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【ハードシェル】Teton Bros. TBジャケット レビュー

みなさんこんちには、ゆずです。

本日はゆずが使用してるハードシェルの話。2018年1月に知り合いに連れて行ってもらい、八ヶ岳の天狗岳に雪山をはじめて行きました。

その時はレインウェアで頑張りましたが、軽量な方のレインウェアだったので極寒の風が貫通しました。知り合いにハードシェルの上着を借りたところ、こんなに頑丈な生地だと良いのかと…!

それに胸ポケットの便利さ、ベンチレーションのありがたさを知ったり、すぐにハードシェルを買おうと探し始めました。コスパのモンベルが候補でしたが、偶然にもセールで売っていたティートンブロスのTBジャケットを購入した次第です。

こんな方におすすめ

  • しなやかな着心地を求めている
  • 換気が良く、汗抜けの良いモデルを探している
  • とにかくカッコいいモデル
  • 多少、高くても大丈夫な人

Teton Bros.(ティートンブロス)って?

ティートンブロスって日本メーカーなんです。日本国内よりも外国で評価されて、日本で再評価された、逆輸入的なメーカーです。その後は斬新なデザインで徐々に知名度を上げています。

だいぶ知られてきた印象ですが、まだモンベルやノースフェイスなどに比べると知名度は低いブランド。でも山をやっている人、特におしゃれなハイカーではこのメーカーを使っている人が多いです。

そんなミーハーなゆずでもあります。

おそらく一番有名な商品は『Tsurugi Jacket(ツルギジャケット)』だと思います。これはプルオーバーだったり、斜めジッパーなどが斬新なデザインでした。

力を入れているのはバックカントリー系

マムートがロープ、アークテリクスがハーネスから始まったように、ティートンブロスはバックカントリー系のウェアから始まっています。

おそらく先ほどのツルギジャケットが一番有名ですが、バックカントリーに力を入れている分、ウィンターウェアにもこだわりを感じます。

そんなティートンブロスのフラグシップ(最上級)モデルがTBジャケットです(双璧のフラグシップモデルにTB3ジャケットもあります)。

悪いわけがない!(笑)

TBジャケットの特徴

使ってみてTBジャケットならではの特徴を紹介していきます。マニアックな内容を含みますので、ご理解ください。

ちなみに購入したのは、おそらく2017年の型落ち。ツートーンモデルは無く、今は単色が殆どです。

TBジャケット2017年モデル?

生地はPolartec NeoShellを使用

ポーラテック社が販売している、ネオシェルという生地のことを『ポーラテック ネオシェル』といいます。

簡単に言うと『透湿性がある防水生地』です。GORE-TEX(ゴアテックス)と同じです。

このネオシェルは、特に透湿性に優れていることを売りにしている生地です。ようはウェア内部に溜まった熱を発散することに特化した記事です。

耐水圧は10,000mmあれば大丈夫と言われているんですが、一般的な防水透湿素材は25,000mm、30,000mmのクラスが多いです。

ネオシェルは大丈夫と言われている耐水圧10,000mmであり、その分『生地しなやかさ』『汗抜けの良さ』が特徴になります。

少し脱線しますが、しなやかさよりも圧倒的な頑丈さ、耐風性などを求める人がいるので、色々な長所をもった生地が多くあります。

赤白のロゴマークが光ります

ベンチレーションが脇ではなく、お腹~胸の前面

ジッパーで開閉した様子
これだけの空間が出来ます

2つ目の特徴として、登りでたまった体の熱を一気に冷ますベンチレーション。換気ポケットですが、多くのモデルは脇の下にあります。

このTBジャケットは胸〜腹前面に斜めにジッパーが付いています。ガバッと開くので正面から冷たい空気が入り、一気に換気が可能です。

私が知る限りでは『finetrack』『Teton Bros.』だけですかね?

大きく開口する袖口

袖口は広い
最大限に広げた場合は、手首にかなりの余裕があります
絞るとこのくらい
掌側

個人的かゆいところに手が届く的な便利機能。袖口が大きく開きます!

袖口が狭い(普通ですけど)モデルがある中で、ここまで袖口が広いとオーバーグローブの上から袖口を締めれたりして、とても便利。

あとは上記のベンチレーション全開にして、袖口を全開に開けば、腕からお腹、お腹から腕に空気の通り道が出来て、より換気されます。かなり熱が籠もったときはオススメ出来ますね!

ダブルジッパー

下からも開けられる
1番上まで開閉可能
全体より

正面のファスナーですが、下からも開けられるダブルジッパーです。ビーコンを操作する時、換気の時、用をたす時、などなど。意外と便利なダブルジッパー。おすすめです。

フードのフィット感の調整に癖がある

フードのフィット感を出すときに、首横や頭の後ろで調整することが多いです。このTBジャケットは頭の後ろで止めることはできず、首の横のボタンとコードで調整します。

これがTBジャケットの仕様で、操作系統に癖があります。

耳から頭のフィット感の調整

ヘルメットで立体的に。形は一般的
フードの耳から頭にかけてフィット感をあげるためには、このボタンを使います

 

このようにボタンを挟みながら、紐を引っ張ります

 

このまま見て、右側の紐を調整します

 

ここまで引っ張ると、白い部分が絞られてフィット感が良くなります

頭の後ろのフィット感の調整

よく頭の後ろで調節するものがありますが、これにはなし

 

耳の横辺りにある紐で調整します

 

見にくいですが、通常時はこのようになっています

 

止めるときにこの紐を下に引っ張ることで、そこで紐がロックされます

 

引っ張ると頭周りにフィットする

値段が高い

ハードシェルはこのTBジャケットもふくめて、高いです…。モンベルのハードシェルはやはりコスパが素晴らしく、ジャケットで2万後半~3万前半。

TBジャケットは55000円程度であり、とても高価。

ゆずは2018年のセールで、2017年モデルを買えたので、コスパのモンベルと同等の3万前半の価格で購入できました。

他のポケット類

ポケットは胸外ポケット2、胸内ポケット2、腕ポケット1

 

モンベルのオーバーグローブを入れてみる

 

ちょうど一個入るぐらい大きいポケット

 

内側にはメッシュのポケットが1つずつ

 

ちなみに内側はあふれ出る。
※2019-20年冬モデルは内ポケット大きくなっているとのこと

着用例

  • ゆずは身長166㎝、細身やせ型
  • TBジャケット:サイズS
  • ジャケットは少しゆったり目

使用した山

1月

  • 入笠山
  • 奥鬼怒歩道
  • 黒斑山

2月

  • 美ヶ原
  • 安達太良山
  • 那須 茶臼岳
  • 群馬 鹿俣山

3月

  • 平標山

まとめ

厳冬期アルプスなどのさらに過酷な状況で試していないですが、ムレの抜けやすさ、耐風性は良い。登り中から稜線まで対応の幅広さは、ベンチレーションや生地の換気の良さならでは。

ハードシェルは暑くなりやすい印象ですが、このTBジャケットは体温調整がしやすいです。汗もかきにくいので、汗冷えのリスクも少なく済みます。

ハードシェルに求めるものも多岐に渡るので、高いレベルでの耐候性を求めて買う人というよりも、優れた体温調整能力から長く着ていても苦にならないモデルを探している方にはオススメできます。

さいごに

今回はティートンブロスのフラグシップモデル『TBジャケット』を紹介しました。やや操作に慣れは必要ですが、見た目のカッコ良さだけではなく、機能面はバッチリ。

特にダブルジッパー、ベンチレーションの位置、大きな袖口の操作面と使っている生地自体の透湿性と、換気に関してはかなり力が入っているモデルです。

Polartec NeoShellが生み出すしなやかな着心地も、ゴワゴワしやすいハードシェルの中では素晴らしいもの。

値段が高くつきますが、雪山のあらゆる天候から守る『固い殻』であるがゆえに、快適でカッコいい、お気に入りの一枚を見つけてください。

 

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