みなさんこんにちは、ゆずです。
いきなりですが、みなさんは登山靴を選ぶのに悩むことはありますか?
登山する以上、歩かないと行けないのでその『歩く』を最大限サポートする登山靴選びはいつもいつも悩むわけです。はじめは思わなくても色々と問題も出てくることもしばしばあります。
今回、紹介するのはスポルティバ社が発売している『TX 5 GTX』。2018年の発売モデルなので、少し古いですが2019年の春に購入して約3シーズン使ってみたので、レビューしたいと思います。
ちなみにですが、ゆずの靴購入歴では6足目(縦走靴や冬靴も含みます)であり、その中で一番の靴だと思ったので、用途含めて合う人がいれば、是非ともオススメしたい靴です。
用途に合う人
- 日帰り~縦走までオールマイティなモデルを探している人
- ソールにある程度の硬さがあるので、岩場の突き上げ感が無い靴をお探しの人
- ハイカットシューズだが、柔軟性あるモデルを探している人
- 片足:約525gと軽量。縦走靴の軽量化を考えている人
- ソールの取り換えも出来ず、3万ほどの高値を妥協できる人
今まで利用していた靴の種類とサイズ
足の形によって、靴に合う合わないということがあると思いますので、ゆずが使っていた、使っている靴を紹介します。
紹介するもので、大きなトラブルが無ければ、トラブルも少ないのではないでしょうか。
- ニューバランス(new balance): MO703H
- サロモン(SALOMON) :X ULTRA MID 2 GORE-TEX
- ザ・ノースフェイス(THE NORTH FACE):ウルトラエンデュランスII GORE-TEX
- アゾロ(ASOLO):エルブルース GV Men’s
- スカルパ(SCARPA):モンブランGTX
①~③は日帰りから1泊程度の岩稜帯が少ないエリアなら行っています。基本的にはこの辺りをメインで、④が岩稜帯やテント装備、⑤が雪山登山専用という感じで使っていました。
サイズ表
ニューバランス(new balance): MO703H |
捨ててしまい不明 |
サロモン(SALOMON) :X ULTRA MID 2 GORE-TEX |
Japan:25㎝ UK:6.5 EUR:40 |
ザ・ノースフェイス(THE NORTH FACE):ウルトラエンデュランスII GORE-TEX |
UK:6.5 他は擦り切れてて読めない… |
アゾロ(ASOLO):エルブルース GV Men’s |
Japan:25.5㎝ UK:6.5 EUR:40 |
スカルパ(SCARPA):モンブランGTX |
UK:6.5 EUR:40 |
ラ・スポルティバ:TX 5 GTX |
UK:7.5 EUR:41 |
購入したTX 5 GTXのサイズは『UK:7.5、EUR:41』です。今までのサイズを見てもらうと分かりますが、今回はサイズが少し大きめです。ややタイトなのか、UK6.5のサイズだとややつま先が当たる感じ。
また日本にはその中間UK7.0のサイズが販売されていないようでした。でも結果的には足のトラブルは何もなく、春~秋を乗り切りました。
ちなみにゆずは足長240mm 足周240mm ワイズEE
↓の別のブログですが、とても面白く、分かりやすかったので参考にしてください。
「あなたの足はギリシャですか?それともエジプトですか?」─この問いに対して「何言ってんの?」って思ったそこのあなた!今ま…
この靴を買うまでの経緯
使っていた靴がボロボロに
2017~2018年は③のノースフェイスの防水トレイルランニングシューズを使っていました。とても軽快でグリップ性能も良く気に入っていましたが、耐久性の低さが目立ちます。
勘違いしないでいただきたいのが、トレイルランニングシューズは軽快であるのがメインなので、軽くするために生地の耐久性が低くなってしまう場面もあります。ウルトラエンデュランスII GORE-TEXが特別かどうかは、比較したことなのでわかりません…。
生地も破けて、ゴアテックス生地まで破けてきてしまい、防水性能もダメになってしまいました。そのためこれに代わる軽量登山靴の購入に踏み切りました。
ローカットシューズの購入を考えたが
- 防水性
- 軽快
- 耐久性(特にアッパー部分が破けたので、そこの耐久性はほしい)
この性能を見ていくと、トレイルランニングシューズはもう選べないかなと思いました。ローカットやミッドカットのモデル、それこそ②のX ULTRA MID 2 GORE-TEXの後継モデルでも買おうか思ったほどです。
登山用品店でいろいろと見て、あまり意識していなかった『アプローチシューズ』というジャンルを店員さんに紹介されて、興味を持ちました。
クライミングする岩場まで行くときに使う用途で作られたもののようです。その多くがローカットシューズで、岩場に行くまでの道もを歩くもので、グリップ性も確保されて、耐久性も良く、岩場歩いていても突き上げ感が無く、足が痛くなりにくいとのこと。
アプローチシューズから選ぶことになりました。
そしてTX 5 GTXを購入
ローカットモデルでなく、ハイカットモデルのTX 5 GTXを選んだの利便性です。テントや岩場のアルプス縦走で使った④のエルブルース GV Men’sは頑丈なのは良いですが、重く・硬い、もう少し軽快に出来ないかなと思っていました。
エルブルース GV Men’s | 片足 約800g |
TX 5 GTX | 片足 約525g |
同じハイカットで、岩場からの突き上げも少なくここまで重さが違うのは驚きですね。
- 日帰り
- 小屋・テント泊の縦走
- 岩場を歩くことになるアルプス縦走
ここまでを用途をこの一足に集約できると思い、このモデルを選んだ次第です。
TX 5 GTXの特徴
- アッパー素材はヌバックなので、擦れて破けたりするリスクも少ない
- ソールも硬さがあり、ねじれにも強いため、突き上げ感なし。
- ハイカットでも適度な柔軟性あり
- ヘビーな道を行くハイカーやバックパッカーに向け開発されたモデルで、ソールはパターンでも登山道向きになっている。
- ソールはビブラム社のメガグリップ。とてもすべりにくい。
TX 5 GTXを使用した感想
日帰りからアルプス縦走、大雨にうたれたりもしましたが、無事に乗り切りました。
当初の目的である日帰りからテント、岩稜帯歩きを2019年の3シーズンはほぼこの靴一足で過ごすことが出来ました。特徴で挙げた部分はそのままの印象で、アッパーの破損は無く、岩からの突き上げも無く、メガグリップのおかげで滑りにくいですね。最高でした。
気になるところ
基本的には大満足のモデルですが、一応気になる点をあげていこうと思います。
ソールの張り替えが出来ない
この靴はソールの張り替えが出来ません。メガグリップはグリップ力は良いのですが、ソールが柔らかめなので、すり減りがはやいと言われています。
最高なのですが、ソールすり減りがはやいとそれだけ買い替え頻度が早くなってしまうのが、不満といえば不満ですね。
値段は高い
これは上記の理由と似ているのですが、値段が大体3万ぐらいします。
ソールの減りが早いのに、靴が高い。これは結構大変ですよ。買うときはかなり躊躇しましたが、一足でこれだけの用途を使える靴を知ってしまうと、また購入してしまうのかなと思います。乗せられている気がします(笑)
メガグリップは滑るときは滑る
滑りにくいと言われるメガグリップですが、個人的に濡れた岩とか木の根には特に強い印象です。ただ落ち葉の下の泥や乾いた砂へのグリップ性は、普通のグリップと大きく変わりないかなという印象です。
滑らないような場所や歩き方に注意する方をオススメします!
靴の写真
まとめ
メリット
- アッパー素材はヌバック。防水性も十分、擦れて破けたりするリスクも少ない。
- 岩を踏んでも突き上げ感なし。
- ハイカットで足首保護◎。ハイカットの中では柔軟性も良いほう。
- 日帰り~縦走もこなせる万能さ。縦走靴よりは軽量な部類
- アプローチシューズだが、ソールパターンは登山道向き仕様。
- ソールはビブラム社のメガグリップ
デメリット
- メガグリップは減りがはやい
- 値段が高い
- ローカットモデルほどの軽快さはない
- トレイルランニングシューズほどの軽さは無い
トレイルランニングシューズのようなかなりの軽さは無いので、その点のモデルを探している方以外オススメです。もちろん冬山に耐えられる耐寒性も無いので、ご注意を。
さいごに
今回は日帰り~縦走にも使えるアプローチシューズ『スポルティバのTX 5 GTX』を紹介しました。
この一足で冬山以外は行けるのではないかと思えるほどの万能さ。この冬もチェーンスパイクを履いて、冬の低山登山も出来ました。高いですが、買ってよかったなと思います。
ただソール交換できないのが一番の痛手。ここさえ出来れば、文句ないんですけど…。
アルプスの岩稜帯も歩けるほどのポテンシャルを持ちながら、日帰りも柔軟にこなせるこのモデル、次の購入する靴にお悩みの方、縦走靴の軽量化をご検討の方、是非ともご検討ください!