットパンツに寄せて、ゆったりとしたものにしたと記述があったためです。以前のモデルはもっとシルエットがスマートになっている様で、買い足す方やメルカリなどで以前のモデルを購入する時にはご注意ください。
まずは何と言っても、この圧倒的な軽さ!!
ライト5ポケットパンツ2枚でも、パリセードパンツの重いという現象。後述しますが、ちゃんとベルトついており、5ポケットの名の通り5つのポケットもあり機能性が損なわれていないのが凄いですね。
シルエットも綺麗で何と言っても色味も良い。このグレーは無難ではありますが、何にでも合います。前ポケットに関しては、やや股間よりの内側に位置したタイプです。
ちなみに前ポケットを裏から見ると、一番下の生地はメッシュになっており、通気性もアップ。マジで重さどうなってるのか不思議なぐらい機能性良いです!
横・後ろからも綺麗なシルエットです。
後ろポケットはチャック付きで貴重品などの落としたくないものをしっかりと収納可能。スマートフォンポケットも右横に付いていますが、ゆずはinsta 360 ONE x2を自撮り棒に付けた状態で入れたり、カメラのキャップやイヤホンなどを入れます。
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こちらが後ろポケット(左)とスマートフォンポケット(右)
左後ろにある地図などが入る大型ポケット。ちなみにゆずはスマートフォンをこの左後ろの大型ポケットに入れています。
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ゆずはGoogle pixel6を使用しているのでやや大型です。iPhoneの12.13のような無印モデルよりも大型になるので、スマートフォンポケットの大きさだとpixel6でホントにぴったりぐらいで取りにくいです。
また細かいですが、ゆずは日常から左前ポケットにスマートフォンを入れているので左手で取り出すことに慣れています。なので左後ろにある大型ポケットの方が使用しているときの違和感も無いのです。この辺は好みになりますが、pixel6以上の大きさのスマートフォンをお使いの方は、スマートフォンポケットには入らない場合は大型ポケットに入れると良いでしょう!
左からスマートフォンポケット、後ろポケット、左後ろの地図などが入るポケットで、前同様に一部がメッシュになっているので凄い!
Sサイズだと座ったりすると裾がめくれやすく、ハイカットの靴だと履きにくい印象。個人的にはこの軽量で軽快な履き心地からローカットシューズとの組み合わせがベストだと思っています。
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仮にハイカットと合わせるとしたら、めくれにくいS-Tallの丈が長いモデルと選ぶと思います。
股下にはマチもあるので、足の大きな動きの時に妨げにくくなっています。
生地裏は糸みたいに格子状の凹凸が出来ています。汗で肌が濡れていても、比較的べたっと張り付きにくいので良いですよ!
ベルトは付属。ウエストがゆずは結構細いですがしっかりと締めることが出来ます。また生地が軽いのでウエストベルトを緩めてもゴム紐部分のテンションでずり落ちて来ることが無いので、登山以外では結構緩めに履けるので楽ですね!
洗濯自体は登山道具としては制限が少ない方で、乾燥もしっかりとかけられますね。
使用場面と感想
春:△ 夏:〇 秋:△ 冬:×
と公式ホームページで表記されている通り、長ズボン派の夏には最高の商品だと思います。この点だけを見ると、パリセードパンツよりも圧倒的に使いやすいと言っていいでしょう。
標高や体質にもよりますが、4月から使い始めてこの記事を書いている9月まではライト5ポケットパンツ一択です。多少寒ければ、割り切ってレインパンツを履いたりして対応すればそんなに問題になることはありませんでした。
5月頭 丹沢 弘法山 | 15℃ぐらい 単体使用でちょうど良い |
5月中旬 那須岳 | 5~15℃ 単体+レインパンツで対応可+夜は防寒着 |
6月頭 尾瀬ヶ原 | 5~20℃ 単体+レインパンツで対応可+夜は防寒着 |
7月頭 乗鞍岳 | 7~20℃ 日中は単体+夜・朝は防寒着 |
7月中旬 霧ヶ峰 | 15-20° 単体使用でちょうど良い |
8月上旬 富士山3~5合目 | 20-28℃ 単体使用でちょっと暑い~ちょうど良い |
8月中旬 入笠山 | 8~28℃ 日中は単体+夜・朝は防寒着 |
8月下旬 にゅう | 5~25℃ 日中は単体+夜・朝は防寒着 |
ざっくりと使用した感じです。
パリセードパンツよりも通気性良く、まずまず風を通す印象。流石に一桁の気温ではゆずは厳しいかなーといった感想ですが、そこは風を通さないレインパンツと併用すれば弱点は回避できます。動いていればライト5ポケットパンツ+レインパンツで5℃ぐらいまで頑張れました。
とは言え5月から8月にかけて、日中はほぼ単体使用になる気温です。ご来光や星空撮影などがあると防寒ズボンと組み合わせないとゆずはきつかったですね。
暑ければ脱げませんが、寒ければ着ればいいのです。組み合わせていくことでライト5ポケットパンツの汎用性が磨かれるでしょう!!
デメリット・気にするポイント
たしかに尖っている商品なのでデメリットもあり、気になるポイントもあります。
- 生地が軽くした結果、生地は薄く強度や耐久性は劣る
- 生地が薄い分、通気してしまうので寒い
- 前ポケットはジッパーが無い
- 股間部分のチャックが無い
- 税込み約18000円と少々高い
- 入手が限られた店舗か、決められた期間でのオンライン販売のみで、競争が激しい
- ⑥同様に試着する環境が限られている
①②はメリットとデメリットの表裏なので、どちらを重視するかですね。多少暑くても生地の耐久性を求めるなら、ゆずが所有しているパリセードパンツなどをオススメします。
③④⑤⑥は5ポケットパンツシリーズ全般に言える特徴で、ポケットや履きやすさに繋がる股間部分のジッパーが無いのが気になる人もいるでしょう。また欲しい!!と思ったタイミングで買えないのももどかしいのでデメリット。実店舗で入手しにくいのでサイズ感も分かりにくいでしょう。
ゆずも鎌倉の山と道実店舗に行きましたが、Sサイズ、SサイズTallを履きたかったのに試着用のサイズすら無かったので、こりゃダメだとなりました。結局はパリセードパンツを採寸してそれをもとにオンラインショップで選んだ形です。
この商品がおすすめの人
- 長ズボン派で夏用の涼しいズボンを探している人
- 耐久性よりも涼しさや軽さを重視する人(暑がりや軽量化思考の方)
- 多少の入手のしにくさやサイズ感が確認しにくくても、欲しい商品への熱意がある人
これらの方には非常にオススメします!!!
4か月程度の使用では全然穴が空いたりすることも無いので、荒い使い方をしなければそうそう問題にはならないかなと思います。
さいごに
山と道の渾身の商品、ライト5ポケットパンツ、こいつは良い商品です。
他と被りにくい特徴の超軽量長ズボンはゆずが夏に探し求めていた商品で、上半期で1.2を争うほど気に入っている商品です。地味に下山した8月の真夏の温度でも、他の長ズボンよりも涼しいので地味に行き帰りで過ごしやすいので、そこも良い。
実はメリノ5ポケットパンツも購入したのですが、ポケットの構造が同じってすごく使いやすくて、入れる場所が毎回同じって感動しますね。
軽量モデルのライト5ポケットパンツは、真夏の長ズボン派の救世主だと思いますので、来年の夏に向けて、予約購入や時間をかけて実店舗での試着を試すなど、計画してみると良いと思います!
それではみなさん、良い山旅を!