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トイレも綺麗、お風呂もある初心者向けの尾瀬のオススメのレトロな山小屋【長蔵小屋】を紹介します。

皆さんこんにちは、ゆずです。ボリューム満点のくどいタイトルでお届けしております。

今回もおすすめの山小屋紹介していきます。紹介する山域は『尾瀬』で、山小屋の数は多いほうですね。

特に1つに集中していたり、狭い山域の中に山小屋が密集しているので小屋が多く迷ってしまいがち。ゆずは尾瀬の山小屋に5回宿泊していますが、中でもオススメなのが『長蔵小屋』。

尾瀬ヶ原・尾瀬沼エリアで大きく分かれますが、長蔵小屋があるのは尾瀬沼エリア。水洗トイレでお風呂にも入れて、部屋も個室か空間のある相部屋、レトロな風合いの本館、おしゃれな別館などなど魅力がいっぱい。

衛生面の質も落ちにくく、プライベート空間も確保できる長蔵小屋は初心者の方や過ごしやすい雰囲気の良い山小屋を尾瀬で探している人に、特にオススメできます!!

2020年9月に行っている記録なので、現状の予約状況や小屋の対応などは必ず確認してから行くようにお願いします。

  • 群馬は大清水から3時間
  • 福島は沼山峠から1時間
  • 高速バスや路線バスなどアクセスは豊富
  • お風呂もあり、トイレは水洗で衛生面の質は高い
  • 食事はややおかず少なめ
  • 小屋の雰囲気は木造造り抜群
  • 周囲にはビジターセンターや売店、尾瀬沼からの景色が綺麗にみられる
  • 別館には喫茶スペースと宿泊施設がある

長蔵小屋の歴史

120年以上も昔の明治23年(1890年)。
桧枝岐村の平野長蔵(当時20才)は尾瀬の沼尻に小屋を建てました。これが長蔵小屋のはじまりです。
大正4年(1915年)、沼尻より現在の尾瀬沼東岸に移築し、当時尾瀬で唯一の山小屋として岳人・自然愛好者に親しまれつつ、今日に至ります。
昭和9年(1934年)築の歴史ある木造の建物です。長年磨き続けられた木の廊下が美しく黒光りしています。

公式ホームページより

創業は1890年と歴史のある山小屋で、尾瀬の中でも一番に歴史のある山小屋です。今は交通の便が良くなり、かなりの人が来られるようになった尾瀬ですが、昔は小屋が必要なほどの時間がかかる立地だったのでしょう。

今回紹介する建物も昭和9年に建てられたものとは思えないほど、綺麗です。古くある建物を今でも快適に使えるように設備を整えたり、清掃している方には感謝をいたします。

アクセス

※公式ホームページより
群馬県『大清水から』 約3時間
福島県『沼山峠から』 約1時間

細かくは省略しますが、どちらでも3時間以内で行けるので非常に魅力的。

群馬は関東圏からは高速バスも通っているので非常に便利で、好アクセス。福島は関東圏からだとやや交通の便は良く無いですが、一番小屋の近くまで行けるので、人によっては徒歩で移動できる距離を減らせるメリットも大きいです。

小屋の概要

立地 標高1660m
営業日 営業期間は例年4月下旬~10月下旬ごろ
収容人数 180名

予約に関してはホームページからの予約フォームからと電話での予約

※新型コロナウイルスの関係で2021年3月22日~は電話での対応、2名以上はすべて個室で相部屋の設定はなし。単独の人はカーテン付きベッドを利用

山小屋尾瀬 | 長蔵小屋の公式ホームページ

長蔵小屋(ちょうぞうごや)は、大正の頃より岳人・自然愛好者に親しまれてきた尾瀬の山小屋です。…

小屋の金額

素泊まり 6500円
2食付き 9500円

大きくは他の山小屋と値段は変わりません。設備で考えたら、比較的条件は良い方ではないかと思います。

今回の撮影機材

カメラ OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ 紹介記事はこちら
レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO 紹介記事はこちら
設定 jpeg撮って出し
ピクチャーモード:主にViVid

長蔵小屋の紹介

長蔵小屋の外観。見た目は古めの山小屋です。

夜には少し幻想的に。

小屋の前には尾瀬の湧水が…!小屋のすぐ横に水場があるのは、本当に助かりますね。

そして何と郵便ポスト!ちゃんと回収しにくるポストなようです。人によってはここで買ったポストカードを自宅まで送ったりする人もいるようですね。

内観

受付のロビーも木造の古い造りですが、非常に綺麗です。

建物は2階建て。部屋は2階で1階に共有空間が広がっています。

玄関には運んできてくれた食べ物や飲み物が多数販売しています。正直高いとは思いますが、ここまで運んでくる労力も考慮したら妥当でしょう。

キンキンに冷えた炭酸。最高です。

廊下にはグッズや希望の子供らしき置物や、内側からの光で綺麗に絵が映るシェードも素晴らしかったです!

階段の塗装が剥げている部分も年期が感じられて良いですね。ただ歩くと軋む音はあるので、夜に勢いよくトイレに降りたりする人が多いと、ちょっとうるさかったですね。

みなさん、大変だと思いますが静かに降りましょう。

2階の廊下の磨かれた木の光沢も非常に味があります。

昼間はその味のある木に光が差し込んで、さらに美しい。

2階の廊下には本棚もあります。ここでゆっくりと本を眺めるのも、非常に優雅でしょう。

1階の共有である洗い場。ここも尾瀬の湧水なので直接水を飲むことも出来ます!

今回は利用しませんでしたが、乾燥室もしっかりとあります。

長蔵小屋の売店も1階です。木で作られたアクセサリーや手ぬぐいなど、おしゃれな道具が並びます。もちろん登山バッジも購入できますよ。

こちらが談話室。薪ストーブや本がたくさん置いてある場所です。コロナでなければ、ここで他の登山客と山のことを優雅に語り合うこともあるのでしょうが、今回は残念ながら見送りました。

部屋

シーズン中の土日は分かりませんが、このコロナの時期は基本的に個室を用意してくれるので、とても嬉しい。

水芭蕉、ニッコウキスゲ、紅葉の時期など混む時期は多いですが、意外とこの9月頭や8月後半には見どころの花が少なく、お盆休みや夏休みと被らなくなっているので、もともと空いているのもポイント!

静かなる尾瀬を楽しむことが出来ます。

このハンガーだけでおしゃれな雰囲気!

コンセント完備なんて、素晴らしい設備環境ですね。

こんな箒を何に使うか

靴をこの窓部分に置くことになるので、答えはこの部分の砂などの汚れを掃くのに使用します。

窓の外も良い景色。やや木で見えませんが、正面は尾瀬沼と燧ケ岳が望めます。

ランプなどではなく、普通の電気です。

分かりますかね!この色あせた部分の年期が入っている感じ。

廊下とはふすまで仕切られる程度ですが、プライベート空間が確保されているのは嬉しい点です。

個人的に気に入っている自己満足の写真を1枚。木目の感じとモノクロの冷たい感じがマッチしています。

このようにチェックインするときに、時間や上記の靴のしまう部分まで指定してくれます。

水回り(トイレ・お風呂)

トイレ

長蔵小屋の水洗トイレ【綺麗】

2階のトイレ。

1階のトイレ。

どちらも高水準。正直、この建物古さでこの設備はかなり凄いと思います!!

お風呂

なんと!ここ長蔵小屋はお風呂に入れるのです!!

お風呂に入れる山小屋が無いわけではありませんが、それでも数が少なく貴重です。特に初心者はお風呂に入れないと慣れないでしょう。ただ尾瀬の山小屋は大体入れるところが多いですが。

お風呂自体は2個あるので男女で分かれて入浴することが出来ます。この時は宿泊する人が少なかったので、1つのお風呂を男女交代で入浴していました。

脱衣所は棚ですね。

お風呂に入れるだけ大変貴重なのですが、お風呂は尾瀬の天然水を沸かしたもの。合宿所にあるような、ザ・お風呂といった浴槽です。

この時は10分ほどの入浴を1人で堪能出来ましたが、以前別の尾瀬の山小屋で入ったときは平日でしたが、1度に7.8人ぐらいは入っていましたからね。まさにイモ洗い状態です。この辺りは、前述したように紅葉の時期といったベストシーズンだと芋荒い状態になりやすい印象ですね。

コロナの時期は多少宿泊する人を制限しているので、今までほどではないと思いますが。

食事

夕食

こちらが1階の食堂。光がさして、とても良い雰囲気。

夕食の時間ではないような外の明るさですが、夕食をいただきます。各テーブルで食事を食べます。ご飯は自分たちでよそって、味噌汁は席につくとスタッフが持ってきてくれます。

こちらが夕食。失礼な言い方ですが、普通の美味しさ。副菜は山の中でも頑張っている印象でしたが、メインのハンバーグがちょっと小さいですかね。もう少しボリュームがあると良かったかなと思います。

やはり足が疲れている体には、個人的にはお肉でしっかりと英気を養いたいところ。ただそれでもマシな方ですよ。

前にいった金峰山小屋の夕食の方が、見た目や味で良かったですね。

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朝食

こちらが朝食。ただこれも美味しいのですが、メインが少ない…。

小屋周囲の景色(夕暮れと朝霧)

さて小屋の紹介はこれで以上ですが、この長蔵小屋に宿泊したからには是非とも尾瀬沼の景色は見てほしい。夕方と朝方の姿の違いは強く、稜線上の日の入り・日の出とは違った魅力がこの尾瀬にはあります!

夕暮れの尾瀬沼。目の前の燧ケ岳のシルエットが際立って、存在感が増して見えます。

ちょうどこの辺りにはウルシの木が生えています。

紅葉の時期に行くと、これだけオレンジに色づいたウルシと燧ケ岳をセットで見ることが出来ます。その分、混みますけどね。

枝の先から落ちる水滴が、水面に波紋を浮かべます。

今度は早朝。尾瀬の朝は少し特徴的で朝霧が発生することが多いです。湿原を覆う朝霧は魅力的で、これを撮れただけでも泊まったかいがあります。

朝日の光と朝霧の幻想的な組み合わせ。湖畔?沼畔?でみられる美しい景色です。少し肌寒い朝の空気がさらに雰囲気を高めてくれます。

水滴が水面で絵を描くように波紋が広がって、何とも心落ち着きます。

朝霧はこんな副産物も生み出します。ただのクモの巣に朝霧が付くだけで、こんなにも綺麗に見えてくるんだなと思ってしまう。

日が上がってくるにつれて、朝霧も減ってきて燧ケ岳にオレンジ色の朝日が照らしてきます。

是非とも夕方、朝方にこの尾瀬沼の景色を見るためにちょっと足を伸ばしてみると良いと思います!

小さな花々も小屋の周りや登山道には多く咲いているので、メインシーズンで無くても魅力的です!

長蔵小屋別館と周囲の様子

周囲にはビジターセンターもあります。スライドショーや自然教室といったこともやっていたので、自然を楽しむ・勉強するといった名目でも楽しめると思います。

大型の売店もあるのも魅力的。ここにはたくさんの手ぬぐいがあって驚きました。

はじめて長蔵小屋に宿泊したときは、別館に泊まりました。

別館は2階が宿泊するところになってますが、こちらもとても綺麗。相部屋でしたが、一人の空間がベッドで仕切られているので、快適でした。

ちなみにトイレは本館よりも遥かに良いクオリティです。もう旅館レベルでした。汚い話ですが、山小屋のトイレは臭いもあるので極力はやく事を済ます、がモットーですが、綺麗だとこんなにも落ち着けるものかと感動します。

お風呂、夕食、朝食はわざわざ本館まで行くのが少々手間ですけど。

1階は喫茶スペースとなっており、日中は宿泊者以外でも喫茶店として利用することが出来ます。

こんなうまそうなピザが食べられたり

こんなおしゃれなハーブティーも飲めたりします。ピザまではいかなくても、もう少し夕食に反映してくれたら、何と嬉しかったことか…。

ちなみに夕食後でも喫茶スペースは利用出来るので、寝る前の一杯もできますよ!

さいごに

小屋自体は本館の木造の雰囲気の良い造りと、別館のおしゃれな造りで分かれているのでどちらも楽しめるもの。

長蔵小屋が建っている尾瀬沼沿いにはビジターセンターもあるので、コロナで今はやっていませんでしたが、以前は植物の葉っぱの特徴を説明してくれる講座などもあって、普通の山小屋とは違った楽しみも味わえました。

何といっても最寄りの沼山峠からは1時間で、かつアップダウンも少なめでたどり着く難易度の低さが素晴らしい。ご飯だけは少々物足りなかったですが、お風呂もあって、トイレも綺麗な長蔵小屋は初心者にはもちろん、リピートするにも素晴らしい山小屋だと思いました。

今度は混んでいるとは思いますが、水芭蕉の時期にでもお邪魔しようかなと思います。

それではみなさん、良い山旅を!

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