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【八ヶ岳】炭酸×硫黄の珍しい鉱泉。稲子湯旅館に泊まる

皆さんこんにちは、ゆずです。

登山後、温泉入ってますか!

疲れ切った体を温泉で癒すのは最高で、特に2018年に登山後に泊まった栃尾又温泉の思い出が強く、それ以来登山後の宿泊『後泊』にハマっております。

今回、そんな後泊にご紹介するのは八ヶ岳の長野県側の登山口の1つの【稲子湯旅館】です。少し気になるところはありましたが、特徴的な鉱泉を味わえる八ヶ岳の名湯の1つです。

※宿泊時期は2019年8月なので、現状の営業状況・日帰り入浴の実施などは確かめてから行かれてください。

  • 稲子湯旅館は北八ヶ岳の東側の登山口に位置する
  • 公共交通機関でのアクセスもしやすい
  • 木造の湯治宿のような建物。なのでトイレは古め。
  • 炭酸シュワシュワの特徴的な約8℃の冷鉱泉。飲泉可能。
  • 加熱・循環式の浴槽
  • 食事の量と味も良い方
  • 一部廊下の芳香剤の臭いがきついのと、ゴミの管理が甘かったのが気になるポイント

稲子湯の歴史

長野県南佐久郡小海町稲子に、標高1500mの一軒宿『稲子湯旅館』があります。

温泉開発をされたのが1874年とされており、1907年(明治40年)4月23日に内務省より冷鉱泉として認可されています。八ヶ岳山域周辺は温泉が非常に少なく多くが『鉱泉』で、ここも例にもれず鉱泉です。

稲子湯旅館へのアクセス

公共交通機関でのアクセスが可能。

各方面から電車

・東京や長野、北陸などから

北陸新幹線【佐久平駅】

小梅線【佐久平~小梅駅】

バス【小梅~稲子湯】

時間:1時間15分前後 金額:(指定席3040円)

時間:1時間前後 金額:3410円(東京からの値段)

時間:25分 金額:600円

合計:7050円

・東京や甲府・松本などから

中央本線 特急あずさ【小淵沢駅】

小梅線【小淵沢~松原湖駅】

バス【松原湖~稲子湯】

時間:2時間前後 金額:(指定席2240円)

時間:1時間前後 金額:4070円(東京からの値段)

時間:25分 金額:600円

合計:6910円

公共交通機関の場合は、小梅線の小梅駅や松原湖駅などから乗れるバスに乗車する必要があるので、まずは『佐久平駅』『小淵沢駅』のどちらかに行きます。

決してアクセスははやく無いですが、公共交通機関のみでアクセスできるのは利点ですね!

注意点として路線バスは11月~4月は運行しないようです。そのため送迎はバスが運行していない11~4月の間のみ運行しています。

登山道よりアクセス

場所としては八ヶ岳の東側に位置しており『にゅう』『白駒池』『しらびそ小屋』『黒百合ヒュッテ』『本沢温泉』といった部分から稲子湯には下りやすいです。

  • 白駒荘 登り:4時間 下り:3時間20分
  • にゅう 登り:3時間50分 下り:2時間5分
  • しらびそ小屋 登り:2時間30分 下り:1時間50分

というような場所となっています。ただ主要の山である『天狗岳』などを絡める場合は、稲子湯~東天狗岳まで往復9時間30分ほど、上記のにゅうでも6時間ほどかかってしまうので手ごろに山に登ってくる感じには難しいですね。

白駒池周辺まで別の路線バスで移動して稲子湯方面に下ったり、山の中で一泊してその次の日に泊まったりすることになりますかね。ゆずも山の中で一泊して、次の日に下山して後泊しました。

稲子湯旅館の金額

予約は電話から。じゃらん、楽天トラベルなどでは予約が出来ませんでした。

二食付き 9870円
夕食付き 8790円
朝食付き 7000円
素泊り

5000円

今回は二食付きのプランで予約。

日帰り入浴も大人 650円、小人 300円で受け付けているので、お湯だけでも堪能できるといいと思います。

今回の撮影機材

カメラ OLYMPUS OM-D E-M1 紹介記事ははこちら
レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO 紹介記事はこちら
設定 jpeg撮って出し

ピクチャーモード:ViVid

2019年なので初代E-M1です。

宿の紹介

前日は北八ヶ岳を散策

宿泊日は北八ヶ岳の白駒池周辺で苔を眺め、稲子湯に下山するだけ。北八ヶ岳は天気の悪い時でも、このように苔も楽しむことが出来るのでオススメです。

稲子湯近くの源泉が沸いているところ

稲子湯到着前に小川を通りますが、そこの小川からは源泉が沸いているのか土が変色しています。国土地理院に♨の地形図が書いてある部分ですね。

稲子湯に到着

雨降る中、稲子湯到着です。造りは古めではありますが、木造のゆず好みの外観です。

玄関・廊下

広々としたロビーがお出迎え。ここを右奥に進むとお風呂と食堂があります。

ロビーのすぐ横には、このような談話室。登山口の旅館らしく。温泉や八ヶ岳の山関係の本やパンフレットが多く置かれていました。

写真を撮り忘れましたが、アイスクリームを売っているケースもありました。

宿泊する部屋は2階。立派な木の手すりの階段を上がります。部屋に行くには、必ず階段を経由することになります。

2階の廊下。

廊下には本棚も少し。漫画や小説などの暇つぶしの本がたくさんあります。

部屋

8畳の部屋です。一般的な造りの部屋で、窓からは周囲の森が綺麗に見えます。

アメニティ類は最低限。

トイレが少し古い

トイレ※クリックで画像が開きます(少し昔の水洗トイレ、少し小汚い)

このような感じです。足で踏んで流すタイプで、山小屋よりは綺麗な方ではありますが、時代は感じます。前日に宿泊した白駒荘の方が綺麗だったです(最近建築したものなので比較するのが失礼かもしれませんが…)。

お風呂

お風呂は入ってきたロビーの右奥。廊下を進んで、角を曲がると写真のように奥に脱衣所の入り口があります。

浴槽は加熱しているお風呂なので、24時間は入れません。上記の時間には注意が必要ですね。

・稲子湯温泉【源泉名:稲子湯源泉】 平成21年6月4日

  • 温度:8.3℃
  • pH 5.0
  • 湧出量:毎分67.1リットル
  • 単純二酸化炭素-硫黄冷鉱泉
  • 源泉は透明だが、時間がたつと色味がかる。源泉は強炭酸・硫黄・苦味がある特徴的なもの。

二酸化炭素×硫黄泉という珍しい組み合わせの源泉です。浴槽の温度を42℃に保つため加熱循環式しています。

内湯が男女で各1つずつ。

脱衣所は簡易的な棚のみなので、貴重品の管理はしっかりと。

こちらが浴槽です。右壁の岩にある適度な汚れも雰囲気があり、ゆずは好みですねー。

源泉は透明ですが、時間がたつとこのような色合いに。

シャワーはありませんが、カランが3つ。シャンプーなどは使用出来るので、登山で出来た汚れは洗い流すことが出来ます。

注目のこちらが源泉投入口。温泉成分がこびりついて白くなっているのが、源泉である冷鉱泉が貯まっている部分。赤いバルブをひねると、溜まっている源泉が放出されて浴槽を冷やすのに使えます。源泉で加熱した浴槽を冷やせるので、よく考えられています。

あふれる部分は右下に流れていく仕様で、常に満タンになっています。コップがあるように、飲泉可能です。ゆずはここまで天然の炭酸を感じたのは初めてで、お世辞に美味しくはなかったですが、とても印象深かったです!

ちなみに浴槽の温泉は加熱・循環されているものなので、炭酸のシュワシュワ感はなく、源泉ほどの鮮度はやはり失われていました。

加熱循環したお湯は壁際の部分から出てきます。

入った印象としては8℃とかなりの極寒風呂になりそうですが、源泉水風呂なども用意すれば、それを好んで来る人は居そうです。贅沢な悩みでしょうが。

夕食

食事処でいただきます。

料亭の様な繊細なものはありませんが、個人的にはフライ類もあってしっかりとしたボリュームでいただけました。登山後でお腹も減っていたので、食事関係は満足です。味も美味しかったです!

ホームページでは鯉こく、佐久鯉の造りなどの鯉料理もあるようで、また変わった料理が楽しめそうです。

朝食

朝食もバランスよくいただきます。

帰路【松原湖駅まで】

旅館のすぐ前にはバス停があります。

バスは町営バスなので、小型のマイクロバス。ちゃんとステップが付いているのが良いですね。

松原湖のバス停で降りて、案内通りに進むと駅まではすぐです。

坂道を下って…

松原湖駅到着です。松原湖駅は無人駅ですが、とても綺麗なトイレがありました。

ワンマンの小梅線に乗って帰宅します。

良い点・気になった点

良い点

  • 特別な料理ではないが、食事も美味しく量も十分
  • 登山口の温泉旅館としての価値は高い
  • 湯治宿のような味のある造り
  • 加熱・循環ではあるが源泉で薄めるなど一工夫加えている浴槽の造り

気になった点

  • トイレが古い
  • エレベーターなどが無いので階段昇降は必須
  • 食堂・お風呂に行く廊下の芳香剤の臭いが強烈
  • ゴミの処理がお粗末

最後の最後で出てきましたが、一部の廊下の芳香剤に臭いがきついこと、一部のゴミ箱が満タンになっているところが正直気になりました。

古さなどの建物の造り、サービスなどはそれを理解した上で行く人が満足すればいいと思っているので、ゆずは気にしません。ただこの2点はどうにかならないか…とかなり気になってしまいます。

口コミなども見ていたら、2016年に宿泊した方で同じような指摘をしている人もいるぐらいなので、何とか改善できないかと思ってしまいます。

おそらく構造的にトイレや下水の臭いなどが一部廊下に溜まってしまうのでしょうが、う~んと言った感じ。ゴミ箱に関しては、宿泊日も平日で大勢居たわけでもないでしょうし、毎日交換していればこの量はたまらないでしょう、という感じでした。

登山口にある旅館なだけ利便性もよく、素晴らしい冷鉱泉や満足出来る食事なだけに、この後半にあげた2点は是非とも改善を検討してほしいですね。

さいごに

八ヶ岳の山中の宿も良いですが、下山口にある鉱泉・温泉旅館が多いのも八ヶ岳の魅力。

ゆずは交通アクセスの兼ね合いで、茅野駅から八ヶ岳西側にアプローチすることが多いので、今回紹介した長野側の稲子湯に宿泊出来たのは良かったです!

春は森林浴、秋は紅葉、冬はスノシューなどやれることが多いので春夏秋冬で楽しめます。

芳香剤とゴミ問題以外はとても良い宿だと思いますので、是非日帰り入浴だけでもお試しで入浴されてみてはいかがでしょうか?

今度は『唐沢鉱泉』『赤岳鉱泉』『夏沢鉱泉』『渋の湯』『本沢温泉』といった魅力的な鉱泉・温泉宿に泊まって、山中だけではない八ヶ岳にある宿の魅力をもっと味わってみようと思います。

ではみなさん、良い温泉旅を!

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