みなさん、こんにちは、ゆずです。
今回は関東近辺の百名山『天城山』。少し地味な山の印象ですが、樹林帯やシャクナゲ、ヒメシャラなど展望以外にも楽しめるものがたくさんあります。
伊豆半島は温暖な気候から、近くの奥多摩・丹沢に比べて、同じ標高でも紅葉の遅い方です。そのため11月上旬に紅葉しているところはないかと考えて、この天城山の紅葉を狙って、行ってみたかった『天城山縦走』に行ってきました!
天城山について【日本百名山】
場所と日本百名山としての天城山とは
天城山は伊豆半島の真ん中あたりを、横切る感じで天城山脈を形成しています。百名山でいう天城山は『名称』で、一般的には最高峰である『万三郎岳』に登ることで、天城山登頂したことになります。
リベンジである山
実は天城山は一度行っています。2016年2月に行ってますが、膝が本調子ではなく苦しい思いをして、予定の天城山縦走が行けず…。結局は周回して、縦走できなかったのです。
今回は行けなかった縦走にチャレンジすべく、そしてもう一つの目標【天城越え】をしにいこうと思います。
立地・アクセス
天城山縦走をする場合は、車の回収もしにくいため、電車+バスを推奨します。
主なルートは3つ。周回か縦走のどちらかを選べます。
- 天城縦走登山口バス停から万二郎・万三郎岳と周回するコース
- 天城縦走登山口バス停から万二郎・万三郎岳の先、八丁池・天城峠まで縦走するコース【天城山縦走路】
- ②の反対である天城峠・八丁池から天城縦走登山口バス停に縦走するコース【天城山縦走路】
天城縦走登山口バス停へは、JR伊東駅からバスが出ています。
天城峠・八丁池へは伊豆箱根鉄道駿豆線の修善寺駅、伊豆急行線の河津駅からバスで行けます。しかし八丁池へは基本休日のみ運行で、まれに季節運行ある程度なので運行には注意です。
アクセス(公共交通機関使用)・行程
日時:2018年11月14日
コースタイム | |
天城縦走登山口バス停~万二郎岳〜万三郎岳〜八丁池〜天城峠〜天城峠バス停 | 7:20(実際は8:10) |
私のペースは写真撮ったりして、コースタイム通りか少し遅い程度。今回は長時間歩き慣れていないメンバーということ、途中足をやや捻挫気味になったメンバーもいたりして、だいぶ押しています。
ちょうど天城峠バス停についた時には、日が暮れる間際で、まあまあ危なかったと思います。終バスもギリギリでした。反省ですね。
メンバー構成:4人パーティー
伊東駅から天城縦走登山口バス停に行くバスに乗車。ゴルフ場の目の前が登山口になるので、そこから入山します。
樹林帯を越えて、万次郎岳、万三郎岳を経由して天城の主峰を踏破します。その後は下りと平坦な長い山道を歩き、八丁池へ。
八丁池からは夕日で赤く染まる樹林帯を進んで、天城峠から天城峠バス停まで移動します。
今回は、日帰り登山ではありますが、次の日また日帰り登山予定だったので、温泉旅館に宿泊です。
今回の山行の金額
料金
電車 東京駅 ~ 伊東駅 | 2310円 |
バス伊東駅 ~ 天城縦走登山口バス停 | 1000円 |
バス天城峠 ~ 湯ヶ島温泉口 | 540円 |
合計 | 3850円 |
結構大変ですが、日帰りの場合は『修善寺駅』までバスで帰り、そのまま電車です。
天城峠からバス1090円、修善寺からは2830円。全てを合計して7230円。電車もバスも従者時間長めです。
今回の撮影機材
カメラ | OLYMPUS OM-D E-M1 |
レンズ | M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO |
縦走の山行記録
トイレポイント
- 天城縦走登山口バス停の登山口
- 八丁池。見晴らし台分岐近く
- 旧天城トンネル前
山中には八丁池のみ。ほかはスタートとゴールにあります。八丁池までは5時間近いので、序盤はトイレ問題あるかもしれません。
こちらが①天城縦走登山口バス停の近くの公衆トイレ。全体像を撮り忘れましたが、靴洗い場もあり、中は綺麗です。余談ですが、この写真は3月に行った時の写真。今回は天気はもっと良かったです。
②、③の写真も撮り忘れ…。ブログやる前だったので、そこまで撮影していませんでした。
ただどちらも綺麗めなトイレで、男女も分かれて、山中のトイレのわりには綺麗です。
行程
※注意
この山行記録は参考にする程度にとどめて、必ず登山地図を持参してください!
こちらが天城縦走路の入口。バス停の目の前です。坂道を登って行けば、ゴルフ場入口があるので『登山バッヂ』をご購入される人はお忘れなく。
ちなみに反対からみるとこんな感じ。おつかれっしたー!※前に3月に行った写真。
この天城山域に代表的な木『ヒメシャラ』。これだけ多くのヒメシャラが見られるのは、私がいった中では、この伊豆半島と屋久島だけですね。ひんやりしていて、気持ちいいです。※前に3月に行った写真。
ゴルフ場横を歩いてから少し下って行くと、分岐『四辻』に着きます。この少し先で万二郎岳経由するか、反対側から行くかのルートに分かれます。今回は万二郎岳経由で、万三郎岳を目指します。
11月中旬ですが、苔と落ち葉が秋を感じさせます。付いている紅葉も綺麗ですが、落葉も秋を感じますよね。
なんか置いてあった小型のケルン。いい形です。
急登を登り、一つ目の主峰『万二郎岳』山頂に到着です。やや斜面がぬかるんでおり、雨の日のあとはご注意を。
少し広場になっており、先ほどの四辻から、一時間ほどで着くので、休憩に適してますね。
万二郎岳からの景色。今回の縦走路は概ね樹林帯ですが、山頂からは伊豆半島を思わせるように、しっかりと海が見渡せます。ただまだ曇りがち。
万二郎岳からは一度下って、万三郎岳に登り返します。これは下っている途中。
本当は2日目にバスで八丁池まで戻ってきて、伊豆の南側に縦走できるコースを行く予定でした。花の百名山に選ばれている三筋山に行けます。
今回は紅葉で訪れていますが、天城山は花でも有名です。時期は違いますが『アケビ』『アマギシャクナゲ』が有名で、今度はシャクナゲの時期に行きたいなと個人的には思います。
この看板は万二郎岳、万三郎岳の間にあったので、この辺りに群落が集中していると思います。
この辺から天気が良くなってきました。落葉している樹林帯を気持ちよく歩きます。
途中は展望ないけど、明るい感じの樹林帯なので、明るい気持ちで歩けます。
そんなこんなで万三郎岳に到着しました。空気が澄んでいると、ここから富士山が見えるみたいですが、本日は残念ながら見えず。
こちらは万三郎岳から南側の展望。海まで見えますね~。山から海が見えるの、好きです。
落葉をサクサク踏みしめ、歩く。
光に当たる苔を楽しみ歩く。
万三郎岳から八丁池への縦走路。万三郎岳から小岳周辺はブナ林でとても黄葉が綺麗。上の写真は、山と高原地図にものっている『ヘビブナ』。少し縦走路から歩いて5分ほど外れてしまいますが、写真よりも迫力あるので私はオススメします。
ブナの黄葉。ブナは透かすと綺麗ですよね。
ヘビブナから先はまあまあの急な下りを経て、ゆっくりとトラバースする道を進みます。湖のような広場に出てくれば、そこは『八丁池』。
時期限定のバスではここの近くまでいけるものもあります。その時はショートカットにオススメ。この時もありましたが、終バスは15時台で、もう行ってしまいました。
八丁池の全体です。ここは展望台で非常に周りが見渡せます。
やはりもう秋も後半。15時過ぎて来ると、急に夕日になっていきます。この辺では、終バスに間に合うように、やや焦っているところ。
巨大なブナのシルエット。
夕日が当たると、紅葉はさらに美しくなる。急いでいるのだが、足が止まってしまう。
オレンジで赤がだいぶ迫力出てきている。やばいだいぶ暮れてきたぞ。捻挫気味のメンバーを励ましつつ進みます。
向こうの山脈に日が沈んでいく…。
天城峠。これがホントの天城越え。
天城峠から斜面を下ります。途中には見どころ『旧天城トンネル』。奥に引き込まれそうな雰囲気ですね。
ゴール!!天城峠バス停到着。しかしもうこの秋の時期17時前は、この通り真っ暗。ギリギリでしたね。
今回の宿は、リブマックス天城湯ヶ島。木太刀の湯という有名な温泉らしいですね。ここには別の温泉旅館があったようですが、倒産してリブマックスが買い取ったみたいですね。
温泉宿の倒産。寂しいですね。でもこのように形は変わりましたが、お湯を残してくれるものがあるのは、とても大切なことですね。
さいごに
今回は伊豆の名峰『天城山』に紅葉の時期に行ってきたことを紹介しました。展望の少ない山は新緑と紅葉で映えると思っていましたが、正解でした。
二回目の天城山ですが、時期を変えて、晴れている時にはここまで景色が変わるのですね。
今回行った秋には秋の魅力が味わえましたが、次回は春の時期『アケビ』『アマギシャクナゲ』といった花が咲き乱れている時に、訪れたいと思います。