当ブログの運営ではアフィリエイト・アドセンス広告を利用しています

適度な保温性とメンテナンスしやすい化繊綿パンツは良いね。mont-bell U.L.サーマラップ パンツ

みなさんこんにちは、ゆずです。

2021年の冬に6000円台で購入できるコストパフォーマンス抜群のネイチャーハイク社のダウンパンツを購入しました。とはいえ登山歴9年になるゆずがずっとダウンパンツを持っていなかったわけではなく、もともと購入していた化繊綿のパンツで大まかにはカバー出来ていたことにあります。

関連記事

みなさんこんにちは、ゆずです。 寒くなってくるこの時期、防寒着はとても大切です。一般的な防寒具としてはダウンの服が有名です。 ゆずもダウンジャケットを持っており、寒い時期の山には常に常備します。休憩中にダウンジャケットで暖を取るととても[…]

正直、これさえあればバッチリ!保温性抜群!といったようなものではありませんが、何だかんだで汎用性があり、使い勝手も良好、それでいてメンテナンス性も含めて非常に重宝した『モンベル U.L.サーマラップ パンツ』を紹介します。

ダウンパンツよりも少々保温性は劣りますが、メンテナンスの良さ、濡れの強さ、シルエットの良さ、幅広い使い勝手の優れた素晴らしい商品だと思います。

メリット

  • 保温性は適度にある。足りなければウインド・レインウェアや登山ズボンとの組み合わせて幅広い活動域はカバー可能
  • ダウンよりも『濡れに強い』『乾きやすい』ので多少雑に使っても良く、洗濯含めたメンテナンス性が高い
  • ダウンのようにボックス構造が強調されていないので、シルエットが良い
  • 『ストレッチ エクセロフト』のストレッチ性のある化繊綿で動きやすい仕様にしている
  • チャック付きのポケットが2つ付いている
  • 一般的なダウンパンツよりも金額が安い

デメリット

  • 同等の重量のダウンパンツと比較すると、保温性は劣る
  • ダウンパンツと比較して、コンパクトさには欠ける

保温性だけではない化繊綿の魅力

保温性だけを重視した場合は、化繊綿よりもダウンの方が暖かいことはわかります。同じような重さでゆずも購入したネイチャーハイクのダウンパンツと比べると、ダウンパンツの方が暖かいです。

しかし化繊綿の魅力は別にあります。ダウンは水に濡れてしまうとしぼんでしまい保温性の低下を招きますが、化繊綿は濡れに強いので、保温性の低下が最低限かつ乾きやすいです。当然、雨に強いというだけではなく、洗濯しても乾きの速さもあって、メンテナンスが非常にしやすい

この2つだけでも十分な魅力があるのですが、もう 1 つの特徴としてはシルエットの良さです。どうしてもダウンパンツの場合、ダウンをまとめておくボックスが必要となるので、どうしてもシルエットが段々が出来るような特徴的な物となります。

そのため全体的なバランスを考えて、ゆずが一番最初に買った保温パンツは、化繊綿で出来ている『U.L.サーマラップ パンツ』でした。特にメンテナンスの良さに惹かれましたね!

U.L.サーマラップ パンツの魅力

U.L.サーマラップ パンツを選んだのは『モンベルなので手に入れやすく、修理などもしやすい』『1万円ちょっとと他のメーカーよりは安い』『シルエットがシンプル』という点。

とはいえ正直、登山を始めたばかりの頃は細かい性能などを気にしていなかったので、大きな購入した理由の 1 つとしては金額になります。

主な使用用途は『山小屋泊、テント泊、寒い時期での予備の保温着として』です。購入した時は他のダウンパンツも候補にありましたが、ダウンパンツはわずかながら 15000円~20000円と少々値段が高かったと記憶しています。

他にも『ストレッチ エクセロフト』というストレッチ性のある化繊綿を使用しているので動きやすい仕様も、寒い時の行動中にも着用することを考えるとより向いているのではないかと思いました。

後はダウンパンツのメリット・デメリットを店員さんと話して、自分が使用する気温帯では、化繊綿のパンツで十分なのではないかと判断して購入しました。

実際にダウンパンツを改めて購入したのが 2021 年の冬なので、それまでは何とかなっていたのがある種の答えでしょう。実際に購入したネイチャーハイクのダウンパンツも 6000円という値段だったからこそ購入したので、U.L.サーマラップパンツは改めていい商品だと思います。

シルエット・サイズ感

166cm 、53kg 、S サイズを着用。

履き方としては特別なものはありません。どうしても靴を脱ぐ必要があり、そのままズボンの上から履きます

登山パンツの上から履いても、そこまでシルエットが崩れないところは非常に気に入っています。

ダウンパンツになると上の写真のようにシルエットのモコモコ感が出て、正直好みではない。最近は早朝の登山に行く電車の中で登山パンツの上に保温着として、U.L.サーマラップパンツを履いていますがそこまで違和感が無い。

街中でダウンパンツを履いている人はほとんどいないので、このダウンパンツのシルエットが目立ってしまい、街中だと履きにくいんですよね…。万が一汚れてもすぐ洗えるのは素晴らしいですし。

ポケットと紐

ウエストのゴム紐は前で結ぶ仕様。

ポケットは大腿部前に左右1つずつあります。2 つともチャックで中の物が落ちない仕様。

裾にもゴム紐がついており、絞ることができる。よほどの強風などでなければ使うことはないですが、あるに越したことはない。

収納性・コンパクトさ

スタッフザック付属。しなやかなで柔らかい素材を使用しています。

袋はゆとりがあるので、適当に押し込んでも簡単に入ります。

余裕があるので、もう少し押しつぶせばコンパクトになります。圧縮具合はネイチャーハイクのダウンパンツよりも悪いですが、十分な大きさまで小さくなります。

重量・メンテナンス性

U.L.サーマラップ パンツ Sサイズ

193g(スタッフザック込みで202g)。ネイチャーハイクのダウンパンツはSサイズで本体のみ205gでした。12gと微々たるものですが、こちらの方が軽量さでは勝りますね。

  1. 液温は30℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯処理ができる
  2. 日陰のつり干しがよい
  3. タンブル乾燥禁止
  4. 漂白剤・柔軟剤使用禁止

洗濯表記については上記の通り。表記的にはダウン製品と大きな違いはありませんが、材質の性質上、乾きも早いですしダウンのように偏りや濡れによるふくらみが軽減することもわずかなので、汚れてもすぐに洗えることや濡れてても性能が落ちにくいので、ある程度雑に扱っても良いのが非常に素晴らしい!!

特にダウンだと乾燥のひと手間が面倒で、1シーズンに1回の洗濯になってしまう理由かと。

着用例と気温帯

この時は9月末の北アルプス乗鞍岳でご来光を見たレイヤリングです。

薄手登山パンツ+薄手のダウンジャケットを足から履いて、その上にU.L.サーマラップ パンツを履くという奇抜なスタイルになっています。

絶対に寒いと思って、ダウンジャケットをわざわざ履いたのですが、意外にも大丈夫でした。

それでいてこのシルエット。ゆずが痩せ型ということもありますが、中に登山パンツとダウンジャケットを履いているとは思えません。

8 月の中央アルプス木曽駒ヶ岳。テント泊だったので、日中は薄手登山パンツのみで問題なくても、夜間の星空撮影・ご来光待ちでは流石に寒そうで持っていきました。

8月後半ということもあり、夜や朝は気温一桁になることも多いので助かりましたね。

その時の風速や体感温度は人にもよりますが、寒がりなゆずの体感だと

アークテリクスパリセードパンツ+U.L.サーマラップ パンツの組み合わせで、停滞時5~10℃前後がいいところ

アークテリクス ガンマAR +U.L.サーマラップ パンツの組み合わせで、停滞時0℃前後がいいところ

薄手メリノタイツ+アークテリクス ガンマAR +U.L.サーマラップ パンツ+レインパンツの組み合わせで、停滞時-15~-10℃前後がいいところ

 
寒がりなゆず
色々と重ね着すれば、何とかはなる!荷物増えますが…

ダウンパンツと比較して

以前ネイチャーハイクのダウンパンツの記事にも書きましたが、この商品の購入を迷っている方はダウンパンツとの比較が気になるところでしょうか。

商品にもよりますが、知人から借りたモンベル スペリオダウンパンツ、ゆずが所有しているネイチャーハイク ダウンパンツと履いて比較した場合、ウンパンツの方がやはり暖かいです。そしてダウンパンツの方がコンパクトになる

明確に何℃という問いには非常に返答しにくいですが、大体5℃ぐらいの差ぐらいではないかと(分かりやすくした場合の例)。薄手のダウンパンツと比較した場合は、その少しの保温性の違いや圧縮性の違いを重視するならダウンパンツ

他には雪山に必要なぐらいの保温性を重視する場合は、モンベルであればライトアルパインダウンパンツを選ぶと、薄手ダウンパンツよりも保温性の違いに差が出来るので使い分けも分かりやすいと思います。

モンベルウェブサイト

寒い時季のテント泊や山小屋での着用に最適な、ダウン量の多い暖かなパンツです。摩擦によるストレスを受けやすい尻・膝部は生地…

まとめ

メリット

  • 保温性は適度にある。足りなければウインド・レインウェアや登山ズボンとの組み合わせて幅広い活動域はカバー可能
  • ダウンよりも『濡れに強い』『乾きやすい』ので多少雑に使っても良く、洗濯含めたメンテナンス性が高い
  • ダウンのようにボックス構造が強調されていないので、シルエットが良い
  • 『ストレッチ エクセロフト』のストレッチ性のある化繊綿で動きやすい仕様にしている
  • チャック付きのポケットが2つ付いている
  • 一般的なダウンパンツよりも金額が安い

デメリット

  • 同等の重量のダウンパンツと比較すると、保温性は劣る
  • ダウンパンツと比較して、コンパクトさには欠ける

このようなメリット、デメリットがありますが『保温性』に対しては単体での話であり、他の服と組み合わせる事で3シーズンぐらいであれば対応出来る幅は大きいですね。

登山前に登山パンツの上から履いてもシルエットが悪くない点、山行中に汚してもすぐに洗える安心から気にしないで使えることのメリットがとても大きいですね。重ね着来た時にストレッチ性のある素材という点も地味に利点です。

単体の保温性、コンパクトさを求めるならダウンパンツ

保温性は多少劣ることは理解しつつ他の服との組み合わせで補い、メンテナンスのしやすさ、濡れの強さ、履いていて違和感の無いシルエットの良さやストレッチ性に着目するならU.L.サーマラップ パンツ

という答えで〆ようと思います。

さいごに

今回はモンベルの化繊綿パンツである『U.L.サーマラップ パンツ』をご紹介しました。

ダウンと化繊綿には両者に優れている点があるため、どちらが一概に良いとは言えない部分が難しいところ。最近はダウンに匹敵するような暖かさとコンパクトさを持ち合わせた高性能な化繊綿素材も、徐々に生まれ始めています。

保温性とコンパクトになるメリットの差が小さくなってくると、ダウンの優位性も変わってくるのでしょうか。U.L.サーマラップパンツの次世代モデルが出てくる未来では、天然ダウンとの差は減ってきそうですが、比例して値段も吊り上がりそうなのが心配です。

機能の進化と値段のバランスが良いと非常にありがたいですね。

それでは皆さん、化繊綿の進化に期待する良い山旅を!

最新情報をチェックしよう!