皆さんこんにちは、ゆずです。
ゴールデンウィークが終わり、だんだんと夏が近づいてきています。夏になると皆さんアルプスなどを高い山に行かれることが多いと思いますが、その前の時期である6月から花が咲いている山も多いです。
今回ご紹介するのは日帰りで行ける長野県の入笠山。ゴンドラもあり、初心者でも楽しめる春から夏に変わりゆく時期に花を愛でるゆるい山旅です。
山の登山道の状況や、送迎バス、ロープウェイの運行状況の確認もしっかりと行ってから、登山に向かいましょう。
- 標高1955mの入笠山は1799mまでゴンドラで標高を稼げる
- コースタイムは2時間ほど
- 春夏秋冬に楽しめる山で、6月の時期は日本スズラン、レンゲツツジ、ズミ、クリンソウなどの花々と新緑が味わえる
- ルートは公共交通機関を使用。特急あずさで新宿から乗り換えなしで1本、かつ駅からは本数限定ではあるが送迎バスが出ている
- トイレは短いコースタイムの中で3か所で好条件、かつ水洗トイレ
- マナスル山荘のランチが絶品。有名なのはビーフシチューだが他もとても美味しい
山行の概要
日時:2021年6月20日
メンバー構成:4人パーティー
コースタイム:山と高原【コースタイム約2時間】実際には昼食を入れて約5時間。
2020年以降のペースは大体、写真を撮って休憩入れて、コースタイムの1.5~2.0倍ぐらいです。コロナで登山自体の回数が減り、1回の登山をじっくり味わうためにゆっくりと歩いています。
どちらにしろ帰りの特急電車に合わせているので、そこまで早く降りる必要もなく、花を見にゆっくりと登山に来たので存分に楽しみました。
ルート紹介
入笠山は長野県にある南アルプス北端に位置する山です。標高は1955m と2000m近く、高山植物なども多く咲き、ゴンドラも使えてお手軽に登れることから登山初心者にとても人気です。
一番有名で簡単な登山口としては、富士見パノラマリゾートにあるゴンドラを使用したルート。標高約1800m までゴンドラで上がることができるので、湿原歩きの時間をたっぷりと取れます。行程が短いこともあり、東京から特急を使ってもある程度の時間の余裕ができるので日帰り登山としても利用しやすい。
他のルートといえば、すずらんの里駅や青柳駅から登るコース、富士見パノラマリゾートの近くにある沢入登山口から直接登る方法があります。しかし沢入登山口の場合はタクシーか自家用車しか手段が無いので、富士見パノラマリゾートから登る人が大半です。
ルートの見所は多彩の高山植物はもちろんのこと、アクセスの良さから秋〜冬なども時期を選ばずに来れることでしょうか。
●各月の見どころ
5月 | ザゼンソウ、カタクリ、ホテイアツモリソウ、水芭蕉、ヒメイチゲなど |
6月 | 日本スズラン、ニリンソウ、ズミ、ミツバオウレン、レンゲツツジ、クリンソウなど |
7月 | ミヤマバイケイソウ、ウスユキソウ、シシウド、ノアザミなど |
8月 | ハクサンフウロ、ワレモコウ、マツムシソウ、レンゲショウマなど |
秋〜冬 | 紅葉や霧氷など |
公共交通でのアクセス
新宿駅〜富士見駅 | 特急 5650円(お先にトクだ値:3940円) |
富士見駅〜富士見パノラマリゾート シャトルバス | 無料 |
ゴンドラ往復券 | 1800円(mont-bell会員証提示:1600円) |
富士見駅〜新宿駅 | 特急 5650円(お先にトクだ値:3940円) |
合計 | 13100円(割引:9480円) |
スタートが遅れてしまいますが、新宿駅から富士見駅まで直通で行けるあずさを使うと一番楽です。もう少し早く行ける方法もありますが、無料送迎バスが朝10時に出発するので、それに間に合うので、乗り換え無しの方が良いと思います。
めちゃくちゃ頑張れば、対象時期の青春18きっぷで1日2410円で済みますが、かなり列車に揺られることになるでしょう。
素直に安くするなら、えきねっとのトクだ値とmont-bell会員割引の組み合わせがオススメです。
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今回の撮影機材
カメラ | Nikon Z5 |
レンズ | NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR |
設定 | jpeg撮って出し |
Creative Picture Control:オート |
今回の相棒は長年の相棒のOLYMPUSではなく、Nikon。ずっと気になっていたフルサイズミラーレス機を1か月レンタルして使用しています。2021年の6月はこのカメラにお世話になりました。
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山行記録
※注意
この山行記録は参考にする程度にとどめて、必ず登山地図を持参してください!
トイレ情報
- 富士見パノラマリゾート駐車場の公衆トイレ
- ロープウェイ山頂駅トイレ
- 山彦荘横の公衆トイレ
- マナスル山荘前の公衆トイレ
短い時間ですがトイレはとても豊富。多少の綺麗、汚いの差はありますが、水洗のトイレではあるので標準以上の水準はあると思います。
富士見パノラマリゾート駐車場トイレとロープウェイ山頂駅のトイレは人が多く、写真撮影が出来ませんでしたが、普通の綺麗な水洗トイレです。
- 山彦荘横の公衆トイレ 水洗
-
マナスル山荘と山彦荘のあいだにある公衆トイレ。写真の時期は冬に行った時のものです。
水洗の問題ないトイレですね。
- マナスル山荘前の公衆トイレ 水洗(山彦荘よりは汚い)
- こちらはマナスル山荘横の公衆トイレ。上のトイレの方が綺麗で、徒歩でも20分前後の距離感なので、急ぎでなければ山彦荘近くの公衆トイレがオススメ。
富士見パノラマリゾートまで
新宿駅からおはようございます。4時間ぐらいかけて在来線で行く元気はなく、特急料金を納めて富士見駅に向かいます。
7時30分新宿発の特急あずさに乗れば、到着は9時42分。2時間ちょっととは言え、乗り換えなしで到着するので移動は快適です。快適な移動を選びました。
とはいえ便利なので、皆さん集中するのは当然です。めずらしく日曜日に行ったのですが、凄い人。
駅を降りて目の前には富士見パノラマリゾートまで行ける送迎バスが停まっています。それにしても凄い人だ。完全に乗り切れないと思いましたが、送迎バスは3台ほど停まっており、増便対応してくれました。
増便した送迎バスで約10分ほど。送迎バスなので、金額がかからないのは非常に魅力的。ここでゴンドラの往復券を購入します。割引のためにmont-bellの会員カードもしくはアプリはお忘れないように!
富士見パノラマリゾート~ゴンドラ~マナスル山荘まで
ゴンドラの往復券を購入してからゲートをくぐります。ゴンドラ乗り場までは徒歩7-8分程度。
冬はスキー場として営業している富士見パノラマリゾートですが、そのスキー場のゲレンデを横ぎり、ゴンドラの乗り場まで歩きます。
こちらが往復で乗ることになる、ゴンドラすずらん。
一度に8人ぐらいが乗れるゴンドラですが、行った4人で余裕もって座れました。多少待ってても、まあまあの回転率なのでそんなに待ち時間はないでしょう。
登るゴンドラから後ろを見ると、八ヶ岳連峰の雄大な景色が見れます。
雲の上に見える八ヶ岳の山々がとても美しい。正直この景色が見れただけでも満足度は高い。
実を言うとこの日は雨を覚悟していたのですが、雨雲レーダーとにらめっこしてこの辺りの雲ならわずかに少なそうという見込みから行ったので、より一層を見れて嬉しかったです!
八ヶ岳連峰が見れたこともとても嬉しいですが、ゴンドラ横に広がる入笠山裾野の新緑もとても綺麗でした。
さて、あっという間に標高差約750mほどを上がってきました。さすがは文明の力、直接登るのも楽しいですが、楽して登れるのもとてもありがたい。
今回は多少のルートの違いはあるものの、入笠湿原を往復で通ります。まずは湿原に向かうために樹林帯を歩きますが、この時点でカラマツ?などの木々が美しい。
今回の目的の1つである日本すずらんは、入笠湿原で見れました。仮に天気があまり良くなくても高山植物たちが見れれば満足感は高いです。
そんな天気が悪くなるみたいなことを言っていますが、なんと嬉しいことに青空が見えてきました !見てください、この広々とした入笠湿原を!
朝露か雨に濡れた緑の色がとても綺麗に写ります。やはりNIKONは緑が綺麗に写る。
緑と黄色の綺麗な花畑が、入笠湿原を彩ります。
確かこの上の出っ張っているところが入笠山。裾野から山頂に広がる若い緑がとても綺麗。下にある白い花は見どころのズミの花で、黄緑や緑の中に映えますね。
この辺りはレンゲツツジも咲いていました。入笠湿原はこのように木道で歩けるようになっているので、初心者でもかなり歩きやすいです。
あまりに緑が綺麗で無駄に葉っぱと木の写真を撮影してしまう。毎度毎度綺麗な景色が連続すると同じような写真を量産してしまいます、だがこれは皆さんも気持ちがわかるはず!
入笠湿原の大きな標識。
入笠湿原を出てからは、次の目的地であるマナスル山荘まで向かいます。マナスル山荘まで向かう道は、林道と山道がありますが、是非とも山道をオススメします。
ちょうどこの行った時期であれば、たくさんのクリンソウが咲いていました!いろんな花々が見られますよ!
急にビーフシチューといった旗が見えてきて、お腹が空いているゆず達は我慢できません。
先ほどの旗が見えてくれば、そこはマナスル山荘。この入笠山で昼ご飯を食べるには、非常に魅力的な場所です。
ただ、人気すぎて結構並んでいたり、ご飯が提供されるまで時間がかかったりするので、早めの到着をオススメします。帰りがけに寄ろうとして、混んでてバスの時間に間に合わなくなる可能性がありますからね。
マナスル山荘は確か3回目ぐらい。今回は初めて外で食べました。時期柄、そこまで暑くなかったので快適に食べられました。こちらはサービスの漬物。
有名なので改めて紹介するまでではないかもしれませんが、ビーフシチューがとても有名です。
毎度ビーフシチューを食べて満足しておりましたが、今回友人がポークソテーを食べており少し頂きましたが、それもかなり美味しかったです。ビーフシチューは数量限定であることも考えて、次回からはポークソテーでも良いなと思いました。今度はビーフシチュー以外も選択肢に入れて食べようと思います。
※2019年の年末に年越しでマナスル山荘に宿泊しています。
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マナスル山荘~山頂~下山
マナスル山荘でビーフシチューを食べて満足し、次は入笠山山頂に向かいます。マナスル山荘の横には、このように開けた素晴らしい場所がありましたが、まずは山頂へ行くので帰りに寄ることとします。
ここからは完全に山道となりますが、非常に整備されていて迷うようなところもかなり少なく歩きやすいです。
登山をやっている身としては、自信満々にスニーカーだけで登れますと断言は出来ませんが、普通にスニーカーでも登れる山だと思います。ただ滑る・汚れる可能性はあるので、お気に入りの服・靴では無い方がいいですよ。
迷ったらワークマンのアクティブハイク、もう少しお金を出せるのであれば、アウトレットのトレイルランニングシューズがオススメです。
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新緑、青空と見るべきところが偏ってきてしまうところですが、木の幹や木に生える苔など、いろいろと見方を変えると美しいところが様々あります。
是非ともこれだけゆったりした山なので、コースタイムに縛られずに色々な景色をじっくりと堪能してほしいです。
だんだんと青空も出てきて、太陽が美しい深緑を透かして見せてくれます。この透けた新緑の色が何とも良いですね。
この時は名前がわからない。珍しい葉っぱのようなものがカラマツに絡まっていましたが、これはサルオガセという苔の一種のようです。不思議なかたちしてますよね。
山頂に向かうには岩場コース、岩場迂回コースがあります。そんなに凄まじい岩場ではありませんが、安全性を取りたいのであれば、岩場迂回コースがおすすめです。時間も変わりませんしね。今回は同行者が迂回を希望したので、往復迂回コースを通っています。
そんなこんなで新緑や苔などを楽しんでいたら、いつの間にか入笠山山頂到着です。山頂は写真のように開けており、ほぼ360度の大展望に恵まれています。
先ほど見えた八ヶ岳も、雲がある程度取れて全貌が望めます。
八ヶ岳をクローズアップ。
西側には諏訪湖が見えます。写真には綺麗に残せませんでしたが、遠くには霧ヶ峰の山頂にある丸いレーダーが見えましたね。
手頃に登れる約2000m の入笠山。素晴らしい展望をありがとう!
飛び回る鳥がいたのでホシガラスかと思いましたが、ただのカラスでした。
入笠山で30分ほど滞在し、360度の景色を堪能した後はゆっくりと下山です。ゆったり歩いてもバスの時間はあると思うので、行きと違う木を見つけたりしました。
マナスル山荘横にあった開けた場所に帰りは寄りました。遊歩道のように歩けるようになっていたので、散策にはもってこい。
この辺りはレンゲ ツツジが一番綺麗に咲いていました。
入笠湿原ほどではないですが、日本すずらんも見れます。
バスの時間を逆算しつつ、ゴンドラ山頂駅まで入笠湿原を通って戻ります。だいぶ雲も取れて左上の空には月が見えます。
写真を見たらお分かりかと思います。登山客もいますが、私服に近い家族連れの方も数多くいらっしゃるというのが、この山域の特徴でしょうね。
帰りは何ともカラフルな色合いをしたゴンドラに当たりました!
本当は山の中でティータイムの時間を取ろうと思いましたが、天気が良くなってきたこともあって、写真撮影がはかどりティータイムの時間が取れませんでした。なので、帰りの特急の中で打ち上げ兼ティータイム。お疲れ様でした。
雨がせめて降らないでいてくれれば、という気持ちでいった入笠山でしたが、思いもよらずに青空も見えて大満足。短い行程ではありますが、じっくりと味わうことでコロナで荒んだ心に自然のパワーをチャージできました、ありがとう!!!!!
さいごに
多少天気が悪かったとしても、『高山植物』『ビーフシチューなどの美味しいご飯』『新緑』『苔』など展望以外で楽しいイベントが盛りだくさんの入笠山登山は、行きやすいこともあり、登山初心者には自信を持ってオススメできます。連れて行く登山としても良いでしょうね!
是非とも山には美味しいご飯を食べに行きたい!高山植物を手軽に見てみたい!自然を満喫したい!そんな方々、是非とも入笠山はどうでしょうか?
ゆずはまだ紅葉の時期には入笠山に行ったことが無いので、今度は秋が狙い目かなと思っています。でも秋は行きたいところがとてもたくさんあるので非常に悩みます・・・。
それでは皆さん、いい山旅を!