みなさん、こんにちは、ゆずです。
今回は栃木の有名な温泉郷である『那須塩原温泉郷』の中にある11湯の1つ『元湯』の宿をご紹介します。
11湯もある中で、温泉の元の湯というだけあって歴史が古く、様々な源泉がある場所です。
今回は元湯にある旅館で、日本秘湯を守る会会員でもある『大出館』に宿泊してきました。日本秘湯を守る会の宿は、温泉に力を入れてる場所が本当に多く、非常におすすめです。
- 源泉かけ流し
- 複数の自家源泉があり、日本でも珍しい黒い源泉
- いつでも入れる貸し切り風呂
- 部屋出し食
この辺で気になる方は、特におすすめの場所になります。
元湯について
元湯は塩原温泉郷の11湯の中で1番歴史が古く、開湯が西暦806年頃とされています。塩原温泉の発祥地とも言われてます。
昔はたくさんの源泉に恵まれ、非常に栄えた様ですが、1695年の山津波でかなりの源泉と村が埋まってしまったとのことです。今は3軒の宿が貴重な源泉を守り、素晴らしい温泉を提供してくれます。
そしてこれら3つの温泉宿は、各温泉宿ごとに自家源泉を持っています。
元湯へのアクセス
元湯の温泉は素晴らしいのですが、山間にあるので、交通アクセスに限りがあります。
まず自家用車の方は、宿に駐車場があるので特に問題はありません。
制限が強いのは、公共交通機関を利用して塩原温泉郷に来ている方。塩原温泉郷で非常に便利な『ゆーバス』『ゆータク』が使えません。
- タクシー
- 宿の送迎車
の2択になります。
タクシー
タクシーですが、直接最寄り駅(上三依塩原温泉口駅)や、塩原温泉バスターミナルなどには、私が滞在していたときタクシーはありませんでした。
基本的には予約、迎車が必要になると思います。
宿の送迎車
基本的にはこちらの利用が現実的かと思います。
ただ上三依塩原温泉口駅、那須塩原駅までの送迎では無く、塩原温泉バスターミナル、元湯入り口バス停での乗降が多いようです。
宿泊する『大出館』は団体ならマイクロバスが出て、電車の駅から送迎が可能になる様ですが、上記の塩原温泉バスターミナルと元湯入り口バス停で乗降することになります。
時間はJRバス、ゆーバスの到着する時間に合わせて送迎しているようで、予約時にバスの時間を伝える必要があります。
大出館の紹介
創業大正12年の宿であり『日本秘湯を守る会』の会員宿であり、新湯の渓雲閣同様に『とちぎにごり湯の会』にも属しています。
また100%源泉かけ流しをうたっている宿でもあります。
外観
建物自体は非常に味ある、といった訳ではないです。日本秘湯を守る会の提灯が温泉宿ということを強調しています。
入口は建物の3階です。
館内
建物は3階建て。1階に全てのお風呂場があります。
館内の移動はエレベーターがあり、足の悪い方でも問題なく移動出来ます。
3階
廊下の奥には、客室がありましたが、部屋の間取り等は分からずです。
2階
2階には大宴会場などがあり、今回の宿泊では降りることはありませんでした。
1階
今回宿泊した部屋は、この1階にある部屋です。
客室
今回宿泊した宿はこちら。8帖+ベランダ2帖のトイレなしの部屋です。
テレビやストーブ、お茶うけは温泉まんじゅう(写真撮り忘れ…)、お茶ありました。ただ厳しく言うと、お茶の出は悪くお茶への満足度は低めです。
蛇口が黒ずんでたりしますが、これは温泉に含まれる硫黄成分のせいです。大出館はテレビや冷蔵庫などの家電製品がこの硫黄成分により、1年ぐらいで毎年交換する必要がある様です。
アメニティである歯ブラシ、フェイスタオル、バスタオルは完備。
お風呂
浴槽について
- 女性専用の内湯、露天風呂
- 混浴内風呂、露天風呂
- 混浴内風呂(墨の湯)
- 貸し切り家族風呂
浴槽はこれだけ分かれています。一応注意点としたら男性風呂がありませんのでご注意を。
あとはドライヤーが無いので、フロントから借りる必要があります。
混浴内風呂である墨の湯以外は、全て同じ源泉を使用しています。次を参照。
手前から
家族風呂
混浴内風呂+露天風呂
奥ののれんの左に女性内風呂+露天風呂
奥ののれんの正面に墨の湯
家族風呂
混浴内風呂+露天風呂
墨の湯
墨の湯は源泉量も少ないので、このように源泉かけ流しのため1つの浴槽に絞っているのは素晴らしい。
今回は真っ黒というより、灰色ですね。
源泉について
大出館には2つの源泉があります。
源泉名:五色の湯(御所の湯)
pH6.6
温度51.1℃
湧出量 110.0L/分
含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(硫化水素型)で、中性低張性高温泉
※五色の湯の別名の通り、1つの源泉から出てくる温泉が天気や気候などで毎日の色が変わるそうです。
大出館は墨の湯を除いた、他の浴槽にこの五色の湯源泉を使用しています。同じ源泉なはずなのに、その日の浴槽ごとに色が違うなんて事もあるようです。
酸味、苦味がとても強いです。
源泉名:墨の湯(五色の湯No3)
pH6.2
温度50.3℃
湧出量 3.32L/分
含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(硫化水素型)で、中性低張性高温泉
この大出館の看板、真っ黒な源泉である墨の湯。黒い湯の花が浮かび、鉄分を多く含む源泉。
苦味、酸味に加えてエグみが凄い。貧血の方に飲泉も薦めているようですが、私がエグみが凄くて飲めませんでした…。
食事
食事は部屋だしです。ゆっくりとくつろげます。
夕食
しゃぶしゃぶ
刺し身
赤だしの味噌汁
白米
漬物
オレンジ
魚の煮付け(詳細分からず)
山芋にマヨネーズをかけたもの
朝食
ウインナー+キャベツ千切り+オレンジ
味噌汁
白米
漬物
玉子焼き
とろろ
味付け海苔
普通に美味しかったですが、厳しい意見だと普通です。もう少し気を引けるような物があれば、なお良かったと思います。
今回の撮影機材
カメラ | OLYMPUS OM-D E-M1 |
レンズ | M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO |
ここの宿の良いところ、改善してほしいところ
良いところ
- 源泉かけ流し
- 自家源泉であり、他にない特徴的な温泉を味わえる
- 貸し切り風呂が無料でタイミング会えば、何度も入れる
- 部屋は十分な広さ、綺麗さ
- 部屋にトイレは無かったが、共同トイレは綺麗
- エレベーターの設置
改善してほしいところ、悩みどころ
- 湯治の宿なので、贅沢な望みですが、食事に面白みがあるといい
- テレビの配色の悪さ(壊れやすいので、安めのテレビにしている?)
- 近くに飲食店は無し
- アクセスは交通機関ならタクシーか送迎のみ
- 源泉が高温なので、かけ流しだと浴槽のお湯が高くなりがち
『温泉に力をかなり入れている宿』という印象です。そこの点以外では、少し目をつぶる必要がある場面もあるのは事実。
しかし金額などのバランスを考えると良く、トイレも新しくリフォームしていそうなのもあり、努力しているところはとても良いです。
さいごに
今回は食事部屋だし、特徴的な黒い源泉と硫黄の強い塩原温泉元湯、大出館をご紹介しました。
色々と書きましたが、個人的に温泉で他のことを加味してもお釣りがくるぐらい、温泉には満足しました。
ご飯としては凄く特徴的ではないですが、部屋だしなのも良いポイント。
少しアクセスは悪いですが、塩原温泉郷に行った時に発祥といわれる『元湯』の源泉を是非とも味わってみて下さい。
こちらは塩原温泉の『新湯』の宿です
みなさん、こんにちは、ゆずです。 今回は栃木の有名な温泉郷である『那須塩原温泉郷』の中にある11湯の1つ『新湯』の宿をご紹介します。 宿泊した『渓雲閣』は部屋食、無料の貸し切り風呂が特徴的であり、もちろん源泉かけ流しの硫黄泉が味わえます。 […]