みなさん、こんにちはゆずです。
いきなりですが登山でカメラ使用しているでしょうか?コンパクトデジタルカメラから始まり、カメラとレンズが別になるミラーレスカメラを導入して約6年経ちました。
※サムネイル写真は公式ホームページの写真を引用しています。 みなさんこんにちは、ゆずです。 登山で使うカメラに悩まれていますか? 私が登山で使用している愛機は『OLYMPUS OM-D E-M1』から『OLYMPUS OM-D E-M1 […]
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ただ使っていくと年々必要に感じる部分や使っているカメラの不満点なども出てきたので、上記のように『Panasonic』『Nikon』『OM SYSTEM』の各社のカメラが新発売されては悩んで、買い替えるタイミングを考えてきました。そしてついに先日新しいカメラとして『FUJIFILM X-H2』を購入しています。
今回はなぜFUJIFILMのカメラを購入したかを、ゆずの視点でお伝えして行きますので、皆さんの参考にしていただければと思います。
- 今までの登山で使っていた組み合わせは本体+レンズ2本(合計1452g、焦点距離24-600mm)で使っていたので、同様のシステムで買い替えを検討。
- X-H2(660g)+TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD(620g、焦点距離27-450mm)の組み合わせに決めた
- X-H2の4020万画素の恩恵で、1.4倍クロップでも約2000万画素は確保され、劣化なく4K動画の焦点距離を2倍延ばせるデジタルズーム機能が魅力的。それによりレンズ一本で最大900mm相当までのシステムが作れた。
- ファインダーやモニター解像感、オートフォーカスの向上はさすがに2016年のカメラから大いに体感できた
- FUJIFILM+TAMRONレンズの組み合わせだからか、ピントの合い方に癖があり少々使いにくい(ファームウェアに期待)
- 8K、6.2K動画撮影、デジタルズーム機能を使う場合、電子手振れ補正が使えないのでボディ内手振れ補正のみ。ある程度の揺れが生じてしまう。
使用していた機種たち
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ミラーレスカメラを使用して今回の X-H2で3台目。オリンパスE-M 1、E-M1 Mark II(以下MarkII)とオリンパスカメラを2世代に続けて使用してきました。
今回買い替えに至った理由としては、Mark IIのファインダーの解像感、オートフォーカス性能をもっと良くしたい点、そしてセンサーサイズの大型化による恩恵が自分にあるのかという期待です。
正直、それだけの理由であれば他の機種でもいいのではないかと思います。フルサイズカメラも気にはなったことも確か。2022年は買い替えを検討している最中に、色々な新型機が登場したこともあり、ゆずが求めるものは何なのか非常に悩みました。
カメラに何の性能を求めるのか
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3(455g、焦点距離24-400m)
M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II(423g、焦点距離150-600m)
今までの登山では上記の組み合わせで運用することがほとんどで、合計1452g、焦点距離(35mm換算)24-600mをカバーする構成でした。この組み合わせをできるだけ変えたくないので、ボディだけではなく、なんのレンズがあるかも大事になってきています。
最近は登山中に野鳥も撮る場合があるので、24~120mm程度では物足りなくなっているのです。ハマればハマるほど、選択肢は悩むものですね。
求めるものと妥協点 | |
軽さ | 多少の増量は許容 |
機能 | ファインダー性能、オートフォーカス性能の向上を求める |
組み合わせ | 24-600m同等をカバーするレンズがあることが理想。現実的な重量や金額も大事。 |
メーカー | 特にこだわり無いが、出せる金額は限度あり |
以上の点が求める内容かなと思います。
OLYMPUSの後継機にしなかった理由
まず買い替えるときの第一の選択肢として、レンズを交換する必要がないので後継機を選ぶことです。実際に2世代に渡ってOLYMPUSを使用してきたので、E-M1 MarkⅢ(以下MarkⅢ)もあれば、最新機種であるOM SYSTEMのOM-1もありました。
MarkⅢにしなかった理由としては、一番恩恵が欲しかったファインダーがMarkIIとほとんど同じという点です。O-M1の登場で中古価格も落ちましたが、それでも選択肢にはなりませんでした。
2022年3月に登場したO-M1もMarkⅢよりも飛躍的に性能が向上し、魅力的な性能となりました。ただ高速連射をそこまで求めていませんし、発売当初からオートフォーカスの調整がまだ不十分などの意見が聞かれ、ほかのカメラの登場とファームウェアでの成熟待ちとしてました。
他社カメラとフルサイズカメラの誘惑
Canonから2022年6月と7月にEOS R7とEOS R10というAPS-Cカメラも発売になり、これまた迷いました。
値段も比較的抑えているのに性能は良さげ。ただレンズがRF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMというレンズがありましたが、焦点距離は29-240mm相当であり、ほかのレンズラインナップと販売されているレンズの価格で断念。
同様の理由で、フルサイズミラーレスカメラもレンズ価格と求める焦点距離のレンズ選択し無いことから、選択肢から除外しました。フルサイズという単語には惹かれましたけどね。
TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXDの魅力
2021年に発売されたTAMRON『18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD』という奇跡のレンズ。
レンズ一本で焦点距離27-450mm相当をカバーするこのレンズの登場は非常に魅力的で、ゆずが求めるレンズとしては十分でありますが、使用できるマウントがFUJIFILM、SONY。色々と前置きは長くなってしまいましたが、この2社から選んでいくのが最有力候補と考えていました。
あとは組み合わせるボディですが、SONYは最近APS-Cカメラは動画やVlog用のものしか発売していませんので未知数。対してFUJIFILMは2022年に新型機を3機種も発売したので、俄然FUJIFILMが有力となりました。
高解像モデルのX-H2が登場、MarkⅡから変化点
2022年の9月に発売された高解像モデルのX-H2。FUJIFILMでは初めての高解像モデルで、風景写真を主に撮影するゆずとしては魅力的なモデルでした。ただ新しいモデルなので、購入した人たちの感想を待ってから本当に買い替えするべきか悩んでいました。
結果的には評価も高かったので購入したのですが、MarkⅡから交換することによる比較をしていきます。
E-M1 MarkⅡ | X-H2 | |
センサーサイズ | 4/3型 | APS-C |
画素数 | 2037万画素 | 4020万画素 |
画像処理エンジン | 2016年のもの | 2022年最新 |
手振れ | 5.5段 | 5軸7.0段 |
ファインダー | 236万ドット(倍率0.74) | 576万ドット(倍率0.80) |
モニター(バリアングル) | 104万 3.0型 | 162万 3.0型 |
オートフォーカス | 121点 被写体認識× | 425点 被写体認識〇 |
動画性能 | 4K 30pまで | 4K60P(クロップあり)、8K30P |
除塵機能 | SSWF | 超音波 |
メディア | SD UHS-II + UHS-I | SD UHS-II + CFexpress B |
大きさ(幅×高さ×奥行) | 134.1×90.9×68.9(突起なし) | 136.3×92.9×84.6 |
重さ(メディア・バッテリー込み) | 574g | 660g |
撮影枚数 | 約 440 枚 | 約 540枚 |
USB充電・給電 | 不可 | 可能(PD対応) |
動作温度 | -10℃~+40℃ | -10℃~+40℃ |
基本性能で気になる部分をピックアップしました。まあフラグシップとはいえ2016年のカメラと比較するのも何ですが、ゆずが気になっている部分だけ簡潔に。
不満に感じていたファインダーやモニターの解像感が上がったのが最大の魅力で、実際に使用していてクリアなファインダーに大変満足しています。オートフォーカスに関しても年代による向上を感じており、2022年からハマっている野鳥撮影でも使える被写体認識機能にも期待!
ほかにも高解像化による評判もいいので期待できますし、動画も先を見据えて8K撮影がクロップなしで出来るのも魅力。当然ながら-10℃まで動作するとメーカー公式で明記している点や、やっとUSB充電できるのもうれしい。
大きさと重さはもうしょうがないと妥協しているので問題なし。
ほかにもOM SYSTEM特有の魅力な機能もありますが、その点は今回は理解したうえで選びました。ほぼセンサーにゴミが乗らなかった除塵機能がSSWFでないのがちょっと心配。
焦点距離を延ばせる機能がレンズの幅を広げる
上記の部分も選んだ理由ではあるのですが、最大の決め手は4020万画素になったことでの恩恵がゆずにとって魅力が大きかったのです。
- 1.4倍クロップで約2000万画素、2.0倍クロップで約1000万画素保持
- 4K動画で画質の劣化なく、焦点距離を2倍にできる『デジタルズーム機能』
この焦点距離を延ばす機能がこのX-H2を選んだ理由です。X-H2Sでは2つとも出来ませんし、X-T5は4020万画素対応しているのに8K動画が撮れないのでデジタルズームが出来ません。
組み合わせを検討しているTAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXDで考えてみましょう。
元々の焦点距離(35mm換算) | 27~450mm |
1.4倍クロップ併用(約2000万画素) | 27~630mm |
2.0倍クロップ併用(約1000万画素) | 27~900mm |
デジタルズーム(2倍ズーム可能) | 27~900mm(4K画素劣化なし) |
なんと!!写真だけでいえば、MarkⅡの2036万画素と同等と考えると、1.4倍クロップまでは許容範囲なのではないでしょうか。動画に関しては、8Kが撮れるメリットよりも8Kが撮影できる恩恵で劣化ない4Kが900mmまで延長できるのです。
ゆずが求めていた『24~600mm』の焦点距離を、X-H2 + TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXDならば、レンズ1本でカバー出来る点が何よりの決め手となりました。
みなさん、こんにちはゆずです。 以前 FUJIFILM X-H2を登山用のカメラとして新調したことを記事にしました。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://yamaryoko.com/fujifilm-[…]
使用した組み合わせで別の記事を書きました!!
交換したことによる重量や焦点距離の変化まとめ
- E-M1 Mark II(574g)
- M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3(455g、焦点距離24-400m)
- M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II(423g、焦点距離150-600m)
合計1452g、焦点距離(35mm換算)24-600mをカバーする構成
- X-H2(660g)
- TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD(620g、焦点距離27-450mm)
合計1280g、焦点距離(35mm換算)27-450mをカバーする構成(クロップで630mm・900mm、4K動画は900mm相当まで延長可能)
一対の組み合わせとしては重くはなりましたが、レンズが1本になったことで合計重量は約200g減量。4020万画素の恩恵でクロップやデジタルズーム機能を利用すれば640~900mmまで延長できるので、ほぼ理論上はゆずの希望通りでパーフェクト!!
少し使ってみた感想と今後の課題
実際に購入して1度だけですが登山で使用したことで、少し課題も見えてきました。あくまで理論上だったので、うまくはいかないものです。
まずファインダーやモニター解像度は最高!であり、何にも全く不満はありません!
操作面はメーカーが違うので、まあ慣れていくので特に不満はないです。大きさや重さ、バッテリー関係も特に現状では問題もありません。
- オートフォーカスの速さと正確さ、被写体認識の有用性
- 動画撮影時の手振れ制御
このあたりが今度の課題となりそうです。
オートフォーカスの速さと正確さ、被写体認識の有用性
まずMarkⅡよりも良いので不満は無く、かなりいいと感じています。しかしながら、動作保証されているとは言え純正レンズではないからか、ピントが合いにくかったり、合わせるのに癖がいるのが少々いらだつことありますね。
特に広角域から望遠域まで一気にズームしてからだとピントはほとんど合いませんので、27→200→450mmといったように間にワンクッション挟むと解決しやすいです。これはどちらかというとレンズの問題もありそうなので、TAMRONさん今後の改善を大いに期待します。
なのでその前提ですが、野鳥の被写体認識もまだ有用性は実感できていません。ゆずが期待しすぎなのか、組み合わせるレンズの問題か、枝の奥にいる鳥や小さな野鳥ではなかなか認識されにくいので、今度設定なども含めて再度検証していきます。それでもあるほうが撮影できる機会が増えることには変わりないですけどね。
動画撮影時の手振れ制御
900mm相当という超望遠域の撮影になるので、手持ちで撮影してブレない動画撮影が求められます。その時の注意点としてよくよく見たら公式ホームページにも書いてあったのですが、電子手振れ補正が使えない場合があります。
8K 30p | 電子手振れ× ボディ内のみ |
6.2K 30p | 電子手振れ× ボディ内のみ |
4KHQ(デジタルズームで撮れるモード) | 電子手振れ× ボディ内のみ |
4K 60p | 電子手振れ〇(1.1倍クロップ) ボディ内(1.14倍クロップ) |
4K 30p | 電子手振れ〇(1.1倍クロップ) ボディ内(クロップなし) |
表にするとこのような感じとなり、デジタルズームが使える4KHQでは電子手振れ補正が使えません。なので実際に900m相当で野鳥を撮るものなら、手持ちでは結構酔ってしまうような揺れる動画となってしまいます。
なので450mmを使用して4K30pでの電子手振れ+ボディ内手振れを適応させるのが、現状では手持ちという条件では一番揺れない動画を撮影出来るでしょうか。とはいえ900mmまで延長できるデジタルズームは魅力的なので、上手く木や石、建造物などで固定性を高めたり、三脚もしくは一脚を利用、ブレない撮影姿勢を習得するなど、別の方法を検討していこうと思います。
ただ上記デメリットは手持ち限定なので、三脚での利用を考えている人にはデメリットにはならないでしょう。なんとしてでも使いこなしたいです。
作例
参考程度にX-H2 + TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXDで撮影した写真を載せて終わりにしようと思います。まだ日帰り一度しか使っていないので、使いこなしきれていませんので、ご了承ください。
カメラ | FUJIFILM X-H2 |
レンズ | TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD |
サイズ |
1200 × 800に圧縮 |
jpeg 撮って出し(基本Provia) |
さいごに
今まで一式使っていたカメラを下取りに出して、新しいカメラが来た時は嬉しい反面、どれだけ使いこなせるか心配でもありました。
高い買い物ではありましたが、最新の機種を使用することにより、色々な刺激にもなるでしょう。実際にファインダーが綺麗になっていることから、写真を撮るモチベーション向上も実際に体感しました。
購入してまだ全然立っていませんので、これから長い付き合う愛機として色々と使いやすく出来ればと思います。
FUJIFILMは今回紹介したX-H2を1日無料で貸してくれるレンタルサービスもあり、ゆずも実際に使って決めたところもあります。気になる方はこの素晴らしいサービスをぜひとも使ってみてはいかがでしょうか?
それでは皆さん、いい山旅を!