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紅葉の乗鞍岳。平湯乗鞍登山道で徒歩で平湯へ

皆さんこんにちは、ゆずです。

夏の終わりが近づき、紅葉のシーズンの秋山を計画しているところでしょう。2021年9月末に行った乗鞍岳の紅葉は黄色がとても綺麗で非常にオススメ出来るので、今回行く山の1つの候補にいかがでしょうか?

山頂付近も綺麗ではありますが、乗鞍岳からバスで降りれる平湯まで直接徒歩で降りる『平湯乗鞍登山道』を歩いてきましたので、今回はそちらを紹介します。

2021年の中では腸脛靭帯炎を再発した苦い思い出が鮮明に残る山ですが、紅葉自体の景色や周囲の展望は見事なもの。バスでお手軽に登れることに感動をしつつも、徒歩で歩く楽しみも感じられた山旅となりました。人が全くいなかったので乗鞍岳を静かに楽しみたい、いつもと違う乗鞍岳を味わいたい方には是非ともオススメしたいコースです!!

  • 今回のルートは剣ヶ峰に行かず、直接平湯に降りるもの。標高差1400mほどをコースタイム約6時間
  • 9月下旬はダケカンバの黄葉が美しい
  • トイレは路線バスの泊まる畳平周辺のみ。道中にはトイレが無いので、携帯トイレなどの準備があると良い

行程

日時:2021年9月26日〜9月27日

コースタイム:約6時間00分(実際は7時間30分)

メンバー構成:2人パーティー

最近のペースはじっくり楽しむようになっているので、写真撮って休憩入れて、コースタイムの1.5倍ぐらいで行動しています。

天気も良く気持ちいい稜線歩きを楽しんだのですが、下りで腸脛靭帯炎を再燃。標高差1400mの下りに悶絶し、結構コースタイムが押しました。正直、日が暮れる前に無事に到着できて良かったと思っています。

アクセス

公共交通機関で非常に登りやすい山の1つである乗鞍岳は、バスだけで標高2700mまで登ることが出来ます。主に岐阜県・長野県の2方面からアクセスが出来ます。

岐阜 平湯バスターミナルから1時間、ほおのき平から45分
長野 乗鞍高原観光センターからバスで50分

多少の時間の違いはありますが、概ね同程度の時間なので、行きやすい方面から行くのが良いでしょう。ただ帰りは平湯に直接下山するので、岐阜県側から帰ることになるのにご注意ください。

今回の山行の金額

料金(都内起点)

新宿~松本・松本~乗鞍高原観光センター バス 5100円
乗鞍高原観光センター~畳平 バス 1400円
合計 6500円
新宿~平湯 高速バス 5800~6200円
平湯~畳平 バス 1450円
合計 7250~7450円

東京からの場合は長野県から入る方がお得ではありますが、どちらも高速バスの場合は時間は大きく変わりません。むしろ乗り換えの無いため、その点だけなら平湯の方が良いと思います。

なので宿泊したい宿によって変えたり、ゆずのようにルートによって決めても良いでしょう。

今回の撮影機材

カメラ OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ 紹介記事はこちら
レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3 紹介記事はこちら

高倍率ズームレンズ単体使用。まだ野鳥撮影には興味を持っていませんでしたが、ホシガラスが出てきて写真撮影をしたり、稜線の山並みを切り取るときに使用したりとやはり望遠が撮れるのは重宝するしますね。

山行の記録

注意

この山行記録は参考にする程度にとどめて、必ず登山地図を持参してください。

トイレ情報

バスで行ける畳平のトイレは無料のところと有料のところがありますが、無料でも十分に綺麗だと思います。ただ有名な観光地ゆえに混雑しているので、落ち着いてトイレに入りたいときは有料の方が良いですね。

ただ注意点としては、今回のルートだと出発の畳平にしかトイレが無いこと。あとはゴールの平湯だけです。ちなみにゆずは無理でしたので途中携帯トイレを使用しています。幸いにも乗鞍剣ヶ峰よりも静かな山歩きなので人の目が少ないことが救いです。

・畳平に無料公衆トイレ2つ

・畳平に有料公衆トイレ1つ

・銀嶺荘、白雲荘の宿にトイレ

※クリックでトイレの写真が見られます。水洗で綺麗
無料トイレ①。中は人がずっと出入りしていたので撮影出来ず。それでも水洗です。

無料トイレ②。こちらも同様。

バス停前の建物内の有料トイレ。チップ制のトイレが多いですが、100円を支払わないと物理的に入れない場所は始めてでした!

まったく問題なく綺麗。それでいて100円を必ず払うので、トイレ入口まで来て戻っていかれる方も多かったこともあり、お通じなど快適な空間で過ごしたい方には100円以上の価値があると思います。

1日目:関東から乗鞍畳平まで

1日目は乗鞍岳剣ヶ峰に登る予定でしたが、あいにくの天候不良。そのため宿泊予定の白雲荘に移動するだけとなりました。ゆっくりと関東から移動して、ここは畳平。

明日は晴れ予報なのでメインの平湯乗鞍登山道が歩ければ良いんです!!

1日目の唯一の楽しみ、乗鞍岳で初めて泊まる宿、白雲荘です。以前記事にしていますのでご参照ください。とっても綺麗で高地からの日の入りや日の出、星空を見られることが出来る素晴らしい建物ですね。

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2日目:ご来光後、平湯乗鞍登山道(乗鞍権現社まで)

2日目は日の出もばっちり見ることができたので、今日1日とてもいいことが起きそうでテンションは最高潮。何度見ても山で見る日の出は神秘的。

元気のゆず
全く膝が痛くなるなんて考えてなかった…

朝日のオレンジ色に染まる紅葉がまた綺麗で、なんとも贅沢で素晴らしい時間が流れていました。秋とっても良いです!!

こちらの道路は長野県側から上がってくることのできる乗鞍エコーライン。 山並みの道路もこの紅葉の中にあると、景色の1つとして同化して見事なものだと思ってしまいます。

さて日の出を見た後は1度小屋に戻り朝食を食べてエネルギーをチャージ。改めて大黒岳に登り平湯乗鞍登山道のスタートです。

正面には槍ヶ岳穂高連峰の山並みが美しくそびえています。紅葉の景色だけではなく、周囲の展望も出だしから優れているのが、このコースの素晴らしい所ですね。

大黒岳山頂に登頂。日の出はここでバッチリとみられます。まだまだ絶景は続くので、こちらはさらりと進みます。

大黒岳の北側には右側に見える、南から北に延びる尾根から道路につながっています。そして大黒岳北側から行ける、尾根が素晴らしい。

かぁーーー!!!!

たまんないです!!

まるで双六岳の稜線かと思うほどの尾根道!これだけ平べったい尾根の上に、ここを通ってくださいと言っている一本の道。これは歩きたくなるでしょう!双六岳には何時間もかけないと行けませんが、ここには1時間もかからずに来られます。是非ともこの大黒岳北側の稜線には行くことを強くオススメします!

…失礼しました。乗鞍の双六岳を終えて、大興奮のゆずですが一度左手にある道路に降ります。

ここから20分ほど路線バスの通る道路を北上します。

到着しました『平湯・十石山登山口』。先ほどの大黒岳辺りまでは畳平を起点として剣ヶ峰ついでに行く人も多いかと思いますが、ここからはほとんど人の歩かないエリア。

とはいえ道はしっかりと整備されており、非常に歩きやすい道でした。それでもやはり少ないことには変わりなく、すれ違ったのは1組だけでしたね。

お次はこれですよ!!

間違いなく紅葉を絡めた稜線としては、この日一番の景色で美しすぎて同じような写真を量産してしまいました。この稜線の紅葉はダケカンバの黄葉がメインですね。

ここから標高を下げていくのですが、左手前から右奥に延びる登山道が見え、はやくあの絶景を歩きたくなります。ただ登山あるあるだと思いますが、歩いている時は意外と周囲の紅葉が見えずにそうでもないことが多い。

やはり遠くから見るときが綺麗に見える。

こうみるとダケカンバの黄葉自体は、稜線上にあるというよりも、その下の山肌に集中しているので歩いている時、周囲の景色はハイマツだらけ。

ナナカマドも色付き始めていたので、もう少し時期が遅いと赤色も良い感じに追加されたでしょうか。とはいえ紅葉は『紅』のイメージですが、『黄色』『黄緑』などの色づきも素晴らしいものだと思います。

ちょうど硫黄岳山頂を巻いているルート辺りで、平湯がはるか下に見えてきました。この時は分かりませんでしたが、改めてみると写真にいは平湯バスターミナルが写っていますね。ズームして撮影しているので近く感じますが、結構遠くで下なのでげんなりしています。

絶望のゆず
うわ、あんなに下まで降りるのか…

それでも前を向くと、稜線とその先の北アルプスが雲の合間に見えて元気づけてくれます。

なんか次々と群れでやってきたホシガラスにも鼓舞され進む。同じカラスなのに、ホシガラスは会えると嬉しいですね!

ダケカンバの木々がそれぞれ微妙に違くて、それがまた良いんだ。

ダケカンバ黄葉に染まる谷間。ちょうど上の白い部分の道路から降りてきました。

ダケカンバ、良い形しているな~。

乗鞍権現社に到着。この辺りは少し広場になっているので休憩には最適。アップダウンもあって、大体400mぐらい標高を下げコース的にも半分ぐらいですね。また森林限界もこの辺りが境目であり、ここからは樹林帯歩きに切り替わります。振り返り、畳平方面に別れを告げましょう。

ちなみにゆずはこの辺りで膝の違和感を感じ始める…。

2日目:膝の痛みと戦いつつ平湯まで降る

等高線を見ていたので分かってはいますが、樹林帯に突入して激下りです。所々ぬかるんでおり下りにくい。

長い坂道がゆずの膝に容赦なく負担をかけていきます。痛み止めをあらかじめ飲み、少しでも消炎作用を期待して湿布を貼り、同行者が念のために持っていたストックのフル装備。

ストックに助けられたゆず
今後最低でもストック一本は持って行こうと誓いました。

地図でいうと1870m地点のスキー場最上部『桔梗ヶ原』に到着しました。コースタイム1:45がこんなにもつらいとは…。写真もほとんど撮影せず、この時は暗くなる前に下る、無事に下山することを最優先にがむしゃらで歩いていました…。

やっているのかやっていないのか、スキー場上部に到着。このリフトを使わせてくれー!!!

そして最後の最後にきつかったのが、このスキー場内の下り…。整備されて歩きやすいのですが、スキーを滑るために整備されているので『基本直線』『地味に傾斜が急』というダブルパンチでゆずの膝を壊しにきています。

緩やかすぎると速度が出ないので、まあまあの斜度です。この辺はもう気合。

ついにゴールである道路が見えてきました。本当に長かった…無事に到着して本当に良かった。

道路に到着してから宿泊予定の平湯の森までは徒歩でさらに15分ほど。膝は道路の下りで悶絶し、宿の中にある階段で悶絶しながらも無事に下界に帰ってきたことに安堵します。

さいごに

今回は乗鞍岳から平湯まで直接歩いてくる平湯乗鞍登山道でした。ダケカンバの黄葉が綺麗で絶景の稜線歩きを楽しめました。路線バスで行く乗鞍岳とは違う景色が見られたので、乗鞍岳の新しい魅力を見つけられた気がします。

1400m程度の下りがあるため、全員にオススメできるわけではありませんが、同程度の標高差を行った方は問題なく行けると思います。

今回の反省点はコロナで登山時間が減ったり、長時間行動も以前より減っていたため、完全なる筋力低下と体力低下が腸脛靭帯炎につながってしまいました。年齢による体力低下もさることながら、日頃の運動習慣を見直す必要があると改めて痛感しました。

それでは皆さん良い、膝痛に悩まれないような良い山旅を!

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