皆さんこんにちは、ゆずです。
今年も去年同様、登山する回数自体は減っていた印象です。それでも去年に比べて若干慣れてきたということもあってか、今まで登ってこなかったような近場の山を攻めたり、いろいろと自分の中で模索して自然と向き合ってきました。
山は逃げないと言いますが、去年・今年と山に行く回数が少ないことで体力は低下しています。自分の体力があるうちにできる経験はしておきたい、そんな気持ちにもなりました。
完全に自己満足の記事となりますが、2020年同様、2021 年でゆずの思い出に残った山を振り返っていこうと思います。
思い出に残る山々
2021 年前半は移動距離の短い、近場の山に行くことが多かったです。その点も非常に思い出に残ったのですが、近場ばかり行っていたこともあり、遠出した時の思い出の方が印象に残ってしまいました。より特別感が出てしまいましたねー。
さすがに全部は挙げきれないので、今回は特に思い出に残った 3 つを選定してみました。
①福島県 雄国沼とニッコウキスゲ
皆さんこんにちは、ゆずです。 時期は夏に差し掛かり、山の季節はいつも通りに進み、山には高山植物が咲き乱れる時期になってきました。 時期は6月末。霧ヶ峰と美ヶ原高原を結ぶ計画が台風でお流れとなり、高山植物を見たい思いだけが残りました。 諦[…]
6 月の下旬向かったのは福島。緊急事態宣言も解除されたものの、なかなか遠くに行くのに渋る判断もありました。自分の中である程度のルールを決めながら行った雄国沼です。
ほぼほぼ半年ぶりの遠出ということもあったので、非常に思い出に残っています。
ご当地の食べ物もその旅のいい思い出。登山する前夜に食べた喜多方ラーメンはとても美味しかったです。また是非食べに行きたい。
前々から行ってみようかなという選択肢にあった雄国沼。雄国沼を周回する登山道はコースタイムで約4 時間前後。
せっかく磐梯エリアに行くならば磐梯山に登ってみたいと、雄国沼単体の優先度は低かったのが現状でした。今回なかなか登山に行けなかった日々もあったため、体力の低下も考えて優先度が低かった雄国沼に白羽の矢がたったのは、くさい言葉で運命だったのでしょうかね。
登山の思い出も強いのですが、自分が使っているカメラを買い換えるか悩んでいる時期もあり、ニコンのフルサイズミラーレスカメラ(Z5)をレンタルで使っていったことも 1 つの思い出。
緑色の表現が好きだったなー、深緑の思い出を強く残してくれました。
そして雄国沼にはニッコウキスゲの群落があるのですが、頭で理解していた以上に素晴らしかった…!!
一面に広がる黄色の絨毯は、自粛の疲労した心に感動を与えて癒やしてくれました。
あぁやはり登山は良い、ここまで来てよかった。泊まった宿も良いこともあり、元気をチャージ出来た山旅でした。
②長野県 木曽駒ケ岳【テント泊】
2 つ目の思い出に残った山は中央アルプスにある木曽駒ケ岳。アルプスは 1 年前に行った立山以来であり、また今年もアルプスに行けた事、そして素晴らしい景色を見せてくれたことで思い出が鮮明に残っています。
テント泊でしたが、2021年はテント泊がこの時しか行けなかったので、それも思い出に残る理由ですね。
ゆずが好きなハクサンイチゲ。この群落が見れたことに感謝!
だいぶ久しぶりのテント泊ということもあり、テント内で食べる料理を凝りました。その甲斐あってか、とても美味しい料理が出来ました。テントに泊まるという楽しみ自体を増やしてくれたと思っています。
そして泊まりの山行の醍醐味は日の入り、日の出だと思っています。今回日の入りには恵れませんでしたが、日の出はばっちりと見ることができました。
1 月の山に行った時以来の日の出だったので約半年ぶり。最高の場所で、最高の日の出を見ることができました。本当に言葉が出なかったですね…。
そして日の出後の景色も最高でした。朝は空気が澄んでいることもあり、遠くの稜線まで見れる広大さを目に焼き付けます。
幻想的な雲が山にかかっている点、光が当たっている部分と当たっていない場所の明暗が山肌を際立たせたりしています。
木曽駒ヶ岳にはたくさん人がいたのに、隣の伊那前岳まで足を延ばすと境界線があるかのように、人があまりいなかった点も覚えています。こんなにも素晴らしい稜線がほぼ貸し切りで歩けたのですから、最高に決まってます。
新たな山の発見も出来たので、木曽駒ヶ岳周辺の開拓を今後もしてみたいと思いました。次回は西駒山荘がある将棊頭山方面に足を延ばしたいですね。
ここ木曽駒ヶ岳では先ほど紹介したハクサンイチゲ以外にもコバイケイソウが当たり年だったこともあり、群落が見られました。
山の景色と高山植物、テント泊の楽しみといった充実した山旅となりました。
③乗鞍岳【平湯乗鞍登山道】
最後は 3 つ目、北アルプスに位置する乗鞍岳です。
正確に言うと乗鞍岳の山頂である剣ヶ峰は通っていません。乗鞍岳と言うとバスで行ける畳平から剣ヶ峰のピストンが多い中、あえてそこでは無い平湯まで伸びる縦走路を歩くという個人的には楽しみだったルートです。
2021年に登った山の中で良い意味でも悪い意味でも、この山が一番の思い出に残っています。
皆さんこんにちは、ゆずです。 北アルプスの中で初心者にもオススメできる山として有名な乗鞍岳。ゆずも最初の頃は乗鞍岳に日帰りで登っています。 ちょうど2021年は山に行ける回数が極端に減ったため、一回一回の山を十分に楽しめるように、日帰りより[…]
前日は天気が良ければ剣ケ峰まで行く予定でしたが、残念ながら雨でした。1 日目は畳平近くにある山小屋、白雲荘に泊まっています。
2 日目の朝は日の出を見て、1日がスタートするので最高の気分。朝の乗鞍岳は泊まりの人しか味わえない空間。日帰りでは味わえない乗鞍の景色を堪能出来ました。
紅葉を見に来たこともあり、朝日に染まる紅葉の乗鞍を見ることが出来て、幸せいっぱい。
ここは双六岳かな?
そんなことを思わせるようなとても広い美しい稜線。大黒岳から北側に伸びる稜線ではこんなに綺麗な場所がありました。
この辺も紅葉のハイライトですね。平湯乗鞍登山道の丸山〜硫黄岳の稜線が最高に良い形で、主に紅葉しているダケカンバの黄葉がさらに魅力的な景色を作っています。
ただし良い思い出はそこまで。外出の自粛期間が長かったこともあり、あまり山には行けておらず、行けても短い行程ばかりだったので、筋力・体力の低下が著しい。
畳平から平湯までの単純標高差は約1400mで下りです。実際にはもっとアップダウンがあったと思いますが、膝に負担がかかり膝の痛みに耐えながら下山をすることになりました。
前半は絶景を見ながらの山歩きだったため、かなりテンションが高かったですが、写真のような樹林帯に入ってからは膝の痛みとただひたすらに戦い続けました。
悶絶しながらもゴールのスキー場についた時は、かなり安堵しました。ひとまず日が暮れる前に下山出来たことに感謝しつつ、筋力・体力低下に関してはしっかりと課題として考えていかなければならないと身に染みた一座です。
下山後の温泉も疲れていたこともあり、強烈なインパクトで覚えています。感情の振り幅が非常に多い山旅となりました。
さいごに
2021年の半ばは外出の自粛ムードがかなり強く、正直気が滅入る日々も多かったですが、ひとまずこの 1 年を乗り越えられたことに安堵。
遠くに行けないからこその近郊の山々の再発見、登山中のティータイムや下山後の喫茶店や飲食店巡りなど、広大なアルプスの稜線だけが山の楽しめの全てではないと感じられた1年でした。
また課題としても、気持ちだけで体がついていかない体力・筋力の低下の再認識を出来ました。
正直、今の体力では歩ききることができないと思いますが、いつも行ってみたいと思っていた裏銀座縦走、飯豊連峰、朝日連峰、剣山〜三嶺縦走などが可能なら来年計画したいとは思います。
チェリング、ハンモックなどの山の中で滞在する内容のお試し、下山後の+喫茶店巡りなど登山+αを試していけたらなと思います。
更新頻度は遅めではありますが、来年もブログを継続していきます。そしてこの記事で区切りの200記事、これも読んでくれる皆様あってこそです。今年もありがとうございました。
それでは皆さん、来年もよい山旅を。