みなさんこんにちわ、ゆずです。
今回は4月に計画して、挫折した佐渡の旅part2。1日目に大佐渡山脈縦走を終えて、2日目はもう1つの目的である『トビシマカンゾウ』の群落を見に行きます。
大佐渡山脈だけではない佐渡島の自然。トビシマカンゾウの群落がある『大野亀』と同時に海の綺麗な『二ツ亀』もまわるゆっくりな1日。
トビシマカンゾウだけではなく、大野亀と二ツ亀を結ぶ自然歩道も同時にご紹介していきます。
佐渡島へのアクセスは下記を参照してください!
みなさんこんにちわ、ゆずです。 今回ご紹介するのは、新潟県の佐渡島の情報について。本当は4月の上旬に行く予定でしたが、も…
佐渡の花々
大佐渡山脈ではカタクリ、シラネアオイ、ショウジョウバカマ、 ヒトリシズカ、 サンカヨウ、ザゼンソウ、イワカガミなど様々な花が咲いていることを紹介しました。
しかし今回は大佐渡山脈では見られなかったような花がみられる場所。主にトビシマカンゾウ、イワユリが見事でした。アザミなども咲いていたので、そちらも綺麗でしたけど。
特に大野亀のトビシマカンゾウ群落地は圧巻の一言でした。
トビシマカンゾウとは
いろいろと調べてみましたが、今回は簡単に説明しようと思います。
見た目から、山に登ったりする方は『ニッコウキスゲ』じゃないか、と思うのではないでしょうか?多少の違いはあるのでしょうが、『キスゲ』『カンゾウ』はワスレグサ属で広義では同じグループに属しています。
よく聞く『ニッコウキスゲ』『エゾカンゾウ』や今回の『トビシマカンゾウ』は大きくは同じようなものです。
ただ『トビシマカンゾウ』は日本で数カ所、山形県の飛島と新潟県の佐渡島でしか見ることが出来ないようです。名前の由来は、山形県の飛島で発見されたことから『トビシマ』の名を有しています。
特徴的にはニッコウキスゲよりも、やや大型なようです。群落はこの佐渡島でしか見ることの出来ない貴重な景色です。また佐渡島の方言で『ヨーラメ』と言います。
大野亀・二ツ亀とは
大野亀
海抜167m、波打ち際から頂上までが一枚岩からなる粗粒玄武岩の貫入岩です。亀は神を意味し、航海の安全を守るものとして、山頂にある石塔は信仰されていたようです。
貫入岩とは、マグマが地表近い地中に上昇して、冷えたものをいいます。その上にあったものが、佐渡島が海底から隆起するときに、風化や浸食で取り除かれて、現在の大野亀の姿になっているようです。
二ツ亀
二ツ亀のことを詳しく説明している場所は見当たりませんでした。ただ大野亀と同じ粗粒玄武岩質の貫入岩が2つ並んでいる、そんなイメージででしょうか。
大野亀・二ツ亀の場所
佐渡島はカタカナで『エ』の形をしています。大野亀は『エ』の右上にあると考えてください。バスで拠点となる『両津港』から1時間ほどかかります。
利用する特別な交通機関【カンゾウライナー】
大佐渡山脈ではドンデンライナー、金北山ライナーを紹介しましたが、大野亀に行くのもカンゾウライナーという期間限定のバスを利用すると楽に行けます。スケジュールは下記の通り。
- 1日往復2本
- 土日のみ運行
- 料金は1,000円
- 期間は5月下旬~6月上旬(2019年は5月25日(土)~6月9日(日))
- 事前予約必須
特に大事なのは、土日のみで予約する必要があること。
ゆずの様に、平日行く場合はカンゾウライナーは利用できません。その場合は路線バスを利用することになります。
平日に路線バスを利用して大野亀に行く場合(2019年5月の場合)
路線バスは両津港から出発します。始発が7:34で、次はなんと12:19発です。大野亀の滞在時間も短くなってしまい、大野亀と二ツ亀を楽しむなら、7:34の始発に乗る以外は、タクシーやレンタカーを利用する必要があります。
まあレンタカーが一番簡単なんでしょうね(笑)
両津港 7:34 | 大野亀着 8:44
大野亀発 9:25 |
両津港 10:53 |
両津港 12:19 | 大野亀着 13:17
大野亀発 14:16 |
両津港 15:28 |
そして注意点が2つ
- この時期の船では、一番早くて8:30到着。なので新潟港から来る場合、始発バスには間に合わない!
- 大野亀の終バスは17:33発。ジェットフォイルの最終には間に合わない。フェリーは間に合うが、新潟港到着は22時!
これは本当に厄介でした。そのため、ゆずは前日に宿泊して、始発のバスを利用することになりました。
レンタカーならすべての問題が解決すると思いますが、平日に路線バスを使う人の参考になれば!
アクセス(公共交通機関使用)・行程
日時:2019年5月30日
コースタイム:明確なコースタイムはないです。実際にかかったのは約4時間(写真多め、途中喫茶店でジュース飲んで30分休憩)。
メンバー構成:2人パーティー
今回は宿泊先から始発のバスで大野亀に向かいます。
早朝のバスで大野亀に着いてからは、大野亀でトビシマカンゾウの写真撮影会。休憩を挟んで、大野亀遊歩道で願バス停のある集落へ。
そこからは海岸線をゆっくりと歩ける二ツ亀自然歩道を歩いて、二ツ亀を目指します。二ツ亀なあるホテルで昼食をゆっくり食べ、バスで両津港まで戻り、佐渡の旅が終了。ジェットフォイルで新潟港に戻ります。
今回の金額(平日なので路面バス利用)
料金
両津港 → 大野亀 | 820円 |
二ツ亀 → 両津港 | 820円 |
合計 | 1640円 |
往復のバス料金のみ計算。ここからジェットフォイルでも、再度宿泊でも加算して計算してください。
今回の撮影機材
カメラ | OLYMPUS OM-D E-M1 |
レンズ | M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO |
今回の写真の記録
大野亀の写真
おはようございます。宿で1泊した早朝、朝ごはんを早くしてもらって、最寄りのバス停から大野亀へ向かいます。
バス停から見た大野亀。大きな岩のようですが、緑に覆われ不思議な佇まいをしています。
大野亀の前には、ご紹介しているトビシマカンゾウの群落があります。ちょうど円を描くように歩道が整備されており、一周だけなら15分ぐらいで回れますね。
ただし写真を撮りながら歩く場合、さらに時間がかかるでしょう。七分咲きぐらいでしたが萎んでいる花が無かったので、全体的にキレイでしたよ!
緑の中の黄色のカンゾウ。個人的にお気に入りの1枚です。群落も圧巻ですが、1輪もいいですね。
白と黄色と緑。自然っていいですね。
大野亀に登る道。カンゾウの中を歩いて登るなんて、贅沢!
と思いきや、大野亀は現在崩落の危険性があるため、通行止め。是非、整備されたら登りたいですね。
1時間ほど写真撮影を行って、バス停前にある喫茶店でひと休憩。陽射しも強く、日陰で涼しみます。
大野亀、トビシマカンゾウと全く関係ないファンタグレープ。佐渡関係ないのに冷えた炭酸は、いつも美味しい!くぅ~~~!
ひと休憩して、また歩きます。少し大野亀から離れる様に歩く歩道もあるので、そちらをトボトボ。
この時期は日当たりの関係か、こちらの方が花が咲いている。
ここを歩けるなんて幸せです。
やっぱりトビシマカンゾウはやや大ぶりですね。ニッコウキスゲはもう少し小さい感じがします。
大野亀歩道
散策を終え、みんなが車で移動する中、大野亀遊歩道を通り、二ツ亀へ向かいます。
バス停から歩道を正面に歩くと、右に分岐があります。そこを進むと左に進む歩道がありますが、ここを真っ直ぐ行きます。
この区間は一番わかりにくく、道は草に覆われてます。ただ道っぽくひらけてはいるので、直進。
薄暗い樹林帯を越えると、このように海が見えてきます。
あとはゆっくりと下り、車道に合流。こちらからは大野亀遊歩道の案内板がしっかりと置いてあります。
願の集落、二ツ亀方面からはこの案内板を参考に。
願の集落へ
そのまま車道を海に向かって歩くと、願バス停がある海岸に着きます。
それにしても海が綺麗ですなー。少しボッーとしてしまいました。
遠くには二ツ亀が見える。あそこまでホントに海沿いを歩けるのだろうか。
海がー!!
二ツ亀自然歩道
願集落の端に、二ツ亀自然歩道の看板があります。こちらの方がメジャーなのか、大野亀遊歩道よりも整備されてます。人もまずまず歩いていました。
こんな感じで整備されてます。ありがたいですね、潮風を浴びながら進みます。
花はトビシマカンゾウで満足しましたが、この自然歩道ではオレンジ色の花が、岩場に咲いています。
この花はイワユリ。海岸の砂地や崖に咲く花です。
花自体も見頃ですが、こんな崖に咲いています。海の中にある岩の上に1輪だけ咲いていたりと、生命の力強さを感じます。
ずんずん歩きます。
途中、神社みたいなところや、お地蔵さんが多く並ぶ賽の河原があります。
そんなこんなで二ツ亀が目の前に。大野亀よりも遠くですが、大きいその姿は圧巻でした。
二ツ亀からは更に東に進めるのですが、今回はここまで。画面中央のやや左に屋根が見えると思いますが、あそこはホテルであり、バス停がある場所です。
最後にこの登りはキツイですね…。
実はここの砂浜は海水浴場になっており、透明度の高い海が楽しめます。また二ツ亀まで伸びる砂浜は、引き潮の時に繋がるようです。
少し上から撮影。偏光フィルターを装着して、水面の反射を抑えています。わずかですが、海の青さが伝わってくるかと思います。
最後の登りを終えると、二ツ亀ビューホテルに出ます。ここにバスが到着するので、それまでランチタイムとティータイムとしました。
ランチタイムは13:30まで。バスの来る時間までゆったりとしました。
あとはバスを待って、フェリーターミナルまで戻りジェットフォイルで新潟から帰京しました。
さいごに
今回は佐渡の魅力『トビシマカンゾウ』『大野亀』『二ツ亀』のことを、ご紹介しました。イワユリのオレンジ、トビシマカンゾウの黄色、空・海の青、草の緑と様々な色が楽しめる2日目でした。
大野亀とトビシマカンゾウだけでも十分に楽しめますが、ここはやはり遊歩道、自然歩道まで足を伸ばしてみてください。トビシマカンゾウ群落も綺麗ですが、二ツ亀自然歩道の道中に咲いているトビシマカンゾウも良し!
皆さんの佐渡旅の山行になれば、幸いです。
佐渡島の大佐渡山脈縦走もご興味あればぜひ!
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