当ブログの運営ではアフィリエイト・アドセンス広告を利用しています

【奥多摩】お風呂に入れる癒しの山小屋。三条の湯宿泊・紅葉の飛龍山(大洞山)登山

みなさん、こんにちは、ゆずです。

東京の大自然『奥多摩』の登山について。東京最高峰の『雲取山』が注目されるとことですが、今回はそのお隣の『飛龍山。別名:大洞山』に登った時のことをご紹介します。

そしてもう一点。雲取山付近の山小屋『雲取山荘』にも、雲取山同様、山小屋として注目されています。今回の宿は同じ雲取山近くの山小屋『三条の湯』。立地的には雲取山荘には負けてしまいますが、水も豊富で何よりお風呂に入れます。

そんな奥多摩の少しマイナーな山・山小屋を、紅葉の良い時期に行ってきました。

飛龍山(大洞山)について【山梨百名山】

場所

飛龍山は、埼玉県と山梨県との県境にある標高2077mの山です。雲取山は東京・山梨・埼玉の県境ですが、飛龍山は東京からは外れています。

近くには日本百名山である雲取山がそびえ立ち、飛龍山は雲取山から西側に位置しています。飛龍山から西の稜線には金峰山や瑞牆山まで至る『奥秩父主脈縦走路』となっています。

ゆずのイメージ

ゆずの飛龍山に対してのイメージですが、『地味』『縦走路の通り道』でサブみたいな山でした。実際に山頂展望無いですし、樹林帯です。

しかし行ってみて『静かな原生林』という言葉が一番しっくりきます。それに展望の優れるところもあれば、途中には紅葉の美しい樹林もあり、山頂だけなく山全体で味わう、また行っても良いと思う良い山でした。

三条の湯について

奥多摩の山小屋はそこまで多くありません。雲取山近辺の山小屋は『雲取山荘』『七ツ石小屋』『三条の湯』ぐらいしかありません。近年『奥多摩小屋』が使えなくなったことにより、この山域の山小屋はとても貴重な存在です。

その中で三条の湯は、谷間に位置しているものの、『お風呂に入れる』『トイレが綺麗』『テント場も有している』など様々な要素を持っている小屋です。

立地・アクセス

主なルートは4つ。

  1. お祭りバス停から、林道を上がる
  2. 丹波方面から、天平尾根を越えて行く
  3. 雲取山から水無尾根を下って行く
  4. 飛龍山から下って行く

入山してから一泊目に使うとすると、①②が有力。③④は縦走の途中に寄って利用する、といった方法が有力でしょう。

ただ場所的に、雲取山や飛龍山を経由すると、2日目の時間が増えてしまい、時間配分がうまくいかないのが難点。朝から行動する、巻き気味で歩くなど、時間配分にご注意を。

こう見直すと、飛龍山の方が長いのね(笑)

1日目:①お祭~三条の湯 3:30
2日目:三条の湯~雲取山~鴨沢 6:50
2日目:三条の湯~飛龍山~丹波 7:30

私が利用したのは①。一番はやく行ける道です。

お湯について

仮にも私は温泉をたしなむもの。泉質をご紹介しましょう。

まず『温泉』ではありません。『鉱泉』を加熱して使っています。加熱したものを湯船に貯めてはいりますが、正直山でお風呂に入れる喜びを加味すると、気になりません。

ただ登山客が多いと、みんなが貯めた鉱泉に連続して入るので、イモ洗い状態になりますね。仕事柄難しい方も多いでしょうが、平日は空いていて快適だったので平日をオススメします。(テント泊でも平日にお風呂入る場合は、予約が必要みたいです)

  • 単純硫黄冷鉱泉
  • 温度:10.5 °C
  • pH:10.3
  • 湧出量:4ℓ/min

アクセス(公共交通機関使用)・行程

日時:2018年10月30‐31日

コースタイム
1日目:お祭~三条の湯 3:30(実際は3:30)
2日目:三条の湯~飛龍山~丹波のめこいの湯 7:30(実際は8:30)

私のペースは大体、写真撮って休憩入れて、コースタイムのちょうど~少し遅いぐらい。この時は、紅葉が素晴らしく、いつもより写真多めに撮影しています。

メンバー構成:2人パーティー

奥多摩からバスに乗車して40分ほど揺られ、バス停に着く予定が、時間的に乗るバスがお祭まで行かないため、手前の『鴨沢バス停』で降ります。トイレもそこにありますし。

そこからお祭バス停まで徒歩。そのまま林道を経て、三条の湯へ歩きます。

三条の湯からは直接『飛龍山』に登り、好展望の『禿岩』を経由。紅葉の綺麗な尾根を下り、そのまま丹波にある、のめこいの湯で入浴して帰宅しました。

今回の山行の金額

料金

電車 新宿 ~ 奥多摩 往復 1130円 × 2 計2260円
バス

①奥多摩 ~ お祭

②丹波山温泉 ~ 奥多摩

①760円

②1010円  計1770円

三条の湯 2食付き 7700円(JROで500円割引済)

※2019年10月より 8300円に値上げ

合計 11730円

奥多摩は関東に住んでいる時は、アルプスに行くより安い。やはり遠くに行くときは、高いと思う値段。JROの割引も結構大きいので、様々確認してみてください。

一応、割引できるような会員カードは、ちらの記事でまとめています。

関連記事

皆さんこんにちは、ゆずです。 交通費を節約する方法は何点かご紹介してきましたが、今回はそれ以外を少しでも安くしようというお話です。 登山に行くとき、必ず持っていく会員カードがあります。特典が満載で山小屋の宿泊費割引、コーヒー無料、ソフト[…]

今回の撮影機材

カメラ OLYMPUS OM-D E-M1
レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO(ほとんどこちら)

M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6(禿岩の展望の時に使用)

縦走の山行記録

トイレポイント

  • 鴨沢バス停前
  • 三条の湯
  • 丹波バス停

山中には小屋のトイレしかありません。2日目は7時間以上の行程になるので、携帯トイレなどの携帯を薦めます。

行程

1日目

いきなりですが、ここは林道です。タクシーなどの車で行ける終点で、地図でいうと『片倉橋』の手前です。鴨沢バス停から、村民タクシーが出来たようで、それを利用しました。

ホームページ。一応、観光客も利用できるようですが、数が少ないので予約できない可能性は高いでしょうが。今回は事前に知らなかったのですが、偶然使えて運が良かったです。

そんなこんなでショートカットして開始。

ここからはひたすら林道歩きです。正直つまらないと思ってましたが、意外にもここから紅葉が綺麗であり、そこまで飽きずに登れました。

途中、わさび畑なんかもあったり

ちょっと熊出てきそうな雰囲気ですが、紅葉が美しいです。飽きずに進めます。

林道を終えると、山道に入ります。山道は30分ほどですぐに小屋に着きます。その間の森林は『やまなしの森林100選』に選ばれているようで、ブナの素晴らしい紅葉が見れます。

奥多摩は杉林のイメージですが、ここは綺麗でしたね。

紅葉の川沿いを進む。この光の加減を写真で再現するのが難しい。

緑、黄緑、黄色、オレンジの紅葉と青空が綺麗。

紅葉綺麗な道を進み30分。谷間に一軒の小屋が出てきます。今回のお宿『三条の湯』到着です。

小屋到着

何故か小屋正面の写真を撮り忘れましたが、横長にトイレ、部屋が並びます。テーブルが見えるところは、食堂兼、談話室です。

少し離れたところから小屋の全貌。下の方にある屋根の小屋が、お風呂です。

小屋の下の小川沿いに、整備されたテント場があります。

今回の部屋は大部屋の三ツ山。

この大部屋に泊まります。平日のこの日は、この部屋になんと7人!

贅沢に広々と使えました。入口には薪ストーブもあり、暖かいですよ。

テラスに出るとベンチとハンモック。村民タクシーの利用で、時間にゆとりがかなり出来たので、お風呂を待っている間はゆったりと待ちます。

そしてこのテラスからの展望よ。なんと紅葉が綺麗なことか!風も涼しく、秋を感じます。

お風呂はこの通り立派。とろりとしたアルカリ性のお湯で、湯の花も浮いており、加熱とはいえ奥多摩で、このようなお風呂に入れるなんて!

ちなみに1時間ごとに男女交代制です。2つ風呂場があるのですが、平日は1つしか空いてない事が多いんだとか。蛇口は『左:加熱した源泉』『右:水』が出てきます。カランもありますが、そこからはお水だけ出てきます。

ちなみそのまま川に流すので、洗剤などは出来ないのでご注意を。

食事は天ぷらや鹿肉の燻製といった特徴的なものをあります。山小屋らしい食事ですが、美味しくいただけました。ご飯とみそ汁はやっぱり美味しいですね。

2日目

おはようございます、朝6時。朝ごはんを食べて出発です。素朴ながらもしっかりと食べて山に登ると、非常に元気が出ます。

小屋を出て、トイレ側に進むと雲取山に向かう水無尾根に行けます。余談ですが、この水無尾根もこの時期は非常に紅葉が見事でした。

気を取り直して、飛龍山登山口から小屋前の斜面を登っていきます。

ここも水無尾根同様に紅葉が綺麗で、急斜面な登りでしたが景色を堪能したので疲れませんでした。

ゆずもザックのバンジーコードに落葉した紅葉を付けて秋を楽しむ。ちなみに使っているは、caffe neroで購入した特注モデル。

FREELIGHT(フリーライト)のSpinnZack35F(スピンザック)。サイドポケットが縦長になっているモデルです。機会があれば、レビューします。

ある程度斜面を登ると、富士山がひょっこりと見えてきます。

この辺りはもう雲取山と飛龍山の途中の稜線に上がっています。付近の山の中腹は紅葉で綺麗ですね。稜線上は紅葉は終わりかけ

しばらく稜線を歩くと、直接山頂に行ける分岐がひっそりと出てきます。山と高原地図上では破線となっていますが、そこまで迷うことは無かったです。山頂への尾根に乗るように進みます。

尾根上はこんな感じで倒木しているが、苔も生えてて原生林みたいな雰囲気。今までの紅葉が嘘のようです。

そして『飛龍山』山頂。山頂は展望がほとんどなく、山梨百名山の標識が悠然とたたずんでいます。

山頂を後にすると、次の目的地『禿岩』に向かいます。山頂から分岐までは、石楠花の葉がたくさんあり、6月の花の時期も良さそうですね!

一度丹波方面の分岐に出て、甲武信ケ岳方面の縦走路を少し進むと、禿岩への分岐があります。分岐を進むと、急に開けたところに出てます。

そしてここが『禿岩』。今までの樹林帯が嘘のように好展望です。見事に富士山まで見え、奥秩父縦走路・南アルプスまでの見渡せます。

ここで食べたおにぎりは格別でした。

一度分岐に戻り、『前飛龍山』『熊倉山』を過ぎます。ここからサオラ峠までの尾根道も紅葉が綺麗。ん~良い色です!

2年連続で10月末に雲取山付近の山を登りましたが、この時期はちょうど標高800~1200m程度が紅葉の見ごろでした。山頂付近はもうちょっと早めですかね?

サオラ峠から直接丹波方面に下ります。ここの辺りはカラマツの紅葉が良い色をしています。ちなみにここからの下りは、かなりの急斜面なので足元注意。

今日の日帰り温泉

車道出てから徒歩15分ほど。道の駅を越えて、橋を渡ると『丹波温泉 のめこいの湯』本日のゴールに到着です。

  • 単純硫黄温泉(アルカリ性低張性高温泉)
  • 温度:41.7℃
  • pH: 9.8
  • 湧出量:113ℓ(動力揚湯)/min

源泉かけ流しなどはなく、循環だった気がします。また露天風呂が改装中とのことで内湯のみでした。現在はオープンしているようです。

こればかりは素直に言います。細かい点は違えど単純硫黄泉は、三条の湯と同様。しかしお湯の良さでは、三条の湯に軍配が上がります。ドライヤーとか、洗体できるなどの点は、当然のめこい湯です。

良し悪しですが、山中の小屋の泉質に改めて感動しました。

さいごに

今回は奥多摩の雲取山の隣の目立たない山、『飛龍山』と『三条の湯』に宿泊してきたことを紹介しました。やはり山中でお風呂に入るは幸せな瞬間であり、極上でした。

同時に紅葉を満喫し、ずっとではありませんが好展望なところ、苔や倒木がある原生林の様なところが、変わり変わり現れるのは飽きが来なくて良いです。

ガイドブックなどで紹介されにくいところではありますが、関東で一泊二日で登山する場所を探している方、是非とも候補の1つにいかがでしょうか?

ぜひとも山を楽しんでください。

最新情報をチェックしよう!