みなさんこんちには、ゆずです。
今回紹介するのは、用途によってはバラクラバ(目出し棒)の代わりになる耳掛け式のフェイスカバー。はじめていった雪山が八ヶ岳の天狗岳なのですが、モンベルのバラクラバを着けて行動するとサングラスは曇るし、息苦しい…。
…呼吸のやり方が悪いなど、テクニックな面もあるかと思いますが。もっと簡単で換気しやすいモデルはないかと探したのがきっかけです。
換気のために空間があいているので、強風下では鼻や口が凍えるので用途を選んでください!
- 着脱が容易(バラクラバだと頭も被るタイプ多い)
- 換気はとても良い。
- 換気が良い分、耐寒性能はかなり高いわけではない。
- UVカットは優秀。人によっては日焼け止めにも優秀。
この辺りで気になるものがあれば、見てみてください!
記事のはじめはバラクラバに関しての説明。後半にこのレビューを入れていますので、バラクラバについて問題ない方は、目次から後半に飛ばしてください!
バラクラバとは
バラクラバは目出し帽のことで、一応、画像では↓のような感じです。
登山用品店で数々の種類が売っています。モンベル製のものであれば、値段のバランスで外れはないかなという印象ですが、高いものは1万を超えるものがあります。
バラクラバの目的・問題点
バラクラバの目的
- 耐寒
- 日焼け防止
この二点に尽きるのかなと思います。普段生活している時に、冷たい風がずっと吹いていると耳が痛くなったり、頬が冷たくなってきますよね?
バラクラバは顔周りの防寒が目的です。
同時に顔周りを生地で覆っているので日焼け対策にもなります。雪の日焼けは思っているより凄いもので、直射日光+雪からの反射された日光がダブルで肌を焼きます。
スキー、スノボーをやっている人だと『雪目』など目の日焼けになったり、たぬきみたいにゴーグル着けていた部分以外は日焼けしているなど経験があるかもしれません。
バラクラバの問題
- 温度調整
- 換気の悪さ
個人的にはこの二点。上記にも挙げたように、耐寒のために肌が露出しないよう密着しています。そのため、本来の目的のためにはどうしても、別の問題が生じてしまいます。
温度調節は純粋に生地を一枚追加するので、登っている時には暑くなってしまいます。帽子の下に被っていたりするので、頭を通して脱がないといけません。
同様に換気に関しても、鼻・口周りを生地で覆っているのでこもります。値段の良いモデルだと、換気のための穴が口周りにありますが、大体が鼻の上を通って目の方に抜けます。目の保護のために、サングラスをかけているのが普通なので曇るんですよ。マスクかけていると眼鏡が曇るのと一緒です。
着脱が容易、換気が良いモデルを探して購入
ここまででバラクラバは耐寒のために絶対に必要なものですが、使ってみて森林限界を超える山でもなく、低い冬山・森林限界を越えないような山などでは、やや不便な点が目立ちました。
そこでゆずは、着脱が容易で換気の良いモデルを探しました。ちょうど知人が使っていて、使用感も好評だったので購入した次第です。
White Beauty(ホワイトビューティー):息苦しくないUVフェイスカバーC型
何とも長い名前ですが、これからレビューしていきます。ちなみに画像をまずは貼っておきます。
UVカット
UVカット率はなんと98%!ホントかな(笑)
少なくとも『東レの生地』を使っているので、説得力は変なメーカーよりあります。実際にこれを着けていると雪山での日焼けはかなり抑えられていますし。
98%カットしているかは分かりませんが、日焼けは抑えられています。
ポリエステル使用
登山用品では綿は乾きにくいので、基本的には勧められません。口周りのものなので肌触りを意識して綿でも使っているかと思いましたが、ポリエステルでした。
呼気の水分で、生地が濡れることがありますが、この点は問題ないでしょう。
着脱は首の後ろでマジックテープ、耳にゴムで引っかける
今回は目出し帽の代わりとして紹介していますが、このモデルは目~耳から下の保護です。そのため被る必要がなく、首の後ろでマジックテープで止めるだけの仕様です。
それだと下に落ちてくるので、ゴムを耳に引っかけます。このゴムも窮屈ではないし、一日の行動で付けていても、耳が痛くなることはゆずはありませんでした。
素晴らしい換気能力
画像をみて、鼻の下、口の下に生地で空間が空いているのが分かるかと思います。この下に空いた空間があるので、呼気が鼻の方に上がってこないで下に抜けます。
また新鮮な空気も取り込めるので、息苦しいこともなく、登りでも呼吸が苦しくなりません。
お茶も飲めるよ
口が大きく開くので、水分補給や軽食程度の摂取ならこのフェイスカバーを外さないで可能です。グローブしてバラクラバの位置を直すの、地味に面倒だったり、やりにくいんですよね。
デメリットは鼻と口が露出してしまうこと
鼻と口の換気を良くするために空間が空いています。なので強風が吹いている稜線上だと、極寒の風が鼻や口に直接当たって、とても寒くなります。
冒頭でも述べましたが、使用する山によって、バラクラバと併用してください。
このフェイスカバーで行った山
一応参考までに、使った雪山を紹介します。安達太良山、平標山は強風具合によってはバラクラバの方がいい時があるので、予備として持っていた方が良いと思います。美ヶ原も寒かったですが、行程が短かったもので。
- 1月 黒斑山
- 1月 入笠山
- 2月 美ヶ原
- 2月 安達太良山
- 3月 平標山
参考までに黒斑山と安達太良山の記事です。
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※余談
秋の稜線歩きの時でも、強風下だと適度に防風して換気もしやすいので行動中は重宝します。
実際の写真と装着例
帽子やフードも被っていれば、口周り以外は耐寒出来ます。黒色もあるので、そこまで見た目も変ではないと思います。
まとめ
このフェイスカバーの特徴
- 着脱が容易
- 換気はとても良い。
- 換気が良い分、耐寒性能はかなり高いわけではない。
- UVカットも性能良い
バラクラバの特徴
- 着脱が手間
- 換気はまずまず。高いモデルは良いのがある。
- 耐寒性能は優秀
- UVカットも性能良い
つまりは耐寒性能と換気・着脱の手間を用途によって選ぶ。
さいごに
今回は冬のバラクラバのかわりになる『ホワイトビューティーのフェイスカバーC型』をご紹介しました。
2年ほど使ってみましたが、非常に優秀で何度も言いますが『換気・着脱』はこれなしではいられないほど便利。それこそ冬でなくても、9月~10月のアルプスなどで強風が冷たい時にも、ネックウォーマー代わりにもなります。
ネックウォーマーも耐寒性能良いんですが、着けながら動くとやっぱり息苦しいんですよね。夏のアルプスにも日焼け対策として優秀な印象もありますが、ゆずは暑すぎてやれません。
バラクラバでもう少し息苦しくないものを探している方、強風ではない環境ならこのホワイトビューティー、オススメします!