みなさん、こんにちはゆずです。
2023年2月の厳冬期に八ヶ岳の硫黄岳に登頂したときに、拠点として夏沢鉱泉に宿泊してきました。その時に利用した夏沢鉱泉が素晴らしく、夏や秋にも使いたい!また冬に再度硫黄岳に登頂する時に使いたい!と思ったので、皆様にも共有したいと思いました。
ちなみにゆずが選んだ理由として
- 冬季の平日は路線バスがほとんど無いので、送迎してくるサービスに惹かれた
- 寒い冬にしっかりと温まることができるお風呂に惹かれた
- 個室なのが素晴らしい!
- ご飯も非常に充実していた
- 登る山やコースタイム的にも拠点として最適であった
この辺りが魅力に感じた部分ですが、正直のところはぼ送迎してくれる点、個室な点が主な理由
ゆずと同じように公共交通機関のアクセスに悩んでいる方、もしくは山に泊まるときに個室を求める方には非常に魅力的な選択肢になると思います!!ぜひご覧ください!
- 茅野駅-夏沢鉱泉の間を宿泊者は通年送迎してくれる(茅野から9時台・15時台、夏沢鉱泉からは8時台、14時台)。送迎は桜平登山口までで、そこからは徒歩30分必要。
- 全部屋個室で二食付き:13000-14000円で宿泊
- 軽量も朝夕書も豪華で美味しい!!
- 部屋やトイレも含めて全体的に環境はきれい
- お風呂は源泉4℃の鉱泉使用。加熱風呂
- 送迎も踏まえて、冬季の硫黄岳登山には非常に重宝する
夏沢鉱泉へのアクセス
硫黄岳、根石岳の麓にある夏沢鉱泉。路線バスは通っておらず、自家用車で行くには『桜平』にある駐車場から徒歩30分あります。そのためここの登山口を使う方のほとんどは自家用車利用の方になると思います。
なので路線バスが出やすい土日、もしくは平日も出ている白駒池方面(冬季以外)が使えるときでは機会がありませんでした。
ゆずとしては最大の魅力の桜平登山口まで宿の送迎車が冬も含めてあること!
茅野駅から9時台、宿から茅野駅へ14時台に出してくれるので、すっごく登山者に合わせた時間配分をしてくれるのがとにかく嬉しい!
茅野駅 → 桜平 | 9:08発、15:15発 |
桜平 → 茅野駅 | <無雪期>桜平ゲート発 8:00、14:30 <積雪期>桜平ゲート発 7:30、14:00 |
更に詳しい場面は夏沢鉱泉の公式ホームページをご参照ください!
夏沢鉱泉と組み合わせる山々
位置的には硫黄岳、根石岳の西側麓に位置するのでシンプルに『硫黄岳』『根石岳』あたりが多いかと思います。そこから南八ヶ岳の赤岳、横岳に行く場合や、北八ヶ岳の天狗岳方面に抜けるのも良いでしょう。
ゆずが行った冬期の場合は硫黄岳、根石岳だけに往復で行く方が多いようです。硫黄岳はコースタイム3:40ぐらい。夏道のコースタイムなので、冬の今回は写真撮影にテンションが上がってしまい、6時間ぐらいはかかってます。後述しますが、7時ぐらいに出て13時~14時ぐらいに戻ってくる形ですね。
夏沢鉱泉の金額
宿泊費
グリーンシーズン(冬は+1000円) | 1泊2食14,000円 1泊夕食13,000円 1泊朝食12,000円 1泊のみ11,000円 |
さらにmont-bell、JRO会員なら500円値引きされますよ。
決して安いとは言いませんが個室料金がかからないというのも、ゆず的にはめちゃくちゃ推したい部分!送迎料金も含まれていると考えたら良いと思ってしまいます。
今回の撮影機材
カメラ | FUJIFILM X-H2 紹介ブログ |
レンズ | TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD 紹介ブログ |
サイズ | 1200 × 800に圧縮 |
jpeg 撮って出し(基本Provia) |
2023年から使い始めた愛機、FUJIFILMのX-H2。以前のレンズは35mm換算で24mmスタートでしたが、こちらは27mmなので少し狭くなってしまう。
登山よりも宿の中を撮影するときに、広く撮れる別のレンズだけ欲しくなりますな。
宿の紹介
茅野駅に到着。普段八ヶ岳、霧ヶ峰方面の路線バスで利用するバスターミナル口ではなく、東口に回ります。
ここで待機していると送迎車がやってきます。厳冬期と平日ということもあるからか、送迎車を利用する人たちは誰もいませんでした。
1時間弱、送迎車に揺られると桜平登山口ゲート前に到着。ここから先は国立公園という色々な規定があるようで、人を乗せて車の走行ができないようです。
荷物だけは車に乗せたままに出来るので、先に行く送迎車を見送り、自分たち歩いて向かいます。
徒歩でだいたい30分程度、厳冬期の樹林体を歩きます。数日前に雨が降ったこともあり、路面は凍結場面も多かったです。最低でもチェーンスパイクなどの滑り止めの道具は必須でした。
仮に登山目的じゃなく、写真撮影の方であっても、滑り止めとして簡易的なアイゼンは必要だと思います。
開けたところに出ると見えるのが夏沢鉱泉。こんな山奥に立派な建物が建っているなあと感激します。
さて、とても寒いので中で温まりましょう。我々の荷物を乗せた送迎車は先に到着していましたね。右側から小屋の中に入ります。
内観
玄関に入ると左に靴箱、右にグッズ販売している場所があります。登山バッヂは毎度欲しいと思ってしまいますが、百名山のみ記念に購入しようと心に決めています。
その他、色々なグッズも並んでいるので惹かれますね!
玄関から入ると食堂兼談話室。
薪ストーブの雰囲気が抜群に良いですね!山好きなら薪ストーブを家に作りたいとみんなきっと思うはず!
登山の雑誌やYou Tube関係の方のサインもありました。そうゆうゆずもYou Tubeのかほさんが夏沢鉱泉の内観とか食事とかを紹介していて、これなら快適に過ごせそう!と宿泊を決めた口です。
1階は玄関と談話室、食堂、お風呂があるだけなので部屋のある2階に移動します。ここまで歩いて来ているので問題は無いと思いますが、階段を利用します。
2階に上がると廊下と部屋があります。
相部屋もあったようですが個室のみの形態に変えたようで、個人的には個室需要は間違いなく高まったと思うので非常に嬉しい限りです。
1階、2階にはそれぞれ流し台があります。真冬でもキンキンに冷えた水が蛇口から!凍結予防もあり、常に流れています。
部屋の案内は後にするとして、次は談話室に戻ります。ここは軽食が食べることも出来ます。冷えた体に温かい飲み物も良いですねー。
その他、ラーメンやらビーフシチューなどのある程度しっかりと食べることも出来ます。このときは、硫黄岳下山後に絶対にボルシチを食べると心に決めました。
ちなみにいつでも飲めるお湯があるのも高ポイント!
何時でも熱々では無いですが、朝には沸きたてを入れてくれるので自前の魔法瓶に熱々で移せます。
トイレ
微生物を使用した浄化槽で下水を浄化しており、山の中でも水洗トイレを利用しています。
よくあるトイレットペーパーは流さない系です。
- ※クリックすると開きます(水洗綺麗なトイレ)
-
水洗タイプのきれいなタイプ。
しっかりと洋式トイレを利用しています。
部屋
今回宿泊した部屋は阿弥陀岳。
まず驚いたのがベッドだったこと!
正確には台の上に布団を乗せるような形ですが、わざわざ畳む手間の無いですし、布団もふかふかです。偶然にも先程紹介したかほさんもここに泊まっておりましたが、そのときは和室だったのでだいぶ雰囲気は違いましたね。
間にもテーブルがあり、部屋での山談義もしやすい!このテーブルは非常に重宝しました!
そしてコンセントもしっかりと使えます!
ハンドタオル、歯ブラシなどのアメニティをあるとは…!何だこの至れり尽くせりの環境は!
そしてダメ押しの湯たんぽ!!
え、寝るときに湯たんぽも貸し出してくれるんですか?朝には温くなった湯たんぽのお湯を使って顔を洗ってください?
はー!よく考えています!朝から顔も手もキンキンに冷えた水で洗わなくて良いのがこんなにも嬉しいなんて!湯たんぽ効果もあり、しっかりと眠ることが出来ました!
ちなみに他の部屋もベッドのような作りになっていました!
お風呂
さて冷えた身体を癒やすためにお風呂に入っていきましょう。浴槽はしっかりと男女別です!
脱衣所はなんか雑多感ありますが、これはしょうがないかな。
ここ夏沢鉱泉は名前の通り『鉱泉』が湧いています。
鉱泉はミネラルとか温泉同様の成分を含んでいるのですが、源泉が冷たいため温泉には定義されません。温度(温泉源から採取されたときの温度)が摂氏25℃以上必要なのです。
内風呂しかありませんが、雰囲気は山の温泉って感じでとても良い。
源泉が4℃しか無いので浴槽は加熱されています。源泉自体はジャバジャバと横から出ていますが、ほぼ氷水に近いぐらい冷たいので、浴槽温度を調節するときは水代わりで使います。
誰も来ないので、少し温めにするめに源泉を入れて調整しました!
あとは驚くことにシャンプー、石鹸を使えます!!
これまた驚きました…!立山とか美ヶ原などのかなり整った環境しか難しいと思っていた下水の浄化関係もクリアしているのでしょう。
食事
食事関係は軽食、夕食、朝食の流れでご紹介していきます。
到着して辺りを散策後に小腹が空いたので、おでんを食べました!湯煎したものでしょうが、温かいおでんが食べられる幸せに大満足です。
こちらはボルシチセット。硫黄岳下山後のお腹ペコペコ状態で食べたので、あまりの美味しさに一瞬で食べてしまいました!
夕食
18時から開始とちょっと遅め。夕食も非常に豪華。品数も豊富ですし、一品の量も十分。これだけの品数があるのに本当に驚きました!!
豆乳鍋も席に着いてから火をつけてくれますし、鍋は温まるので良い。
自家製味噌を使ったサバの味噌煮。こいつは美味かった!
唐揚げにサラダなど鍋以外の主役級が勢ぞろいしています。
食後のデザートも出てきたりして、いやはや贅沢。洋梨、桃などのアイスシャーベットから選べます。
朝食
朝食は6時からなので、7時には登山には迎える程度の余裕があります。
夕食ほどの品数ではないですが、必要十分な量ですね!
野菜、魚、卵、デザート、豆類などのバランスも良い。
白米、味噌汁はもちろんのこと漬物、納豆もしっかりと用意。これから登る硫黄岳登山に向けて、素晴らしい栄養補給が行えました!
さいごに
ここまでみていただき感謝。今回紹介した夏沢鉱泉はとにかく登山前後の拠点として素晴らしい!
山小屋内なのに個室追加料金もなく、トイレの綺麗さはもちろんのこと、お風呂も入れるしご飯もボリュームあるもの。それだけでも十分な満足感ですが、冬期の茅野駅送迎はかなり助かります!!
平日の路線バスがほとんど無いので、送迎も加味した冬期の硫黄岳・根石岳などの登山には相性が非常によく、ぜひともオススメできます。これだけいいとぜひともまた泊まりたいと思いました!!
少しでも参考になればと思います。それではみなさん、いい山旅を!!