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高山初心者、テント初心者にはオススメ出来るアルプスの山、木曾駒ケ岳を紹介します

皆さんこんにちは、ゆずです。

ついに入りました、7月。夏山シーズン真っ盛りになってくるのですが、人によっては憧れの日本アルプスに行きたくなる時ですね。

今回は日本アルプスの一角である中央アルプス『木曾駒ケ岳』に登ってきたのでご紹介します。アルプスデビューにも向いている山でもあり、時間さえあれば日帰りでも行ける山でもありますが、せっかくなので山小屋泊やとテント泊も出来る非常に面白みのある山だと思います。

今回は久しぶりのテント泊の山として白羽の矢をたてて、行ってきました!!

山の登山道の状態や山小屋の営業状態、路線バス、ロープウェイの運行状況の確認もしっかりと行ってから、登山に向かいましょう。

  • 標高2956m木曾駒ケ岳山頂は、2612mまでロープウェイで標高を稼げる
  • ロープウェイ降りて山頂の往復で、往復4時間ほどで歩ける
  • 駒ヶ岳千畳敷カールきっぷは新宿~千畳敷駅までの往復交通費が11000円で購入できて、定価よりも1320円安くなる
  • 新宿からロープウェイ山頂の千畳敷駅までは約5時間ほど
  • 行った7月中旬はコバイケイソウ、ハクサンイチゲ、ミヤマキンバイなどの高山植物が咲いている
  • トイレも登山では比較的綺麗な方であり、頻繁に山小屋があるのでトイレに困ることは少ない
  • ロープウェイ~木曾駒ケ岳山頂の往復は非常に混みやすいので、伊那前岳に行ってみると静かな稜線歩きを堪能できる。また宿泊を挟むことでも静かな山の朝を味わえる。

山行の概要

日時:2021年7月19-20

メンバー構成:2人パーティー

コースタイム:山と高原【コースタイム1日目:約1時間30分、2日目:約3時間40分】

2020年以降のペースは大体、写真を撮って休憩入れて、コースタイムの1.5~2.0倍ぐらいです。コロナで登山自体の回数が減り、1回の登山をじっくり味わうためにゆっくりと歩いています。

今回は日帰りでも行ける時間を、テント泊で行っているのでじっくりとゆっくりと堪能してきました。

ルート紹介

木曾駒ケ岳を調べれば、このルートしかないのではないかというほど有名な『ロープウェイで千畳敷カールへ行き、山頂に向かうコース』。バスやロープウェイを使用して標高2612mまでお手頃に登れて、木曾駒ケ岳山頂2956mまで往復4時間程度で行けます。

これだけの高山地帯を短時間で行ける、魅力的なコースです。

アルプス初心者はもちろん、登山に慣れてきてテント泊に行きたい初めての場所に最適です。今回のゆずのように、コロナで登山にいく機会が減って、久しぶりで泊まりの登山はここから再開するにも向いています。

そして四季折々の魅力がある山でもあり、高山植物が咲き乱れる初夏の時期はもちろんのこと、千畳敷カールを色づける秋の時期、人は選ぶものの静寂な白銀の景色が広がる冬の千畳敷カールも魅力的です。一応、縦走も出来る場所ではありますが、今回はシンプルに木曾駒ケ岳のみに焦点を絞り、寄り道として伊那前岳に登ります。

●各月の見どころ

※公式ホームページ引用

ゆずが行った7月中旬はコバイケイソウとハクサンイチゲが咲き乱れる、素晴らしい時期でした。

公共交通でのアクセス

新宿〜駒ケ根 高速バス 約4時間 往復8000円
駒ケ根~しらび平 路線バス 約42分 往復4320円
しらび平~千畳敷 ロープウェイ 約8分
合計 約5時間 12320円
駒ヶ岳千畳敷カールきっぷ 上記の区間11000円

都心部から公共交通機関で行く場合は、時間はかかりますが高速バス+路線バスがオススメ。電車行くと岡谷駅や豊橋駅から乗り換えて向かうことになるので、乗り換えのタイミングが合わなかったりと向いていない感じです。実際に始発で行くとして、都心部から電車はバスよりも早く到着出来ません。

そしてハイウエイバスドットコムで販売されている駒ヶ岳千畳敷カールきっぷは11000円(通常より1320円安い)とお得です。

公式ホームページから引用

注意点としては『菅の台バスセンター~しらび平駅の間は一般車両立ち入り禁止』という点。自家用車でも往復3900円の出費がかさみます。

今回の撮影機材

カメラ OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ 紹介記事はこちら
Insta360 ONE X2  紹介記事はこちら
レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3 紹介記事はこちら

高倍率ズームレンズと360°カメラの安定の組み合わせですね。360℃カメラを購入して、はじめてのアルプスだったので、使えてとても嬉しかったです。

山行記録

注意

この山行記録は参考にする程度にとどめて、必ず登山地図を持参してください!

短い時間ですがトイレはとても豊富。一番綺麗なのは千畳敷駅内のトイレですが、他もまずまずな部類に入ると思います。

今回ゆずはテント泊をした関係で駒ケ岳頂上山荘のトイレのみを使用しました。ただ近いとはいえ、途中に宝剣山荘や天狗山荘があるのは非常にありがたい。

千畳敷ホテル内のトイレ 水洗
ちょっと古い感じがありますが、ちゃんと水洗トイレです。

洋式トイレも立派です。

こちらが駒ケ岳頂上山荘のトイレです。足で踏むと水が少量流れるタイプ。

洋式トイレも同様のタイプです!千畳敷ホテルほど綺麗ではないので、多少の臭気はあります。

新宿~千畳敷まで

バスタ新宿からおはようございます。今回は駒ヶ岳千畳敷カールきっぷを利用しますので、バスタ新宿での発券が必要です。現在の仕様ではQRコードやスマートフォンの画面を見せることも無いので、紙を紛失しないようにご注意を。

三枚のうち一枚を渡して駒ヶ根バスターミナル行きの高速バスに乗り込みます。

バス車内はコンセントのある4列シートで一般的なものです。4時間程度の乗車と少々長いですが一本で駒ヶ根駅近くまで行けるのは非常に魅力でした。特急を使って在来線に乗っても、同じぐらいかかりますからね。

木曽駒ヶ岳に行く路線バスは、駒ヶ根バスターミナルは通らないので移動する必要があります。駒ヶ根駅に直接行くか、駒ヶ根駅方面に向かって右側に進みます。

バスターミナルから、ロープウェイの出発駅である『しらび平』行きの路線バスに乗るための最寄りバス停は『すずらん通りバス停』です。

平日かつ11時30分ぐらいのバスなので流石に空いていますが、混んでるタイミングではすずらん通りバス停からだと座れないことも多いので、始発の駒ヶ根駅前バス停から乗ることをオススメします。

路線バスじは直通でロープウェイ麓駅である『しらび平バス停』に到着。

バスタ新宿で手に入れた引換券を、ロープウェイ乗車券+日帰り入浴やお土産の割引券に交換します。

すずらん通りでは乗車する人がそこそこでしたが、マイカー通行禁止区間の菅の台バスターミナルから人が多く乗り換えて来るので、ロープウェイでは混むことが多いです。

時間は12時30分ぐらいですが、反対側のロープウェイにもたくさんの人が乗っていました。調べているとご存知のことかと思いますが、帰りのロープウェイも非常に混みやすく、待ち時間が長く発生することが多いので、はやめに戻ってくるなど帰りの時間にはご注意を。

高速バスと路線バス、ロープウェイを乗り継げばあら不思議、お手軽に標高2612mという高所『千畳敷駅』に到着しました。

千畳敷駅は千畳敷ホテルの下にあり、中には売店のほかにも

喫茶店、レストランなど様々なお店があります。ホットドッグなどが有名ですね!

ロープウェイ駅の全貌。さてトイレを済ませて、駒ケ岳頂上山荘まで向かいましょう!

乗越浄土を経て、駒ケ岳頂上山荘のテント場へ

千畳敷駅を出ると千畳敷カールが広がります。

カールとは2万年前、氷河期の氷で削り取られたお椀型の地形のことを言うようで、ここ千畳敷カールにはたくさんの高山植物が咲き乱れます。

千畳敷カール内は石で整備された歩きやすい道を歩けます。

足元にはミヤマキンバイ。少しずつ覚えてきましたが、黄色の高山植物は覚えるのが大変です。

2021年はコバイケイソウの当たり年と言われたので、コバイケイソウの群落が見事。2日目に千畳敷カールを周回するときに、また会います。

イワカガミも綺麗に咲いています。

千畳敷カールはグルっと1周出来るのですが、木曽駒ヶ岳に行くのに途中で外れて、谷間を上がっていく必要があります。八丁坂と呼ばれる場所ですね。

ちょうどここから先は登山道ですと注意書きがされているので、千畳敷カールに来た観光客の方が迷うことはないでしょう。

ゆずの大好きなハクサンイチゲ。この花はやはり好きだ。

八丁坂をずっと登り、写真のようにパイプが出てくれば、稜線まであと少し。

乗越浄土に到着。ここまで登ってくるとずっと隠れていた木曽駒ヶ岳方面の稜線が見えてきます。まあこの時は全く見えませんでしたけど。

木曽駒ヶ岳はまだ見えず、その手前にある中岳が見えます。中岳を越えてると頂上山荘が見えてくるはず。

天狗荘、頂上山荘近くにあった不思議な檻のようなもの、話を伺ってみると雷鳥のすみかとのこと!

雷鳥の数は減っているみたいですから、こうゆう取り組みが大切なのですね。

中岳を越えると見えてくる山と山小屋。今回の主役である木曽駒ヶ岳と駒ヶ根頂上山荘が見えてきました!1日目はこれから天気が悪くなるという予報と、明日に十分に時間があることから、テントでまったりとすることにしました。

混雑必須の駒ケ岳頂上山荘ですが、さすがは平日。到着が遅い割には全然人が少なくて、テントを張る場所には困りませんでした。

さてまずはテントの受付です。こちらが駒ヶ根頂上山荘。

水も外の蛇口からどうぞと言われて見てみたら、本当に外に蛇口が!!凄いシュールな光景…。

さて我が愛用テントのエルチャルテンを建てて、一夜を過ごします。

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午後からは天気は悪くなる予報でしたが、少し晴れ間も見えて満足です。

2日目は晴れ予報なので、早朝からの活動のために就寝します。それまでは晩御飯やティータイムなどテント中での時間を楽しみましょう。

本日の晩御飯は、ズッキーニとベーコン、ミニトマトのホイル蒸し。長期保存がきくベーコンを使っており、アルミホイルで包んでいるため思っているほど汚れなく簡単に作れました。とても美味しかったです!

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2日目:日の出を木曾駒ケ岳山頂で

さていきなりですが早朝に早起きし、木曽駒ヶ岳山頂で日の出を待っているところです。

普段の生活では起きることがないぐらい早起きをして、山の中で日の出を見るという非現実的な行動は、やはり泊まりの醍醐味。

ゆずは日が上がった瞬間も好きですが、日が上がる前に周りの山々が明るくなって赤く染まっていく、色の写り変わりがとても好きです。

一定部位の雲の赤みが強くなれば、そこから日が出てくるサイン。みんなが息を潜めて日が出る瞬間を待っています。

日の出は一瞬。上がってからは橙色に強く染まった太陽が周囲を照らしていきます。同じ太陽なのに、なぜ朝日や夕日の色はこんなにも橙色なのでしょうか。

木曽駒ヶ岳山頂も橙色に染まります。あ、改めて標高2956mの木曾駒ケ岳山頂に登頂です!

1日目は見かけなかったチングルマが、山頂にひっそりと咲いていました。

周囲の稜線の輪郭も非常に美しく、思わずため息が出てしまいます。

隣の山にかかる雲の形がなんとも幻想的。こんな雲の形はなかなか普段は見ることができないですね、雲の形1つで感情が揺さぶられるのも、また1つ山の魅力なのでしょうか。

ずっと山頂にいたいですが、今回はテント場に直接戻るのではなく、少し寄り道をしてテント場に戻ります。将棋頭山方面に延びる馬の背を進みます。

これも1日目になかった高山植物。ウスユキソウが咲いてますが、なにウスユキソウなのでしょうか。

馬の背方面に進んできて嬉しかったことは、雷鳥の雛に会えたこと。これがまた可愛くちょこちょこと動いていたので、非常に癒されました!!!

近くには我が子を見守る雷鳥の親鳥がいました。雛はぴよぴよ鳴いて可愛いのに、大人になったらカエルみたいな鳴き声をするのが面白いですよね。

このまま進めば、将棋頭山に行ってしまいますので、分岐を右に曲がってテント場に戻ります。

雷鳥の親子以外にも、イワヒバリを間近で見れて最高でした!この子も可愛い!

テント場に戻ってきた時には、もうあんなにも太陽が上がっていました。時間が過ぎるのはあっという間です。

朝食は前日の夜に作ったアルファ米を使ってお茶漬けです。お茶漬けの素とお湯をかけるだけですし、食べて水分も持っていかれることもないので、朝食としては結構を気に入りました。これからも候補の1つですね!

テントを回収して伊那前岳に寄り道・下山

名残惜しいところですが、テントを回収して駒ケ岳頂上山荘を立ちます。中岳に登る途中で振り返り撮った1枚ですが、今日はとても天気がいいのがわかります。

昨日よりも澄んだ青空が広がっています。

中岳を越えて見ると、昨日はあまり見れなかった宝剣岳や空木岳方面がしっかりと見えます。空木岳や越百山まで縦走してみたい。

こちらは確か岩の輪郭がゴリラの横顔に見れるゴリラ岩だった気がします。この時、ゴリラの口から煙が出ているような写真が撮そうだったのでパシャリ。

あっという間に乗越浄土まで戻ってきてしまいました。

まだ早い時間でしたが、ロープウェイも動き出したこともあり、多くの人が登ってきていました。その中でも中学生ぐらいの団体が、ゾロリと列になって木曽駒ヶ岳山頂を目指していました。

絶景が思い出に残って山にハマってくれると嬉しいですね !

この景色はどこから撮った写真でしょうか。

…正解は乗越浄土から伊那前岳に延びる稜線の途中で撮影しました。ゆずとしては、千畳敷カールを含めたこの山の輪郭をきれいに取れるアングルではないかと思います。

当然千畳敷カールを撮ることも優れていますが、思わず歩きたくなるような素晴らしい稜線が続いています。

何より木曽駒ヶ岳山頂に行く人が多い中、この伊那前岳方面に行く人がほとんどいなかった、その点だけでも十分に魅力的で絶景を静かに堪能できます。

ちょうど千畳敷カールを周回するコースも見渡すことができます。

乗越浄土から1時間もかからないぐらいで、伊那前岳山頂に到着。ちょうど山頂には一組いましたが、他の人は一体どこに行ったのかと思えるほど静かです。

標高2883m 伊那前岳山頂に到着です。

伊那前岳を堪能して乗越浄土に戻れば、混雑する主要ルートに戻ります。

結構このアングルは好きで、千畳敷カールから八丁坂を上がってくる険しさが感じられます。千畳敷カールから多くの人々がこの谷間を抜けてくるのが分かります。

結構簡単に来れる山でもあり、この上りで多くの人が息切れをしていたり、疲れているのを見かけました。太陽がここまで上がってしまうと、いかに高い山とはいえ暑いですからね。

ちなみに早朝や夜は10℃無かったぐらいでした。日の出の時はしっかりとダウンを着こんでいたのに、この時は半袖と何とも着ている服の差が激しいです。

ハクサンイチゲも青空と合わせて撮れば、より際立って写ります。いやー、やっぱり好きですわー。

せっかく来たので最後は千畳敷カールを一周ぐるり。稜線では見られなかったコバイケイソウの群落が見事!この写真は千畳敷カールに咲くコバイケイソウの群落を写せた好きな写真です。

さすがはコバイケイソウの当たり年でしたね!

千畳敷カールの谷間の造形は、あー、千畳敷カールに来たなと思わせる形です。

とてもとてもとても名残惜しいところですが、あまりに遅くなるとロープウェイも混んできますし、帰路のバス時間も遅くなります。

12時ぐらいにはロープウェイに乗り込みます。

2日間も汗をかき、体は結構ベタベタ。日帰り入浴施設で汗をかいてさっぱりします。

ここ、こまくさの湯は駒ケ岳千畳敷カールきっぷで50円の割引券をもらえるので、ほんの少しですがお得に入ることができます。

この辺りは温泉施設も非常に少ないので重宝する場所ではあります。温泉の鮮度としては、もう一声ほしいところですが汗が流せたので良しとしましょう。

意外にも驚いたのが料理のボリュームの多さ。正直食べきれないんじゃないかと思うほどたくさん出てきたのですが、とても美味しく食べられました。

そしてここで1泊!

などできれば非常に楽なのですが、残念ながらまた5時間ぐらいかけてバスに乗り、関東に戻らなければいけません。この帰りの5時間というのが非常に疲れるのですが、日の出も見れた素晴らしい木曽駒ヶ岳山行。

身体的な疲労は確かにありますが、浄化されるように心が癒されました。何度も同じようなことを言ってしまいますが、来るたびやはり山に来て良かったなと毎度思います。

さいごに

今回はアクセスの時間はかかるものの、乗り換えも少なく、行きやすい木曽駒ケ岳の山行をご紹介しました。

行程的には日帰りで行けるところを、あえて日の出や日の入りを見に行くために泊まりで見に行く。たくさん歩くだけが全てではない、ゆっくりとした時間の使い方も、このコロナの状況下では非常にいい選択肢かなと思います。

アルプスの初心者にもおすすめ、泊まりの初心者にもおすすめ、ゆったりとした時間を過ごしたい人にもおすすめ。おすすめ満載の木曽駒ヶ岳、是非一度楽しまれてみてはいかがでしょうか。

それでは皆さん、心が浄化されるいい山旅を!

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