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HOUDINI パワーリストゲイター。絶妙な保温性と着脱のしやすい名脇役。

みなさんこんにちは、ゆずです。

便利で地味に役立つ小道具シリーズ。登山で使用しているお気に入りの手袋ありますか?

上着のレイヤリングも迷いますが、手回りの体温調整も意外と奥が深いですよね。薄手、中厚手などあると思います。動くと暑い、稜線に出ると寒いといったように手の調整も悩みますね。

今回は一風変わったアイテムである『HOUDINI POWER WRIST GAITER(パワーリストゲイター)』です。手首に使用するタイプのものですね。

いらなそうで地味に便利なこのリストゲイター。手先の細かい動きはそのままで、適度な保温力を得られるこの道具はオススメです!

  • リストゲイターは手首の動脈を温める
  • 指まで覆わないので手先の操作性も良く、着脱もしやすい。暑い時は袖に寄せたりも出来るので、体温調節もしやすい
  • 指先の保護には向かない
  • 左右で22g
  • 抜群の肌触り
  • シンプルな構造でかさ張りにくい

手先が暖かくするためには

全身の体温調整を行っている部分として、今回着目する部分は『血液』です。毛細血管などで手先や内臓までの隅々まで血液が巡っています。

そんな全身を巡っている血液なので、血液が冷えれば全身の体温は下がり、暖かくなれば体温は上がります。

よく聞くところでいうと『風邪をひいて、熱が出た時に脇の下を冷やす』などです。

これは多くの血液が流れる動脈を冷やして、冷えた血液が全身に巡るようにしているためです。その動脈が皮膚に近いところを通っている場所が体には何点かあり、その1つが『手首』になります。動脈の名前は橈骨(とうこつ)動脈です。

倉敷中央病院ホームページより引用

絵の部分のような動脈の通る手首を冷やさない・温めると、体温を温めたり維持することに繋がります。同じような原理では首の頸動脈を温めるために、マフラーやネックゲイターを使用するのと同じです。

当然、手首を温めるだけでは指先は露出したままなので、寒さの限度はありますが、手首を温める理由はちゃんとあります。

リストゲイターのメリット・デメリットは?

保温性が多少なりともあることは、分かっていただけたと思います。それでも手袋の方が良いんじゃないの?と思う点があると思います。確かに手袋でも補える部分なので必須ではありません。

なのでゆずが思うメリット・デメリットを挙げていきます。

メリット

  1. 着脱の容易さ
  2. 手先の操作性の良さ
  3. 体温調整のしやすさ

この3点です。

手袋も着脱自体は良い方ではありますが、指を通したりする手間や、着けるか外すかしか出来ません。指先が空いた手袋も使ったことがありますが、あれ脱ぐときに裏返るんですよね…、地味に面倒だったりします。

リストゲイターなら、手のひら半分ぐらいを覆うように使って、暑ければ手首の根本までずらしたりすると体温調整がしやすく、ずらすだけで外す手間も無いので楽ちんです。

手先の操作性は言わずもがなで、カメラ・スマートフォン操作も含めた指先の細かい操作が問題なく行えます。

デメリット

  1. むき出しの皮膚
  2. やっぱり手袋でも良いかなと思う人は居る

メリットとデメリットは表裏一体といった感じです。指先自体はむき出しになるので、手先の保護という名目には使えませんし、汚れも付いてしまいます。

結局のところ、保温性や手の保護などの観点から、手袋でも良いかなという場合もあるでしょう。

リストゲイターは名脇役といった感じ

リストゲイターは手袋の代わりにはならず、うまく兼用してもらうのが一番だと思っています。

中厚手の手袋は暑いけど、薄手手袋は寒い。そんな時に薄手手袋+リストゲイターで保温性を適度にあげたり、手袋の着用が煩わしいときにリストゲイターのみで行動する場合が使いやすかったです。

HOUDINI POWER WRIST GAITER

その中でも登山量販店で手を取って、使ってみたら4.5年は愛用しているものが『HOUDINI』から出している『POWER WRIST GAITER(パワーリストゲイター)』です。

サイズ展開はS(6-7cm)、M(8-9cm)、L(10-11cm)の3サイズ。値段は3500前後で販売しています。

この商品で特に気に入っているポイントは『デザイン』『触り心地』の2点。

リストゲイターっぽくないカッコよさのパワーリストゲイターです。海外ブランドの色使いは凄い良かったりしますよね。ゆずはmont-bellも好きですが、色合いとデザインがもう1段階上に行けば、さらに良いのになぁと思う次第。

親指のみ独立して出る様になっていますが、そこは立体的にはなっていません。個人的には立体になっていない分、出っ張っていないのでかさ張らずに収納しやすいです。

HOUDINIが販売している着心地抜群と噂されるフリース『パワーフーディー』と同じ生地、Polartec® Power Stretch® Proを使っています。

ポーラテック社が出しているパワーストレッチプロという生地で、ストレッチ性と保温性に優れたフリース生地になっています。これがまた肌触りが良くて最高なんですよ!

少しフリース生地で極薄までいかないですが、手袋と違って指全体を覆わないのでこの厚さでも快適です。4.5年使用しても、あまりへたれていません。

しっかりと洗濯と低温ですが乾燥まで可能。柔軟剤などは概ね登山道具では使えません。

左右で22g。

スマートウールのメリノ150グローブで約70g。モンベルのジオライン L.W.グローブでも約31gなので、薄手の手袋よりも十分に軽い方であると言えます。

装着するとこのような感じになります。手首の結構深くまで覆うことが出来ます。

親指以外の4本は分かれていないので、動かしやすいです。

手首を反らしても、特に突っ張る感じもなく、装着して操作はしやすい。

袖の部分は、服の中に入れても良いし、被せる様にダボッとさせても良いです。個人的には下みたいにダボッとさせた方が、袖の隙間から風が入ってくるのを防ぐことができるのでオススメです。

薄手の手袋とリストゲイターを合わせると更に保温性良く出来ます。小物同士を組み合わせることで、温度調整しやすくなりますから。

実際に登山中に着用した感じです。袖が伸びたような感じで違和感やツッパリ感も無く使えます。

親指で固定できているのでずれてくることも無いです。スマートフォンのような細かい操作もお手の物。スマートフォン対応の手袋はありますが、意外に操作しにくかったりします。

カメラの操作性も損なわないのも良いです!

流石に雪山などではこのように使えませんが、3シーズンは+αとして非常に使いやすかったです。

使ってみた感想

稜線上の少し肌寒い時は手の甲まで着けて、暑くなってきた時は袖の方に寄せたりして温度調整がしやすいので、3シーズン中はほぼ持っている感じです。手袋とは違って、ずらしておくだけなので、ポケットにしまうことも無いので携帯性も良好。

リストゲイター単体、薄手の手袋、薄手の手袋+リストゲイターと段階を踏んで、温度に合わせたレイヤリングが出来るので、使う機会も多いです。常にザックやサコッシュに忍び込ませているスタメン道具ですね!

肌触りも素晴らしく、見た目もおしゃれなので、着けているストレスも少ない非常に絶妙な商品だと思います!

さいごに

今回は使い勝手の良いリストゲイター、HOUDINI社のパワーリストゲイターを紹介しました。リストゲイターなんて使ったこともないし、面白そうなだなと買ったのが良いきっかけ。

手袋単体では微妙に難しい体温調整も、指先の細かい動作も、このリストゲイターなら使い勝手が良好! 3.4年使っていますがなかなかの出動頻度で耐久性も良い、このリストゲイターはこれからも愛用していこうと思います。

それではみなさん、良い山旅を!

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