みなさんこんにちは、ゆずです。
いきなりですが、ザックの中のものを分別する時に使うスタッフバッグにお悩みではありませんか?
たかが袋、されど袋、レインウェアの収納袋に寝袋の収納袋、下山後の衣服をまとめるのに袋。物をまとめる時に使う袋は1個1個は重くはありませんが、積み重ねてくると大きな重さとなります。
スタッフバッグを軽くしたい。どんなスタッフバッグを使えばいいか調べてみた。そんなことは皆さん経験されたことはあるのではないでしょうか。最近では軽量なのに防水性が高いスタッフバッグもありますが、高性能な分、金額もお高め。
今回は軽量差と金額、ある程度の機能や使いやすさを有したモデル『EXPED Cord Drybag UL』をご紹介します。
軽量で生地が薄いと感じる割に水で染み込んだことはほとんど経験がなく、それでいて量販店でも入手しやすい。金額もかなり高価ではないスタッフバッグです!
- 防水性のある、極端に軽量な、コード式のスタッフバッグ
- 巾着部分がコード式なので、浸水する可能性はゼロではないが、6年間使用して浸水は無い。口を下に向けるなどの工夫でさらに浸水リスクも減らせる。
- サイズごとに配色が固定になっている。統一したい人には不向き、色判別が便利に感じる人には向いている。
- より軽いモデルも他社にあるが高額になりやすいので、重量と金額のバランス、そして入手のしやすさといった点で非常に優れている商品
- 大きいサイズの場合は極力軽量なモデルを買った方がグラムの差が出やすいので、その点に関しては妥協しない方がいい
EXPED Cord Drybag ULのバランスの良さ
機能性
スタッフバッグと言っても、メッシのものや防水性のあるものないものなど様々です。収納する際の袋の口の形もバックルで止めるタイプやコードになっているもの選択の幅は多いです。
Cord Drybag ULは
- Cord コード式の
- Drybag 乾いたバッグ
- UL 極端な軽さ
というように『防水性のある、極端に軽量な、コード式のスタッフバッグ』です。
コード式はバックル式よりも素早く内部にアクセス出来て、開閉もワンタッチで行えます。これはバックル式には無い軽快さです!また軽さでもバックルよりコードの方が軽量なので、その分ほんの少しだけではありますが、軽さに有利ですね。
防水性に関しては、スタッフバッグの縫い目には内側から シームテープ処理がされてあります。ただコード式なので、袋の口からの水分を完全には防げないという点は確かです。
コード式ではなく、バックル式の方が防水性が高いという方も多いと思いますが、取り出しやすさ、扱いやすさを考えるとコードの方が出し入れが多い場合は圧倒的に良いと思います。
※両手で左右に引っ張れば一気にガバッと開らくので便利!
この辺は考え方の違いかもしれませんが、ザックカバーをしたザックの中に、さらに浸水しにくいバックル式のスタッフバッグを使ってまで水分から守りたいものは、そこまで多いか?という点です。
Cord Drybag ULは密封性もかなり高いので、ザックカバーに守られたザックの中であれば、よほどの水分ではなければ浸水するリスクはないと言えるのではないでしょうか。巾着の口を下側に収納すれば、上からの浸水耐性はさらに向上します。
実際にゆずはこのスタッフバッグを6年ほど使っていますが、今のところ浸水の経験は一度もありません。基本はザック自体が濡れるもの好きではないので、ザックカバーもしています。使用環境は沢登りといった水に入るようなアクティビティには使用せず、一般的な登山として2泊程度までの山小屋、テント泊メインで大雨に振られたこともあります。
それでも心配な方はこのDrybag ULシリーズはバックル式のモデルもあるので、そちらを使うのもいいと思います。
他にも、テントや山小屋で寝るときまで使用しない寝袋・テント内で使用する防寒着や翌日以降の着替えをまとめてしまうなどあれば、圧縮できるスタッフバッグを使い分けると良いと思います。
サイズと重量
XXS | 1.5L | 9g |
XS | 2.7 L | 10g |
S | 5L | 13g |
M | 8L | 15g |
L | 13L | 19g |
XL | 19L | 23g |
XXL | 31L | 30g |
XXS〜XXLサイズまでの7サイズ展開で、幅広い用途に分けて使い分けができます。
モンベル U.L.スタッフバッグ3 Lは防水性がなく、コード式で重量は10g。全く同じサイズはありませんが、 XS サイズで2.7 L が10g と防水性がある場合でもほぼ同じ重量です。
モンベル U.L.スタッフバッグ3 L | Cord Drybag UL XS | |
容量 | 3.0L | 2.7L |
防水性 | なし | あり(シームテープ処理) |
重量 | 10g | 10g |
モンベル ライトスタッフバッグ5 Lはシームテープ処理をした防水性のあるモデルですが、26g とCord Drybag ULのSサイズと比較してほぼ倍です。当然生地の厚みも違いますが、重さが倍と考えるとやはり軽いほうが良いなと思ってしまいます。半分の軽さは魅了的!
モンベル ライトスタッフバッグ5 L | Cord Drybag UL S | |
容量 | 5.0L | 5.0L |
防水性 | あり(シームテープ処理) | あり(シームテープ処理) |
重量 | 26g | 13g |
ただCord Drybag UL以外でも探せばもっと軽量なモデルもあります。ハイパーライトマウンテンギアが販売しているキューベンファイバー製のスタッフサックは、防水性のコード式とほぼ同性能でより軽いです。
金額
XXS | 1500円 |
XS | 1600円 |
S | 1800円 |
M | 2000円 |
L | 2200円 |
XL | 2700円 |
XXL | 3400円 |
全て税別の価格です。サイズが大きくなるにつれて金額が増えていきます。
先程比較したモンベルライトスタッフバッグ5 Lはシームテープ処理をした防水性のあるモデルで、税込み990円。Cord Drybag ULのSサイズは税込みでほぼ2000円なので比較してほぼ2倍です。完全に逆転しました。
モンベル ライトスタッフバッグ5 L | Cord Drybag UL S | |
容量 | 5.0L | 5.0L |
金額 | 税込み990円 | 税込みで約2000円 |
反対にハイパーライトマウンテンギアが販売しているキューベンファイバー製のスタッフサックの、X-LARGE – 12” X 17”というモデルは約8.01Lで税別5000円。Cord Drybag ULのMサイズとほぼ同程度なので、比較するとCord Drybag ULのMサイズの方が半額以下です。
X-LARGE – 12” X 17” | Cord Drybag UL M | |
容量 | 8.01L | 8.0L |
金額 | 税別5000円 | 税別で約2000円 |
軽量・金額が比例する良い例だと思いますね。ちなみにキューベンファイバー製のスタッフサックは人気のモデルも多く、高騰していることもあり、ものによっては定価の1.5~2倍で売られていることもあります。その点はCord Drybag ULの方が安定して供給されていると言えます。
使っている例
ゆずが所有しているのはS、M、L、XXLの4サイズ。5.8.13.31Lの収納力があるタイプのものを使用しています。今は5LのSサイズ、8LのMサイズのスタッフバッグを多用しています。
まずはXXLの31Lはザックの中の防水性を高めるためにパックライナーとして購入したモデルですが、道具自体の軽量化もあり、徐々に使用する機会が減ってしまいました。テント泊のときは圧縮性を求めて別のスタッフバッグを使用することが多くなりました。
Lサイズの13Lでも十分に入るので、圧縮するほどでもない日帰りの着替えを入れるときに重宝していました。それでもやはり大きすぎて着替えぐらいならMサイズがちょうど良い感じになっています。
Mサイズの8Lは非常に使いやすく、半袖Tシャツ1枚・アクシーズクイン アヲネロ・替えの靴下・下着というシンプルな組み合わせでも結構余裕です。この程度ならSサイズで十分ですが、着ている服の方がかさ張ることが多いので入浴後の汚れた服を入れられるようにMサイズで使うことが多いです。
Sサイズの5Lも同様に使いやすい。ゆずはモバイルバッテリー(AUKEY PB-Y36 10000mAh)・充電で使用するケーブル2本(USB-AとmicroUSB、USB-CとUSB-C)・ミラーレスカメラの予備バッテリー1個、ミラーレスカメラ用のマイク(RODE Video micro)をそれぞれチャック付き子袋に入れて袋×袋で浸水リスクを減らしています。防水性の高いバックル式を使用しても結局心配なので二枚重ねにしている現状です。先述した通り、Cord Drybag ULからの浸水自体の経験は無いんですけどね。
その他の点も含めてまとめ
EXPED Cord Drybag UL | モンベル ライトスタッフバッグ | ハイパーライトマウンテンギア スタッフサック | |
巾着の種類 | コード式(かなり開けやすい) | コード式 | コード式 |
重量 | 〇 | △ | ◎ |
防水性 | 〇 | 〇 | 〇 |
値段 | 〇 | ◎ | ×~△(人気で変動大きい) |
入手しやすさ | 〇(まれに売っていない店あり) | ◎(モンベルストアでほぼある) | △(ULギアを取り扱っている店のみ) |
サイズ | 2.7~31L | 2~60L | 0.4~8.01L |
色 | サイズによって色が固定(Sが黄色など) | 各サイズで数色から選べる | 各サイズ同色 |
このようなまとめになるのではないでしょうか。
何と言っても重量と金額のバランス、そして入手のしやすさといった点で非常に優れている商品だと思います。
強いて言えば各サイズごとに色が固定になっているので、配色を統一したい人には向かないかもしれません。ゆずの場合はスタッフバッグごとに色が固定なので、赤に電子機器を入れている、黄色に手袋と言った防寒着をまとめているなど色で入っている道具を自分で識別できるので、取り出すときに鑑別がしやすくて迷いにくいです。
サイズ展開はさすがのモンベルさんですが、EXPED Cord Drybag ULも十分なサイズ展開です。
さいごに
なかなかスタッフバッグを取り替える機会は多くはないと思います。ゆずもキューベンファイバーモデルには惹かれる部分はありますが、海外からの輸入の手間や安定しない金額など出費が大きくなりやすいので、そこまでの差を感じられない分、我慢しています。とはいえCord Drybag ULに不自由は全く無いのですがね。
極力値段を抑えるという考え方の人もいれば、小物ではありますが長く使うことになるので、多少値段はしても軽量なモデルを選ぶと言った考えでもいいと思います。
大きいサイズの場合は極力軽量なモデルを買った方がグラムの差が出やすいので、その点に関してはゆずは妥協しない方がいいと思っています。ただ圧縮性は低いので、寝袋などを考えると圧縮性機能があるものも視野に入れるといいと思います。
それではみなさん、良い山旅を!