皆さんこんにちは、ゆずです。
以前、JR東日本が運用するJREポイントが登山と相性が良いのではないかと考えたことがあります。
皆さんこんにちは、ゆずです。 いきなりですが、ゆずはJR東日本を普段から利用することが多く『JREポイント』というJR東日本が扱っているポイントが貯まっています。 雲取山に登るとき東京から奥多摩の在来線、八ヶ岳に登るとき東京から茅野の特[…]
新しい使い道が2021年の春以降に増える!とされていましたが、春になっても使えるようにならないので、どうしたものかと思っていました。ついに詳細が決定したので、その内容をお伝えしつつ、再度登山を絡めつつ考察していきます。
ちなみにえきねっとの『2021年6月27日(日)のリニューアル』でJREポイントの交換先が増えて、新幹線や特急がJREポイントと引き換えることが出来る!という点を掘り下げていきます。
- 2021年6月27日(日)からJREポイントで『新幹線の座席をアップグレード』『新幹線、在来線特急に乗車できる特典チケット』に交換できる
- JREポイントアップグレードは還元率は良いが、実際に使う機会は少なさそう
- 特典チケット【特急】は特急券のみに交換可能。定価の指定席特急券料金の300円引きで利用可能
- 特典チケット【新幹線】は乗車券+指定席券で交換可能。利用する距離でポイントが変化
- 特典チケット【新幹線】の0~100kmは特別な割引も少ないので還元率が良い。乗車時間は短いが、一度に時間を短縮できる。
今までのJREポイントの使いみち
この記事を書いてる段階で JRE ポイントの使い道は以下のよう
- グッズ、クーポンと引き換える
- JRE モールで使う(ネットショッピングサイト)
- Suica にチャージをして電子マネーとして使う
- Suica グリーン券に引き換える
特に登山に利用する時は、普通車グリーン車に乗れることが出来るSuica グリーン券に引き換えることぐらいでした。
平日51kmを超える場合1000円かかるところ、600ポイントで交換できるのでかなりの交換率です。詳しくは以前ご紹介した『快適な電車移動には普通列車グリーン車がオススメ!登山で利用した例も紹介!』をご覧ください。
新たな交換先『新幹線』『特急券』関係
もともと JRE ポイントを使って『新幹線の座席をアップグレード』『新幹線、在来線特急列車に乗車できる特典チケットと交換』というサービスが導入される予定でした。
※以前に公表されたものを公式ホームページより引用
その内容が今回、正式に決まりました。2021年6月27日(日)のえきねっとがリニューアルするタイミングで実装されるとのことです。具体的には距離や交換するために必要なポイントの数ですね。
※公式のものを引用
他にもリニューアルで変わった部分はありますが、やはりこの新幹線や特急関係の変更点が一番興味を示しました。
大きく分けて『JREポイントアップグレード』『JREポイント特典チケット』の2種。特に特典チケットを掘り下げていきます。
JREポイントアップグレード
1つ目はJREポイントを追加で支払うことで、指定席からグリーン車やグランクラスにアップグレード出来ますよ!っていうものです。
これ自体は素晴らしいものではありますが、ゆずの場合、極力安く+快適に行けることをモットーにしていますのでグリーン車やグランクラスはやや過剰な出費。新幹線の指定席で十分に快適です。
距離 | グリーン料金 | グランクラス料金 |
---|---|---|
〜100km | 1,050円 | 6,290円 |
〜200km | 2,100円 | 7,340円 |
〜300km | 3,150円 | 8,390円 |
〜700km | 4,180円 | 9,430円 |
701km〜 | 5,240円 | 10,480円 |
下の表は東北・上越・山形・秋田新幹線のグリーン料金・グランクラス料金の一覧です。普通は距離によって料金が変わるものですが、JREポイントでのアップグレードは距離に関係なく一律です。
もし交換するとしたら、長く走行する区間で交換した方が優雅な時間を長く満喫できるので、その点ぐらいでしょうか。例えば東京~宇都宮は1時間ぐらいで着いてしまうので旨みが少ないと思います。
東京から函館北斗駅で『はやぶさ』のグリーン車に乗るとすれば5240円追加でかかりますが、JREポイントで交換した場合は3500ポイントでグリーン車にアップグレードできます。還元率としては1.49%なので、良い方だと思います。
※勘違い・勉強不足もあり、修正しています。
上記の函館北斗駅はJR北海道の管轄で対象にはなりません。一番遠くになると新青森駅ですね。距離敵的には701kmを超えることになるので、グリーン車にアップグレードするのは同程度となります。
あとはお先にトクだ値スペシャルなどの50%オフの乗車券を予約しておいて、グリーン車にアップグレードでしょうか。見た感じでは出来そうですが、どちらにしろその辺がゆず個人としては使いどころです。
JREポイント特典チケット【特急】
地味に良いところをついている特急券に引き換える、特典チケット。まず注意する点としては『チケットレス特急券のみに交換』なのです。運賃は別です。
基本的にはチケットレスで販売されている表示金額よりも300円安いです。
営業キロ | 50キロまで | 100キロまで | 150キロまで | 200キロまで | 300キロまで | 400キロまで | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
指定席特急料金 (事前料金) |
760円 (380円) |
1,020円 (510円) |
1,580円 (790円) |
2,240円 (1,120円) |
2,550円 (1,270円) |
2,900円 (1,450円) |
|
「えきねっとチケットレスサービス」 割引キャンペーン ※キャンペーン価格 |
460円 (230円) |
720円 (360円) |
1,280円 (640円) |
1,940円 (970円) |
2,250円 (1,120円) |
2,600円 (1,300円) |
※公式ホームページより抜粋
表記は違いますが、まれに割引キャンペーンをやるのでその時と割引率は同じです。この記事を書いている時は、東海道線特急【踊子・湘南】、常磐線特急【ひたち・ときわ】がセールをしています。
八王子〜大月 | 40.7km | 鈍行で約50~60分 ⇒ 特急で27分 |
例えばこのような感じで、八王子~大月の間で460ポイント使って時短が出来ます。高尾で乗り換えする場合も列車によっては出てきますし、人によっては約20~30分の時短+乗り心地など考えると、十分なメリットになると思います。
いつでも300円割引されるので、自由度は高まりますね!後述する新幹線同様、山を絡めた例は今後記載出来ればと思います。
JREポイント特典チケット【新幹線】
そしてこちらが本命で、これは簡単にいうと飛行機のマイルです。実質、これによってJREポイントは地上のマイル化したと思います。
かくゆうゆずも飛行機のマイルをためており、屋久島や利尻島に行くときに貯めたマイルを使って、実質タダで飛行機に乗って出かけたことがあります。交通費が浮くだけで、だいぶ良い思いを出来ました。
JRE POINT 特典チケット | 乗車㎞ | 利用ポイント |
0Km ~ 100Km | 2,160 ポイント | |
101Km ~ 200Km | 4,620 ポイント | |
(新幹線 e チケットサービス) | 201Km ~ 400Km | 7,940 ポイント |
401Km 以上 | 12,110 ポイント |
調べる限りでは、交換することの出来る特典チケット【新幹線】は『乗車券+特急券』。先ほどご紹介した特典チケット【特急】とは別で運賃も含まれます。指定席だけ別で交換するような使い方は出来なさそうです。
ここの交換先に焦点を当てて、考えて行きます。
『0Km ~ 100Km』『 2,160 ポイント』で行ける場所
人によって考え方は変わりますが、ゆずが考えて一番運用していきたい区間はこの『0~100km』です。その点を何故考えていきたいかというと
- トクだ値みたいな割引設定されているものが少ない
- 短い距離を時短で移動するには適している
- 現地での移動をより自由に
ですね。
まず新幹線での移動を考えたとき、遠くまで移動することが多いと思います。東京から八甲田山を登るために新青森へ、東京から立山に登るために富山まで、といった感じです。
遠くに行くときトクだ値で10~50%オフで安く行きますが、当然設定されていない区間があり、その多くが距離が近い場所です。東京を起点としたら『熊谷・本庄早稲田・小山駅』といった場所は基本的には大きな割引はありません。
東京~小山 | 80km |
東京~本庄早稲田 | 86km |
大宮~安中榛名 | 93 km |
大宮~宇都宮 | 79km |
高崎~越後湯沢 | 94km |
高崎~上田 | 84km |
安中榛名~長野 | 98.9km |
宇都宮~新白河 | 75km |
福島~仙台 | 79km |
福島~山形 | 87km |
盛岡~大曲 | 75km |
全ての組み合わせは調べていませんが、このように100km以内は十分に実用圏内だと思います。東京からと拘らずに、高崎を起点にしたり、軽井沢から長野(例では安中榛名にしましたが)に移動するなど使えます。
日帰り登山だけでなく、宿泊して翌日は別の山に登るような設定も臨機応変に可能です。このあたりを使っていける山はボリュームが多くなったので、別の記事にしたいと思います。
東京~小山 | |
普通車自由席 | 3600円 |
JREポイント | 2160ポイント |
還元率:1.66% |
ちなみ還元率は結構高めです。
確かに近場で新幹線を乗ることはほとんど無いと思います。頑張れば在来線でも行ける距離ですし。なので実際に時間と値段を比較してみましょう。
東京~小山 | ||
在来線 | 1,520円 | 約80分 |
在来線+普通車グリーン券 | 1,520円+600ポイント | |
普通車自由席 | 3,600円 | 約40分 |
特典チケット【新幹線】 | 2160ポイント |
在来線と新幹線の自由席で比較した場合は、半分の時間で行ける代わりに倍以上の金額がかかるシンプルな仕様です。
そこで!今回の特典チケット【新幹線】で比較すると、ポイントではありますが差額は640ほど。特典チケット【新幹線】には1520円の運賃も含まれるので、実質640ポイント追加することで新幹線に乗れることになります!
40分の時短かつ、確実に座れて快適な移動が640ポイント程度の差額で手に入る。このように考えてみると、十分に利用価値は高いと思っています!
余談ですが、普通車グリーン車に乗るためにJREポイントを600ポイント払っている点を考えると、正直そんなに変わらなかったりします。運賃分のポイントの消費は激しいですが。
『101Km ~ 200Km』『 4,620 ポイント』で行ける場所
次に着目するのは、この200kmまでの距離。100kmよりは遠くに行けるので、この辺りも十分に狙える距離ですね。
東京〜越後湯沢 | 199km |
東京~新白河 | 185km |
東京~上田 | 189km |
大宮~長野 | 192 km |
大宮~郡山 | 196km |
宇都宮~白石蔵王 | 197km |
仙台~盛岡 | 183km |
高崎~上越妙高 | 176km |
高崎~燕三条 | 188km |
結構な行動範囲を移動できます。都内から移動することが出来る部分も多いですね。
ゆず的には『東京~越後湯沢』『大宮~郡山』『大宮~長野』辺りは中々に200kmギリギリを攻めていて好きですね。
東京~越後湯沢 | |
普通車自由席 | 6260円 |
お先にトクだ値35 14日前までに購入 | 4400円 |
JREポイント | 4620 ポイント |
ただ注意する点としては、この区間は『お先にトクだ値30・35』があるので、事前に決まっている計画の場合はメリットが少ないです。やはり運用する上でメリットが大きいのは、割引が設定されていない、もしくは割引が10~15%程度の低いところをオススメします。
それでもいつも35%オフ並みの割引率なのは、かなり破格だとは思います。
東京~越後湯沢 | |
普通車自由席 | 6260円 |
JREポイント | 4620 ポイント |
還元率:1.35% |
還元率は0~100㎞よりも劣ります。
『201Km ~ 400Km』『 7,940 ポイント』で行ける場所
ここまで来ると幅が大きくなってしまうので、極力400km近くにしないとメリットが薄いです。
東京〜郡山 226km | 普通車自由席 7,810円 |
東京〜古川 395km | 普通車自由席 11,110円 |
東京〜古川 お先にトクだ値 | 7,430円 |
JREポイント | 7,940 ポイント |
東京~古川で計算して、最大還元率:1.39% |
この例だけでも3300円の差額があるので大きいですね。還元率は101~200kmを超えますが、最強のお先にトクだ値があるので普通にポイントで払うより安いです。
この辺りは現金を使いたくない場合ぐらいですかね。ここで変換するぐらいなら、普通車グリーン券に交換するために600ポイントを残しておきます。
『401Km以上』『 12,110 ポイント』で行ける場所
これも出来る限り遠くでないとメリットが薄い。
おそらく一番長いであろうJR東日本の新幹線の路線。東京から北海道まで行くこのルートですが、一番の還元率を誇ります。
※こちらもJR北海道の管轄が入っているので、新青森で計算します。
東京〜新青森 713km | 普通車指定席 17870円 |
JREポイント | 12,110 ポイント |
お先にトクだ値(最大25%) | 13090円 |
最大還元率:1.47% |
こちらも還元率は良い方ではありますが、お先にトクだ値と僅差です。またポイントの消費も大きいので使える機会も少ないと思います。
まとめ
- 2021年6月27日(日)からJREポイントで『新幹線の座席をアップグレード』『新幹線、在来線特急に乗車できる特典チケット』に交換できる
- JREポイントアップグレードは還元率は良いが、実際に使う機会は少なさそう
- 特典チケット【特急】は特急券のみに交換可能。定価の指定席特急券料金の300円引きで利用可能
- 特典チケット【新幹線】は乗車券+指定席券で交換可能。利用する距離でポイントが変化
- 特典チケット【新幹線】の0~100kmは特別な割引も少ないので還元率が良い。乗車時間は短いが、一度に時間を短縮できる。
さいごに
何ともマニアックな内容になってしまいました。ここまで読んでくれている人が居るのでしょうか…?
少々めんどくさいと思う点もあったかもしれませんが、それでもポイントの交換先が増えるのは素晴らしいこと。関東から東北の往復だけでなく、北東北から南東北の山を続けて登るときに短距離の移動に使ったりできれば、行いやすそうです。
これで新幹線を使用した登山のハードルがさらに減れば良いなと、個人的には思います。今後はえきねっとを利用した時のポイント取得率も増えますので、使い道が増えるといいですね。
今後の更なるJREポイントの飛躍に期待します!
それではみなさん、良い山旅を!
別口の節約する方法も紹介しています
みなさんこんにちは、ゆずです。 金欠のゆず 山とか旅行や金がかかる、節約できないものか 登山道具を購入する、公共交通機関を利用する、登山前後に宿泊をする。そんなことから、登山ではよくお金が飛んでいきます。そんな出費を出来るだけ抑えよ[…]