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上高地散策・焼岳登山に組み合わせやすい温泉宿。中の湯温泉旅館を紹介。

皆さんこんにちは、ゆずです。

せっかくなら登山の前後泊は良い温泉や美味しいご飯を食べて、英気を養いたいところ。今回は登山の前・後泊に向いている宿シリーズとして、『中の湯温泉旅館』をご紹介します。

中ノ湯温泉旅館を利用する場面としては『上高地散策の前後』『日本百名山の焼岳登山前後』が多いでしょう。そんなゆずも焼岳登山後に宿泊する予定でした。登山前後に宿泊する方の参考になればと思います。

単純硫黄温泉のほんのりたまごの臭のする温泉が楽しめ、上高地周辺の山との相性も良く、松本への送迎込みで交通費を抑えることができる、そんな宿でした。

  • 焼岳登山や上高地散策に絡めやすい日本秘湯を守る会の会員宿
  • 2021年9月下旬の平日宿泊 2食付き1人で17600円
  • 松本・上高地・中の湯温泉旅館の送迎方法が豊富で魅力的(松本⇔中の湯バス停で往復4500円)。帰りは上高地に寄ってから、松本への送迎が可能
  • 館内はエレベーターもあり、段差は少ないので足元は良好。ただし入口までがスロープや階段があり、傾斜を登る必要あり
  • 館内・部屋の設備で不備を感じる場面はなく快適
  • 温泉は53.5度の単純硫黄泉。加水あり、日に2回殺菌剤を投入
  • 一番鮮度が良く、温泉を濃く感じたのは露天風呂
  • いつでも入れる貸し切り風呂が1つある
  • 食事は美味しいものの、金額を考えると物足りなく感じた
  • 公共交通機関を多用され送迎に魅力を感じる方、上高地散策・焼岳登山の拠点として使う予定の方に魅力がある温泉旅館

アクセス

GoogleMap

長野県の屈指の避暑地である上高地の近くで、最寄りの駅から最寄りのバス停まで1時間30分程度と遠い立地。最寄りのバス停からさらに徒歩50分程度かかります。

宿に単体で行くだけであれば結構大変です。宿泊者は送迎車を利用すると宿から松本までの送迎車で移動できるので、利用により乗り換えの手間も交通費も減って非常に便利。

逆に上高地周辺の登山や散策と絡めた場合は使い勝手良い宿になります。日本百名山の焼岳登山口になっているので、下山したらすぐ温泉に入れる立地の良い宿となり、上高地まで直接送迎してくれるので散策時の移動も行いやすいです。

この宿自体のアクセスは良い方ではありませんが、上高地周辺にいる場合はその立地や送迎車の行動範囲からアクセスの素晴らしい宿になり、十分な強みになると思います。

中の湯温泉旅館の詳細

1915年(大正4年)に創業した一軒宿の、中の湯温泉旅館。安房トンネル工事が原因の水蒸気爆発により、安房峠途中の現在地へ1998年移転の歴史があります。前述したように上高地散策、焼岳登山の中の湯コースの登山口としても重宝されているようです。

上高地唯一通年営業の宿でもあるようで、冬の上高地観光の拠点にも優れているようです。

日本秘湯を守る会に所属しています。

中の湯温泉旅館の金額

今回のプラン【9月下旬の平日宿泊】

  • 宿泊 D プラン
  • 穂高連峰が望めないお部屋~穂高6畳
  • 一泊二食
  • 1人 17600円

値段的には一番安い部屋に宿泊したと思います。この記事を書いている3月下旬の時点で、4月中旬の平日予約状況を確認しましたが、13750円と値段が下がっています。後述しますが、温泉と食事のクオリティで考えるとやや高めの設定に感じてしまいます。

松本⇔中の湯バス停 往復4500円

この往復4500円の交通費がかかるので送迎込みの金額と考えると、実質9250円でコストパフォーマンスは良好と言えるのではないでしょうか。送迎の時間に縛られてしまうデメリットもありますが、一考する余地はあります。

今回の撮影機材

カメラ OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ 紹介記事はこちら
レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3 紹介記事はこちら
jpeg撮って出し
ピクチャーモード:主にViVid

中の湯温泉旅館の施設紹介

送迎まとめ

この旅館を利用する利点の1つである送迎です。

迎え

松本⇒旅館 14時45分に松本駅アルプス口
中の湯売店⇒旅館 中の湯売店から連絡して、都度送迎

迎えのポイントは上高地からは直接旅館には向かえないこと。事前に朝から上高地にいる人は、上高地~中の湯バス停まで一度移動する必要があります。

送り

旅館⇒上高地 8:30、9:00の2回
旅館⇒上高地⇒松本 12:00発⇒12:30発⇒14時ごろ着

宿泊した時では、上記の設定で送迎してくれていました。9時の送迎車に乗って、直接上高地まで移動、12:30まで上高地散策をして、そのまま上高地に迎えにきてくれる車で直接松本駅まで戻れます。

上高地で3時間ほどの観光をする時間がありながらも、さらに松本まで送ってくれる太っ腹な対応。これには非常に旨みを感じましたね。

ちなみにホームページには上高地バス規制日は7時30分~9時30分の間を30分刻みで【大正池】までのお送り、なども書いてあったので条件は時期によってばらつきはあると思います。

中の湯温泉旅館まで送迎【中の湯バス停より】

上高地散策後に送迎を希望したので、中の湯バス停から送迎してもらいます。

上高地に繋がる釜トンネル前にある中の湯売店。ここで連絡すると上にある旅館から送迎車が迎えに来てくれます。ある程度の自由がきいて助かりました。

売店内で送迎車が来る時間を教えてくれるので待機していると、送迎車がやってきました。こちらは旅館到着後の写真。

ほかの登山客と観光客を交えて、くねくねの道路を上がっていきます。徒歩50分ぐらいの道のりを10分程度で行ってしまうので助かります。

ちなみにお客さんが多いと、このぐらいのマイクロバスで行くこともあるようです。

外観

送迎車なら入口の看板は通りすぎて気がつかないでしょうね。少し入口に戻るとありました。

こんな山の中に一軒宿が…。とても立派です。右側にあるスロープか正面の階段を登っていきます。

さらに玄関まではスロープを上がる必要があります。館内はエレベーターがあるのですが、駐車場からは必ず登りがあるので、ご注意ください。

ちなみにこの画面の右奥に焼岳に続く登山道が続いています。

日本秘湯を守る会、中の湯温泉旅館に到着です。

内観

こんな山の中ですが、非常に綺麗にしているロビー。

奥には正面に見える山々を窓から見える形で休憩する場所があります。

小鳥の彫刻達がお出迎えをしてくれます。

こちらは受付。ちなみに支払いは山の中ではありますが、クレジットカードが使えましたJCB やアメリカンエキスプレスカードは利用できませんのでご注意ください。

受付後ろにある売店です。

一般的な宿にある売店とは違い、さすが上高地や焼岳と言った登山の拠点にもなるような温泉旅館ですね。アルファ米や熊鈴といった登山に使える商品を置いています。

しっかりと廊下も磨かれて、清潔感があります。

館内の移動はエレベーターがあり、また廊下は段差はほとんどないので、館内の移動だけであれば比較的平坦です。

部屋

今回は穂高連峰が望めない部屋の6畳という条件で予約しています。

2人で宿泊するには十分な広さです。このコロナの時期だからか、到着時より布団が敷いてありました。登山後であれば服や体が特に汚れているので、汚さないように注意ですね。

穂高連峰は望めない部屋ではありましたが、正面には霞沢岳周囲の山々が綺麗に見ることが出来ます。十分に山の景色を見ることができるので満足できました。

くすっとしてしまった一文。虫さんがいたら虫さんバスターズが来てくれる様です。このような山の中なら、虫が絶対に居ない方が難しいですからね。

綺麗な水洗トイレ
山の中だからと言って侮ってはいけません。ウォシュレット付きの綺麗な水洗トイレです。

浴衣などのアメニティ類もしっかりと完備。

温泉

源泉名:中の湯

  • 単純硫黄泉(硫化水素型)
  • 源泉温度:53.5度
  • 湧出量:150L / min (自然湧出)
  • pH 6.6
  • ※加水あり(源泉温度が高いため)
  • ※殺菌剤を日に2回投入

長野県温泉協会会員の宿の場合は、このような分かりやすい表記があるので助かります。かなり細かい内容にはなってしまいますが、加水がある点と殺菌剤を日に2回投入しているところは気になる人はチェックですね。

大浴場はロビーがある階の奥の方にあります。

手前が男湯、奥の赤いのれんの場所が女湯、奥の黄色のれんの貸切風呂が1個、合計3箇所あります。使っている源泉は全部同じです。22時で女湯と男湯の浴槽が入れ替わります。

大浴場の2つに関しては、写真撮影が禁止という札が貼ってありましたので、写真は控えます。貸切風呂に関しては特に表記がなかったのと、貸切風呂で自分しかいなかったので撮影をしました。参考程度にしてください。

温泉

内湯に関しては温度の違う浴槽が2つ【42-43℃、40-41℃ぐらい】あり、温泉が出てくる湯口からは微かな硫黄臭。湯の花もほとんどなく、特徴は薄れた浴槽になっています。

露天風呂の方が広く湯口からの湯量も豊富、温度的にもちょうどよく【41-42℃】、湯の花や硫黄の香りも内湯に比べてしっかりとあったので、内湯派のゆずでもここでは露天風呂が良かったと思います。

貸切風呂は空いていればいつでも入れます、内側から鍵をかけて入るタイプですね。

脱衣所や洗面所は簡素ですが、2、3人程度なら大丈夫でしょう。ちゃんとドライヤーを置いてありました。

湯口からの湯量はそこまで出ていませんでしたが、なかなかに熱かったです。

これぐらい小さなこじんまりした浴槽です。ここも硫黄の匂いもごくわずかで、ほのかに香る硫黄の匂いが好きという人でも向いていそうですね。

夕食

さて今度は夕食です。ロビー受付の奥にある食事処でいただきます。18:30から食べ始めました。

開放感のあるテーブルに案内されて、部屋ごとに分けられたテーブルごとにいただきます。

細かいですが、お品書きがある方が個人的には好きです。せっかく美味しい料理を食べるなら、どんな食材を使っているか知って食べたいと思います。

途中で来るご飯や味噌汁、そば、岩魚の塩焼きなどがないですが、こちらが全体像。温かいものが後々運ばれてくるのは場所によっては一般的ですが、改めてあるところだと嬉しいです。料理を案内してくださった係の方は非常に丁寧で、とても良かったです。

きつい言い方にはなってしまいますが、料理としては普通でした。品数も極端に多かったわけではないですし。特別驚きのある料理もなかったです。とはいえ、味が悪かったということでもないので、十分ではあります。

ただ1人1万7600円で宿泊した身としては、少々物足りなかったと思ってしまいます。

朝食

夕食と同じ食事処でいただきます。夜は暗くなっていて全く見えませんでしたが、食事処からは部屋から見えた霞沢岳方面の山々が綺麗に見えました。朝食は7時とちょっと早めです。

山々の景色を見つつ、ご飯を食べる。そのロケーションに関しては抜群でした。

朝ごはんは朴葉味噌と豆腐のみ、火をつけて温かい状態で食べられます。夕食同様美味しかったですが、特別突出する部分はありませんでした。

まとめ・感想

  • 焼岳登山や上高地散策に絡めやすい日本秘湯を守る会の会員宿
  • 9月下旬の平日宿泊 2食付き1人で17600円
  • 松本・上高地・中の湯温泉旅館の送迎方法が豊富で魅力的(松本⇔中の湯バス停で往復4500円)。帰りは上高地に寄ってから、松本への送迎が可能
  • 館内はエレベーターもあり、段差は少ないので足元は良好。ただし入口までがスロープや階段があり、傾斜を登る必要あり
  • 館内・部屋の設備で不備を感じる場面はなく快適
  • 温泉は53.5度の単純硫黄泉。加水あり、日に2回殺菌剤を投入
  • 一番鮮度が良く、温泉を濃く感じたのは露天風呂
  • いつでも入れる貸し切り風呂が1つある
  • 食事は美味しいものの、金額を考えると物足りなく感じた

以上がまとめです。そして改めての感想ですが、温泉旅館自体には特に不満もなく快適に過ごせました。上高地や焼岳登山と絡めた場合も良く、今回は膝負傷により焼岳登山が出来なったゆずでも上高地散策に切り替えられたので、応用も効きやすいです。

ただやはり部屋のパンフレットであったように、お得感を感じるのは駐車場や送迎送迎という恩恵があってなのかなと思いました。自家用車の方々なら、駐車場でも2日で1200円ですからね。

ゆずと同じように公共交通機関を多用され送迎に魅力を感じる方、上高地散策・焼岳登山の拠点として使う予定の方に魅力がある温泉旅館だと思いました。

さいごに

魅力的な温泉旅館だと思いますが、送迎を除いた場合の宿泊費として考えたいものです。せっかくの温泉旅館の宿泊するのであれば、交通費が抑えられる魅力よりも『あの温泉にまた入りにいきたい』『建物の雰囲気が良く滞在するのが楽しかった』『米が抜群に美味しいので新米が採れる時期には毎年行きたい』といった方が、ゆずとしては嬉しいです。

ただ登山をするゆずとしては、この立地にある温泉旅館は非常に魅力的であることは事実。今回はやや厳しい感想になってしまったと思いますが、体力・筋力と相談して焼岳登山を狙う時にはまた訪問してみようと考えています。

それではみなさん、良い温泉&山旅を!

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