みなさんこんにちは、ゆずです。
10月に入り、すっかりと秋の気候になってました。少し登山で標高を上げれば、もう肌寒くなってきます。そのため着用するベースレイヤーも徐々に半袖から長袖に変わってくる時期でもあります。
なかなか秋冬での長袖ベースレイヤーが定まらない時期が続いていましたが、ここ2年ほど秋冬のベースレイヤーで愛用しているのが、モンテインから出している『プリミノシリーズ』。2年ほど使用した感想が気になった方の参考になればと思い、記事にします。
個人的には目立った弱点もなく、使いやすいベースレイヤーで『薄手を探している』『メリノウール100%だと乾きにくいのが気になる』『濡れていても適度な保温性が欲しい』『プリマロフト配合なんて面白いじゃん』など、あてはまる方にはオススメ出来るベースレイヤーだと思います。
- プリミノ = プリマロフト × メリノウールの混紡のもの
- メリノウール50%、ポリエステル25%、プリマロフト25%の混紡率
- メリノウールの吸放湿性・保温性・防臭性に加えて、プリマロフト・ポリエステルの速乾性・耐久性・疎水性の特徴を足している
- 140(薄手)と220(中厚手)の2つの厚さがある
- 秋冬用のベースレイヤーに購入
- 単体使用、もしくはウインドシェル・ソフトシェルと合わせて使うことが多い
- 2年間の秋~春の時期使用したが、毛玉はわずか。耐久性は良好
- 汗冷えしにくく、速乾性もmont-bellの薄手メリノウールよりも良い
- 金額が約12000円ほどと高価である
Montane Priminoの特徴
モンテインが独自開発したPRIMINO®素材は、天然のメリノウールが持つ吸放湿性、保温作用や防臭性能をベースに、疎水性を持ち水を寄せ付けないメリノウール繊維よりも細いプリマロフト® モノフィラメントをプラスする事で速乾性を強力に向上させました。
更に、丈夫なプレーン・ポリエステルのモノフィラメントをこれらに混紡することで、アウトドアユースに要求される耐摩耗性や耐久性を付加させ、サラッとした肌触りの良さにもこだわりました。なお、PRIMINOに使用されるウールはノンミュールジングウールのみを使用しています。
公式ホームページより引用
このMontane Primino140シリーズの特徴はなんといっても生地の配合。
プリミノ = プリマロフト × メリノウール
プリマロフトゴールドというダウンの代わりに保温材として使用されている繊維を、メリノウールと組み合わせて使おう!という贅沢な配合で使用している生地です。
ポリエステル25% + メリノウール25% × プリマロフト25% + メリノウール25%
という2種類の繊維を編み込んで使用しているそうです。『メリノウール50%、ポリエステル25%、プリマロフト25%配合』という混紡の商品ですね。
メリット | デメリット | |
メリノウール |
吸放湿性、保温性、防臭性 |
乾きにくい |
ポリエステル | 乾きやすい、生地の耐久性が高い | 乾きやすく、冷えやすい |
プリマロフト | 濡れても保温性が失われにくい(疎水性) | ダウンよりは重くて、暖かくない |
もっと詳しくは繊維の特徴があると思いますが、ざっとこのぐらいかなと思います。メインとなるメリノウールの特徴を生かしつつ、生地の耐久性や乾きやすさをポリエステルで補い、プリマロフトの濡れても保温性が下がらないメリットをブレンド。
そんなハイブリッドな生地がプリミノの正体という訳です。
140、220の生地の厚さや半袖・長袖などバリエーション豊富
- タイプ:半袖、長袖、フーディ、ジップ付き、下半身下着、タイツ
- 生地厚:140(薄手)、220(中厚手)
そしてこのプリミノシリーズの良い点は、商品展開が多い点。今回ゆずが購入したのは『140の長袖』ですが、人によってはジップ付きが好き、半袖を探している、中厚手を探していると用途も多数だと思いますので、選択肢が多いのが非常に助かりますね。
ゆずが購入をしたきっかけ
『秋冬に使う薄手の長袖ベースレイヤーを探していた』
『メリノウール100%よりも乾きやすい方が好み』
『プリミノってちょっと面白そう』
『評判から生地の耐久性も高そう』
という点がこの商品を選んだきっかけです。この前はmont-bellの薄手メリノウール長袖を着用していましたが、どこかの宿泊のタイミングか分からないのですが無くしてしまいました…。
なので薄手ベースレイヤーが欲しかったので探していたのですが、同じのはちょっと面白くないかなという点と、薄手の長袖ベースレイヤーを着る時期だと結構汗をかくことも多いこともあったので、もう少し乾きやすく、なおかつ保温性が下がらないものを探した次第。
メリノウール(防臭・しなやか・保温性)か!それとも化繊(速乾性、耐久性、通気性)か! この時期になるとモノ好きな奴らの間…
この時に参考にした記事。余談ですが最近、記事の更新が再開して嬉しいです。
プリミノ140ロングスリーブのレビュー
色は3色展開でブラック、ブルー、レッド。サイズはS/M/Lの3サイズ展開です。
166㎝、53kgのゆずですが購入したサイズは『Sサイズ』です。それでも袖は少しあまりがち。
ブラックを購入しようとしてましたが、実物を見て一番レッドの色合いが気に入りましたので、珍しく赤色を購入しています。赤といっても鮮やかな赤ではなく、暗めな赤なのでゆずとしては好みです。
また少々細かいですが、ブラックだと生地と縫い目の色が少し違うためか『縫い目の色が目立つ』という部分が実物をみて気になりました。レッドも少々ありますが、ブラックほどでは無いので、その点もメリットです。
重さは公式ホームページでは125gと書いてありますが、160g。流石に表記ミスではないかと思います。標準的な重さかなと思います。
ロゴ各種
ロゴに関しては左肩『MONTANE』、右腹部『PRIMALOFT』、首の裏に『Primino140』があります。ちょっと首裏のロゴがデカくて目立つのが、少々気になります。
それでも正面から見ると、いかにも○○メーカー使ってます!!って感じが無いので、それは良い点かなと思います。正直、そこまでアピールしたいとは思いませんし。
使用する時期
約2年で秋~冬、春でも寒い日にはこの服を着ています。肌寒い秋の時期は単体で、もっと寒くなったり秋の標高高い場所では、この服にウインドシェルやソフトシェル、ベストを追加して使用していました。
最近はウインドシェル、ソフトシェルをその時の気温や風、行動中か停滞しているかで調整しています。なのでほぼ寒くなってくるとスタメンですね。
1~2月の低山や、11~3月ぐらいの標高2000m前後の場所ではソフトシェルなどを脱ぐことも少ないので、基本は着っぱなしという感じ。
ちなみに夏の時期はほとんど使うことは少ないです。基本的は半袖Tシャツ+アームカバーの組み合わせで行動するので、これ単体では暑いです。ただ9月中旬以降のアルプスなどの環境を選べば行けると思います。
12月群馬県の低山。そこまで標高差もなく、時間も迫っていることも無かったのでゆったりめ。ゆっくりとした登りだったので、ベストをこの時に着てちょうどいいぐらいでした。
3月の丹沢にある大野山で休憩中の1枚。行動中は単体でも汗ばむ時期でしたが、休憩中はウインドシェルを着ているとちょうどいいぐらい。汗冷えも少なく、100%メリノよりも乾きが早いので重宝しました。
生地の耐久性
2年間の秋~春の時期を使った生地表面の状態を確認してみましょう。
こちらが摩擦の多い部分の1つ、背中の腰辺りですね。薄っすらと小さな毛玉が出来ている程度。パッと見た感じでは分かりません。
こちらはザックベルトなどの摩擦が生じる肩前面部分。縫い目付近にこちらも薄っすらと毛玉が出来ている程度。腰同様にそこまで目立ちません。
前に使用していたmont-bellの長袖メリノウールと比較して
薄手長袖のベースレイヤーがmont-bellの薄手メリノウール以外に所有したことが無かったので、他と比較することが出来なくてすみません。
まず数少ない使ったことのあるmont-bellの薄手メリノウールと比べると
- 保温性はそこまで変わりない
- 生地の耐久性はプリミノ140の方が良い
- シルエットはプリミノ140の方が良い
- 汗冷えは変わりないぐらい感じにくく、乾きはプリミノ140の方が良い
- 金額は圧倒的にmont-bellが安い(12000円と5500円ぐらい)
といった感じです。単体での使用や上着に重ねるとしてもプリミノ140は優秀。ある程度行動して発汗のある環境では、mont-bellのメリノウールよりも優秀で、メリノウール50%でも着心地も良好です。やはり汗かく環境でも使いやすくなっているのは非常に惹かれますね。
ただmont-bellのメリノウールは圧倒的な安さが最大の利点。それ以外のメーカーと比較すると12000円が圧倒的に高い訳ではないですが、コストの面はさすがはmont-bell。
ゆず個人としては、通気性の良いソフトシェルなどと組み合わせて使うので、通気性や速乾性も含めて『プリミノ140』の方を愛用すると思います。そこまで速乾性を求めず、薄手メリノウールの保温性・防臭性をコストを抑えて使うとすれば『mont-bellのメリノウール』とオススメします。
汗をかくときはかくので、乾きやすいに越したことはない。意外と残雪期でも登りが続くと汗だくになってしまうものです。
まとめ
- プリミノ = プリマロフト × メリノウールの混紡のもの
- メリノウール50%、ポリエステル25%、プリマロフト25%の混紡率
- メリノウールの吸放湿性・保温性・防臭性に加えて、プリマロフト・ポリエステルの速乾性・耐久性・疎水性の特徴を足している
- 140(薄手)と220(中厚手)の2つの厚さがある
- 秋冬用のベースレイヤーに購入
- 単体使用、もしくはウインドシェル・ソフトシェルと合わせて使うことが多い
- 2年間の秋~春の時期使用したが、毛玉はわずか。耐久性は良好
- 汗冷えしにくく、速乾性もmont-bellの薄手メリノウールよりも良い
- 金額が約12000円ほどと高価である
さいごに
今回はプリミノ140を紹介しましたが、いかがでしょうか。12000円と高価なものではありますが、肌に直接触れるベースレイヤーが快適だとそのときの登山も快適に過ごすことが出来ます。
ゆずはメリノウール好きで、乾きやすい混紡モデルの方を愛用することが多いです。メリノウール100%の着心地も気にされる方が多いですが、最近はそこまでの差を感じなくなっている印象です。なのでいくら寒いとは言え、寒暖差の多い秋や雪が残る冬でも行動量によっては発汗するので、乾きが100%メリノウールよりも良い、このプリミノシリーズをしばらくは愛用していきます。
メリノウールが入っていて、肌寒い時期に使える薄手のベースレイヤーを探している。それでもって速乾性や耐久性にも重きを置いているタイプのものを探している、そんな方には十分にオススメ出来る商品です!
購入検討している方や気になっている方の参考になればと思います。
それではみなさん、良い山旅を!